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スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.48

 先週末に関東で行われたJBL2の3試合を中心に、今週末に行われる実学オールスター戦や組み合わせが発表となった全日本実業団選手権を紹介。

目次
☆JBL2
☆実学オールスター
☆全日本実業団選手権
☆オールジャパン

★JBL2
 2回戦の第3戦に入ったJBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)。12月12・13日には関東に8チーム中6チームが揃った。
 12月12日(土)、茨城県日立市で行われた日立電線vs石川。試合前の時点で石川が7勝2敗で3位、日立電線が5勝4敗で4位であり、両チームともにオールジャパン出場を決めている。第1回戦では石川が勝利したため、ここで石川が勝てば対戦成績は石川の2勝以上、日立電線は1勝以下となり石川の上位が決まる。対戦成績を五分に戻したい日立電線は試合序盤から激しく当たるディフェンスで石川のリズムを作らせない。好調なオフェンスで得点を重ねる日立電線が前半を21点リードで折り返す。しかし後半に入って石川は#24高村を中心にドライブと速いパス回しで日立電線のディフェンスを崩し得点を重ね、第3Pで点差を12点に縮める。第4Pに入って石川がゾーンディフェンスに切り替えると日立電線の得点が伸びなくなる。なかなか点差を縮められない石川だったが、残り5分を切って#5宮元、#24高村の連続3ポイントシュートで一気に5点差まで詰める。リズムを崩した日立電線はミスが出てオフェンスの流れが作れない。残り1分に石川#6山田のカットインからの得点で石川が逆転するが、日立電線も#39梅津のミドルシュートで応戦する。しかし勢いのでた石川が#24高村のバスケットカウント1スローの3ポイントプレーで再び逆転すると、続く日立電線のオフェンスを24秒オーバータイムに追い込む。ファールゲームに来た日立電線に対し、石川は1/2しかフリースローを決められず離しきれない。最後まで粘る日立電線は終了間際に#7中村が3ポイントシュートを狙うが決められず。石川が21点差をひっくり返しての勝利で、対日立電線戦2連勝となった。「アウェーでの勝利は大きい」と試合後石川の木下ヘッドコーチは語る。「序盤は日立電線の当たりの強いディフェンスに戸惑ってしまってオフェンスが止まってしまいました。しかし後半は相手のディフェンスにもアジャストできました。昨年に比べるとこういうところで粘れるチームになったと思います」と試合を振り返った。チームを勝利に導く活躍を見せたキャプテン#24高村はギリギリのところでの逆転勝利にほっと胸をなでおろす。ホームでの逆転負けとなった日立電線は今年から野田ヘッドコーチに替わり、新たなチームを模索中。「大学(筑波大)の先輩方にもチームを作るのには2年はかかると言われています。自分もそうだなと感じていますね」とチーム作りの難しさを実感している。最後のシュートを決められず悔しさの残るキャプテン#7中村は「残念です。ああいう場面になるとみんな動きが止まってしまって、誰がしっかりと攻めるのかが無くなってしまいます。あとゾーンディフェンスにやられました。第1戦も同じだったんです。ちゃんと修正していかないといけないです」と語った。
 翌13日(日)は代々木第2体育館でこの時点で9戦全勝の豊田通商と7勝2敗で2位のアイシン・エイ・ダブリュがそれぞれ黒田電気とビッグブルーと対戦した。豊田通商は序盤から勢いのあるオフェンスで黒田電気を一気に引き離し、第1Pで15点の差をつける。しかし第2P、豊田通商がコート上のメンバーを変えていくと徐々にリズムが崩れ、さらに黒田電気が#19菅谷を核にインサイドを抑えていくと、トランジションからの速攻も続き、一気に点差を縮めわずかに2点差で前半を折り返す。第3Pに入ると豊田通商が速い展開から得点を重ねリードを広げる。黒田電気も粘りを見せるが、第4Pに入って豊田通商#1宮崎のドライブからの展開を止められず、さらにインサイドも豊田通商#4ハウスマンが支配、流れは完全に豊田通商となる。最後は21点差をつけ豊田通商が勝利した。豊田通商はこれで昨年の16戦(プレーオフ含む)全勝から引き続きの26連勝となった。どのチームからも「別格」と称される豊田通商だが、「勝ち続けることに不安があるというのではないのですが、もしも負けがついたときにチームがどうなるのかという心配はあります」と豊田通商の渡邉ヘッドコーチ。「確かにここまでずっと負けないで来ていますが1試合通して流れをキープすることができていません。チーム状態が安定しているとは言えないですね」とキャプテン#44阿部もここまでを振り返る。パワーのある外国人選手に対し、前半好プレーを見せた黒田電気#19菅谷は「前半は良かったのですが、後半は体力が持たなかったです。厳しいですね」と語る。
 アイシン・エイ・ダブリュとビッグブルーの対戦は、ビッグブルーに新規加入した#15ハインツがこの日から試合に出場。インサイドに核ができたビッグブルーはこれまでにない速い展開で得点を重ね、第1P残り3分まで8点前後のリードを続ける。なかなかリズムが作れないアイシン・エイ・ダブリュだったが、「負ける気はしなかった」(#21鈴木・チームキャプテン)と言うように徐々にディフェンスから立て直すと、第2Pで逆転する。勢いを保ちたいビッグブルーは第3P開始早々、#3坂上らの連続得点で再びリードを奪う。しかしアイシン・エイ・ダブリュが#1藤村を軸に速い展開で再び逆転すると一気に引き離す。第3P終了時に21点差をつけたアイシン・エイ・ダブリュがそのまま勝利し、8勝2敗と2位を守った。「序盤ちょっと相手の勢いにやられて、審判の笛にもうまくアジャスト出来ない部分もあってリードされてしまいました」とアイシン・エイ・ダブリュの中嶋ヘッドコーチ。チームの司令塔である#1藤村も早い時間にファールが続き、相手にリードされた状況のままでベンチに下げざるを得なくなった。「(新人の)#6伊與田がよくやってくれました。あそこでしっかりとつなげたことが大きかったです」と振り返る。バスケット人生初のチームキャプテンに「もう半年くらいになりますが、まだまだ慣れないし、キャプテンらしことは全然できていないです」と苦笑いの#21鈴木。昨年チームに加入し攻守に柱となったが、今シーズンもそれは変わらない。敗れたビッグブルー堀井ヘッドコーチは「外国人選手が入ったことでオフェンスに速さと流れができたのですが、最初だけでした。後半は足が止まってしまって。確かにアイシン・エイ・ダブリュは強いですが、もっとやれたと思います。まだまだです」今季はすでに1勝を挙げているものの、課題は多い。
 第11週となる今週末の4試合で2009年の試合は終了となる。21週中の11週とちょうど折り返しを迎える。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

★実学オールスター
 第12回関東実業団・関東大学バスケットボールオールスター対抗戦が12月19日(土)東京都港区の明治学院大白金キャンパス体育館で行われる。例年、千葉県浦安市の浦安市総合体育館で開催されていたが(第10回は記念大会として代々木第2体育館で開催された)、今年はスケジュールが合わず会場とシーズン当初予定されていた日程が変更となった。会場が大学の体育館となったことにより、これまで行われていたミニバスクリニックは今回開催されない。さらに観客席もフロアに敷くということで、観客も土足禁止となる。しかし逆にこれでかなり近くでゲームを見ることができると思われ、楽しみは増えるかもしれない。男子の実業団選抜は新生紙パルプ商事がチーム行事と重なったため誰も参加しないが、それ以外は1部の主力選手が出場。お互いによく知っている選手同士ということもあり、先日行われた新生紙パルプ商事との練習試合では選抜チームとは思えない息のあったプレーを見せていた。19日は女子戦が12時スタート(11時40分開場)、男子戦は14時40分スタートの予定。それぞれハーフタイムに恒例の3ポントコンテスト(女子)とダンクコンテスト(男子)が行われる。
関東実業団バスケットボール連盟
スポーツのミカタ:関東実業団・関東大学オールスター戦
※会場には明治学院大白金キャンパス東門(東口)からの入場が便利です。

★全日本実業団選手権
 2010年2月5~8日に長崎県長崎市で開催される高松宮記念杯第42回全日本実業団バスケットボール選手権大会の組み合わせと試合日程が発表された。男子は全32チームが8つのブロックに分かれブロック予選(5・6日)を行い、各ブロック上位1チームのみが決勝トーナメントに進むことができる。各ブロックのトップは前回大会の結果から関東1位、九州、関東2位、東北1位の順で入り、8チーム中7チームまでが前回大会のベスト8入りしたチームとなったが、前回ベスト8入りを果たした東京日産は関東6位でブロックトップに入れず、替わって関東5位の曙ブレーキ工業がHブロックトップとなった。
 時期としてはまだ一ヶ月半以上あるが、間に年末年始を挟むこともあり練習・強化の期間としては実質一ヶ月あるかないかだろう。平均週2~3回の練習と考えると、大会までの練習回数はそう多くはない。シーズン最後の全国大会に向けて、しっかりと調整してきてもらいたい。
日本実業団バスケットボール連盟
スポーツのミカタ:全日本実業団選手権2010(42th)

★オールジャパン2010
 第85回天皇杯・第76回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)は組み合わせが発表となり、各チーム大会に向けての用意も具体的になってきた。
 JBL2から出場するのは4チーム。2回戦から登場の豊田通商とアイシン・エイ・ダブリュは昨年も2回戦を突破し、JBLチームとの対戦を果たしている。今シーズンも強さを見せている両チームともに「自分たちの力を試したい」と3回戦でのJBLチームとの対戦を目指している。昨年1回戦で鹿屋体育大(九州)に敗れた石川は「今年も1回戦の対戦相手が大学ですが、前回大会のような悔しい思いはしたくないです」と木下HC、高村キャプテンともに決意を語る。前回大会は出場できなかった日立電線は出場を決める1回戦最終戦を勝ちギリギリで出場を決めた。1回戦を勝ち上がったとして、2回戦が現在JBL2で10戦全勝の豊田通商との対戦となる。「確かにちょっと残念な感じはありますが、逆に他のチームに比べて1試合多く豊田通商とできるということで、いい方にとらえています。まずは1回戦をしっかりと勝っていきたいです」とコーチ1年目の野田HCは意気込みを語った。
 社会人選手権からの出場は横河電機と新生紙パルプ商事。横河電機は前回大会で初出場し1回戦を突破。学生王者だった慶應義塾大との対戦となった2回戦。「あんなに速いとは思わなかった」と小納コーチが言うように、高さと速さに圧倒される形で終わった。今大会は1回戦で高校王者の福岡第一高、勝てば2回戦でインカレ5位の天理大とセネガル人選手を擁し高さのあるチームとの対戦が続くこととなる。「厳しい試合にはなると思いますが、社会人代表としてしっかりとしたゲームを見せて勝ち上がりたいです」(小納コーチ)と前回大会では果たせなかったJBLチームとの対戦を目標に厳しい練習を続けている。前回、JBL2黒田電気に惜しくも敗れ1回戦敗退となった新生紙パルプ商事は2年ぶりの出場となる。「前回大会の経験で大会までの持っていきかたが違いますね。今回はセネガル人選手のいる浜松大ということで普段自分たちがやっているチームとは全然違うと思いますが、しっかりとやっていきたいです」と茂木HC、近森キャプテンともに語る。
 オールジャパンは2010年1月1日14時から、東京都渋谷区の東京体育館でスタートする(男女準々決勝からは代々木第1体育館で行われる)。
※JBL2の4チーム(豊田通商、アイシン・エイ・ダブリュ、石川、日立電線)と、社会人の2チーム(横河電機、新生紙パルプ商事)の6チームからはオールジャパンに向けての意気込みなどをHCおよびチームキャプテンにインタビューを行っています。12月26日頃に掲載予定。
オールジャパン2010/第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会
スポーツのミカタ:全日本総合選手権2010

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

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