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スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.11

 JBL2のレギュラーシーズン最終戦でプレーオフのかかる1戦のレポートを中心に、JBL、クラブ選手権を紹介。

☆JBL2
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月13・14日に第21週の4試合を行った。これでレギュラーシーズンは終了し、残すは今週末に岐阜県下呂市で行われるプレーオフのみとなった。

 プレーオフ最終枠となる4位の決定は最終戦の直接対決までもつれた。黒田電気が11勝9敗、日立電線が10勝10敗で臨んだ最終戦は勝った方がプレーオフ進出を果たすこととなる(2チーム間の対戦成績から勝敗が並んだ場合、日立電線が黒田電気を上回る)。
 群馬県前橋市のぐんまアリーナ、翌日のJBLゲームに向けてメインアリーナに設営されたコートでのゲームとなった。試合開始から黒田電気が#77小野寺を中心に得点を重ねリードを奪う。日立電線も#39梅津の好調なシュートで追いつくと、そこから一進一退の攻防となり、黒田電気1点リードで第2Pへ。序盤、ディフェンスが乱れた黒田電気は第2P開始から3分足らずでタイムアウトを取る。日立電線もディフェンスはいいもののオフェンスが滞り、思うように得点が伸びない。どちらも相手を突き放すことができないまま、黒田電気2点リードで前半を折り返す。第3Pに入っても交互に点を取り合う展開が続く。しかし徐々に日立電線のディフェンスが効いてくると、黒田電気のオフェンスにミスが増えてくる。第3P残り3分半に日立電線#11高橋が3ポイントシュートを決め日立電線がリードすると、そこから流れは日立電線に。日立電線#14高村がインサイドを攻め、黒田電気のインサイド陣ファールトラブルになりさらに黒田電気のリズムが崩れる。日立電線7点リードで迎えた最終P、開始早々日立電線#11高橋の3ポイントシュートが決まり勢いづく日立電線。対する黒田電気はオフェンスに焦りが出て、残り6分にはターンオーバーからアンスポーツマンライクファールを取られる。ここから日立電線は#1宮城の連続3ポイントシュートなどで黒田電気を突き放していく。残り3分半を切って点差が20点に乗ると、黒田電気はオフェンスを組み立てられず、ターンオーバーを繰り返す。残り1分半を切って黒田電気#15綿貫の連続3ポイントシュートで追い上げを見せるも、日立電線は焦らず対応。好ディフェンスから勢いのあるオフェンスにつなげた日立電線が黒田電気に勝利し、プレーオフ進出を決めた。
 昨年と同様最終戦での勝利でプレーオフを決めた日立電線。今シーズンから指揮を執る野田HC。今シーズンのチームの伸びに「自分が一番変わったのかもしれない」と笑顔で言う。
「ディフェンスとリバウンドとミスを我慢することがポイントでした。前半はディフェンスができて、あの点差で行けました。後半はリバウンドで流れを作ることができて、選手みんなが頑張ってくれて勝つことができました。今シーズンはずっと練習をやってきた中で、自分は無駄な練習は一つもなかったと思っています。その結果としてシーズン当初から自分がやりたいと思っていたバスケットをここにきて選手全員が理解してくれるようになりました。豊田通商とは5回目の対戦となりますが、最後まであきらめず勝利の可能性を探りたいと思います」(日立電線・野田HC)
 後半、積極的にインサイドに攻め込み流れを引き寄せた#14高村はチームの状況に手ごたえを感じている様子が伺える。また、能代工業高の先輩である黒田電気#13富田に一歩も引かないプレーを見せた#1宮城は笑顔で「疲れました」と一言。今シーズンからキャプテンとなった#7中村は「良かったです」と安堵の表情を見せた。
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 あと一歩が届かなかった黒田電気。新人が加入しオフェンス力がアップ、初めてプレーオフを最後まで争うこととなったが、オフェンス主体のチームだけにディフェンスのいいチームに対しての課題が浮き彫りとなった。
「日立電線のようなディフェンスを頑張るチームに対してうちのバスケットができませんでした。今シーズンは日立電線に一つでも勝ててたら結果は違っていたのですが。同じ関東のチームとしてこれからも切磋琢磨していきたいですね。プレーオフをかけた試合を経験できたことは大きいと思います。現状として来シーズンは新人が入らないので、今のメンバーでより上に行けるようにしていきたいです」(黒田電気・藤本HC)
「球際の強さが相手の方が上手だったというのはあると思います。こちらは経験が少ない分、勝負所で差が出たと思います。しかし初めてこのステージ(プレーオフを最終戦まで争う)まで来たことは大きいです。来シーズンは良かったところは引き継いで、悪かったところは修正していきたいです」(黒田電気チームキャプテン#14堀)
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 この他、レギュラーシーズン1位vs2位の対戦となった豊田通商と石川の対戦は豊田通商が快勝。3位のアイシンAWと敗れれば7位が決定する豊田合成との対戦は、豊田合成が途中追い上げを見せるもアイシンAWが逃げ切った。6位が決まったレノヴァはホームでビッグブルーと対戦。最後まで粘るビッグブルーに終盤逆転されるも、終了間際にレノヴァの決勝点が決まり、わずかに1点差でレノヴァが勝利した。
 これでレギュラーシーズンが終了した。今シーズンから3回戦制となり、これまでより各チーム7試合分が増えた。シーズン中のコンディションやモチベーションの維持など厳しいところもあるが、そこをクリアし、さらにシーズンを通してチームとして上昇することのできた4チームがプレーオフを勝ち取ったと言えるだろう。
 プレーオフは岐阜県下呂市に新しくできた下呂交流会館アクティブの温(ホット)アリーナで開催される。一般入場はわずかに200と少なく、すでに整理券は全て配布されている。1日目(20日)に行われるセミファイナルはレギュラーシーズン2位vs3位と1位vs4位の組み合わせで行われる。
 2位の石川と3位のアイシンAWのレギュラーシーズンでの対戦成績はアイシンAWの2勝1敗となっているが、プレーオフのわずかに2週間前に行われた最終戦(第3戦)では石川が勝利している。これがどう影響するか。アイシンAWは#1藤村の怪我からの復帰が鍵か。またリバウンド争いも大きなポイントとなりそう。第3戦では石川が強みを見せ、リバウンドからの展開を得意とするアイシンAWの勢いを止めている。さらに両チームともに得点源の選手に波があり、この試合に上手くコンディションを合わせ、波に乗った方が優勢となるだろう。
 1位の豊田通商と4位の日立電線の対戦は今シーズン5回目となる。オールジャパン2回戦で対戦している両チーム。その際日立電線の野田HCは「これはうちにとってチャンスだと思っている」と語っている。「日立電線はどこよりもうちに対して気持ちを出してくるチーム」と豊田通商の渡邊HCも評価している。日立電線のプレーオフがかかるレギュラーシーズン終盤戦でのチーム力の伸びは大きい。豊田通商の強さはレギュラーシーズン21戦全勝という結果を見ても明らかだが、それぞれの試合ごとに見れば決して楽に勝っている印象はない。一発勝負のプレーオフに向けてしっかりと気持ちを切り替えてくればやはり強さは他を圧倒するものとなる可能性もある。昨年のMVPである#11松藤が今シーズン限りでチームを離れることが決まっており、有終の美を飾りたいところだろう。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 第21週の結果(プレーオフの予定)
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

JBL2 プレーオフ2009-2010
日時:2010年3月20日(土)、21日(日)
会場:下呂交流会館アクティブ 温アリーナ(岐阜県下呂市)
日程:
3月20日(土)セミファイナル
12:30 石川ブルースパークス(2位) vs アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城(3位)
15:00 豊田通商ファイティングイーグルス(1位) vs 日立電線ブルドッグス(4位)
3月21日(日)
12:30 3位決定戦
15:00 ファイナル

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は第19週の8試合を行った。第17週の2戦目から連敗が続いているアイシンシーホースはこの第19週でも東芝ブレイブサンダースとの2連戦を落とし、これで5連敗となった。追うリンク栃木ブレックスと日立サンロッカーズはそれぞれパナソニックトライアンズと三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに1勝1敗と星を分け、トヨタ自動車アルバルクもレラカムイ北海道と星を分けたことで、残り2週となってもアイシンシーホース以外はプレーオフが確定しないという混戦状況となっている。
 第20週では現在2位のリンク栃木ブレックスと3位の日立サンロッカーズ、さらには4位のパナソニックトライアンズと5位のトヨタ自動車アルバルクのどちらかと、一気に残り3チーム全てのプレーオフ進出チームが決まる可能性もある。
JBL-日本バスケットボールリーグ

☆全日本クラブ選手権
 クラブチーム単独では唯一の全国大会である全日本クラブバスケットボール選手権大会が3月20~22日の3日間、福島県福島市で開催される。日本各地から男女各32チームが集結し、クラブチーム日本一を目指す。クラブチームという位置づけが『地域活動』であることも踏まえ、この大会の目的には「楽しむ」「交流する」などが含まれている。
 日程は1日目に男女1回戦の32試合が行われ、2日目に2回戦と準々決勝、最終日の3日目には準決勝と決勝となっている。決勝まで進めば3日間で5試合、2日目と3日目の2日連続でダブルヘッダーというハードスケジュール。技術のみではくチームとしての体力が必要となる。
第36回 全日本クラブバスケットボール選手権大会
日時:2010年3月20日(土)~22日(月・休)
会場:県営あづま総合体育館(20~22日)、福島市国体記念体育館(20日、21日)、福島市西部体育館(20日女子のみ)
日本クラブバスケットボール連盟公式サイト

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

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