スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.2
2009年の第2号は第1号に続いてオールジャパンとライスボウルの特集。同じく日本一を決める大会となっているが、その位置づけや意義は大きく異なっている。
目次
☆オールジャパン2009
☆ライスボウル
★オールジャパン2009 関連記事はこちら
2009年1月1日からスタートした天皇杯・皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)。現在準々決勝まで終了し、男女ベスト4が決定している。
1・2回戦はJBL2、学生、社会人、高校選手権、地方ブロックの24チームがベスト16入りとJBLへの挑戦権をかけての戦い。JBL2は1回戦で4チーム中2チームが早くも姿を消す。社会人は1位の横河電機は2回戦に進むが、2位のJR東日本秋田は1回戦突破ならなかった。そのJR東日本秋田に勝って2回戦に進んだのは高校選手権(インターハイ)から出場の延岡学園高。地方ブロックから1回戦を突破したのは、大会2週間前に出場が決定した横浜ギガスピリッツ(関東)と地方ブロック唯一の大学チームである鹿屋体育大の2チームのみとなった。
2回戦は高校チームが3チームすべて学生(大学)に挑んだが、3チームとも敗れ高校チームは2回戦で姿を消した。社会人1位の横河電機と学生1位の慶應義塾大の対戦は慶應義塾大が走りで社会人を圧倒した。JBL2の1位の豊田通商と2位のアイシン・エイ・ダブリュは両チームとも学生(大学)に勝利し3回戦に進んだ。また、横浜ギガスピリッツが学生4位の専修大を破り2回戦突破を果たした。
JBLvsJBL2・学生・クラブとなった3回戦。結果としてはJBL8チームが全てベスト8を占める形となったが、学生3位の青山学院大がレラカムイ北海道に対しあわやの試合を展開するなど健闘も見られた。JBL2の豊田通商は昨年のこの大会と同じトヨタ自動車との対戦となった。点差はついたものの、最後まで崩れることなくプレーし、昨年との違いを感じさせた。アイシン・エイ・ダブリュはパナソニックと対戦。今シーズンからアイシン・エイ・ダブリュに加入した鈴木(OSGから移籍)が攻守に活躍。チーム全体でも体格差を跳ね返す粘りのプレーを見せた。
JBLの上位vs下位の対戦となった準々決勝は4試合全て上位が勝利し、推薦の1位から4位までの4チームがベスト4に入った。
女子は社会人1位の山形銀行が3回戦、WJBL4位のデンソーにわずかに6点差と惜敗。山田かがり(元・富士通)が指揮を取るようになった今シーズン、快進撃を見せている。社会人2位の鶴屋百貨店も学生をやぶり1回戦を突破。地方ブロック枠で出場の秋田銀行も主力が離脱し苦しいシーズンながらも1回戦を突破した。
女子もベスト8はWJBL1-8位で占められた。
大会の位置づけと意義は…。
男子は昨年度からJBLもオンコート1となり、アップセットが厳しいこの大会。3回戦以降はJBLやWJBLのトーナメント大会の様相となる。レギュラーシーズン中に入るこの大会の意義をチームや選手がしっかりと持てる大会となりえているか。1・2回戦と3回戦以降では観客の層もガラッと変わる。
天皇杯・皇后杯を冠する全日本総合選手権。高校生以上の全てのチームが目指すトップの大会としての位置づけを、これから確立していけるのだろうか。また、出場する意義をチームや個々の選手がしっかりと持っていけるようになっていくのだろうか。
★ライスボウル
アメリカンフットボールが日本で始められて75周年となる2009年最初の試合は、08-09シーズンを締めくくる日本一決定戦であるライスボウルだった。
元々大学での競技として始まった歴史から、ライスボウルは第36回大会まで東西大学オールスターとして行われていた。日本でアメリカンフットボールが始まって50年目にあたる1984年の第37回大会から日本選手権として学生代表と社会人代表のチームの対戦となった。第44回大会までは国立競技場で行われていて学生の7勝1敗と学生が圧倒的だったが、第45回大会から会場を東京ドームに移し形勢逆転、社会人の13勝4敗となっていた。
アメリカンフットボール日本選手権 第62回ライスボウル
1月3日(土) 東京ドーム
立命館大パンサーズ 17 ( 10-0 7-10 0-3 0-0 ) 13 パナソニック電工インパルス
ポール・ラッシュ杯(MVP) 立命館大#11松田大司(QB)
※ポール・ラッシュ杯:日本にアメリカンフットボールを紹介し、その普及に努めたポール・ラッシュ博士の名を冠する最優秀選手賞。日本選手権となった第37回大会から始められた。
第62回ライスボウル オフィシャルサイト
両チームとも関西のチームながら3万5千人を超える観客が集まった今年のライスボウルは立命館大が最初のシリーズでタッチダウンを奪うとそのまま勢いに乗りリードをひろげる。中盤からパナソニック電工もパスとランがつながり追い上げる。最終Q開始早々4thダウンギャンブルを選択したパナソニック電工だったが、インターセプトで終わる。終了間際、逆転のタッチダウンを狙ってパナソニック電工QB高田の放ったロングパスはエンドゾーンでの競り合いにわずかに早くボールをキャッチした立命館大のインターセプトとなり試合は終了。立命館大が5年ぶり3回目の日本一となった。
試合中盤までは攻めあい、終盤は守りあいのまさに力と力のぶつかり合いとなったこの試合、互いをよく知るチーム同士の白熱した攻防が見られた。
シーズン最終戦ながら、日本のアメリカンフットボールにとって1つの節目となる年のスタートとなった第62回ライスボウル。2009年、日本アメリカンフットボール協会はアメリカンフットボールの更なる普及に向けてファイナル・クォーター・プロジェクト(100年を1つのスパンとし、75年は3/4でここからを最終Qに入ると考える)を展開していく。
日本アメリカンフットボール協会
取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香
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