スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.7
今号では全日本実業団選手権男子のレポートをメインに、JBL2とJBLの状況を紹介。
☆全日本実業団選手権2011 ※写真は後ほど掲載します。
高松宮記念杯 第43回全日本実業団バスケットボール選手権大会が2月11日から14日までの4日間、山口県の周南市と下松市(11・12日のみ)で行われた。4年連続同じ顔合わせとなった男子決勝は、九州電力が横河電機の4連覇を阻止、4年ぶり2回目の優勝を果たした。女子は山形銀行が3連覇。
試合結果 1日目(2/11) 2日目(2/12) 3日目(2/13) 最終(2/14)
男子
<ブロック予選>
男子32チームを8ブロックに分け、ブロック内リーグ戦で各ブロック1位のチームのみが決勝トーナメントに進出する。
Aブロック:横河電機とAPEXが2勝同士で対戦。最後までもつれる展開となったが、横河電機が逃げ切り勝利、ブロック1位を決めた。2位:APEX、3位:三井住友海上、4位:浪速酸素。
Bブロック:九州電力が3連勝でブロック1位。2位には関東10位の大塚商会が入った。3位:黒田電気、4位:豊田自動織機。
Cブロック:JR東日本秋田が3連勝で1位。富士通は昨年と同じブロック2位に終わった。3位:三菱自動車、4位:NTT西日本大阪。
Dブロック:日本無線が初戦で怪我人が出たものの3連勝しブロック1位。2位:日立笠戸、3位:三菱電機三田、4位:ルネサスSKY。
Eブロック:葵企業とタツタ電線が2連勝で臨んだ最終戦、葵企業が勢いに乗りタツタ電線に勝利しブロック1位、初の決勝トーナメント進出を決めた。2位:タツタ電線、3位:昭和四日市石油、4位:西野製作所。
Fブロック:ホシザキと新生紙パルプ商事が2連同士で対戦。中盤で一気に引き離した新生紙パルプ商事が勝利、ブロック1位に。2位:ホシザキ、3位:四国電力、4位:日新シール工業。
Gブロック:三井住友銀行と東京日産が2勝同士で最終戦、粘る東京日産を振り切り三井住友銀行が勝利、ブロック1位となった。3位には初出場で1勝をあげた仙台銀行が入った。2位:東京日産、3位:仙台銀行、4位:丸紅。
Hブロック:2戦目で曙ブレーキ工業と旭川キシイが対戦。序盤曙ブレーキ工業がリードするが、後半に入って旭川キシイが猛追し終了間際に同点とする。しかし残り0.4秒、曙ブレーキ工業#15田中がフリースローで2得点し、曙ブレーキ工業が辛勝した。曙ブレーキ工業は3戦目のナカシマプロペラ戦で苦戦するも最後は引き離し勝利、ブロック1位を決めた。2位:旭川キシイ、3位、ナカシマプロペラ、4位:NTT西日本東海。
<決勝トーナメント>
準々決勝:横河電機vs曙ブレーキ工業戦は序盤で横河電機が大きくリードするもそこからなかなか引き離せない。しかし最後まで粘る曙ブレーキ工業に追い上げを許さず横河電機が勝利した。葵企業vs日本無線戦は序盤から日本無線が葵企業を圧倒して勝利、6年ぶりのベスト4入りを果たした。JR東日本秋田vs新生紙パルプ商事戦は終盤まで競った展開が続いたが、JR東日本秋田が最後まで走り切り新生紙パルプ商事を振り切って勝利した。三井住友銀行vs九州電力戦は九州電力が前半のリードを最後まで守り切り勝利。ベスト4は横河電機、九州電力、JR東日本秋田、日本無線の4チームとなった。
準決勝:横河電機vs日本無線戦は終盤までシーソーゲームが続いたが、最後は横河電機が逃げ切って勝利、4年連続の決勝に駒を進めた。JR東日本秋田vs九州電力戦は九州電力が序盤から勢いに乗る。JR東日本秋田も何度も追いつくが逆転には至らず。最後まで九州電力が好ディフェンスでJR東日本秋田に流れを渡すことなく勝利、5年連続の決勝進出となった。
決勝戦:4年連続同じ顔合わせとなった横河電機vs九州電力戦。第1ピリオドは交互に点を取り合う展開でどちらも流れを引き寄せられない。第2ピリオドに入って横河電機がジリジリと引き離し始めたが、残り4分半に横河電機#20田ヶ谷をベンチに下げると徐々に流れは九州電力に傾く。残り3分から九州電力が連続得点しリードを奪い、九州電力が4点リードで前半を終える。第3ピリオド、横河電機は#5笹が果敢に攻め得点するが、九州電力は慌てることなく好ディフェンスで横河電機の流れを断つと、残り5分にリードを10点に拡げる。横河電機も立て直しを図るが、九州電力の勢いを止められず点差はひらいていく。九州電力が17点とリードを拡げ第4ピリオド、横河電機は#17高木が連続3ポイントシュートを決め追い上げを見せる。しかし九州電力がすぐにその勢いを断ち切ると、最後まで厳しいディフェンスと速い展開のオフェンスで流れを渡さない。九州電力が横河電機との決勝戦4年目にして初の勝利を挙げ、4年ぶり2回目の優勝を果たした。MVPの九州電力#45根岸は昨年のこの大会でアキレス腱断裂、今シーズンは9月の全日本競技大会から復帰した。「怪我をして一人でリハビリとかもつらいところはありましたが、今はその怪我のおかげでプレーの幅が広がったと思います。今回は自分がMVPをもらいましたが、チームみんなで頑張った結果だと思っています」と優勝とMVP受賞の喜びを語った。敗れた横河電機、#20田ヶ谷が敢闘賞を受賞した。「周りのチームが強くなっている中、うちのチームは変わることができなかったことがこの結果になったと思っています。来シーズンは関東でも厳しい状況になってくると思いますが、もっとチームが強くなれるようにしていきたいです」と厳しい表情だった。
4年ぶりに王者が変わった今大会。九州電力は今シーズン、対横河電機戦2戦2勝となった。インサイドが軸である横河電機のオフェンスに対し、全てのポジションで1対1である程度対応できる九州電力のディフェンスが横河電機の勢いを止めた。これは準決勝のJR東日本秋田戦でも同じで、試合後JR東日本秋田は「どう攻めていいかわからなかった」(#11一戸)という言葉を残している。九州電力は今年2回目の出場となったオールジャパンで力を出し切ることなく1回戦で敗退。「あの敗戦があったからここまでやれたところがある」と九州電力キャプテン#1平山。「来シーズンはまず9月の全日本実業団競技大会での優勝を目指します。まだあの大会は優勝していないので。そしてこの大会で連覇を果たしたいです」と平山は来シーズンに向けての意気込みを語った。
この大会が終了し、実業団のシーズンは一段落ついたこととなる。来シーズンは今シーズン以上に上位をめぐっての激しい攻防を期待したい。
日本実業団バスケットボール連盟
スポーツのミカタ:全日本実業団選手権2011(43rd)
☆JBL2 2010-2011
JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は2月12・13日に第20・21週となる8試合を行った。
アイシンAWは黒田電気に1戦目は圧勝するも、2戦目は接戦に持ち込まれわずか2点差で辛勝。これでレギュラーシーズン4位以上、プレーオフ進出が決まった。プレーオフを争う石川と豊田合成の2連戦は石川が連勝、単独で3位となった。Dライズとレノヴァは星を分け、Dライズ4位、レノヴァ5位となっている。豊田通商はビッグブルーに連勝、18戦全勝と無敗が続く。
今週末は石川とレノヴァが鹿児島で2連戦を行う。ここで石川が2連勝すればプレーオフをほぼ手中に収めることとなるだろう。逆にレノヴァが連勝した場合、レノヴァがプレーオフ圏内の4位に浮上することとなる。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 2010-2011 第20・21週の結果
☆JBL
JBL(日本バスケットボールリーグ)は2月11~13日の3日間で第15週となる8試合を行った。トヨタ自動車アルバルクが北海道バスケットボールクラブに2連勝した以外は、日立サンロッカーズとリンク栃木ブレックス、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズと東芝ブレイブサンダース、パナソニックトライアンズとアイシンシーホースはそれぞれ星を分けた。この結果、トヨタ自動車アルバルクが2位に浮上した。
第16週では現在星が並んでいるトヨタ自動車アルバルクとパナソニックトライアンズが、また星1つの差となっている東芝ブレイブサンダースと日立サンロッカーズがそれぞれ2連戦を行う。
JBL-日本バスケットボールリーグ
取材・写真・リサーチ・文 渡辺美香








