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スポーツのミカタ ウィークリー2012 vol.1

☆オールジャパン2012特集<前編>
 2012年年明け早々の1月1日からスタートした『「東日本大震災」被災地復興支援 第87回天皇杯・第78回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会』(オールジャパン)。1回戦では実業団の7チームとJBL2の1チームが登場し、実業団の4チームとJBL2の1チームが2回戦に進んだ。2回戦ではJBL2の残り2チームが登場、その2チームと実業団1チームが3回戦に進んだ。今の形式になってから初の実業団チームの3回戦進出となった。3回戦ではJBL2・実業団ともにJBLのチームに敗れた。
 この10チームのゲームを写真を交え振り返るオールジャパン特集。今号では1・2回戦を振り返る。
<1回戦>
○ホシザキ 65 ( 22-13  8-10  18-13  17-18 ) 54 JR東日本秋田●
 同じ実業団のチーム同士でほぼ毎年2回の実業団の全国大会に出場していながらこの 年間1度も対戦のなかった両チーム。この間にホシザキのメンバーは全員入れ替わったため、初の対戦と言えるだろう。今シーズンはメンバーが減り、センターが1人とインサイドが厳しいホシザキと、実業団の強豪チームながら今シーズンは社会人選手権の出場を逃すなど結果につながらないJR東日本秋田。インサイドで有利に立つJR東日本秋田だったが、シュートがなかなか決まらず得点が伸びない。ホシザキは好ディフェンスで流れを作ると、最後まで崩れることなくプレーし、初出場のオールジャパンで初勝利を挙げた。初出場ながら初戦を突破したホシザキの増田HCは「今日はある程度うちのバスケットができました。1センターの吉田もファールをしないで最後まで頑張ってくれたし、三浦を中心にオフェンスも積極的に攻める姿勢を見せてくれました。明日は大学王者の青山学院大なので、強い相手ですが全力でやりたいです。」とホッとした表情を見せながらも2回戦に向けて気持ちを引き締めた。敗れたJR東日本秋田の柿崎HCは「今日はシュートが入らず、リバウンドを取っていてもブレークも出なくて、最後までうちのリズムでバスケットをすることができませんでした。12月が時期的に仕事が忙しく練習があまりできないこともあって、上手くコンディションを整えることができなかったということもありますが、2月の全実に向けてはそんなことも言ってられないのでしっかりと修正して臨みたいです」と語った。
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●愛媛教員クラブ 73 ( 17-15  16-18  14-33  26-16 ) 82 日本無線○
 昨年のこの大会と同じ顔合わせ。昨年は日本無線がスタートから流れをつかみ一気に引き離したが、今回は愛媛教員クラブがスタートダッシュに成功。劣勢に回った日本無線は動きが硬く、なかなかリズムに乗れない。しかし後半に入って本来の動きを取り戻した日本無線が愛媛教員クラブを引き離し勝利、昨年に続き1回戦を突破した。
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●大塚商会 93 ( 13-21  22-15  25-27  26-23  7-20* ) 106 中央大学○
 選手兼Aコーチとして登録している岡村がベンチのまま試合を進める大塚商会。なかなかリズムに乗れなかったが、終盤追い上げなんとか延長戦に持ち込む。しかし、延長では中央大の勢いに乗って速い展開に対応できず一気に引き離され敗れる。岡村Aコーチは「今日はチームに試練を課す意味で自分が出ないことにしました。来シーズンは自分は絶対にプレーしないので、今からそういう準備をしておかなくてはいけないと思いました。試合の途中で何度も出ようかと思ったのですが、ここで自分が出てもし勝てたとしてもそれはチームのためになるのだろうかと考えると出ない方がいいと思ってベンチで見ていました。結果は残念ですが、これをそれぞれの選手がしっかりと受け止めて次につなげたいですね」と語った。
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●北陸高等学校 68 ( 19-19  10-21  14-18  25-16 ) 74 宮田自動車○
 スタートはどちらもリズムを作れないまま進むも、第2ピリオドに入って宮田自動車が流れをつかみリードを奪う。後半に入っても宮田自動車がリードを拡げると、第4ピリオドに北陸高等学校の追い上げをしのぎ、宮田自動車が逃げ切った。昨年は1回戦で中央大に敗れた宮田自動車だったが、今シーズン即戦力の新人が入りチーム力がアップ、1回戦を突破した。「得点力のある新人が入ったことで、これまで偏っていた得点が分散されるようになり、チームとしてはいい形で得点を取れるようになりました。しかし、ゲームをコントロールできずバタバタしてしまったのは、まだまだ力が足りないということです。明日の東海大は学生のチームではありますが、目標にしているチームでもあるので、胸を借りるつもりでしっかりとやりたいです」と宮田自動車の佐々木HCは語った。
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●三井住友銀行 54 ( 8-18  11-15  12-13  23-25 ) 71 九州電力○
 序盤は重たいスタートだったが、九州電力が先にリズムに乗ると得点を重ねる。なかなか本来の動きにならない三井住友銀行はシュートも決まらず得点が伸びない。第2ピリオド以降は三井住友銀行も粘りを見せるも、序盤の得点差を縮めることができない。九州電力が初出場の三井住友銀行を破り、3回目にしてオールジャパン初勝利を挙げた。大応援団の中での初のオールジャパンとなった三井住友銀行、「硬くなるよりもう少し悪いところまで行っていました」と黒木HCは振り返る。「うちがやりたかったことが全然できませんでした。得点を見るとロースコアですから、決して相手も調子がいいとはいえなかったと思うのですが、それ以上にうちが悪かったです。初めてだし、応援の方々がたくさん来てくださっていることでそういう状態になることはある程度分かっていたし、対策もしていたつもりでしたが、ダメでした。今日の試合でうちの悪いところが改めて出てきたので、あと1ヶ月で少しでも修正して全実に臨みたいです」と語ると、「また来年もオールジャパンに出場して今度こそ勝ちたい」と厳しい表情で言った。
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○レノヴァ鹿児島 85 ( 24-19  15-22  25-15  21-11 ) 67 延岡学園高等学校●
 前半はシュートが決まらず厳しい展開となったレノヴァ鹿児島だが、後半に入って流れをつかむと一気にリードし、そのまま勝利した。3冠を取った高校生王者とはいえ、負ければ「プロが高校生に負ける」と言われる“十字架”を背負ったレノヴァ鹿児島は序盤こそ硬さが出たが、後半になってようやくチームらしさを発揮することができた。
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<2回戦>
○青山学院大学 98 ( 27-13  27-16  25-17  19-19 ) 65 ホシザキ●
 序盤から青山学院大学が好調に得点を重ねる。開始から5分間無得点だったホシザキだったが3ポイントシュートでの得点から徐々に得点が入るようになってくる。青山学院大のオールコートプレスにも対応し、徐々に得点を重ねるも、青山学院大の得点を止められず点差は開いていく。最終ピリオドは青山学院大がベンチメンバー主体としたこともあり同点で終えるが、33点差で敗れた。「大学チャンピオン相手に試合ができたことは本当にいい経験になりました」と#12三浦。「確かに力の差はありましたが、自分たちらしさは出せたと思います。この経験を2月につなげられるようにということを意識してやっていました。ここからあと1ヶ月をしっかりと追い込んでやっていきたいです」と語った。
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●日本無線 70 ( 24-19  19-17  9-33  18-31 ) 100 豊田通商ファイティングイーグルス○
 この2回戦も1回戦に引き続き昨年と同じ顔合わせとなった。序盤は攻守に集中したプレーを見せた日本無線がリードを奪う。前半を終え日本無線が7点リードとなるも、後半に入りディフェンスを厳しくした豊田通商ファイティングイーグルスが一気に逆転し、さらにリードを拡げる。なんとか粘りたい日本無線だったが、主力の運動量が落ちてきたこともありシュートが決まらず厳しい展開に。豊田通商ファイティングイーグルスが後半で64点を取り勝利した。前半の日本無線の勢いを作るプレーを見せた日本無線#1福田大は「試合中はとにかくシュートを打つことしか考えてなかったです。最後のファールアウトは出る時にファールが4つだから気をつけるように言われていたのにすっかり忘れてました。そのくらい集中していたんですかね。残念ですし、悔しいですけど、来年もまたオールジャパンに出て次こそ3回戦に行きたいです」と語った。
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●東海大学 96 ( 21-20  27-13  19-18  29-16 ) 67 宮田自動車○
 第1ピリオドは東海大が思い切りのいい宮田自動車のオフェンスに対し、東海大はリズムに乗り切れず接戦に。しかし第2ピリオド、東海大が抜け出しリードを拡げる。粘る宮田自動車だが終盤にも点差を拡げられ、29点差で敗れた。宮田自動車には今シーズン2名の即戦力の新人が加入、このゲームも#22鈴木がPGとしてゲームをコントロールし、#31小川が積極的に点を取りにいき、チームに貢献した。40分のフル出場となった#22鈴木はこのチームに加入後SGからPGにコンバートした。「PGは難しいですね。まだまだダメです。大変ですが、やりがいがあります。小川とは小学生のころから対戦したりして、幼馴染みたいな関係ですね。大学では同じポジションだったので一緒にコートに立つことはあまりなかったのですが、今は一緒にやれるので楽しいし、心強いです。2月の全実は初めての実業団の全国大会なので頑張りたいです」と語った。
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●大東文化大学 58 ( 11-15  17-10  16-23  14-16 ) 64 アイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城○
 前半はアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城のシュート確率が悪く得点が伸びないこともあり大東文化大学がリードする。しかし第3ピリオドで逆転したアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城が最後までリードを守り切り勝利した。大学生相手に苦戦したアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城は「休みボケですね」と伊藤HCも#55熊澤も苦笑いだった。
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○九州電力 83 ( 26-18  19-13  19-22  19-15 ) 68 日本大学●
 スタートから九州電力が勢いに乗りリードを奪う。その後は好ディgフェンスで日本大の追い上げを許さずリードを守り切り、3回目の出場にして初の3回戦進出を決めた。念願の3回戦進出に山口Aコーチはホッとした表情だった。「本当にここまで長かったです」と#5中川。この日35分とチームの中で最も出場時間の長かった#75田中は「自分の仕事をすることだけを考えていました。次はJBLとの試合ですが、いつも通り自分の仕事をしっかりとやりたいです」と意気込みを語った。
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○拓殖大学 108 ( 23-23  30-17  25-21  30-35 ) 96 レノヴァ鹿児島●
 拓殖大学が第2ピリオドでレノヴァ鹿児島を引き離す。レノヴァ鹿児島は終盤追い上げるも、拓殖大の勢いを止めることができず2回戦で敗退した。敗れたレノヴァ鹿児島の鮫島HCは「今日のゲームはここまでモチベーションを高くやってきた拓殖大にあっぱれという感じです。我々の問題ももちろんありますが、向こうの選手たちが素晴らしかった。今回オールジャパンに出たことでチームとしても収穫がありました。これをリーグの後半戦につなげないといけないです」と語った。
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取材・写真・文 渡辺美香

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