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関東実業団リーグ戦 男子1次リーグ第2戦レポート

 6月7日(日)に代々木第2体育館で行われた関東実業団バスケットボールリーグ戦男子1部1次リーグ第2戦。
 現在は昨年の上位vs下位での対戦となっているが、力の差はそれほど大きくなく、またチーム状況もまだ安定していないこともあり、接戦となるゲームが出てきている。
※後ほど写真を追加掲載します。

試合のテーブルスコアなどの詳細は 関東実業団バスケットボール連盟

スポーツのミカタ 内掲載
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関東実業団リーグ戦 結果

スタートから勢いに乗った三井住友銀行が東京日産に圧勝
東京日産 42 ( 12-24  11-22  10-24  9-29 ) 99 三井住友銀行
 第1P序盤は互角の展開となるが、当たりを強くした三井住友銀行のディフェンスに東京日産のリズムが崩れる。残り3分をきって三井住友銀行が連続得点で一気に引き離した。第2Pに入っても三井住友銀行のプレスディフェンスに流れが作れない東京日産に対し、トランジションからの得点も加わり順調に加点していく三井住友銀行がリードをさらにひろげていく。後半に入っても流れは変わらず、攻守にリズムの崩れた東京日産は三井住友銀行の攻撃を止められない。そのまま点差は開き、大差をつけて三井住友銀行が勝利した。

『チームのためになること』東京日産#14三原大樹
 昨シーズン終了後一度はキャプテンにという打診があったと言う。
「まだ自分のことで精一杯なんですよね。もう少しプレーに集中したいんです」
 そう語っていたが新年度になってチーム事情が変わり、キャプテンという立場でこの大会に臨むこととなった。
「今日はよくなかったです。向こうがプレスで当たってきた時にその対応をやってなくて、その上向こうの方が脚力があるので全然運べなくてイライラがでてしまいました。どこかで流れが変えられたらよかったのですが、できなかったです」
 チーム事情により急なキャプテン就任に戸惑いもある。
「キャプテンは学生時代もやっていたのですが。今までプレーに集中させてもらってきたので、自分ももう4年目でチームのためになることをやらなくてはという気持ちはあります。でもまだまだ自分自身教わる立場なので、そういう中でキャプテンとしての厳しさを出していくのは難しいところはありますね。まずは声を出してチームの雰囲気作りをしていきたいです」
 本来の力を発揮できれば強いチームだが、かみ合わないと明らかに格下のチームとの対戦でも敗れてしまうこともある。そんな不安定なチーム状況がここ数年続いている。
「練習でそこまでやれていないので、試合でいきなり本気モードでっていってもなかなかできないですよね。そこがうちの課題なんです。なんとか2次リーグまでには修正していけるよう頑張りたいです」
 

2年続けての熱戦は日本無線が1点差で逃げ切る
葵企業 72 ( 18-20  17-21  16-10  21-22 ) 73 日本無線
 昨年のこの対戦も白熱したものになったが、今大会でも終了間際まで勝敗の行方が分からない展開となった。日本無線は期待の新人#4福田侑のシュートが効果的に決まり、終盤になってオフェンスのリズムが上手く作れなかった葵企業を振り切った。
 スタートから互いに点を取り合う展開。第1P終盤、日本無線が#10樋渡の連続得点で流れを作ると、リズムが悪くなった葵企業を24秒オーバータイムに追い込む。さらに#4福田侑の3ポイントシュートが決まり8-16と引き離しにかかる。しかしここで葵企業が#8竹谷、#21篠原の連続3ポイントシュートで悪い流れを断つ。日本無線も#15尾崎、#10樋渡の1on1で得点するが、終了間際に葵企業#8竹谷のオフェンスリバウンドからのシュートが決まりわずかに2点差で第1Pを終える。第2P開始早々、日本無線がトランジションから#13福田大の3ポイントシュートが決まり幸先よくスタートを切る。さらに開始から1分半で葵企業#15永田が膝を痛めベンチに下がると、日本無線が勢いに乗るかと思われた。しかしここで葵企業の新人#8竹谷、#9小原、#21篠原が動きのあるオフェンスを見せ流れを引き寄せると、残り5分43秒には葵企業#6柳沢の3ポイントシュートが決まり、27-25と葵企業が逆転する。ここで日本無線も#8会川が速い動きで葵企業のリズムを崩すと、トランジションもでて再びリードを奪う。そのままの勢いで日本無線がリードをひろげると、終了間際の葵企業の連続シュートをしのぎ、日本無線6点リードで前半を終える。
 第3P序盤は点の取り合いとなるが、#15永田もコートに戻った葵企業に流れが傾く。リズムが崩れた日本無線は残り5分50秒に24秒オーバータイムとなり、流れを引き寄せられない。第3P終盤はシーソーゲームとなるが最後に日本無線が得点し、51-51と同点で最終Pに入る。
 第4P、開始からわずか5秒で日本無線#4福田侑の3ポイントシュートが決まる。しかし葵企業も粘りを見せオフェンスリバウンドなどで連続得点し、開始1分半葵企業1点リードで日本無線がタイムアウトをとる。修正したいかった日本無線だが、逆に葵企業にカットインやドライブでリズムを崩されてしまう。ここで葵企業はゾーンディフェンスを敷くが、その隙を上手くつきセカンドチャンスから日本無線#6鈴木伸が3ポイントシュートを決める。残り5分から葵企業#15永田が1on1で流れを作ると、残り4分半に葵企業#21篠原のオフェンスリバウンドで葵企業が6点リードとなり日本無線はタイムアウトをとる。どちらも一歩も引かない展開で、残り2分半には日本無線#4福田侑が3ポイントシュートを決め、葵企業が3点リードでタイムアウトを取る。しかし勢いに乗る日本無線が残り1分半にトランジションからまたも#4福田侑が3ポイントシュートを決め同点とすると、さらに続けて#6鈴木伸が3ポイントシュートを決め、日本無線が逆転する。リズムが作れない葵企業は攻めきれまま残り10秒を切る。残り9秒で葵企業#15永田がドライブインで1点差とし、日本無線がタイムアウトを取る。ここでファールゲームに来た葵企業だったが、残り5.2秒のファールがアンスポーツマンライクファールとなりボールを奪えない。日本無線はこのフリースローと終了間際の#4福田侑のフリースローの全てを落としてしまうが、わずかに1点差を守りきり勝利した。

『自分たちのやるべきこと』日本無線#6鈴木伸之
「いやー、勝ててよかったですよ」
 試合終了後、ほっとしたような表情で話を始めた。
「今日はよく我慢ができました。葵企業はすごくやりにくい相手なので大変でしたね。(この日プレータイムが少なかった葵企業#13)上原がもっと出てた方がやりやすかったと思いますね」
 葵企業は故障のある上原の代わりに5番ポジションに新人・#21篠原を入れている。本来のインサイドとは違い中、外と激しく動くオフェンスのため日本無線も本来の5番ポジションの武藤では対応が厳しかった。
「あれだけ動かれちゃうと止められないですね。あそこは尾崎さんの負担が大きくなってしまいました」
 第3Pまである程度リードを守ってきたが、第4Pに逆転され、残り5分をきって6点のリードを奪われた。
「点差はあまり気にしてなかったです。というか自分たちのやることをやるというのでいっぱいでしたから」
“やるべきことをやる”昨年からチームの中で言われ続けているこの言葉。
「まだまだやれてはいないですね。よくはなっていますが、まだまだです」
 チームの司令塔として生き生きとした表情でプレーする鈴木にもチーム状況が悪く、自身のプレーも思うようにできないときがあった。
「あの時は本当に苦しかったですね。今は大分よくなってきて、楽しみながらやれているところはあります。でももっとよくならないといけないです。今年はちゃんとした結果をだしていきたいので」

『勝ちたい』葵企業#15永田晃司
 最終P、一度はリードをひろげ始めたが、そこからオフェンスが止まってしまい逆転で敗れた。
「惜しい試合ではダメなんです。勝ちたいんですから」
 試合後、永田は落ち着いた口調でそう言った。昨シーズンも惜しい試合を何度となく落とした。『いいゲームだった』は彼らにとってほめ言葉にはならないのだろう。
「最後のところは攻め気がなくなってしまいました。自分もいいところでミスをしてしまって。ああいうところで自分が決めたり、誰かに決めさせたりしたいのですが、そのあと1本が取れないんです」
 高さのあるセンターがいなくなったことで他のチームに比べると厳しいところもある。
「やはりリバウンドの面ですよね。ディフェンスはチームで守ろうと話しているので、そこはマイナスではないです」
 2年前もチームが大きく変わり、試合経験の少ない選手が多い中でチームで守るディフェンスがかなりの効果を発揮した。その経験が生かされているだろう。
「連敗にはなっていますが、今のところはいいゲームができているので気持ちは落ちてはいないですね。たとえ1次リーグ全敗したとしてもJIC(全日本実業団競技大会)の可能性はあるということですから、いい意味で開き直っていきたいです。自分たちには試合の経験がすごく少ないのでJICに出て少しでも経験を増やしていかないといけないと思っていますから」
 隣に座っていた#6柳沢を指差してぽそっと言った。
「あとはこれだけなんですよ。これが点を取らないとうちは勝てないんですよね」
 結構点は取れたと思うけどと言う柳沢に永田は「あと2本くらい3ポイントシュートがほしかった」と笑いながら答えた。
 

横河電機が好調なオフェンスを取り戻し序盤で差をつけ勝利
曙ブレーキ工業 78 ( 11-25  19-21  14-23  35-25 ) 94 横河電機
 この日は怪我のためメンバーが揃ってなかったこともあり立ち上がりから横河電機に大きくリードをひろげられた曙ブレーキ工業。横河電機も波があり安定しないものの流れはキープ。第4Pメンバーを代えてきた横河電機に対し懸命に追う曙ブレーキ工業だったが追い上げにはいたらず、横河電機が連勝を伸ばした。

ゾーンディフェンスで流れを変えた新生紙パルプ商事が引き離して勝利
富士通 56 ( 20-13  3-21  15-18  18-27 ) 79 新生紙パルプ商事
 第1Pから動きのいい富士通はアウトサイドシュートが好調。後手に回った感のある新生紙パルプ商事はシュートがなかなか決まらず苦しい展開となる。しかし第2Pに新生紙パルプ商事がゾーンディフェンスに替えると富士通のオフェンスが止まってしまう。このPの富士通の得点をわずかに3点に押さえ、新生紙パルプ商事が逆転する。後半はどちらも一歩も引かない展開となるが、経験に勝る新生紙パルプ商事が要所を確実にとりリードを守る。第4Pは完全に流れが新生紙パルプ商事となり点差をひろげ、終わってみれば新生紙パルプ商事が23点差をつけての勝利となった。

『課題が山済み』新生紙パルプ商事#12高崎陽平
 故障の影響もあり試合序盤は動きの硬い高崎だが、このチームのオフェンスには重要な存在。今のチーム状況をどう捉えているのか。
「パス離れが速くない感じがしますね。重たい感じがあります」
 2部から昇格したばかりの富士通相手に差をつけて勝ったとはいえ本来の力を見せたとは言い切れないチーム状態でもある。
「もっとリズムをよくして、特にオフェンスの終わり方を良くしていかないとそこからのディフェンスもよくならないので。やはり課題はシュートセレクションと中に飛び込むオフェンスリバウンドですよね」
 課題が山済みだと振り返る高崎。
「今日の試合は向こうがシュートをはずして崩れてくれたという感じはあります。どうしても新人が入ると全体の流れ的にも変わってきますから。まだ(#7)立花に関しては周りが彼がボールを持つと動きが止まって見てしまうんですよね。もっと動きながらパスをまわしていくと立花も生きてくると思うのですが」
 第4P中盤、立花が速いドライブで切り込み相手のディフェンスを崩してからアウトサイドへのパスを出した。それを受けた高崎がきれいな3ポイントシュートを決めた。
「ああいうプレーがもっとでてくるといいですよね。立花は結構パスを上手く出してくれるんですよ。周りがよく見えてるんです。ただ大きい選手に囲まれてしまうとどうしても無理なパスになってしまうので、その前に周りが動いていかないとダメですね」
 チームの目標である“優勝”に向けて、2次リーグまでには修正していかないといけないことがたくさんある。
「もっとよくなると思っています。まだまだこれからなので」
 

インタビュー:富士通#6吉田大輔『チームの中でできること』
 吉田は今7年目。他のチームでは中堅といったところだが、若いこのチームではベテランになってくる。1年目、2年目が主体のこのチームの中で7年目の吉田にかかるものは大きい。チームキャプテンの#5岩永が“これからのチーム”と語る今の富士通の中で、どういう思いでプレーをしているのかを聞いた。
-チームが若くなってコートに立つベテランといえるのは吉田選手は1人ですがいかがですか。
今までに比べて使えるメンバー、得点取れるメンバーが多くなっています。その分は良くなっているとは思うのですが、まだまだそこが上手く絡んでいないというのが今は出てしまっていますね。そこをいかに粘って粘ってやっていけるかどうかというのが今後の課題だと思います。
-相手のプレーの変化にも対応が難しかったですね。
今日は特にゾーンやられた第2Pに3点しか取れていないので。その後マンツーに戻ってもやはりもうリズムがこちらに持ってこられなかった。しかし今日の試合だと第2P、昨日の試合では第3Pで大きく離されてもそこで粘ってもう一度ゲームを作っていける、そういう粘れるチームになってきたというのは今までと大きく違うことだと思います。
-得点の取れる選手がいて、個人技で点がとれるようになりましたが。
1部のチームって言うのはまだうちのことがあまり分かっていないと思うので第1Pは個人能力でポンポン点が取れるんですけど、それをチーム力に変えていかないといけないです。今日の相手もやっぱり合わせが上手いですよね。苦しんで苦しんで止めてきたのに、最後は簡単に合わせられてゴール下で決められてしまいました。これから自分たちもそういうバスケットができるようになっていかないと苦しいだろうと思っています。
-PGに新人が入りましたがいかがですか。
(#4)知念はまた岩永とはタイプが違うプレーヤーで、自分でも点が取れるしアシストも上手いプレーヤーです。なのであの2人の代わったタイミングで上手くバスケットも変えられれば、オフェンスのパターンが増えて面白くなるのかなと思いますね。1次リーグの対戦の中でもっとチームとして力をつけていって、なんとか後半から終盤にむけてうちのバスケットみたいなものがしっかり出せるようにしていきたいですね。
-若い選手たちの中で、どんなことを意識してプレーをされていますか。
一番は得点を取れるメンバーが多いので、自分を犠牲にしてノーマークを作っていこうということ。後はディフェンスですね。センターポジションになるのでできるだけボールを持たせないようにして頑張ったりとか、あとはヘルプをできるだけ早く出るようにして一発でシュートに行かれることだけは防いでローテーションが上手く回るようにしていくことなどを気をつけるようにやっています。
-吉田選手がいるとディフェンスがまとまると岩永選手も言っていました。
うちはディフェンスを頑張らないとなかなか勝っていけないチームだと思っています。他のチームは得点取れる選手が多いので、ディフェンスも大事なのだということを自分がまずしっかりと見せるようにしていきたいです。あとは今年センターも1人入っていますし、去年の新人の(#12)山本も今は怪我もあってあまり出てはいませんが、彼らが同じようなディフェンスをできるようになってくれると、上(バックコート陣)は結構動けるので、みんなが動けるようになっていい形になると思っています。今は(#15)納富が先発していますが、彼は走れるし、ディフェンスも頑張れるタイプなので、山本ももう少し走れてディフェンスとかができるようになればもっといいチームになると思うのですが。
-8位は自動降格という今年から新たな入替方法になりましたが。
周りからはうちが一番危ないとは言われているとは思っています。しかし焦らず、ある意味去年の1位から当たっていけるのはいいことだと思うので、その経験の中でそれを少しずつ修正して、最後は1部に残れるようなチームになっていっていきたいです。今年はなんとか1部に残りたいと思っていますね。
-この2試合をみると決して引けを取らない感じがしています。
上がった時はどこもあまり対戦経験がないのでそういった意味では有利な部分もあると思いますし、ここまでやれるとはどこも思っていないだろうと。そういったメリットもあると思うし、勢いのあるうちになんとか結果につながるといいと思っています。今は負けが続いていますけどモチベーションをいかに落とさないようにしていくかというのをみんなで話しているので大丈夫です。
-最後に1部に残っていればいいわけですからね。
もちろん負けるつもりでやっているわけではないですが、試合の流れというかそこまでの持っていき方はやはり他の1部のチームのほうが上手いですから。でも新人が入ってここまでの期間でどこまで一緒にやれるかっていうとそれほど多くはないと思うんです。新人の使い方とかは今のところ見ながらになってくると思うので、これからいろいろ変わってくると思って、そこは楽しみです。
-チームの雰囲気などはどこよりもいいように見えますが。
人数も多いですし、こういう時期(不況の最中)に新人も結構取れています。そういう中で練習環境も今までとは全然変わってきていますね。練習のレベルがかなり上がってきて能力のある選手同士でやりあえるので、1部の試合をしてもそれほど驚くような感じがなくやれています。チームの雰囲気は本当にいいですね。これからなのでもっと頑張りたいです。

取材・文 渡辺美香

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