スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.28
先週末で終了した関東実業団リーグ戦を特集。トピックでは日本代表とインターハイを紹介。
目次
☆関東実業団リーグ戦
☆トピック
★関東実業団リーグ戦
<男子1部>
最終結果
優勝:横河電機(6年連続6回目)
2位:曙ブレーキ工業
3位:日本無線
4位:新生紙パルプ商事
5位:三井住友銀行
6位:東京日産
7位:葵企業※入替戦に勝利し1部残留
8位:富士通※2部自動降格
個人賞
最優秀選手賞:笹 義仁(横河電機#5)初
優秀選手賞:高木 賢伸(横河電機#17)初、田ヶ谷 治(横河電機#20)2年連続5回目、チャールトン・ジュン・エドワード(曙ブレーキ工業#11)初、尾崎 智則(日本無線#15)9年ぶり3回目、高崎 陽平(新生紙パルプ商事#12)初
新人賞:立花 大介(新生紙パルプ商事#7)
得点王:笹 義仁(横河電機#5)初
3ポイント賞:福田 侑介(日本無線#4)初
リバウンド賞:笹 義仁(横河電機#5)初
アシスト賞:立花 大介(新生紙パルプ商事#7)初
最終週のゲーム
上位:チームの柱を失い攻守につなぎきれない日本無線に対し、圧倒的な強さを見せた横河電機。今リーグも10戦全勝で優勝を決めた。中盤まで競った展開となった新生紙パルプ商事vs曙ブレーキ工業戦。前半は新生紙パルプ商事が3点リードで折り返すが、第3Pに入って曙ブレーキ工業がリバウンドから速い展開につなぎ逆転する。怪我人のでて厳しい状況となった新生紙パルプ商事は#12高崎、#11坂口が得点し最後まで粘るも、勢いに乗った曙ブレーキ工業は#13菊沢の連続3ポイントシュートなどでリードを守り勝利した。
下位:三井住友銀行はここにきて#91小松の調子が戻りインサイドが機能するようになり、ようやく強さを取り戻した。序盤で三井住友銀行がリードするがその後は両チームともに攻めきれなず得点が伸びない。最終P3分をきって葵企業が追い上げを見せるが三井住友銀行が逃げ切り勝利した。東京日産vs富士通戦は第1Pで東京日産が14点差でリードする。しかしその東京日産の勢いが第2Pに入って急降下し、富士通が同点にまで追いつく。ここからシーソーゲームとなるが、第4Pに入って再び東京日産に勢いが出て富士通を引き離す。ここでも終盤富士通が#18阿部の3ポイントシュートなどで追い上げ残り3分あまりで3点差に詰めるもそこから攻めきれず東京日産が逃げ切った。
チーム毎のリーグ戦まとめ
2次リーグも1試合も落とすことなく、これでリーグ戦は53連勝となった横河電機が貫禄の6連覇。初優勝の年の2次リーグからずっと勝ち続けている。日本無線、新生紙パルプ商事の主力の怪我や故障による失速もあり、2次リーグは全く危なげないゲームばかりだった。横河電機の絶対的強みであるインサイドは#5笹がMVP、得点、リバウンドと3つのタイトルを獲得し、ベスト5に#20田ヶ谷が入ったことでもはっきりと現れている。さらにPG#19神崎が安定し、#17高木、#16浦中、#14梶原が上手くボールをつなぎながらも要所でしっかりと得点できる。引退後初めて指揮を取ることとなった小納真良コーチも選手の特徴を熟知していることもあり、迷いを感じないベンチワークだった。
2位の曙ブレーキ工業は昨年の7位から一気に躍進。メンバー的には新人が1人のみでそれほどプレータイムも多くないことからほとんど昨年と変わっていない。しかしチームのオフェンスの中心である#11チャールトンが2年目を向かえ、選手もチームもその能力を上手く活かす形を作れるようになった。チームの要であるPG#4藤原の安定感も大きいだろう。2次リーグ第2戦と第3戦は相手が力を出し切れなかったとはいえ、曙ブレーキ工業らしい勢いのあるゲームを終始展開できた。昨年は逃したJIC出場を獲得したことも大きい。
リーグ戦スタートから尻上がりに調子を上げてきた日本無線だったが、2次リーグ第1戦でキャプテンの#15尾崎が怪我で戦線離脱。これが大きくチームのバランスを崩す結果となった。「力的にはそんなに大きく変わるわけではない」「尾崎がいないからといって違うことをやるわけではない」と選手もコーチも口にしたが、崩れたバランスを修正することはわずかに2試合では厳しかった。最終戦の後、勝ち負けよりもチームとして機能しなかったことにコーチも選手たちも悔しさを見せた。
リーグ戦を通して本来の力を出し切ったといえる試合がほとんど見られなかった新生紙パルプ商事。新人賞を受賞した#7立花がリーグ戦終盤までPGとしてほとんどの時間をプレーしたが、まだまだ立花も他の選手もチームもしっくりこないまま2次リーグに入った。ここでキャプテンの#4近森が腰痛悪化で戦線離脱。2シーズン前に近森がリーグ戦中に手を骨折した時もチーム状態が大きく崩れたが、最終日の横河電機戦では見違えるような素晴らしいプレーを見せ、最後まで接戦に持ち込んだ。その再現が見られるかと期待されたが、わずかに2試合での修復は困難だった。
1次リーグを曙ブレーキ工業戦を落としたことで下位リーグとなった三井住友銀行の2次リーグはモチベーションとの戦いともなった。優勝をも視野に入れて臨んだリーグ戦で上位に入ることもできず、上手く気持ちを切り替えることができない選手もいた。しかしここで3戦をしっかりとったことでチームとしてはさらに大きくなれたかもしれない。一人ひとりがチームとしてということを考えるようになったことで逆に硬さも見られたが、そのバランスのとり方がようやく少しずつ見えてきたように思える。
好不調の波が大きかった東京日産はギリギリで入替戦を回避できた。好不調の波はこのチームの特長ともなっているが、1試合の中で大きく流れが変わるため、最後まで試合の行方がわからないという展開となることが多い今リーグ戦だった。2次リーグでは第1戦の葵企業戦を勝利したことが結果として大きかった。JIC常連チームなだけに出場を逃したことに選手たちは悔しさをにじませていたが、秋以降に期待したい。
いいゲームをしながらもなかなか勝ち星につながらない葵企業。高さの足りない部分のハンディはあるも、逆にそれが強みにもなることもあった。オフェンス力は確実に向上しているが、合わせを意識しすぎて攻めきれない様子が2次リーグ第3戦の三井住友銀行戦では見られた。オフェンスでリズムを作る傾向のあるチームなだけに、今後は守りきるという形の勝利を得ることができるようチーム力の強化が期待される。全体の底上げは確実に見られており、今後が楽しみなチームでもある。
富士通は初の1部に挑んだが、結果としては全敗で8位となり、2部降格が決まった。リーグ戦序盤は相手チームの対応が遅れたこともあり惜しいゲームもあったが、徐々に勢いに乗るためのリズムを作ることが難しくなった。得点力もディフェンスも昨年に比べれば確実に向上しているが、チームの核となるプレーがしっかりと確立されるまでには至らなかったことも接戦に競り勝てなかった要因と思われる。この悔しさを秋のトーナメントにつなげてもらいたい。
<2部>
最終結果
1位:東京電力※1部に自動昇格
2位:クラヤ三星堂※入替戦で敗れ2部残留
3位:三井住友海上
4位:警視庁
5位:プレス工業
6位:NTT東日本東京
7位:日立大みか
8位:富士通
9位:NTTデータ※入替戦で勝利し2部残留
10位:東芝ライテック※入替戦で敗れ3部降格
11位:伊藤忠商事※入替戦で勝利し2部残留
12位:三菱東京UFJ銀行※入替戦で敗れ3部降格
1-2位決定戦では東京電力が速い展開でリズムを作り流れをキープしそのまま勝利。今回も1年で1部復帰を決めた。敗れたクラヤ三星堂は1部昇格をかけて葵企業との入替戦に臨んだが、第2Pで大きく崩れると、その後粘りを見せるも追い上げには至らず敗れ2部残留となった。
<3部>
最終結果
Aブロック
1位:東京トヨペット※入替戦の結果2部昇格、2位:セイコーインスツル、3位:横河電機本社、4位:JR東日本東京、5位:住友重機械、6位:本田技術研究所※4部自動降格
Bブロック
1位:大和総研※入替戦の結果3部残留、2位:オリンパス、3位:特別区、4位:日産テクニカルセンター、5位:横浜市役所、6位:ツムラ※4部自動降格
Cブロック
1位:大塚商会東京※入替戦の結果2部昇格、2位:東芝青梅、3位:JFE東日本京浜、4位:日本生命、5位:東芝柳町、6位:NTT東日本神奈川※4部自動降格
Dブロック
1位:東京消防庁※入替戦の結果3部残留、2位:NEC、3位:キャノン取手、4位:清水建設、5位:東京都庁、6位:三井物産※4部自動降格
昨年2部から降格した東京トヨペットが入替戦で勝利し2部復帰を果たす。毎年昇格を続けた大塚商会東京が来シーズンいよいよ2部に参入する。
<4部>
最終順位
Aブロック
1位:ケーエス※入替決定戦の結果3部昇格、2位:セイコーエプソン、3位:東ソー、4位:鹿島、5位:第一三共品川、6位:ビスディア※5部自動降格
Bブロック
1位:三菱UFJ信託銀行※入替決定戦の結果3部昇格、2位:リコー、3位:コニカミノルタ、4位:東芝川崎、5位:東芝MC、6位:日立戸塚※5部自動降格
Cブロック
1位:リクルート※入替決定戦の結果4部残留、2位:三菱商事、3位:東京いすゞ、4位:住友不動産、5位:旭化成ケミカル、6位:キャノンMJ※5部自動降格
Dブロック
1位:三井住友銀行本社※入替決定戦の結果4部残留、2位:キャノン、3位:みずほ銀行、4位:東京郵政、5位:USOL東京、6位:JAL羽田※5部自動降格
Eブロック
1位:富士ソフト※入替決定戦の結果3部昇格、2位:損保ジャパン、3位:凸版印刷、4位:JRシステム、5位:Jエナジー戸田、6位:エスエムビーシー※5部自動降格
Fブロック
1位:住友商事※入替決定戦の結果3部昇格、2位:三菱ふそう、3位:ANA、4位:日清食品、5位:中央三井信託銀行、6位:京王電鉄※5部自動降格
Gブロック
1位:東芝府中※入替決定戦の結果4部残留、2位:スマイル&アソシエイツ、3位:小田急電鉄、4位:パナソニックモバイル、5位:日立横浜、6位:沖電気東京※5部自動降格
Hブロック
1位:千代田化工※入替決定戦の結果4部残留、2位:イトーキ、3位:あいおい損保、4位:NEC府中、5位:三菱東京UFJ銀行本社、6位:JR東海東京※5部自動降格
<5部>
最終順位
Aブロック
1位:東燃化学※4部自動昇格、2位:キャノン新川崎、3位:京セラ、4位:日本出版販売、5位:クレディセゾン、6位:三菱重工相模原
Bブロック
1位:みずほ信託銀行※4部自動昇格、2位:楽天、3位:日本ユニシス、4位:リコー本社、5位:りそな銀行、6位:三菱電機ビルテクノ
Cブロック
1位:大陽ステンレススプリング※4部自動昇格、2位:三菱化学、3位:経済産業省、4位:ニコン、5位:丸紅本社、6位:学習研究社
Dブロック
1位:イノベーショントラスト※4部自動昇格、2位:日立情報、3位:ソニー、4位:日本航空、5位:岩崎通信機、6位:ティップネス
Eブロック
1位:テイ・エステック※4部自動昇格、2位:オリックス、3位:出光興産、4位:本田技術研究所朝霞、5位:コマツ、6位:簡易保険局
Fブロック
1位:東芝デバイス※4部自動昇格、2位:IHI武蔵、3位:富士ゼロックス、4位:新日鐵本社、5位:文部科学省
Gブロック
1位:IHI※4部自動昇格、2位:国税局、3位:豊田通商東京、4位:NECネッツエスアイ、5位:第一三共葛西
Hブロック
1位:三菱地所※4部自動昇格、2位:テプコシステムズ、3位:第一生命、4位:ヤクルト本社、5位:中川装身具
<女子1部>
最終順位
優勝:三井住友銀行(3年連続3回目)
2位:丸紅
3位:クラヤ三星堂
4位:東芝府中
5位:特別区
6位:伊藤忠商事※入替戦で敗れ2部降格
個人賞
最優秀選手賞:陳 美智(三井住友銀行#18)初
優秀選手賞:森 直子(三井住友銀行#4)初、吉岡 奈美(三井住友銀行#4)初、大西 真由(丸紅#14)初、出水 絵里(丸紅#11)初、中村 道子(クラヤ三星堂#6)初
新人賞:大野 遥(丸紅#6)
得点王:森 直子(三井住友銀行#4)初
3ポイント賞:出水 絵里(丸紅#11)初
リバウンド賞:鈴木 美保(特別区#5)初
アシスト賞:鈴木 直美(三井住友銀行#13)初
三井住友銀行が全勝で優勝し、3連覇を果たした。個人賞は全て初受賞となり、女子上位チームの中で世代交代が確実に進んでいることを表している。
<女子2部>
最終順位
Aブロック
1位:TOTO※入替戦で勝利し1部昇格、2位:第一生命、3位:JEF東日本、4位:沖電気東京、5位:東京都庁、6位:新日鐵本社
Bブロック
1位:山武、2位:住友重機械、3位:NEC府中、4位:三菱UFJ信託銀行、5位:JR東日本、6位:ビスティア
1-2位決定戦
○TOTO - 山武●
TOTOはリーグ戦参入2年目で昇格を決めた。昨年も初年度ながら入替戦に進んだが、敗れ2部残留となっていた。今後1部上位争いにも絡んできそうな勢いがある。
関東実業団バスケットボール連盟
スポーツのミカタ内
関東実業団リーグ戦 結果
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★トピック
日本代表
ジョーンズカップでコンディションを崩した日本代表だったが、8月6日から始まるアジア選手権(兼世界選手権アジア予選)に向けて帰国後すぐに最終合宿に入る。ジョーンズカップで怪我をした石崎に代わって正中を緊急召集したが、コミュニケーションが重要なポジションだけにどこまで合わせられるか。現在ジョーンズカップ直前に追加召集された金丸と今回追加された正中をあわせ13名の代表候補となっている。最終決定に向けてはPGが1つのポイントとなりそうだ。
アジア選手権は8月6日から16日まで中国・天津で行われる。
大阪インターハイ開催中
近畿まほろば総体は7月28日に開会式が行われた。バスケットボール競技は翌29日からスタートし8月3日まで続く。現在男女2回戦まで終了している。7月31日の3回戦ではベスト8が出揃うこととなる。
2009近畿まほろば総体 バスケットボール競技
取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香
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最優秀選手賞(MVP)
最優秀選手賞(MVP)
※無事終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。(中村斗音)
