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スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.41

 全日本社会人選手権の様子と各地で行われているオールジャパン予選などの大会状況を掲載。

目次
☆全日本社会人選手権
☆オールジャパン予選
☆JBL2
☆関東実業団選手権
☆トピック

★全日本社会人選手権
 10月24・25日の両日、群馬県前橋市で行われた第5回全日本社会人バスケットボール選手権大会。この大会は全日本総合バスケットボール選手権大会の予選を兼ね、男女上位2チームが出場権を得る。
 男子は1回戦で実業団4位の日本無線をクラブ5位のHEDGEHOGが破り、実業団の牙城を崩して始まる。その他のクラブ・教員のチームは実業団に打ち勝つことができず1回戦敗退。クラブと教員の対戦を勝利したSWOOPSとガリバークラブが2回戦に進んだ。
 2回戦で昨年の準決勝と同じ顔合わせとなったJR東日本秋田vs九州電力戦は九州電力のオフェンスをJR東日本秋田が止められず九州電力が勝利し、昨年とは逆の結果となった。実業団1位の横河電機に実業団6位のホシザキが挑んだゲームは、9月に行われた全日本実業団バスケットボール競技大会2回戦と同じ顔合わせ。ホシザキは前回の対戦で得たものを活かし、好ディフェンスとリバウンドで横河電機を苦しめたが、最後は横河電機が引き離し勝利した。クラブチーム同士の対戦となったHEDGEHOGvsSWOOPS戦はどちらが勝っても第2回大会以来のクラブチームベスト4入りとなることもあり、最後までもつれる展開となった。終始リードしていたHEDGEHOGだったが、終盤になってSWOOPSが高確率のシュートで逆転しそのままの勢いで勝利、準決勝に進んだ。補強でチーム力のアップが見られたガリバークラブは第2回大会以来のベスト4入りを目指し新生紙パルプ商事と対戦。終始リードしていたが、終盤足が止まってきたところで新生紙パルプ商事にリバウンドからトランジションを展開され逆転で敗れた。
 2日目の朝から行われた男子準決勝。前日の2試合を見る限り好調なオフェンスで止められないと思われた九州電力に対し、前日辛くも勝利した新生紙パルプ商事が好ディフェンスとリバウンドでリズムを崩していく。終盤になって攻守に崩れた九州電力はこの試合だけでなく、次の3位決定戦でもSWOOPSの高確率のシュートを止められず敗戦、4位に終わった。横河電機は前日の試合で怪我人が出たことも感じさせない勢いでSWOOPSを圧倒、2連覇に向けて決勝に駒を進めた。実業団1位には敗れたSWOOPSだったがこの大会での勢いは止まらず、3位決定戦で九州電力に勝利し3位に入った。
 ともに2回目となるオールジャパン出場を決めて臨んだ決勝戦となった横河電機vs新生紙パルプ商事戦。序盤こそ新生紙パルプ商事が粘りのディフェンスで横河電機の勢いを食い止めたが、連戦の疲れも加わり足が止まってくると、横河電機が一気に引き離して勝利、男子では初のこの大会2連覇を果たした。
 昨年と同じベスト4となった女子はエースの政木を怪我で欠く千葉女子教員が初の決勝進出をかけて鶴屋百貨店に挑むも惜しくも敗退。東北勢同士の対戦となった山形銀行と秋田銀行の対戦は秋田銀行が粘りを見せるもわずかに1点差で山形銀行が勝利した。決勝は9月の全日本実業団競技大会と同じ顔合わせとなったが、山形銀行が終始リードを握るとそのまま逃げ切り、雪辱を果たしての2連覇を決めた。
 短期決戦はチームの勢いが重要となり、また一度崩れるとなかなかチームの立て直しが難しくなる。その中でもどんなにリズムの悪い試合があろうとも大きく崩れず、しっかり次の試合では立て直しのできた横河電機の強さは際立っていた。昨年同じ関東のチームに敗れ2回戦敗退(1日目で終了)という悔しさを味わった新生紙パルプ商事はここ一番での勝負強さを見せた。1日目と2日目でまるで別のチームのようなゲーム展開となった九州電力は、元々気持ちの強さが一番の武器だったこともあり、その気持ちの部分が不安定になった時、立て直しが厳しい現状を露わにする結果となった。確実に力を伸ばしてきているホシザキも元々は不安定なチームだったが、今は選手個々が役割を自覚し、最後までみんなで声を出し合いチーム一丸となった姿を見せ、今大会でも王者を最後まで苦しめることができた。昨年は準優勝しオールジャパン出場を決めていたJR東日本秋田だったが、九州電力戦では序盤こそいいスタートを切ったが、中盤から終始九州電力のリズムを断つことに追われ、自分たちのリズムを作ることができなかったことが悔やまれる。この時期に指揮官が変わった日本無線はチームとしてまとまることができず、このチームの最も強みとするディフェンスが機能しなかった。
 実業団では九州電力(九州・福岡1位)、JR東日本秋田(東北・大会推薦)、ホシザキ(東海・愛知1位)、クラブではSWOOPS(東海・岐阜1位)、郡山クラブ(東北・福島1位)、八戸クラブ(東北・青森1位)などが現在オールジャパン予選となる各地の総合選手権に進むことが決まっており、またこれから県総合(各県の予選)が行われる埼玉県(ガリバークラブ)、千葉県(千葉教員)、神奈川県(横浜ギガスピリッツ)などは再びオールジャパン出場をかけての戦いが始まる。
※東北総合では前年度の大会の上位2チームは県予選免除で大会推薦出場する。JR東日本秋田は前年度東北総合で準優勝。
第5回全日本社会人バスケットボール選手権

★オールジャパン予選
 2010年1月1日から始まる第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(通称:オールジャパン)の予選大会が全国各地で始まった。
 オールジャパンには男女32チームが出場するが、そのうちJBL8チーム、女子はWJBLのW1を除く8チームは予選なしで出場決定しており、JBL2とWJBL・W1はレギュラーシーズンの既定の対戦までの結果で順位を決定し上位4チームが出場権を得る。その他学生がインカレ8位以上の8チーム、全日本社会人選手権から男女上位2チーム、高校選手権(高校総体)優勝校1チーム、あとは各地方ブロックから1チームずつの9チームとなり、全32チームが決定する。
 現在決まっているのは予選のないJBLおよびWJBL(W1を除く)と高校選手権の優勝校、そして先週末に行われた全日本社会人選手権での上位2チームと近畿総合で優勝した1チームの12チームとなる。
 今週末は中国総合が岡山県笠岡市で開催される。男子は昨年オールジャパンに初出場したツースリー(山口県)にオールジャパン出場経験のあるB.B.C.T(鳥取県)や松江工業クラブが挑む。女子も昨年初出場した環太平洋大(岡山県)に全日本実業団競技大会でベスト4に入った日立笠戸(山口県)の争いか。
現在決定している出場チーム
男子
JBL:8チーム
全日本社会人:横河電機(1位)、新生紙パルプ商事(2位)
高校選手権:福岡第一高
近畿ブロック:天理大
女子
WJBL:8チーム
全日本社会人:山形銀行(1位)、鶴屋百貨店(2位)
高校選手権:桜花学園高
近畿ブロック:大阪人間科学大
オールジャパン予選の結果と予定 オールジャパン予選(1)

★JBL2
 JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構は10月25日(日)に第2週となる4試合を行った。
 ホームでの開幕戦となった日立電線ブルドッグスは豊田合成スコーピオンズと対戦。怪我人などの影響もありチーム状態が整わない豊田合成スコーピオンズを破り2連勝。昨年全勝優勝を果たしている豊田通商ファイティングイーグルスを迎えてのホーム開幕戦となったレノヴァ鹿児島は前半をリードで折り返すも、後半に入って豊田通商ファイティングイーグルスの追い上げをしのぐことができず逆転で敗れた。レノヴァ鹿児島は第1戦も延長で4点差、今回の第2戦もわずかに3点差と惜しい試合を逃している。第1戦を延長で勝利した石川ブルースパークスはビッグブルー東京を迎えて第2戦も勝利し2連勝。ビッグブルー東京は新人・坂上(#3)が24得点の活躍も及ばず2連敗となった。第1戦でここ5年一度も勝てていなかった豊田合成スコーピオンズに勝利した黒田電気ブリットスピリッツと第1戦を落としたアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城が黒田電気の仕事の関係が深い山梨県で対戦。怪我人などの影響で第1戦を落としたアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城だったが鈴木(#21)が復帰し、さらに藤村(#1)もプレータイムが伸びチームとしての本来の姿を見せはじめリーグ初勝利を挙げた。
 今シーズンから3回戦制となり試合数が増えたJBL2だが、1回戦の第7週までがオールジャパン出場のための順位決定となることもあり、ここ数試合は重要な対戦となる。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構

★関東実業団選手権
 来年2月に長崎県で行われる全日本実業団バスケットボール選手権の関東予選となる関東実業団バスケットボール選手権が10月24日から始まった。この大会は第8シードまでは3回戦からの登場となるが、その他は全て1回戦からスタートする。24・25日に行われた1回戦の12試合では東京7~9位と11位、神奈川2位などの上位チームが危なげなく勝利し、2回戦に進んだ。今週末は10月31日に武蔵野総合体育館で残りの1回戦4試合が行われる。
関東実業団バスケットボール連盟

★トピック
関東大学リーグ戦
 最終週を迎えた2部は明治大が全勝優勝し、来年度の1部内での順位をかけて順位決定戦に進む。前週の早稲田大との直接対決を連勝した拓殖大が最終週も2戦ともきっちり取り2位で1部昇格を決めた。全勝優勝の明治大はエースの金丸晃が得点王と3ポイント王を獲得した。
 残り1週となった1部は慶應義塾大が法政大に1敗し、慶應義塾大と日本大が3敗で星が並び、直接対決の結果で慶應義塾大が上位となっている。最終週となる今週末、慶應義塾大は筑波大と、日本大は専修大とそれぞれ対戦。徐々に力を見せてきていた筑波大が慶應義塾大から1勝を得ることができるか。慶應義塾大の2連敗は考えにくく、日本大は2連勝が絶対条件となってきそうだが、ここまで1勝もできていない専修大の最後の巻き返しに注意したいところ。今シーズンは来年度からのリーグ編成の変更に伴い各部間の入替戦はなく順位決定戦となる。これまでと違って下位のチームの必死さは出にくいか。
関東大学バスケットボール連盟

JBL
 第4週に入ったJBL-日本バスケットボールリーグはアイシンシーホースが日立サンロッカーズに1敗し、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに連勝した東芝ブレイブサンダースと2敗で星を並べている。2戦とも接戦となったリンク栃木ブレックスvsレラカムイ北海道戦とパナソニックトライアンズvsトヨタ自動車アルバルク戦も星を分けあった。
 東芝ブレイブサンダースとアイシンシーホースが6勝2敗、リンク栃木ブレックスが5勝3敗など今のところチーム間の勝敗に大きな差はないが、その中で三菱電機は第4週も連敗とまだ1勝しかできておらず、早期の立て直しが必要だろう。
JBL-日本バスケットボールリーグ

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

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