スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.45
今号では先週末行われた全日本社会人選手権大会をメインに、今週末から再開される関東実業団選手権やJBL2の戦況、そして現在各地で行われているオールジャパン予選の情報を掲載。
※ズポーツのミカタ増刊号 Sep.2010発売中 Nov.2010予約受付中
☆全日本社会人選手権2010
第6回全日本社会人選手権大会が11月6・7日に高知県高知市で開催された。この大会は第3回から全日本総合選手権(オールジャパン)の予選を兼ねるようになり、男女上位2チームがオールジャパン出場権を獲得することとなる。
<1回戦>
クラブvs実業団or教員という組み合わせとなった。クラブの1位のSWOOPSと2位のHAMASHO CLUB NAVIOは教員の2位の愛知教員と1位の滋賀教員と対戦し、どちらもクラブが勝利した。実業団は5位の九州電力以外は快勝した。九州電力はクラブ4位のBUBBLESに終始リードされる展開となり苦戦するも、延長戦に入って一気に引き離し勝利した。滋賀教員にはJBL2・黒田電気でプレーした武田が所属している。教員ではトップに立ったが社会人と言う括りの中では、練習量という課題もあり、厳しい結果となった。「やはりこういう全国の大会ではまだまだです。でもみんなもっと上にと言う気持ちでやっている選手ばかりなので、これからもっと頑張っていきたいです」と語った。九州電力を追い詰めたBUBBLESは千葉国体で3位に入った兵庫県選抜チームの主力だった選手が活躍した。
<2回戦>
クラブ1位のSWOOPSは実業団4位の日本無線と対戦。日本無線が粘るSWOOPSを振り切り勝利した。クラブ2位のHAMASHO CLUB NAVIOは実業団3位のJR東日本秋田と対戦、終始JR東日本秋田が流れを保ち勝利した。HAMASHO CLUB NAVIOには#4石谷(元・イカイレッドチンプス)や#58澤木(元・アイシンAW)といった実業団で活躍した選手が在籍。「高校の時に一緒だったメンバーで楽しくやってます」(澤木)。まだ結成1年あまりながら高校のOBの集まりということでチームワークの良さを見せた。実業団2位の三井住友銀行と繰り上げ6位で出場の曙ブレーキ工業の対戦は終始曙ブレーキ工業がリードする展開となる。全日本実業団競技大会以降今一つ調子が出ない三井住友銀行はこの大会初出場と言うこともあり本来の力が発揮できず2回戦敗退となった。そして実業団1位であり、この大会2連覇中の横河電機と第3回大会で優勝して以来決勝進出がない九州電力の対戦はスタートから九州電力の厳しいディフェンスに横河電機が流れを作れず、開始から4分余りで12-2と九州電力がリードする。インサイドが機能せず苦しい展開の中、横河電機も徐々に立て直していくが、九州電力のリズムは崩れることなく、終始リードを保つ。終盤、横河電機は#14梶原の3ポイントシュートなどで追い上げるも、九州電力がルーズボールなどで流れを渡さず、フリースローもしっかりと決め、最後まで集中したプレーで付け入る隙を見せず逃げ切った。横河電機は3大会ぶりの敗戦となるが、前回(第3回大会準決勝)敗れた相手も九州電力だった。
<準決勝>
日本無線vs曙ブレーキ工業と九州電力vsJR東日本秋田とすべて実業団となった準決勝。この試合に勝利すればオールジャパン出場が決まることもあり、白熱した試合となった。この4チームの中では日本無線のみこの大会しか予選がない(曙ブレーキ工業は関東総合、JR東日本秋田は東北総合、九州電力は九州総合をそれぞれ残している)。また、九州電力(第3回優勝)とJR東日本秋田(第4回準優勝)は過去にオールジャパン出場を果たしている。
日本無線vs曙ブレーキ工業戦は序盤流れをつかんだのは日本無線だった。しかし第2ピリオド、両チームともにベンチメンバー主体となりなかなかリズムに乗れない。その中で曙ブレーキ工業が#8高橋昭、#11チャールトンの得点で徐々に追い上げる。攻守にリズムが崩れた日本無線はこのピリオド#10樋渡の2本のシュート(うち1本が3ポイントシュート)のみの5得点と得点が伸びず、曙ブレーキ工業が逆転し1点リードで前半を終える。しかし第3ピリオドに入ってスタートメンバーに戻した日本無線が#13福田大の1対1などで一気に曙ブレーキ工業を引き離す。最後まで流れを渡すことなく日本無線が勝利し、チーム初のオールジャパン出場を決めた。
九州電力vsJR東日本秋田戦は序盤互いに点を取り合う展開から、徐々にJR東日本秋田がリードする。九州電力も第2ピリオドには#21毛利、#32村瀬の得点で追うも、JR東日本秋田の得点を止められず追いつけない。第3ピリオドに入ると九州電力はディフェンスを厳しくし、JR東日本秋田の勢いを止めにかかるが、自分たちのオフェンスのリズムもできずロースコアになりJR東日本秋田のリードが拡がる。さらに第4ピリオドに入っても序盤にJR東日本秋田#11一戸のシュートが好調に決まり、残り6分にはJR東日本秋田のリードが15点となる。しかし、粘り強くプレーする九州電力はここから#7吉満、#32村瀬、#21毛利の得点で追い上げを見せると、JR東日本秋田の得点が止まる。残り27秒に九州電力#21毛利がバスケットカウントと1スローを決め、同点とすると、その後のシュートが決まらず延長戦に入る。延長に入ってもJR東日本秋田がリードするが、ここでも終了間際の残り16秒に九州電力#32村瀬が同点となる3ポイントシュートを決め、再び延長戦に。ここにきて主力の疲労もあり、どちらも流れを引き寄せられない。JR東日本秋田は#11一戸のシュートが決まらず得点が伸びない中、九州電力が#11山口のオフェンスリバウンドで2点リードすると、残り13秒に九州電力#45根岸のフリースローで3点差とし、最後のJR東日本秋田の攻撃を防ぎ勝利した。
<3位決定戦>
JR東日本秋田vs曙ブレーキ工業の対戦は、第3ピリオドまで競った展開となったものの、第4ピリオドでJR東日本秋田が#55菅のこのピリオドで12得点の活躍で引き離し勝利した。
<決勝戦>
2回目の決勝となる九州電力と初の決勝進出の日本無線の対戦は序盤から九州電力が流れをつかむ。前半で九州電力が15点リードとなるが、後半に入って九州電力のオフェンスのリズムが悪くなり、懸命に攻める日本無線に対し受け身になってくる。日本無線は#18鎌田のドライブやカットインで徐々に流れをつかむと、第4ピリオド残り2分15秒には3点差にまで詰める。しかし慌てることなくプレーを続ける九州電力が再び流れを引き戻し7点差で勝利、3年ぶり2回目の優勝を決めた。
全日本実業団競技大会終了時にこれからに手ごたえを感じていた九州電力だが、主力のほとんどが国体で準優勝した経験がさらに活かされ、今大会の結果につながった。日本無線も全日本実業団競技大会をいいチーム状態で終え、その後の東京都実業団選手権で優勝と上り調子の状態がそのまま結果につながった。2回戦敗退の横河電機は主力が東京都実業団選手権でプレーしておらず、9月の全日本実業団競技大会から1ヶ月半のブランクがある状態となったことでチームのリズムが作りにくかったことも影響しているか。
※大会のフォトレポートを後日掲載予定です。
第6回 全日本社会人バスケットボール選手権大会
☆関東実業団選手権2010
全日本社会人選手権開催のため、1週間の休止を挟んで再開される関東実業団選手権大会(兼高松宮記念杯第43回全日本実業団選手権大会予選)。今週末の11月13・14日の2日間はベスト8を決める試合がそれぞれ4試合ずつ行われ、この試合からシード8チームが登場する。
13日(土)は神奈川県川崎市のJFE水江体育館で行われる。第1試合(9:30)がNTT東日本東京vs葵企業、第2試合(11:00)が東京日産vsプレス工業、第3試合(12:30)は大塚商会vs新生紙パルプ商事、第4試合(14:00)が横河電機vs東京電力となる。注目は大塚商会vs新生紙パルプ商事戦。両チームの状態次第で結果が変わってくる可能性がある。また、先週末の社会人選手権で久しぶりに2回戦敗退となった横河電機がどういうチーム状態で来るのかも興味深いところ。
14日(日)は神奈川県川崎市の富士通体育館で行われる。第1試合(10:00)は東京消防庁vs三井住友銀行、第2試合(11:30)が曙ブレーキ工業vs三井住友海上、第3試合(13:00)がメディセオvs富士通、第4試合(14:30)が日本無線vsNTTデータとなっている。メディセオvs富士通戦はベスト8決め8試合の中で唯一リーグ戦2部(富士通は来期1部昇格)同士の対戦となる。リーグ戦では順位決定戦で対戦したが、この時は富士通が圧勝している。
この後、20日(土)に埼玉県朝霞市でベスト4決めの4試合と順位決定戦1回戦が、21日(日)に神奈川県平塚市で準決勝と9・10位決定戦が、そして最終日の23日(火・祝)は代々木第2体育館で決勝戦、3位決定戦がそれぞれ行われる。
関東実業団バスケットボール連盟
☆JBL2 2010-2011
JBL2(日本バスケットボール2部機構)は11月6・7日に第6週となる4試合を行った。豊田通商は豊田合成に100点越えで圧勝。アイシンAWもDライズに勝利した。オールジャパン出場を争う石川とレノヴァは石川が5点差で勝利。日立電線もビッグブルーにわずかに2点差で勝利し、オールジャパン出場の可能性を残した。
第7週を終え、豊田通商が5戦全勝、アイシンAWが4勝1敗、Dライズが3勝2敗となっている。オールジャパン出場圏内である4位を争うのが3勝3敗で並ぶ石川と日立電線、そして豊田合成とレノヴァは2勝3敗と一歩後退した。黒田電気とビッグブルーはまだ1勝のみとなっている。
第7週はJBL・リンク栃木ブレックスから移籍した並里がプレーする可能性の高いDライズと豊田通商が対戦。また、13日には石神井で、14日には品川で、それぞれ在京チームの試合が行われる。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 2010-2011 第6週の結果
☆トピックス
JBL
JBL(日本バスケットボールリーグ)は11月5~7日に第8週となる8試合を行った。アイシンシーホースとパナソニックトライアンズ、東芝ブレイブサンダースと三菱電機ダイヤモンドドルフィンズはそれぞれ星を分けた。リンク栃木ブレックスは日立サンロッカーズに、トヨタ自動車アルバルクはレラカムイ北海道にそれぞれ連勝した。この結果、トヨタ自動車アルバルクとアイシンシーホースが11勝5敗で星を並べ、パナソニックトライアンズと東芝ブレイブサンダースが9勝7敗で追っている。
アジア選手権のためリーグはおよそ1ヶ月休止となり、12月4・5日の第9週から再開される。
JBL-日本バスケットボールリーグ
関東大学リーグ戦
関東大学リーグ戦は11月9~11日に入替戦を行い、全ての日程が終了した。1部の8位・筑波大は2部3位の関東学院大に2連勝し、1部残留を決めた。1部9位の中央大は2部2位の早稲田大に1勝2敗で敗れ、2部降格、早稲田大が1部昇格となった。1部10位の法政大も2部1位の大東文化大に1勝2敗で敗れ2部降格、大東文化大の1部昇格が決まった。
これで全日本大学選手権に出場しないチームはシーズン終了となる。全日本大学選手権には2部3位の関東学院大までが出場する。
関東大学バスケットボール連盟
全日本大学バスケットボール連盟
オールジャパン予選
現在、各地で地方枠のオールジャパン出場を決める予選大会が行われている。すでに終了しているのが、北信越、近畿、中国の3地区。そして今週末は東北、東海、九州の3地区で予選が行われる。
北海道:12月3~5日 江別
東北:11月13・14日 岩手県
関東:11月27・28日 埼玉県深谷市
北信越:男子・新潟教員(新潟県) 女子・足羽高(福井県)
東海:11月13・14日 静岡県
近畿:男子・はじめましてメイクアップ(大阪府) 女子・大阪人間科学大(大阪府)
中国:男子・Beans(広島県) 女子・環太平洋大(岡山県)
四国:11月21日
九州:11月13・14日 沖縄県
※全日本大学選手権(学生枠8)、高校総合(高校枠1)、全日本社会人選手権(社会人枠2)での出場が地方枠よりも優先される。
取材・リサーチ・写真・文 渡辺美香






















