オールジャパン2010 チームインタビュー(1)社会人
第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)も開催まで1週間を切った。
スポーツのミカタではこれまでも大会や試合経過などを追っている実業団(社会人)とJBL2からの出場の6チームに大会にむけてのインタビューを行った。各チームそれぞれの状況と合わせ、オールジャパンにかける思いをヘッドコーチとチームキャプテンに語ってもらった。
オールジャパン2010/第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会
スポーツのミカタ:全日本総合選手権2010
オールジャパン2010 チームインタビュー(2)JBL2
社会人
社会人のカテゴリーは全日本社会人選手権の上位2チームが出場権を得るという形で増設された。初回は3年前の第3回全日本社会人バスケットボール選手権大会となる。全日本社会人選手権はクラブ、実業団、教員の各カテゴリーから上位チームが出場しトーナメントで対戦する。過去2回のオールジャパン出場権は4チーム全て実業団となっている。
2008年:九州電力(1位)、新生紙パルプ商事(2位)
2009年:横河電機(1位)、JR東日本秋田(2位)
2010年:横河電機(1位)、新生紙パルプ商事(2位)
※インタビュー:12月13日(新生紙パルプ商事)、12月17日(横河電機)
社会人1位 横河電機(2年連続2回目)
昨年度全日本社会人選手権で2年ぶり2回目の優勝、オールジャパン初出場(1回目の優勝時は社会人枠がなかった)。社会人枠では初の1回戦突破を果たすも、2回戦で学生1位の慶應義塾大に敗れる。実業団では関東実業団リーグ戦6連覇、全日本実業団競技大会3連覇、関東実業団選手権3連覇、全日本実業団選手権2年連続3回目の優勝とここ3年圧倒的な強さを見せている。今シーズンはチームを全国トップチームに導いた小納真良氏が現役を引退し、コーチとしてチームの指揮を執る。目標は昨年果たせなかった2回戦突破とJBLチームとの対戦。
小納真良コーチ
‐横河電機としては前回大会が初出場で、小納コーチは選手としての出場でした
前回は1回しか勝てなかったので、今年は3回戦まで行ってJBLとやれるようにしたいと思います。
‐前回やり残したことは
それはないですね。でもまさかあそこまで速いとは思わなかったんですよね。あの時にみんなスピードも感じてるだろうと思うし、何をしなくてはいけないということは分かっていると思うので、今年は違うと思います。
‐対戦相手が決まりましたが
学生は練習量も全然違って、外角のシュートも入るだろうし、スピードも速いと思うので、そこは警戒しています。
‐1回戦は高校生ですが、基本的に社会人とはバスケットのレベルが違うのでは
違うとは思いますが、外国人選手がいるということが他とは違うし、その辺はあまり経験していないので難しいところはあります。これまでの試合の得点は見ていますが、詳しくは分からないのですがそこは何とかなるかなという気持ちはあります。
‐2回戦に進んだら天理大(大学5位)ですね
全く見たことはないので。高さと外角のシュートの確立がいいと思うので、そこは気をつけないといけないと思っています。
‐インカレでみた感じですと、リバウンドが強い印象がありますが
外国人以外にも195㎝くらいの上手い選手がいるっていう話なので、これからビデオを見て、準備できることはしっかりとやりたいと思っています。
‐社会人王者としての出場ということで意識しているところはありますか
社会人の代表なので、高校生には負けたくないっていうのはありますね。最近社会人の大会では勝っているので、そのレベルを見せて確実に勝ちたいと思っています。ただ、外国人選手の高さを経験したことがないので、そこでうちのインサイドがちょっと引いてるようであればダメだと思いますね。
‐高さ対策の練習などはされていますか
それはないんですよ。高い選手がうちにはいないので。#5笹も関東では結構やれるんですけど、全国だとちょっと大きかったり当たりが強かったりするとやれなくなります。去年も慶應の岩下に対して全然ダメだったので。その辺は彼が成長しているところを見たいという気持ちはあります。
‐横河電機のバスケットで見てもらいたいところは
ディフェンスにしても、オフェンスにしても、練習しているチームとしていないチームの差ははっきり出るっていうのはあります。ちゃんと練習をして、チームとして機能しているところは社会人選手権でも上位に来ていますよね。そういうやってきたことをしっかりと出せるようにしたいです。そして社会人の勝ち続けているチームだなというところを見せたいし、そのためにも3回戦まで行ってパナソニックとやりたいですね。
‐天理大はインカレをいい形で終えていますから勢いが怖いところはありますね
先手を取っていかないととは思います。それと1回戦もうちは大会1回戦がいつも入りが悪いのですが、今回もやはり高校生ということで甘さが出るかもしれないです。気持ち次第でチームが全然変わるので、そこはしっかりとやらないといけないです。
#11飯島章仁
‐社会人選手権から日にちがたっていますが
間に大会もありましたが、今はオールジャパンに切り替えてやっています。練習の内容も1回戦の福岡第一高を想定した練習を行っています。
‐1回戦の福岡第一高には九州電力が福岡県総合の決勝で走りがちしたようですが
うちのチームはあまり走って勝つっていう感じではないので、それはちょっと心配しています。昨年までの真良さん(小納コーチ)がいたときはどんどん走っていたのですが、今は個々の能力が上がっているので、それでちょっと走らなくなっているところはありますね。しっかりと構えていかないと足元をすくわれますから。高校生といっても外国人選手もいますし、全然甘いチームではないと思っています。
‐飯島選手自身はオールジャパン出場は前回に続いて2回目になると思うのですが、1回目との違いはありますか
違いは、気持ちもそうですけど、役職(チームキャプテン)という部分ですね。今年はどっちかというとチームをまとめる的なことがあるので。試合には出たいですけど、それ以上にチームのことを考える必要があります。
‐ベンチ入り出来ない選手もいて、今後のことなど含めキャプテンとして大変な部分もあるのでは
それは非常にあります。実際ベンチ入りしない選手の中には仕事優先にして練習に来れない選手もいます。会話の時間を増やしていかないといけないと思っていますね。
‐オールジャパンという大会に対してはどういう意識を持っていますか
日本のNO.1を決める大会なので、実業団というくくりではなく全てのカテゴリーがでますから、実際僕らの力がどこまで通用するかを見れる大会だと思っています。JBLとどれだけの差があるのか、どこまでできるのかを知りたいと思いますし。1・2回戦の相手は高校生、大学生となりますが、全力でやるしかないと思っています。
‐他の大会と違って優勝を狙うというものではないと思いますが、大会に対するモチベーションなどはいかがですか
チームの目標としてはJBLとやるというところなので、各自そこに向けてモチベーションを挙げていけると思います。
‐1回戦で対戦する福岡第一高は今大会男子では唯一の高校生チームとなり注目が集まりそうですが
そうですね。やりづらいかもしれないですね。
‐横河電機というチームとして見てもらいたいところは
大人でも走れるんだぞと。頑張っている大人たちを見てもらいたいですね。うちは仕事と両立してやっていますが、運動量としては社会人は落ちるだろうというのではなく、そんな中でもうちは頑張って走ってるっていうところを見せたいですね。
‐社会人王者での出場という意識はありますか
社会人NO.1というプライドを持って臨みたいですね。それなりに背負ってるものがあるので頑張るしかないです。我々のバスケットをしっかりとやっていくだけです。
社会人2位 新生紙パルプ商事(2年ぶり2回目)
2年前の第3回全日本社会人選手権で準優勝し、初のオールジャパン出場を果たす。その時は1回戦でJBL2・黒田電気と対戦。中盤まで黒田電気の高さに対応できず大きく引き離されるが、終盤追い上げを見せる。しかし僅かに届かず1回戦敗退となった。昨年は全日本社会人選手権準々決勝で敗退。その悔しさをバネに今年度の社会人選手権で接戦を勝ち抜き準優勝しオールジャパン2回目の出場が決まった。関東実業団ではベスト4以上、全日本実業団選手権でも3位以上に連続して入り続けている。現在は選手登録が11名と実業団の中でも少ない方だが、チームが結束した時のポテンシャルの高さは抜群。まずは1回戦突破が目標。
茂木芳治HC
‐2回目の出場になりますが、今大会の目標は
前回2年前は勝ててないので、まずは1勝ですね。相手は学生なのですが勝機はあるかなと思っています。短い時間ですけど、社会人は集中していやるっていうのが鉄則ですから、そこはしっかりとやるだけです。
‐浜松大に対してはどういう印象がありますか
セネガル選手2人ですよね。あとは得点しか見ていないのですが外角のシュートもいいようですし。うちの課題はリバウンドなので。リバウンドの高さをどうするのかが重要になります。
‐2年前に比べると違うところはありますか
体調管理っていうのか、この時期の試合に持っていき方が全然違いますね。
‐前回は出場に戸惑っているような印象もありましたが
気持ちは前回より余裕がありますよね。準備も整えられるし。チームでは坂口以外はみんな経験していますし。坂口はそういった部分は大丈夫です。
‐普段実業団を見たことがない人たちにも見てもらいたいというところは
ここ最近は試合運びも後半に頑張ってくれているので、最後まで捨てないっていうところですかね。会社の応援もかなりきてくれるのでその人たちのためにも、社会人も頑張ってますよというのを見てもらいたいです。
‐1回戦勝ち上がると大学王者の日大ですね
大学1位とどれだけやれるかというのが楽しみですね。
新生紙パルプ商事 #4近森洋介
‐前回との違いは
前回は参加してOKというところがありましたが、今回は勝ちたいという気持ちがありますね。その辺は違いますね。
‐オールジャパンに向けての取り組みは
特にはまだしてないです。関東が終わって、まだ(オールジャパンに向けての)練習を始めたばかりですから。今一つシュートのタッチも悪いし、本調子ではないのですね。向こうはインサイドがでかいのでリバウンドとかもしっかりとやらないといけないのですが。
‐前回はそれほど望んでの大会という感じではなかったですが、今回は違う様子ですね
前は記念試合的な感じでしたし、貴重な正月休みがというのもありましたが、今回はそういうのはなくて、とにかく勝ちたいという気持ちが強いです。1戦1戦しっかりと戦っていきたいです。
‐出場を目標にする大会という位置になってきましたか
そうですね。社会人で勝つというのがありますから。その先にオールジャパンがあるという気持ちです。
‐普段実業団を見ない人たちに見てもらいたいところは
見るからにベンチは少ないのですが、チームみんなで頑張っているところを見てもらいたいですね。
取材・文 渡辺美香
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