オールジャパン2009 社会人代表チームキャプテンインタビュー
全日本社会人バスケットボール選手権がオールジャパン(全日本総合選手権)の予選を兼ねることとなって2年目。昨年惜しくも出場を逃した横河電機とJR東日本秋田が今年は出場権を得た。
『個性の強い個々が一つのチームになる強さ』横河電機(社会人1位)
昨年、圧倒的な強さを見せてほとんどの大会で優勝した横河電機が唯一取れなかったのが全日本社会人選手権、そしてオールジャパン出場だった。
「この大会は1つの目標だったので出場できることになって本当にうれしいです」
1回戦の新潟教員に勝てば、2回戦ではインカレ優勝の慶應義塾大との対戦となる。まさに社会人日本一と大学日本一との対戦となる。
横河電機#4瀧川隆司
-今のチームの状態はいかがですか。
今までのこの時期とは比べものにならないくらいいい状態です。チームとしても新しいことにも取り組んでいて、今日の練習試合ではそれを試すこともできました。
-1回戦の相手は社会人選手権にも出場していた新潟教員となりましたが。
社会人のことを考えればそうそう負ける相手ではないとは思いますが、ちゃんと見れてはいないのでどんなチームかもわかりませんし、まずはしっかりと勝っていきたいです。今のチームの一番の目標はJBL、(3回戦の)三菱電機とやりたいということなので、そこに向けて一つ一つ勝っていきたいですね。
-2回戦に進めばまさに“社会人日本一”vs“大学日本一”の対戦となりますね。
そうですね。なかなかおもしろい組み合わせだなと思いますね。社会人の意地を見せるべく頑張りたいです。
-出場経験のある選手は結構いますが、経験のある選手とない選手でなにか差はありますか。
いい意味で経験していないメンバーっていうのはオールジャパンでどういう試合になるか分からないので緊張しつつそこに向かってコンディションを整えていけています。慣れてるとその辺で気持ちが緩むところもあるので、経験していることとしていないことでそれぞれメリット、デメリットがありますね。ただチームとしては初めてでそれなりの緊張感とそれなりの姿勢を持って今やっているので、いい試合はできるかなという気持ちがあります。チャンスが少しでもある限り頑張りたいです。
-昨年は社会人以外全ての大会で優勝して、これだけを落としたことで悔しい思いがあったと思いますが。
一つの目標だったオールジャパンに出られるというのはうれしいですね。今日も多くの方がこうして壮行会を開いてくださって、本当にうれしいです。
-昨年の社会人選手権を落としてからこの1年、キャプテンとしてチームをまとめていくのに大変だったのではないですか。
やはりうちは個性が強いというか、それぞれ個々のバスケットを知っているチームなので、まとめるのは非常に大変なことなのです。しかし最近自分は試合に出るだけがキャプテンではないなと思えています。自分なりにキャプテンとして目標を掲げてやっていますが、小納兄弟(#8小納真樹、#15小納真良)の存在が大きいです。自分はチームキャプテンですが、ゲームキャプテンは小納兄弟がやってくれていますし、その他にもうちは個々の意識が強いのでそこがいいと思います。
-小納兄弟のチームへの影響はどういう感じですか。
あまり多くを語る人たちではないのですが、背中で引っ張ってくれるというか、一番始めに入ってシューティングをするっていう姿はやはりみんなにいい形で伝わっていきますよね。
-その小納兄弟も久しぶりのオールジャパンで思いは強いのではないですか。
やはりね、意気込みはすごいです。言葉では出さないですけど、JBLとやりたいという気持ちは強く感じます。みんなで頑張ってかなえたいですね。
『粘りのあるチームに』JR東日本秋田(社会人2位)
「5年ぶりです」
12月の東京遠征を締めくくる横河電機との練習試合後、チームキャプテンの佐藤正司はかみしめるように言った。ちょうど1年前のこの東京遠征での練習試合中に骨折し、復帰までに半年以上かかった。得点力のある新人も加入し確実にチーム力は上がっているが、まだまだ課題も多いという。
JR東日本秋田#4佐藤正司
-1年前のこの遠征で怪我をされたのですが、今回はいかがですか。
ちょうどこの遠征です。昨日も午前中はめちゃめちゃでした。昨日の午後、千葉バジャーズと練習試合をやったのですが、いろいろ試しながらやって手ごたえのあった部分と課題も感じながらやれました。向こうに外国人選手がいたので、1回戦の延岡学園戦に向けていい練習になりました。
-東北総合でも決勝で高校生のチーム(明成高)と対戦されていますが。
延岡学園についてはあまり知識がなくてインターハイの決勝をテレビでちらっとみただけですね。その時は対戦するとは思っていませんでしたが。明成よりはオーソドックスなチームの印象がありますね。とは言っても高校生なので走ると思いますから、走り負けしないようにしたいですね。センターのセネガル人選手もですが、ガードや4番の選手が良かったように思いますので、その辺は気をつけたいです。
-久しぶりのオールジャパンですね。
5年ぶりですね。ちょうど若月が入った年です。前よりも枠が広がっているので1勝、2勝したいなと思っています。今回大学とも練習試合ができているので、2回戦の国士舘大戦に向けても良かったです。
-今回の遠征の成果はいかがですか。
今回来てない選手もいるので、その中でも自分としてもチームとしてもいい勉強になりました。展開的に上手くいかないときに同じ流れでやってしまう自分が出てしまって。上手くいっていないときにねちっこくできないのが今のうちのチームの課題なので。元々粘って粘ってっていうのがうちのチームだったのですが、今若い選手がどんどん点を取ってくれるのはいいのですが、粘りという部分では課題も出ています。今回の遠征は個人でもミスが多かったのでそこは反省して、しかし前向きにやりたいですね。
-東北総合は明成高に2点差で敗れましたが、チームとしてもいい経験になったのではないですか。
社会人の翌週で疲れとかけが人とかもあったのですが、1回戦から全部大学生だったのですが良くない試合もありながら勝てていけたことや、決勝の明成戦もずっと10点前後で負けていたのを最後追い上げることができたことは、少しは自信になっているところはあります。最終的には勝ちたかったのですが、その辺もいい経験になったと思います。
-前回は地方ブロック代表でしたが、今回社会人からの出場というのは違いはありますか。
意識的には差はないのですが、組み合わせ的にまだ2年目で社会人は1回戦からなので、今回勝って枠を上げていきたいなという思いはあります。
-学生や高校バスケのファンの人には注目されるところはありますよね。
そうですね。是非、栃木とやりたいなと。若月と(能代工高時代のチームメイトである田臥との対戦を)やらせたいなと思いますね。まずはこのあと怪我のないように本番に向けていきたいです。いいゲームができるように頑張ります。
取材・写真・文 渡辺美香
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