9月18日から20日までの3日間、神奈川県平塚市で全日本実業団バスケットボール競技大会が開催される。この大会は11月に高知県で行われる第6回全日本社会人バスケットボール選手権大会の予選を兼ねている。
日本実業団バスケットボール連盟
平成22年度全日本実業団バスケットボール競技大会(兼 第6回全日本社会人バスケットボール選手権大会予選)
会期:2010年9月18日(土)~20日(月・祝)
会場:平塚アリーナ
日本実業団バスケットボール連盟創立50周年記念大会でもある今大会。オールジャパン予選でもある全日本社会人選手権の予選も兼ねることから出場チームのモチベーションは高い。男子は上位6チームまでが全日本社会人選手権に出場できる。今大会から5・6位決定戦を行うため、2月に行われた全日本実業団選手権の結果は関係なくなり、すべてのチームに全日本社会人選手権出場の可能性がある。
※昨年度までは5・6位は2回戦敗退の4チームの中から前年度の全日本実業団選手権での成績で順位を決定していた。
16チームが出場する男子はトーナメント戦となる。今年は北芝電機(東北2位)が初出場となる。男子の最多出場はJR東日本秋田(東北1位)と四国電力(四国)の13回で、日本無線(関東3位)が12回と続いている。3連覇中の横河電機は8年連続9回目の出場で過去8回のうち優勝3回、2位が1回となっている。優勝回数はJR東日本秋田が2回で横河電機に続き、日本無線が1回の優勝経験を持つ。
優勝の争いは横河電機を筆頭に、JR東日本秋田、日本無線といった優勝経験のあるチームと並び全日本実業団選手権では3位と好成績を残している三井住友銀行(関東2位)も優勝争いに絡むことができるか。
<1回戦の展望>
注目カードが目白押しの1回戦。ここを勝ち上がらないと全日本社会人出場の可能性はなくなる。過去に社会人選手権優勝(オールジャパン出場)の九州電力、2位でオールジャパンにも出場している新生紙パルプ商事のどちらかが今年11月の全日本社会人選手権出場を逃すこととなる。また、確実に力を伸ばしているホシザキと未だ全国ではベスト8入りを果たしていないタツタ電線の対戦も見逃せない。また、2年ぶりの出場のナカシマプロペラと昨年ベスト8入りしている曙ブレーキ工業の対戦は2月に行われた全日本実業団選手権で接戦となっている。古豪の旭川キシイにまだベスト8入りのないAPEXが挑む対戦も好ゲームが期待できる。
12:40~
横河電機(関東1位) vs 北芝電機(東北2位)
ここは王者と初出場チームと言うことで力の差は大きいと思われる。横河電機の初戦の悪さが出たとしてもなかなか付け入る隙は見つけにくいか。
ナカシマプロペラ(中国) vs 曙ブレーキ工業(関東4位)
どちらのチームにも即戦力の新人が加入。ナカシマプロペラは今シーズンに入って好調な成績を上げており、コンディションもいいか。曙ブレーキ工業はリーグ戦で上位に食い込んだ地力を生かしたいところ。
旭川キシイ(北海道) vs APEX(東海2位)
北の強豪は今年も人数は少ないがやはり粘りのプレーを見せてくれるだろう。APEXは強いインサイドが加入し、攻守に軸ができている。インサイドではAPEXが優位だが、好守とトランジションが持ち味の旭川キシイがどこまで上手くAPEXのインサイドに対応できるかが鍵となるか。
四国電力(四国) vs 日本無線(関東3位)
四国電力も今年即戦力の新人が加入している。昨シーズンからベンチプレーヤーのプレータイムが増えておりチーム全体の底上げが上手く図られている様子。リーグ戦終盤に失速した日本無線だが、本来力のあるチーム。しっかりと40分通して自分たちのバスケットができるかが重要となる。
16:00~
イカイレッドチンプス(東海3位) vs JR東日本秋田(東北1位)
今シーズン、選手が激減したイカイレッドチンプスは東海実業団でも8位に終わり、今大会も厳しい結果が予想される。どこまで強い気持ちでやり切れるか。前回大会準優勝のJR東日本秋田は今シーズンに入って現在負けなしと好調の様子。JR東日本秋田は昨シーズンの実業団の大会(社会人選手権は含まず)では横河電機にしか負けていない。
九州電力(九州) vs 新生紙パルプ商事(関東5位)
昨年のこの大会2回戦でこの顔合わせとなり、新生紙パルプ商事が接戦を制して勝利している。その際は両チームともに社会人選手権出場となったが、今回は1回戦での対戦ということで敗れたチームは社会人選手権出場がなくなる。今シーズン、九州電力は三地区(中国・四国・九州)実業団選手権を3位で終わるなどまだ十分に力を出せていない様子も見られる。新生紙パルプ商事もリーグ戦で6年ぶりの下位(5位)となり、ギリギリで今大会の出場権を獲得した経緯がある。両チームともにこの大会に向けて調整しているところだが、最後まで勝敗の行方が分からない試合となりそうだ。
タツタ電線(近畿) vs ホシザキ(東海1位)
昨シーズンオールジャパンに出場し1回戦突破を果たしているタツタ電線だがまだ実業団の大会では結果を残せていない。ホシザキはベンチメンバーの底上げが進み、誰が出ても遜色のないプレーができている。実業団の実績としてはホシザキが上だが、実力は伯仲か。
三井住友銀行(関東2位) vs 北陸電力石川(北陸)
昨シーズン全日本実業団選手権で3位に入り、今シーズンの関東リーグ戦では2位と躍進した三井住友銀行だが、この大会はまだ3回目の出場で、過去2回は1回戦で敗退している。今回こそはと言う気持ちは強いが、若いチームゆえの不安定さはまだ残っており隙が全くないとは言い切れない状態でもある。北陸電力石川は厳しい試合が予想されるが粘りを見せたいところ。
文 渡辺美香