スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.21
☆関東実業団リーグ戦2011
現在開催中の関東実業団バスケットボールリーグ戦。5月21日には男子2部がスタートした。
<男子2部>
Aブロック
●東京消防庁 52 ( 19-22 8-8 9-8 16-17 ) 55 メディセオ○
東京消防庁が第4ピリオドにリードを奪い残り4分あまりで10点差まで点差を拡げるが、メディセオがそこから一気に追い上げ、残り30秒を切って逆転し逃げ切った。メンバーが変わらないメディセオは「得点力がないです」と#91宇都宮が言うようにロースコアな展開となった。最後は経験の差が出たが、東京消防庁は昨シーズン以降取り組んでいるディフェンスの強化が形に現れた試合だった。「昨シーズンの秋に上のチームとやった時よりは良くなっているとは思います」と#4千年は振り返った。
○NTTデータ 81 ( 11-6 21-11 20-9 29-8 ) 34 住友商事●
序盤はどちらも攻めきれず得点が伸びないが、第2ピリオドに入ってNTTデータがトランジションの速いゲームを展開し流れをつかむと、その勢いのままリードを拡げ勝利した。初戦の緊張もあったのかどちらもシュート確率が悪くリズムに乗れない状況の中、経験で勝るNTTデータが早い段階でチームのリズムをつくることができた。
Bブロック
○三井住友海上 98 ( 15-17 26-9 24-8 33-7 ) 41 JFE東日本京浜●
序盤は三井住友海上がリードするが、ベンチテクニカルファールから流れが変わりJFE東日本京浜が追い上げ逆転する。しかし第2ピリオドに入って立ち直った三井住友海上が流れをつかみJFE東日本京浜を一気に引き離すと、そのままリードを拡げ勝利した。三井住友海上は今シーズンからOBである松本氏が監督となった。プレーヤー兼コーチの#56柏木は「新人が一人入ったものの、全体的には人数が減って特にインサイドは人がいないので、自分がプレーヤーの方に専念できます。監督は厳しい方ではありますが、チームのことをすごく考えてもらえているので助かります」と語る。「3部とのレベルの違いを改めて感じました。まずは2部に慣れないといけないです」とJFE東日本京浜の#0森井。
○大塚商会 93 ( 22-13 22-17 19-22 30-20 ) 72 NTT東日本東京●
大塚商会のリードにNTT東日本東京も粘りを見せるも追い上げには至らず、大塚商会が勝利した。大塚商会にはbjリーグ埼玉ブロンコスや栃木ブレックスでプレーした長谷川聖が加入、インサイドで強さを見せた。しかし、この日はチームの司令塔である#月野が不在だったことが大きく、今一つチームとしてのまとまりに欠く試合となった。岡村HCは「途中で自分が出ようかと思いました」と苦笑い。「今日は誰を出しても今一つでした。月野がいないだけでこうなってしまうのは問題ですね」と振り返る。NTT東日本東京は#1仁井が今シーズンからチームに入った(入社は昨年度。期限ぎりぎりでの登録だったため、スポーツのミカタが入手したデータに入っていなかった)。昨シーズン新人として加入したものの、怪我のためプレーはできなかった#4熊谷典も復帰しガード陣の層は厚くなっているが、この日は#14石川が不在だったこともあってインサイドは厳しかった。
●日立大みか 71 ( 26-17 17-18 11-24 17-14 ) 73 三菱東京UFJ銀行○
前半は日立大みかが流れをつかみリードするが、後半に入って三菱東京UFJ銀行が#35外塚を中心に追い上げると日立大みかのリズムが崩れ第3ピリオド中盤に三菱東京UFJ銀行が逆転する。最後まで粘る日立大みかだったが要所でミスが出るなどし追いつくことができず、三菱東京UFJ銀行が勝利した。2部復帰の初戦を勝利した三菱東京UFJ銀行は前半なかなかチームとしてまとまらない様子を見せたが、ハーフタイムで修正するとオフェンスのリズムが良くなった。逆に日立大みかはリズムが崩れるとミスが多くなり、シュートの確率も悪くなった。「チームとしてある程度人数が集まっての練習ができていないのが大きかった」と日立大みかの加藤コーチは逆転での敗戦に悔しさをにじませた。
2部の次の試合はAブロックが6月5日(日)に代々木第2体育館で1部の試合の後に、Bブロックが6月4日(土)に駒沢屋内球技場でそれぞれ行われる。
その他、4部Fブロックでは昨シーズン3部昇格を逃したテイ・エステックが3戦全勝でトップ、昨シーズン最後までブロック1位を争った東京郵政も2戦2勝で続いている。また、5部Aブロックでは東急電鉄が3戦全勝でトップにたっている。
関東実業団バスケットボール連盟
男子1部・2部の日程(修正版)pdf (写真展で配布したものは最終日の時間が誤っていました。大変申し訳ありません。修正していますので、こちらをご確認ください。)
☆JBL2 2010-2011
JBL2 2010-2011シーズンをチーム毎にまとめるシリーズ今号は、アイシンAWと豊田通商の2チーム。
<アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城>
レギュラーシーズン最終順位 2位 16勝7敗(勝率0.696)
個人記録 ベスト5#21鈴木
『結果が残せなかった』
「中嶋HCが最後のシーズンだったので最後までやりたかったし、結果を出したかったです」とチームキャプテンの#21鈴木は残念そうに言った。旧JBL・日本リーグ(現在のJBL2)に昇格したシーズンからHCとなった中嶋氏は2010-2011シーズンを最後にHCを退いた。今シーズンはチームを牽引する活躍を見せた#1藤村にとっても怪我なくシーズンを過ごせただけに「結果を残したかった」と悔しさをにじませた。新人の#4中村は「(鈴木)鉄夫さんの怪我もあってプレータイムももらえて、ようやく良くなってきたかなと言うところで終わってしまったのは残念です」と振り返る。
『豊通に勝つには』
JBL2で負けなしと圧倒的な強さを見せる豊田通商に最も勝てる可能性が高いチームと言われているアイシンAW。「今年は今までの中で一番豊通に勝てるような気がした年でした」と鈴木が語るように、豊田通商との第1戦は惜しいところで敗れた。しかしその後#3吉田の長期離脱などによりチームの状況が変わったこともあり、今シーズンも3戦全て敗れた。「外国人選手の高さに対して対応がまだまだ足りていない」という鈴木。外国人選手を止めるというだけでなく、そこから展開されるプレーに対しての対応も不十分だったと言う。「ディフェンスはリーグでもトップクラスの力があると思いますが、得点力が足りないと思います」と藤村は課題を上げる。
アイシンAWの前に大きく立ちはだかる豊田通商に次のシーズンどこまで迫れるか。
(取材日:2011年4月27日)
<豊田通商ファイティングイーグルス>
レギュラーシーズン最終順位 1位 22勝0敗(勝率1.000)
個人記録 MVP#1宮崎 新人賞#11神津 最優秀コーチ賞・渡邊HC ベスト5#1宮崎、#11神津
『途切れた連覇』
プレーオフが行われずに終わったことにより、今シーズンの優勝チームはなしと言う結果になった。そのため豊田通商は無敗を続けているにもかかわらず、連覇は途切れた形となる。「それはやはり残念だし、どこかモヤモヤした感じは正直あります」と渡邊HC。#1宮崎はキャプテンとして初の、そして新人の#7前村と#11神津にとってはJBL2での初のシーズンだっただけに、それぞれ残念な様子を見せた。22戦を全勝で終えたチームだが、「3ポイントシュートの確率が昨シーズンまでに比べて格段に落ちています」と振り返る渡邊HC。昨シーズンまでチームをまとめた松藤がいなくなったことや、外国人選手の問題などもあった中、それでも豊田通商は負けなかった。
『勝ち続けること』
「勝ちづつけることは難しい」と渡邊HCはシーズン中もよく口にした。傍から見ればそれほど苦しんでいるように見えない豊田通商だが、その連勝の陰には様々な問題と苦労があったと言う。即戦力の新人2人も「十分に力を出し切れたとは言えない」と振り返る。「オールジャパンでJBLのチームに勝つ」というチームにとっての最大の目標と、JBL2で勝ち続けること。この2つの目標を両立させることもさらに難しさを増しているのかもしれない。リーグ戦ではともすれば意識が散漫になる可能性もあるなか、モチベーションを保ちつづけることは常に課題となっている。
来シーズン、日本人に関しては大きくメンバーも変わることはない豊田通商だが、二つの目標をともに叶えるためにはさらなるチームの上昇が必要となるだろう。
(取材日:2011年3月27日、4月27日)
☆写真展終了
スポーツのミカタとして初の写真展を5月19日~24日まで開催しました。わざわざ会場に足を運んでいただいた皆様には心から感謝いたします。ありがとうございました。今後ともスポーツのミカタの活動をご支援いただきますよう、お願い致します。
写真展開催のお知らせ(終了しました)
取材・リサーチ・文 渡辺美香





