スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.12
2008-2009シーズンの最終ゲームを終えたJBL2のプレーオフを特集。JBLファイナルと全日本クラブ選手権の紹介。
目次
☆JBL2
☆トピック JBLファイナル 全日本クラブ選手権
★JBL2 プレーオフ 1日目の結果はこちら 2日目の結果はこちら
JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月14日、15日の2日間、石川県金沢市でプレーオフを行った。プレーオフに進んだのは豊田通商ファイティングイーグルス、アイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城、豊田合成スコーピオンズ、日立電線ブルドッグスの4チーム。
1日目はレギュラーシーズン1位と4位、2位と3位のそれぞれが対戦するセミファイナルがいしかわ総合スポーツセンターで行われた。1位と4位の対戦である豊田通商vs日立電線戦はスタートから豊田通商が勢いのあるオフェンスで流れをつかみ、逆に日立電線は攻守にリズムが作れず前半で豊田通商が25点をリードする。後半は豊田通商がメンバーを細かに入れ替え点差は縮まるが、ベンチメンバーのうち怪我人を除く16人が出場しての勝利となった。アイシン・エイ・ダブリュvs豊田合成戦は、どちらもプレーオフ初進出でレギュラーシーズンでも1勝1敗とセミファイナルもその行方が予想できないものだった。第1Pで流れをつかんだのは豊田合成だったが、第2Pに入って豊田合成のオフェンスのリズムが崩れると、アイシン・エイ・ダブリュが逆転。第3Pは競ったものの、第4Pでアイシン・エイ・ダブリュが一気に引き離し勝利した。両チームともにディフェンスがいいこともあり、ロースコアの展開となったが、その中で決め所をしっかりと決め、足を使った攻撃に展開できたアイシン・エイ・ダブリュが試合を有利に運んだ。
2日目に行われた3位決定戦は豊田合成の大原が41点の活躍で豊田合成が勝利した。日立電線はチームオフェンスが機能せず、単発の得点が多かったことでリズムに乗り切れなかった。
レギュラーシーズン1位と2位によるファイナルとなった豊田通商vsアイシン・エイ・ダブリュ。レギュラーシーズンは豊田通商の2戦2勝で、アイシン・エイ・ダブリュとしては最後に一矢報いたいところだった。前半は外国人選手へのダブルチームもある程度機能し互角の展開ながら、豊田通商の松藤が要所を押さえ、豊田通商の4点リードで折り返す。後半に入って豊田通商が速い展開で流れを作り一気に引き離す。シュートが決まらないアイシン・エイ・ダブリュは第3Pを7点に抑えられ、16点差となる。第4Pに入っても豊田通商の勢いは止まらず点差は広がり、28点差で豊田通商が勝利した。
豊田通商は昨シーズン、レギュラーシーズン後半にチームが崩れ、千葉、栃木に敗れ、さらにプレーオフではセミファイナルで栃木に、3位決定戦でいしかわに敗れ4位に終わっている。前半戦が良かっただけに、チームバランスが崩れ自滅に近い状態となった。「チームが崩れないようにみんなの思いを受け止めてバランスを取るようにしてきました」と試合後語ったチームキャプテンの阿部は表彰式で涙をにじませていた。「勝ち方にこだわった」という渡邊ヘッドコーチ(コーチオブザイヤー獲得)は選手の起用法にかなりの苦心をしたという。チームを牽引し、MVPとベスト5を獲得した松藤は「良くない時間帯も我慢できるようになりました」と今シーズンのチームを評価する。昨年の轍は踏まないと今シーズンは積極的に言うことも言ってきたという。「来年もキャプテンが困るくらいいろいろ言っていきますよ」と笑顔で言った。
豊田通商には及ばなかったものの昨シーズンの9チーム中8位から一気に躍進したアイシン・エイ・ダブリュ。元OSGの鈴木(ベスト5)の加入が大きいが「元いたメンバーも含めみんなが成長しました」と中嶋ヘッドコーチは言う。特にPGの藤村の成長は大きかった。「自分がチームを引っ張る気持ちでやっています」と藤村。ルーキーオブザイヤーを獲得した新人の吉田とも高校の後輩ということもあり「よく知っているし信頼してやれました」と言う。OSGから移籍の鈴木は攻守に要となった。「自分のプレーにはまだまだ満足はできていませんが、充実したシーズンでした」とJBL2での初のシーズンを終えた感想を語った。
セミファイナルで今シーズン見せていたチームとしての力を出し切れなかった豊田合成。セミファイナルの試合後、今年の新人である木下は悔し涙をタオルで隠した。「完全に負けパターンでした。こうなる前に何とかしたかったのですが、それができなかったことが悔しかった」と翌日の試合後にそのわけを語った。上林ヘッドコーチは「気持ちの部分でチームの格となる選手がいなかった」と最後にチームとしてまとまれなかったことを惜しむ。
4位に終わった日立電線はまさにギリギリのところでのプレーオフ進出となった。下位チームには取りこぼしはなかったが、上位3チームとの力の差は大きかった。「チームオフェンスができなかった」と一戸が悔しそうに言った。レギュラーシーズン中盤から高村の得点が伸び、そこを中心にオフェンスを展開したものの、個人技に終わってしまった感もある。「どこからでも来られるチームなので怖いところはあった」とセミファイナルで対戦した豊田通商の松藤は語っていたが、その良さを出すことができなかった。
MVPの松藤(豊田通商)、ベスト5の鈴木(アイシン・エイ・ダブリュ)の2人はOSGからの移籍だが、2人ともOSGを離れる際一度は引退も考えた。2人ともOSGの時はそれほど長いプレータイムではなかったが、現在の長いプレータイムに「体力的には大変ですが、やはり楽しいですね」とそれぞれが口をそろえて言う。
今シーズンのプレーオフは各チームが多くの応援に支えられていた。まだまだ会社の枠から大きく出て行くことはできてはいないが、支持してもらえる体制は徐々にできつつあることを実感した。来シーズン更なる広がりを期待したい。
※今後プレーオフゲームレポート及びHC、選手のコメントを掲載予定です。また、レギュラーシーズンを含めたフォトアルバムも作成予定となっています。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
★トピック
JBLファイナル
セミファイナルを勝ち抜いたアイシンシーホースと日立サンロッカーズが3月20日からのファイナルで対戦する。日立は初のファイナル進出だが、今シーズンはオールジャパンでも決勝に進んでおり、チーム躍進が見られている。そのオールジャパンでも同じ顔合わせだったが、その時は序盤でアイシンが大きく引き離し、日立が追い上げるがアイシンが逃げ切り勝利した。レギュラーシーズンでは日立が3勝2敗となっている。3戦先勝で行われるJBLファイナル。1試合ごとに様々なドラマが見られそうだ。
JBL ファイナルの予定
第1戦:3月20日(金・祝) 第2戦:3月21日(土) 第3戦:3月22日(日)
第1戦から第3戦までは東京体育館で15:00試合開始予定
第4戦:3月25日(水) 第5戦:3月26日(木)
第4戦、第5戦は代々木第2体育館で19:15試合開始予定
JBL-日本バスケットボールリーグ
全日本クラブ選手権
3月20日(金・祝)から3日間、北海道札幌市で行われる第35回全日本クラブバスケットボール選手権大会。バスケットボールの普及発展を図り、相互の理解と親睦を深めることを目的に開催されるこの大会は、全国から男女各32チーム、全64チームが集まる。日程上、決勝まで進むと3日間で5試合とかなりハードなものになり、単にチーム力というだけでなく、チームとしての体力が必要となる。今シーズン最後の大会であり、集大成としてはもちろん、来シーズンに向けてという意味でも各チームの健闘に期待したい。
第35回全日本クラブバスケットボール選手権大会
3月20日(金・祝)~3月22日(日)
会場:北海道立総合体育センター(きたえーる)
3月20日は10:30~、3月21日と22日は9:30~試合開始予定
大会サイト
取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香
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