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関東実業団リーグ戦 プレビュー

 関東実業団の前半期シーズンはリーグ戦となる。1部8チーム、2部A・Bブロック各6チームが総当りで対戦するリーグ戦はおよそ2ヶ月間をかけて行われる(関東実業団リーグ戦は4月から7月まで4ヶ月間)。
 今年度は順位決めや入替などに例年までとは異なる様式が採用されている。

関東実業団バスケットボール連盟
関東実業団リーグ戦全日程(pdfファイル)
関東実業団リーグ戦 男子1部の予定
関東実業団リーグ戦 男子2部の予定
関東実業団リーグ戦 女子1部の予定

<変更点>
1部の順位決定
変更前:1次リーグと2次リーグの勝点を合わせて順位を決定。同率の場合、2次リーグの結果が優先される。
変更後:1次リーグは2次リーグのための順位決めのみ。最終順位は2次リーグの結果のみで決定する。そのため上位4チーム、下位4チームそれぞれの最終順位の争いがより最後までわからないという展開になる可能性が高い。
2部の1位から4位までの順位決定
変更前:A・B各ブロックのそれぞれ1位同士、2位同士…と同順位同士が対戦し、勝った方が上の順位となる。各ブロック1位にしか入替戦の可能性がない。
A1位-B1位→2部1位・2位 A2位-B2位→2部3位・4位 など
変更後:A・B各ブロック上位2チームがトーナメントで最終順位を決定。そのため、各ブロック2位までが1部との入替えもしくは入替戦に進む可能性がある。
1部2部の入替
変更前:1部8位が2部1位と、1部7位が2部2位とそれぞれ対戦し、勝者が1部となる。
変更後:1部8位と2部1位は自動入替え(1部8位は自動降格、2部1位は自動昇格)となる。入替戦は1部7位vs2部2位のみ行われる。1部8位は自動降格となると、試合の結果のみだけでなく、TOやコート責任などの義務を怠ったことによる棄権試合でも自動降格の可能性がある。
個人賞(男女1部)
変更点:これまでMVP、ベスト5、新人賞の他、得点、3ポイントだったが、今大会からアシストとリバウンドも個人賞の対象となった。

<リーグ戦展望>
※登録メンバーは初期のもののため、その後変更がある場合があります。分かり次第掲載します。
※チーム順は昨年度のリーグ戦の順位上位からとなっています。

男子1部

展望:まずは5連覇の横河電機を中心に展開するだろう。横河電機はさらに現在リーグ戦43連勝中。これらをどこが止めることができるのか。昨シーズンの状態や新人を踏まえると、新生紙パルプ商事、日本無線が有力だろう。昨年2部からの昇格で3位に入った三井住友銀行は新人も多く若いチームなだけに、どうバランスを取っていくかが鍵となりそうだ。
 変更により上位下位に分けられる1次リーグの重要性が大きくなる。上位に入れば優勝の可能性も十分あるが、逆に下位になった場合、1次リーグでたとえ5位だったとしても、2次リーグの結果次第で8位になる可能性もあり、その場合自動降格となる。2ヶ月に及ぶリーグ戦ではチームコンディションの維持や向上といった部分が重要になってくる。優勝、5位までの全日本実業団競技大会出場権獲得、入替戦および自動入替の回避…と注目すべき点が多く、これまで以上にし烈な争いになりそうだ。

新人※2009年入社
 今期の新人の目玉はやはり昨年度のインカレ(全日本学生選手権)で準優勝した国士舘大の正PG立花だろう。さらに法政大のシューター、福田侑介は兄(福田大祐、昨シーズンのリーグ戦新人賞獲得)と同じ日本無線へ。インカレベスト5に入った専修大の能登は横河電機に入った。また、リーグ戦得点王となった中央大の佐藤が三井住友銀行に。東京日産に入った高木寛貴は横河電機の高木賢伸の双子の兄弟。今シーズン、初の1部に挑戦する富士通にはインカレベスト8に入った天理大の正PG知念と中央大の主力であった篠原賢が加入した。

横河電機
小林 一哉 青山学院大
梅田 稔人 青山学院大
能登 祐介 専修大

新生紙パルプ商事
立花 大介 国士舘大

三井住友銀行
佐藤 基一 中央大
阿藤 康貴 上智大
新垣 昌彦 明治大
木村 理  筑波大
松岡 耕平 東海大
中島 悠太 成蹊大

日本無線
福田 侑介 法政大
鎌田 晃輔 東京成徳大

東京日産
高木 寛貴 青山学院大
大竹 修平 玉川大

葵企業
渡辺 太基 アップルスポーツカレッジ
竹谷 周祈 札幌大
小原 利之 大東文化大

曙ブレーキ工業
内山 豪一 明治大

富士通
知念 恭平 天理大
小倉 久典 東海大
成田 拡明 國學院大
篠原 賢  中央大
小川 起央 東京経済大

各チーム展望
横河電機
 横河電機を実業団トップチームに導いた立役者の小納真良が現役を引退しアシスタントコーチとなった。ヘッドコーチ不在のためかなりの比重でチームの指導にあたることとなるだろう。小納真良の引退によりPGは神崎健にかかる部分が多くなるが、新人の梅田がどこまでやれるか。現役続行の小納真樹のプレータイムが気になるところ。また、元々強かったところに能登が加入したインサイドは磐石の態勢になったといえる。小納真良の離脱は大きいが、昨年度のリーグ戦も小納真良は出場しなかったこともあり、リーグ戦だけ見ればあまり差はない。中堅3人が抜けたことによるチームバランスはどうだろうか。

新生紙パルプ商事
 昨シーズンは波の大きかった新生紙パルプ商事。今年は念願のPGを補強できた。先輩である山本と新人の立花は同じ北陸高出身。アウトサイド、ドライブとどこからでも点の取れる立花の得点力は大きな影響力がありそうだ。また、昨シーズンのラストの大会(全日本実業団選手権)で一回り大きな成長を見せた坂口の更なる向上にも期待したい。茂木コーチ(兼プレーヤー)と近森キャプテンのコンビで作りあげてきたチームの成果を結果として残したいところだ。立花-高崎のラインが機能し、インサイドが攻守にバランスが取れれば初優勝の可能性も十分ある。

三井住友銀行
 新人が6名加入し、2年目4名、3年目3名とどのチームに比べても若いチーム。今リーグ戦から黒木がアシスタントコーチ兼となっている。新人が多く加わったが、昨シーズン活躍した平本と馬場がチームを離れた。堅実にチームを支えるプレーを見せた2人の離脱は若いチームにとっては大きいだろう。力としては十分なものがあるだろうが、それが発揮できるかどうかは始まってみないとわからない。

日本無線
 昨シーズン復活の兆しを見せた日本無線。今リーグでは福田侑介の加入で得点力はアップしただろう。しかし、箱崎の現役引退(アシスタントコーチ就任)によりインサイドは厳しくなったか。5年目に入る鈴木、樋渡が中心のチームではあるが、尾崎、小原といったベテランの存在も重要となる。元々ディフェンスのいいチームなので、インサイドの厳しさは他の面でカバーできるだけの力を持っている。

東京日産
 チーム構成としては大きな変化はない。昨シーズンは序盤なかなかチームができず苦しんだが、後半に入ってチームとして機能するようになった。その状態が上手くリーグ戦につなげているか。昨年新人ながらチームを支える存在ともなっていた高橋、眞部の2年目に期待。

葵企業
 チームとして不安定な様子を見せた昨シーズン。インサイドの石田の離脱は大きいが、逆にチームバランスは良くなるかもしれない。「個々ではなくチームで」と昨年度の全日本実業団選手権で予選敗退後山口が語ったが、その姿がリーグ戦初戦から見られるだろうか。チーム上昇のメンバーだった川村がアシスタントコーチとしてチームに復帰。昨シーズンも試合会場に足を運び選手に声をかけている姿が多く見られた。『チームとしての』葵企業復活に期待したい。

曙ブレーキ工業
 ここは新人が1名のみだがその他の選手に変わりがなく、昨シーズン最終戦(vs新生紙パルプ商事戦)での惜敗を上手くつなげることができれば上位に入る可能性も十分ある。昨シーズンはリーグ戦スタート時に不調が続き結果7位に終わったが、同じ轍は踏みたくない。

富士通
 初の1部。即戦力が加入したが、昨年の状況から見れば1部での戦いはかなり苦戦が予想される。全日本実業団選手権で全国でもトップクラスのJR東日本秋田と対戦した経験などを上手く活かしていきたいところだ。

男子2部

展望:Aブロックは東京電力とNTT東日本東京が順位決定戦トーナメント進出の可能性が高い。ここに警視庁がどこまで絡めるか。Bブロックは新人の補強もいいプレス工業、チームの状態がいいという三井住友海上、宮ノ腰など即戦力の新人が加入したクラヤ三星堂の3チームの争いに試合巧者のNTTデータが絡んでいきたいところ。一つの勝敗が大きく左右していくだろう。

新人※2009年入社(2009年入社以外で新人はいますが、全選手未確定のため掲載していません。)

Aブロック
東京電力

NTT東日本東京

警視庁

富士通ゼネラル

伊藤忠商事

東芝ライテック

Bブロック
プレス工業
松林 結也 八戸工業高
清水 亮一 小田原相洋高
永友 良季 国士舘大
辻  雅   江戸川大
池永 知由 産業能率大

三井住友海上
秋田 和広 関西学院大

クラヤ三星堂
水島 洋介 東京法化学院
宮ノ腰 達也 日本大
池田 陽介 白鴎大
店橋 翔  白鴎大
神沢 健太 駒澤大

NTTデータ

日立大みか
五位 直貴 水戸工業高
高澤 学  新発田商業高

三菱東京UFJ銀行
中平 貴博 慶應義塾大

女子1部

展望:三井住友銀行、丸紅、クラヤ三星堂の3強の体制は変わらないか。丸紅は宮本がチームから離れている。補強もいい三井住友銀行が優勝候補筆頭か。ここ1~2年、全国でも上位トップ3にいいゲームができるようになっている。関東での優勝ももちろんだが、全国トップ3に入れるチームが関東から出てきてほしい。

新人※2009年入社

三井住友銀行
藤田 恵子 日本大
石島 沙羅 白鴎大
野田 友莉麻 玉川大

丸紅
大野 遥  専修大
岡本 恵利香 白鴎大

クラヤ三星堂
佐藤 未希 所沢中央高
中村 仁美 明治学院大
中川 あゆみ 日本女子体育大
荒田 奈緒美 東京女子体育大
中村 麻乃 東京女子体育大
木村 友香 西南女学院大

特別区
江村 綾子 東京学芸大

伊藤忠商事
田島 幸奈 拓殖大

東芝府中
石原 祐美子 東京リゾートスポーツ専門校
北篠 奈々 東京女子体育大

取材・リサーチ・文 渡辺美香

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