スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.34
今号では先週末に行われた関東ミニ国体のレポートと各地の国体ブロック予選の結果、そして日程詳細が発表されたJBL2を紹介。
☆関東ミニ国体
8月21・22日の2日間、群馬県高崎市で千葉国体関東予選(関東ミニ国体)が行われた。今年は千葉で開催されるため、開催地として本国体出場する千葉県は予選に参加せず、7チームで1枠を争うこととなった。猛暑の中、空調のない体育館で行われた予選大会は最後は体力勝負の部分もあった。
成年男子
1回戦:栃木県vs神奈川県は速い展開を得意とする栃木県が序盤に流れをつかみリードする。しかし第3ピリオド、神奈川県のインサイドが機能し始めると、インサイドが弱い栃木県はリズムが崩れてしまう。ここで一気に逆転し引き離した神奈川県が最後までリードを守り切り勝利した。栃木県は今シーズンからJBL2に参入するTGI・Dライズのスタッフや選手がメインのチーム。落合コーチは「インサイドが厳しいところが出てしまいました。上手く押し切れるかなと思ったのですが難しかったです。栃木県チームとしては残念でしたが、Dライズの選手たちにとっては練習試合とは違う本気の試合を経験できたことはよかったというのはあります」と語った。東京都vs山梨県は序盤、東京都は山梨県の高確率な3ポイントシュートに苦戦し接戦となるも、好守で立て直しその後は山梨県を圧倒。125点の猛攻で勝利した。茨城県vs群馬県はJBL2・日立電線の単独チームである茨城県が攻守に群馬県を圧倒して勝利した。
2回戦(準決勝):昨年準優勝の埼玉県が2回戦から登場し茨城県を対戦した。この顔負わせは昨年の2回戦と同じであり、その際は埼玉県が勝利していた。どちらのチームもメンバーに大きな変更はなく、まさに茨城県のリベンジマッチの様相となった。徹底したチームディフェンスと5アウトの速い展開のオフェンスで茨城県が流れをつかむと、埼玉県は後手に回ってしまい立て直せない。インサイドでは上回る埼玉県だったが、茨城県の攻守にインサイドが機能せず苦しい展開。最後まで茨城県の勢いは止まることなく、茨城県が22点差をつけて勝利した。「昨年負けていたので絶対勝ちたいと思ってました。勝ててよかったです」と#4中村は笑顔で言った。東京都vs神奈川県は序盤、東京都は#4宮田の強気のコントロールに#5齋藤が合わせ得点を量産、一気に神奈川県を引き離す。防戦一方となった神奈川県だが、第2ピリオドは東京都がメンバーを替えたこともあり追い上げを見せる。しかし後半に入ると東京都の強いインサイドが基点となり流れを作り、東京都がさらにリードを拡げていく。神奈川県は#12斎藤も東京都の好ディフェンスになかなかシュートを打てず、さらに#5吉留がファールトラブルとなり追い上げることができない。最後まで勢いのある東京都は全員出場、全員得点で2回戦を勝利した。
決勝戦:準決勝からわずかに1試合を挟んだだけで行われた決勝戦。先に流れをつかんだのは茨城県だった。速いパス回しからの得点でリードする。しかし東京都が#8笹にボールを集めると、インサイドが厳しい茨城県はリズムが崩れる。徐々に追い上げた東京都は残り3分50秒に#12福田侑の3ポイントシュートが決まり逆転する。茨城県も#4中村が粘り3ポイントシュートなどで得点するも、東京都は#5齋藤が連続で3ポイントシュートを決め、茨城県を一気に引き離していった。第2ピリオドに入ると東京都がメンバーを替えたこともあり茨城県が徐々に追い上げる。中盤で東京都はミスが続き、残り1分を切って茨城県が11点差まで追いつくと、終了間際には茨城県#7高橋がセンターラインの後方から放ったシュートが決まり、東京都の10点リードで前半を折り返す。第3ピリオド、#15一戸のシュートなどで粘りを見せる茨城県だが、東京都は#6田ヶ谷が強さを発揮、連続して得点し引き離す。東京都#6田ヶ谷を止められない茨城県は#13小野寺のシュートなどでつなぐも、勢いに乗れない。第4ピリオドにはさらに東京都のリードが広がり、東京都が24点差をつけ勝利した。
今回茨城県のみが単独チームで出場。茨城県は単独チームの最も有利な条件となる豊富な練習量で埼玉県に打ち勝つことができた。さらに決勝戦でも選手の疲労等もあり序盤からメンバーチェンジを細かく行うことができた茨城県。「決勝戦は体力的にも厳しかったです。インサイドが弱いのでそこはカバーできるように練習してきたのですが、まだまだです。今回の結果は残念ですが、JBL2のシーズンインに向けて課題も見えたのでそこはこの経験をつなげていきたいです」と#4中村。また、元JBL選手である東京都#4宮田とマッチアップした#8宮城は「やはり上手かったです。速さでは負けないと思いますが、駆け引きが上手いですね。いい勉強になりました」と語った。逆に埼玉県はリズムができない時に立て直せない選抜チームの弱さがでた試合となった。そして優勝した東京都は決勝戦ではリードを拡げるまでメンバーチェンジを行わなかった。チームとしての練習量が少ない選抜チームではメンバーチェンジは一つ間違えると試合の流れを一気に変えてしまう危険がある。準決勝を多くの選手でプレータイムを分け合ったこともあり疲労が少ないことと、#4宮田と#5齋藤のゲーム支配力を効果的に使う意味でもその形がいきた結果となった。東京都の指揮を執る茂木コーチは「やはり宮田と齋藤の存在は大きかったですね」と語る。#4宮田は「他の選手は早い時期から集まってたみたいで、自分と齋藤は途中から入っておいしいところをもらった感じで申し訳ない気もしますね。齋藤はシュートがよく入ると言うだけでなく、試合の流れを作れる選手なので彼がいることは大きいです。他の選手もみんな能力がある選手ばかりですごくやりやすかったですね。疲れましたが楽しくやれました。本国体もがんばります」と笑顔だった。関東実業団が主体でのチーム構成となって以来ずっとメンバーに入っているのが#6田ヶ谷と#9鈴木の2人だけ。「ようやくです。1年ごとにいいチームになっていっていたと思います。このチームは得点力はすごくあるので、みんなディフェンスがよかったことが大きいです」と2人とも念願の本国体出場を決め、ホッとした表情を見せた。
本国体である千葉国体は9月26日からスタート。東京都のメンバーのほとんどが本国体の前週には全日本実業団競技大会に出場するため、大会の続くハードスケジュールとなる。
関東ミニ国体の詳細は 群馬県バスケットボール協会 へ
☆成年男子国体予選
9月26日から競技がスタートする千葉国体バスケットボール競技成年男子の予選が先週末各地で行われた。残りは中国のみで、中国ブロックからは2チームが本国体に出場する。
各ブロックの出場チームおよび予選大会予定
北海道(1):旭川選抜 北海道バスケットボール協会
東北(1):秋田県 岩手県バスケットボール協会
関東(1):東京都 群馬県バスケットボール協会
北信越(2):新潟県、石川県 富山県バスケットボール協会
東海(1):愛知県 岐阜県バスケットボール協会
近畿(1):兵庫県 京都バスケットボール協会
中国(2):中国ミニ国体 8月28・29日 鳥取県鳥取市/県民体育館 鳥取県バスケットボール協会
四国(1):愛媛県
九州(1):福岡県 鹿児島県バスケットボール協会
開催地(1):千葉県 千葉県バスケットボール協会
第65回国民体育大会 ゆめ半島千葉国体
()内は出場チーム枠
☆JBL2・ゲーム日程発表
JBL2は8月26日にHP上で全試合の日程を発表した。今シーズンはTGI・Dライズの加入により9チームとなり、日程は変則となっている。レギュラーシーズンは10月9日の鹿児島を皮切りに2011年3月20日まで行われ、プレーオフが3月26・27日の両日で愛知県のパークアリーナ小牧で開催される。
プレシーズンマッチは9月11・12日に愛知県の3チーム(豊田通商、アイシンAW、豊田合成)と石川の4チームが集まってのゲームが行われる他、9月4日に黒田電気が千葉国体チームとのプレシーズンマッチを予定している。
日程の詳細などは JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構 へ
取材・写真・リサーチ・編集・作成 渡辺美香
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