スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.28
関東実業団リーグ戦は先週末女子の2試合しか行われなかったため、今号では残り2試合となった男子1部と順位決定戦が行われる男子2部の展望を中心に掲載。その他、国体予選とトピックとしてJBL2と日本代表の情報を紹介する。
☆関東実業団リーグ戦
男子
1部:残り2戦となった男子1部。上位リーグは横河電機(1次リーグ1位)と日本無線(同2位)が1勝、曙ブレーキ工業(同3位)と三井住友銀行(同4位)が1敗となっている。第2戦では横河電機が曙ブレーキ工業と、日本無線が三井住友銀行との対戦となる。ここで横河電機と日本無線が勝利した場合、優勝の行方は横河電機と日本無線の2チームに絞られ、第3戦でのこの2チームの直接対決で決することとなる。第2戦で曙ブレーキ工業と三井住友銀行が2チームとも、もしくはどちらかが勝利した場合、勝利チームは最終戦に優勝の可能性を残すこととなる。第2戦に敗れ2敗となった場合、相手チームが2勝となるため、最終戦を待たず優勝争いから外れることとなる。注目としては現在リーグ戦61連勝の横河電機が残り2試合を勝利し、連勝と連覇を伸ばすかというところもある。第1戦の三井住友銀行戦で苦戦した横河電機はチーム内の誰もが「調子はよくはない」というもここまで『負けない横河電機』を見せている。残り2試合を連勝で終えることができるか。そして横河電機の連勝と連覇を止めるチャンスは今リーグ戦では曙ブレーキ工業と日本無線の2チームにしか残されていない。ディフェンスの集中が最後まで維持できるかが鍵となりそう。チーム状態が上がってきている三井住友銀行は残り2戦を集中して臨みたいところ。下位リーグは第1戦を終え、葵企業(1次リーグ5位)と新生紙パルプ商事(同6位)が1勝、東京日産(同7位)と東京電力(同8位)が1敗となっている。第1戦の状況を見れば、攻守に調子のよい葵企業が最も5位(全日本実業団競技大会出場)に近いようにも思われるが、実績のある新生紙パルプ商事の力も侮れない。第2戦は葵企業が東京日産と、新生紙パルプ商事が東京電力と対戦する。第1戦で新生紙パルプ商事を追い詰めた東京日産だが、この日は#13神崎のシュート確率が良かったことが大きかった。試合後#34上原が言うように神崎が入らなくなった場合のオフェンスをどこまで立て直してこれるか。また、人数が少ないことから暑さの厳しい会場は不利な要素もある。葵企業は1次リーグで重要な試合での敗戦で上位リーグ進出を逃した経験を2次リーグではいい意味で活かしていきたいところ。チーム全員の気持ちが勝利に向かえば強さを発揮する新生紙パルプ商事。下位リーグはチーム内でも茂木ヘッドコーチ他5名程度の選手しか経験していない(当時は5位に全日本実業団出場権はなかった)。下位リーグの経験のない若手選手にとっては気持ちの切り替えが難しいところだが、第1戦を乗り切ったことで残り2試合をしっかりとした気持ちで戦えるか。東京電力は主力である#70阿部の怪我もあり苦しいところだが、1勝を目指したい。試合を重ねるごとにオフェンスの幅は広がってきており、点の取れるパターンも増えてきた。阿部が出場できていないことで走る展開が少なくなっているが、残り2試合は阿部の出場の可能性もあり、修正していけるか。下位リーグは5位が全日本実業団競技大会出場権を得、7位が2部2位との入替戦、8位は2部1位との自動入替えで2部降格となる。
部門賞のランキングはアシストを除く3部門(得点、3ポイント、リバウンド)で上位の選手が競っており、残り2戦で順位の入れ替えも十分あり得る状況となっている。アシストランキングは1位の永田(葵企業#15)た2位に14本差をつけている。欠場がない限り2位以下の選手の逆転は難しいか。
2次リーグ第2戦は7月18日(日)駒沢屋内球技場で13時から、最終日の第3戦は19日(月・祝)に塩浜市民第一体育館で11時30分からスタートとなる。
男子1部の予定&結果はこちら
2部:A・B各ブロックでのリーグ戦を終え、2部全体の順位決定戦を行う。1-4位は各ブロックの1・2位の4チームのトーナメントで争われる。Aブロック1位の大塚商会は今シーズンから2部に昇格したばかりだが、日本リーグ時代に在籍した月野の復帰や、長谷川の加入、そしてJBLやJBL2、国体などで実績のある岡村氏のヘッドコーチ就任でチーム力は大きく向上した。しかし今リーグ戦では中盤まで競る試合もあり、どこまでチーム状態が上がっているかははっきりしない。2位の富士通はリーグ戦初戦の大塚商会戦を落としたのみで、その他は圧勝で終わっている。若い選手が多く、勢いに乗ると止められない面もあるが、若いチーム故に崩れると修正が難しい面もある。昨シーズン初の1部を経験し、苦しい思いもしたが、その経験を今こそ生かしていきたいところ。Bブロックの1位のメディセオは外国人選手#9デビッドが今シーズンから加入。インサイドを任せているが、デビッドのプレースタイルとしてインサイドが決して得意な選手ではないため、使い方が重要になる。リーグ戦最終戦で三井住友海上に逆転勝利した試合は#15宇都宮をはじめとした日本人選手の頑張りが大きかった。チーム全体で勝利に向かうことができるか。2位の三井住友海上は第2戦でNTT東日本東京に延長戦で1点差で敗れたことで2位以上はかなり厳しくなっていたが、そのNTT東日本東京が日立大みかに差をつけられて敗れたことでゴールアベレージでの2位が決まった。今シーズンはヘッドコーチを置くことができず#5柏木が選手兼でヘッドコーチを行っている事情もあり厳しいリーグ戦は予想されたが、個々の選手の能力もあり、若い選手も多いことから、チームとして勢いに乗れれば強さを発揮できる。1-4位決定戦1回戦は大塚商会vs三井住友海上とメディセオvs富士通となる。この1回戦で勝利すれば、1位(1部8位との自動入替えで昇格)か2位(1部7位との入替戦)が決まる。どのチームにも可能性があるだけに、好ゲームを期待したい。5~12位は各ブロックの3~6位のチームが同じ順位のチーム同士で対戦し決定する。5-6位を争うのはプレス工業(Aブロック3位)と日立大みか(Bブロック3位)。プレス工業は大塚商会とはわずかに2点差の好ゲームとなったが、富士通に大敗しAブロック3位に終わった。力のあるチームだけにリーグ戦最終戦は勝って終わりたいところ。日立大みかは結果としては初戦の三井住友海上戦で序盤に大きく引き離され敗れたことがゴールアベレージにも影響したが、リーグ戦を通して徐々にチーム状態が上がってきている。ベンチの雰囲気も良く、個々の選手が持ち味を出せるようにあり、それが最終戦のNTT東日本東京戦の勝利につながった。NTTデータ(Aブロック4位)とNTT東日本東京(Bブロック4位)のNTT対決となる7-8位決定戦。NTTデータは今シーズン怪我のためコーチとしてベンチに入った出原が指揮を執っている。ここもリーグ戦で試合を重ねるごとにチーム状態が上がってきている印象がある。バスケットをよく知っている選手も多く、チームとしてまとまれば力のあるチーム。NTT東日本東京は司令塔の#13橋本康を欠いて臨まなくてはいけなかった第4戦のメディセオ戦での敗戦でリズムが崩れた感がある。最終戦の日立大みか戦では攻守にチームのバランスが悪い状態のまま大きく引き離されて敗戦、Bブロック2位を逃す結果となった。順位決定戦でどこまで切り替えていけるか。9~12位は3部A~Dブロック1位のチームとの入替戦に臨むこととなるが、それはAブロックが警視庁(5位)と富士通ゼネラル(6位)、Bブロックが伊藤忠商事(5位)と東京トヨペットの4チームと決まっており、順位決定戦で9~12位の順位が決まり、入替戦の対戦相手が決まることとなる。警視庁は昨年はブロック2位となり、結果2部4位の成績を残したが、中心選手が現在チームを離れていることが大きいのか、今リーグ戦では1試合を通していい状態を保つことが難しくなっていた。伊藤忠商事も1試合を通して集中を保つことが難しく、チームがまとまらない時間が多くなっている印象がある。富士通ゼネラルは力の差を見せつけられる試合が多かったが、最後までプレーをする意識の高さはリーグ戦を通して感じられた。1年で2部復帰を果たした東京トヨペットだが、リーグ戦は全敗に終わった。個々に能力のある選手は多いが、チームとしてのまとまりが難しく、また人数も少ないことから40分間を戦いきることが厳しい状況となっていた。この4チームは24日(土)に3部の各ブロック1位との入替戦を戦わなくてはいけないこともあり、18日の試合では少しでもチームをいい状態に持っていきたいところ。
1-4位決定戦の1回戦と5-12位までの決定戦は18日(日)に駒沢屋内球技場で、1-2位決定戦(1-4位決定戦の勝者同士の対戦)は19日(月・祝)に1部と同じ塩浜市民第一体育館で、3-4位決定戦と2位チームの1部7位との入替戦と9~12位までのチームの3部との入替戦は7月24日(土)に羽村市スポーツセンターで行われる。
男子2部の予定&結果はこちら
3部:Dブロックのみ試合が残っているが、1位のチームは4ブロックともに決定(確定)している。Aブロック・住友商事、Bブロック・三菱東京UFJ銀行、Cブロック・JFE東日本京浜、Dブロック・東京消防庁(確定)の4チームは7月24日の2-3部入替戦に3部昇格をかけて臨むこととなる。
4部:8ブロック中3ブロックが終了し1位が決定している(Aブロック・本田技術研究所、Bブロック・C.K.東京、Eブロック・東芝府中)。また、FブロックとGブロックは最終戦を残しているが現在の結果から1位のチームは確定している。CブロックとDブロックとHブロックは7月17日(土)の最終戦で1位が決まる。4部は上位4チームが3部の4ブロックの最下位との自動入替えとなる。そのため8ブロックの1位チームが7月24日(土)に、それぞれA1位vsH1位、B1位vsG1位、C1位vsF1位、D1位vsE1位で対戦し、勝利チームが3部昇格となる。
5部:全日程が終了。Aブロック・丸紅本社、Bブロック・沖電気東京、Cブロック・東京国税庁、Dブロック・テプコシステムズ、Eブロック・楽天※、Fブロック・三菱化学、Gブロック・ティップネス(1位)日立情報(2位)がそれぞれ4部昇格を決めている。
(※Eブロックは関東実業団バスケットボール連盟のHP上の戦績表は最終結果となっていないが、全ての試合結果から5試合すべてを100点超えで勝利した楽天が1位となる。)
女子
1部:7月11日に2次リーグ第1戦を終えた女子1部。上位リーグでは1次リーグ1位の三井住友銀行が3位の丸紅を第2Pで大きく引き離し1勝。下位リーグでは4位のTOTOが5位の東芝府中に勝利した。
2部:最終戦を7月17日(土)に行う。
関東実業団バスケットボール連盟
☆千葉国体成年男子
9月26日から千葉県船橋市と八千代市で行われる千葉国体バスケットボール競技。このブロック予選大会が8月中に各地で行われる。今年は少年男子が全都道府県出場となる。
関東のミニ国体は群馬県で開催される。本国体開催地である千葉県が予選免除のため7都県が本大会出場枠わずかに1チームを目指し戦うこととなる。ここ数年千葉県が連続で出場してきた関東ブロックのチームにとっては出場を果たすチャンスとなっている。7都県のうち昨年2位の埼玉県がシードとして1回戦免除となる。
各ブロックのミニ国体(国体予選)の予定
北海道(1):第65回国民体育大会北海道予選会 8月12日(木)~15日(日) 江別市
東北(1):東北総合体育大会(ミニ国体) 8月20日(金)~22日(日) 岩手県奥州市
北信越(2):第31回北信越国民体育大会 8月21(土)・22日(日) 富山県/富山県西部体育センター
関東(1):第65回国民体育大会 関東ブロック大会バスケットボール競技 8月21日(土)・22日(日) 群馬県高崎市/高崎浜川体育館
東海(1):東海ブロック国体 8月21日(土)・22日(日) 岐阜県/岐阜アリーナ
近畿(1):国体近畿地区大会 8月21日(土)・22日(日) 京都府宇治市/太陽が丘体育館
中国(2):第30回中国地区ミニ国体 8月28日(土)・29日(日) 鳥取県鳥取市/県民体育館
四国(1):四国ミニ国体 8月21日(土)・22日(日) 高知県
九州(1):平成22年度国民体育大会第30回九州ブロック大会 8月20日(金)~22日(日) 鹿児島県
※ブロック名(数字)の数字はそのブロックからの本国体出場枠。2チームが出場できる2つのブロックは持ち回りのため毎年変わります。
☆トピックス
JBL2
JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は2010-2011シーズンのチームロスターを発表した(現時点での登録選手の発表であり、今後変更のある場合もあり)。新規参入のTGI・Dライズを除くとどのチームも新人は少ない。今シーズンは9チームでの3回戦となり、試合数とリーグ全体の期間が増えるJBL2。国体にチーム全体(JBL2の単独チーム)、もしくは個々の選手で参加することもあり、8月中の動向も気になるところ。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
日本代表
バスケットボール男子日本代表は現在チャイニーズ・タイペイで行われているジョーンズカップに出場している。ジョーンズカップは親善大会で、日本や台湾、レバノンのようにA代表が出場するチームもあれば、1クラブチームは大学など様々なカテゴリーのチームが出場する。女子も行われるようになり、さらに今年は世界選手権も行われる影響もあるのか、強豪国のA代表チームの参加は少ない。始動したばかりの日本代表にとっては国際大会の経験を積む意味で良い機会となっている様子。初戦は7月24日から日本で行われる国際親善試合の対戦相手であるレバノン代表チームと対戦し、82-87で敗れている。
8月5~17日までレバノンで行われるスタンコビッチカップまでかなりタイトなスケジュールとなっている日本代表。ジョーンズカップでの試合を通して徐々にチーム状態を挙げていきたいところ。
JBA日本バスケットボール協会 日本代表サイト
取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香
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