関東実業団リーグ戦 キャプテンインタビュー(1)
6月6日(土)に開幕した関東実業団バスケットボールリーグ戦男子1部。初戦を終えてチーム状況や目標、課題などを各チームキャプテンに聞いた。
キャプテンインタビュー(1)では昨年度の上位4チームを、キャプテンインタビュー(2)では下位の4チームを掲載。
横河電機
昨年の覇者で現在リーグ戦45連勝(6月7日の試合含む)。昨年度のリーグ戦では際どい試合もあったが、試合を重ねるごとに強さを発揮していった。今シーズンは指揮を執るコーチが小納真良コーチに、キャプテンも飯島選手にとスタッフ陣に変化がある。初戦(6月6日対富士通戦)は本来の力を出し切れなかったが、第2戦(6月7日対曙ブレーキ工業戦)では圧倒的な強さを見せた。
#11飯島章仁
-初戦、快勝とはいいきれない感じですが。
しょうがないです。今はあんなものだろうなと思います。2部から昇格のチーム(富士通)でなにをやってくるか全然わかっていませんでしたし。ただディフェンスの練習はしていたのですが、思ったより向こうの当りが強かったですね。試合の内容的には悪かったのですが、それで各自締まったかなと思いますね。向こうは新人が多く、シュートは入るだろうなと思っていたのですが、我々もディフェンスが全然できていませんでした。
-奥山監督と小納真良Aコーチどちらが主体でされているのですか。※1
我が強い奴らばかりなのでそれなりに意見があると思うのですが、そこを上手くやってくれているのが(小納)真良さんですし、真良さんの経験が生かされると思っています。選手はみんな真良さんが間違いないと信じてやっています。
-新人の(#28)能登選手がまだまだ力を出せていないようですが。
能登はまだですね。徐々にって感じです。もっと自分のプレーをアピールしてもらいたいですね。それは練習からいってるんですが。まあ、2次リーグぐらいに間に合えばいいかなと思っています。
-メンバー揃いの横河電機のインサイドの中で自分がなにをしなくてはいけないかが分かりにくいところがあるのでは。
そこが課題ですね。(#5)笹という大黒柱があって、(#20)田ヶ谷もしっかりやっているので。ここでモチベーションが切れたらそこまでの選手です。能登だけじゃなくて、僕も(#7)葉さんも(#21)小西もそうですが、どこまで我慢してやれるかが大事だと思っています。
-PGは(#19)神崎選手と(#8)小納真樹選手の2人でやっていくことになりますか。
そうですね。そこに(#13・新人)梅田がどのくらいくいこんでくるのかなと。真樹さんもプレータイムはそう多くは取れないと思うので(神崎)健には負担がかかると思うのですが、だからこそ健にはもっと余裕を持ってプレーしてもらえたらいいなと思いますね。あいつなりに頑張っているのでそこは評価しています。
-(#17)高木選手がちょっと不調のようでしたが。
高木は練習にあんまり出れなかったこともあるのですが、今日は自分にもチームにもイライラがあったようです。あいつには試合の中でシューティングして調整していけといっています。まあ、あいつと(#14)梶原については全然心配していません。それにチームとしてはうちは誰でも点が取れるので、課題はディフェンスかなと思っています。ダメな時はディフェンスから崩されるので。
-リーグ戦44連勝、現在5連覇というのは選手の皆さんは意識していますか?※2
全くないです。44連勝しているということを知っている選手もほとんどいませんから。今はチーム的に若いのでね。連覇に関しても優勝できればいいですけど、今日のような試合を何回もやっていると疲れますし。でも各自能力高いのでその辺はやっていけるかなと。ただみんな我が強いので、まとめるのは大変だと思っていますが。
-今シーズンの目標は。
オールジャパンでJBLとやるというところを目標にやってますので、それ以外は負けないように。まあ波はあると思うのですが、頑張りたいです。
-新人も大事ですよね。
新人の勢いって言うのはあるし、チームも活性化するっていうところもあると思いますね。もうちょっとうちの新人にも元気にやってもらいたいところはあります。みんな一生懸命やっていますから、後は自分なりにどこまでアピールできるかということですが、時間をかけてやってもらいたいですね。一番いいのは2次リーグ入る前くらいには自分の力を出せるようになってもらいたいです。チームとしては横河電機のバスケットをして、真良コーチの言うことをちゃんと聞いてやっていれば問題はないと思います。
-今日は競ったところはありましたが、見ていて負けそうな感じはなかったですね。
そうですね。ベンチでも心配はしてなかったです。ああいう展開になったらうちは強いのかなと。でも他のチームも強くなっているだろうと思いますし、油断がうちのチームの一番問題だと思うので、とにかく頑張りたいです。
※1小納真良Aコーチは昨年度で現役引退し、今シーズンからAコーチに就任。Hコーチがいないため、監督とAコーチというベンチ状況となっている。
※2初優勝をした2004年のリーグ戦2次リーグから連勝が始まり、2005年から4シーズン全勝優勝となっている。
新生紙パルプ商事
関東実業団選手権、東京都実業団選手権では優勝があるものの、リーグ戦ではまだ優勝を果たしていない。今シーズンはガードに得点力のある立花が加入しチームの戦力アップができている。怪我人の影響でリーグ戦前の構想とは違う布陣となったこともあり、初戦、第2戦とももたつきが見られたが、これからが重要になってくる。
#4近森洋介
-初戦ということもあってちょっと硬さがあったように見えましたが。
そうですね。硬かったです。全然できなかったですね。本当は(#16山本)洋平がスタートで自分が控えだったのですが、洋平が怪我をしたので自分がスタートになりました。スタートではなくなるので休めるなと思っていたのですがね。あと(#12)高崎も怪我しています。怪我人が多くて困っています。
-怪我人の状況などを考えると初戦としてはよかったのでは。
そうですね。なんとかいい形だったかなと思います。曙ブレーキ工業も気持ちが入っていたので最初どうなるかなとは思ったのですが。
-前回の対戦(全日本実業団選手権ブロック予選最終戦)があわやという試合でしたが。※1
今回も競るかなと思っていたのですが、案の定途中まで競って。第3Pちょこちょことこちらのシュートが入ったのでよかったです。
-シーズンインしてからの練習がかなりハードだったと聞いています。
本当にきつかったです。大分みんな走れるようになっているし、若い連中は動きがすごくいいです。練習の成果が出てると思いますね。今日も全然走り負けなかったし。
-本来の予定していたスタメン(近森→山本)でいくとずいぶん若いチームになりますね。※2
若いチーム、速いチームですね、それが。洋平が出ると展開が速くなるので、(#7)立花が生きるかなと。自分が出るとペースが遅くなるので立花がやりにくそうだなとも思いますし。自分はなんとかつなぎに徹したいんですけどね。
-2年目の(#11)坂口選手はいかがですか。
(坂口)貫はいいですよ。今日も良かったですしね。貫も結構合わせるのが上手いし、立花とか(#15)遠藤とかもパスが上手いので、もっとできると思っています。
-どこのチームも優勝の可能性があるのではないかと思うのですが、チームの目標は?
なんとかチャンスがあれば頑張りたいです。目標はもちろん優勝です。まず明日落とさないようにしなくては。
-1次リーグの勝敗は2次リーグには影響しないという新たな順位決めで、1次リーグの1つや2つの敗戦は最終順位には直接関係しないと思いますが。
いやいや、気を抜いたらうちはダメなんですよ。富士通には合宿中の練習試合で競って負けてしまっているので、明日は絶対勝たないといけないですね。
-リーグ戦は2連戦が多いですが体力的にはどうでしょうか。
連戦は大丈夫でしょう。そのための(厳しい)練習をしてきましたから。
※1全日本実業団バスケットボール選手権大会ブロック予選第3戦で66-64とわずかに2点差で新生紙パルプ商事が勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。
※2予定のスターティングメンバー #7立花(1年目)、#11坂口(2年目)#12高崎(3年目)、#15遠藤(6年目)、#16山本(5年目)の5選手。
三井住友銀行
昨年度2部から昇格し、いきなり3位と好成績を残した。ベテラン2名のほかは3年目、2年目、1年目の選手ばかりという1部の中ではどこよりも若いチーム。それだけに読めない部分も多かったが、初戦、第2戦ともチームとして機能しており崩れない様子が見られた。このまま優勝争いに入っていくか。
#4菊池大
-初戦でしたがいかがですか。
あんなもんでしょう。最初の一あたりは全部あんな感じになるかなと。うちは若い選手が多いからそれでまとまってくれればいいかなと。
-リーグ戦前にチームの状況が読めないチームでしたが。
上手くいけばいくのですが、悪くなりだすと止められない。どっちかですね、うちのチームは。そういう意味でも今日は内容はどうでもいいのでとにかく勝つと。勝っていけば段々上手く回っていくと思っています。
-個々の選手が役割を持っている印象がありましたが。
去年の反省としては、みんな若いので動けるし能力もあるのですが、まあバラバラですね。その辺はよく言い聞かせて、勝つために自分はなにをやるべきかというところを良く考えて。まあ、地味なところですね。派手なところはそのうちついてくるので、地味なところをサボらずやりましょうと。それを徹底した結果、今日は得点も90点以上取れましたし、ディフェンスもよかったかなと思っています。1Q2Q一生懸命やって、3Q辺りから相手も疲れてきて、うちは若い分そこでしっかりとやれてる。これからもそんな形で行くんじゃないですかね。
-(#31・新人)佐藤選手が昨年度大学でチームのファーストオプションでやってきていて、他にも点の取れる選手がたくさんいるこのチームでフィットできるかが心配されたのですが。
あれはもちろん修正していますし、元々入ってきたときから多分そうだろうというので、練習からずっと言っていました。ただ今日は彼も公式戦初ということで最初やっぱり出てしまって、でもベンチに帰って頭冷やして切り替えてやったら最後チームプレーの中でいい形で決めてくれました。中央大学の時は彼しかいなかったところはありますが、うちは他にもいますから、もっと肩の力を抜いて楽にやればいいのになと思っていました。彼も最初入ったときはワンマンプレーばかりやっていたのですが、それは治ってきましたから大丈夫です。ガードの(#81)清水とは高校も一緒なのでやりやすいと思います。
-今大会の目標としては。
もちろん優勝ですね。最初の方は上位に残れる結果を出して、最後の3試合では集中してという感じですかね。
-中盤から厳しい試合が続くことになると思いますが、その辺はいかがですか。
うちの場合は同じ選手が何分も出るって言うのは(#92)小松くらいで、他は入れ替わり立ち代わり出るという形になると思いますので、あまり心配はしていません。
-昨年、チーム内でプレーが浮いている印象があった選手もいましたが、今日はそういう感じがなくなっていましたね。
1年やってみて今のままじゃいけないということで、合わせる感じでやっていこうかというのは常々言っていました。それが結果に結びついてきたかなと最近思っています。
-今の状態は相手チームはどこを押さえていいかわからなくて嫌でしょうね。
そうですね。前は小松にかかる部分が大きかったのですが、今は小松だけ抑えてもっていうのがありますので。それがうちの課題だったのですがね。
-若いチームの中でキャプテンをしていくのは大変ではないですか。
後1年くらいやって終わりだと思うので、最後頑張ります。今までちょっといびつな感じだったのでどこかで直さないといけないので。僕が抜けるころには小松や(#0)青木、(#28)大石が中心になってやってくれると思いますので、心配してないです。
-まずはこの1年ですね。
やはり優勝したいですから。今日みたいな苦しい試合でも物にしていけば力的にはそうそう負けるとは思わないので。
-JICでも結果を残していくためにもリーグ戦でいいチーム状態を作りたいですね。
JICは去年が初めてだったので、この経験がつながっていくといいと思いますね。
日本無線
昨年度はリーグ戦第1戦で敗戦、その後接戦を取ったり落としたりで結果4位に終わった。昨年不完全で終わったチームの復活に向けてチームの意識は高まっている。第2戦はわずかに1点差で勝利。接戦を粘り勝つこのチームらしい勝利に復活の兆しを改めて感じた。
#15尾崎智則
-箱崎選手の引退でインサイドが厳しくなったのではないかと思うのですが。
あんまり変わらないです。今までと一緒で残っている人がちゃんとやれば大丈夫だと思っています。今日は(#16)武藤も頑張りましたが、その辺は日ごろから厳しく言ってるので。まだまだですけどね。
-即戦力の新人が入ってチームバランスが変わったのでは。
まだちょっと上手くいかないですね。(#4福田)侑介が入っただけなんでそれほど変わらないと思うのですが、その辺は練習からやってるんですけどまだちょっとダメですね。もう少し改善していかないとオフェンスが止まってしまうので。
-今日の試合は前半があまり良くなかったですが。
気持ちの問題です。まだまだ強いチームになりきれていないんですよね。心が弱いので。
-昨年も初戦を落としましたが、それが気持ちに影響している部分はありますか。
意識してなくはないのですが、結局は自分たちがやるべきことをやらないで負けてしまったのでそこだけです。やるべきことをやるだけということです。
-今日の試合で見えたチームの課題は?
相手に合わせてしまうところがあるので離せるところで離せない。自分たちでミスを出してしまって…そこなんですよね。でもそこがなかなか変わらないところなんです。
-尾崎選手の存在が大きいなと感じられますが。
まあ。でもそろそろ(#10)樋渡たちが率先してやってもらうようにしています。
-ベテランとして意識していることはありますか。
若い連中とやるのでそのレベルでやれるように頑張っています。自分のところが穴だと言われるのはいやなので、こちらが一生懸命やっている状態です。後は常に声を出してやることですね。みんな能力はあるので意識だけの問題だと思っています。後は個々でしっかり考えてくれればいいと思います。
-尾崎選手自身が今バスケットを楽しんでされているように見えるのですが。
そうですね。選手として残り少ないので、1年1年が勝負です。でもやるからには勝ちたいという気持ちが強いですね。みんなそれぞれいろいろ考えてやってくれないと変わらないですね。
-今大会の目標は。
常に優勝を目標にやっています。
-今大会から順位決定方式が変わったため、1次リーグの1つ2つの敗戦は最終順位に影響しませんが。
今のうちにはそんな調整するような感じの余裕はないですね。うちはどこに負けてもおかしくない状態です。
-昨年復活の兆しが見られたのですが、最後にちょっと上手くいかないところが出ました。その辺選手の皆さんはどのように感じているのでしょうか。
どうなんでしょうかね。周りからは言ってますが、ちゃんと気づいてるかどうか…今日の展開を見ていたら気づいてないのかもしれないですね。
インタビュー:6月6日(日)横河電機体育館
取材・文:渡辺美香 写真:中村斗音
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