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スポーツのミカタ ウィークリー2012 vol.13

☆JBL2 2011-2012
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月24・25日にプレーオフを行った。1日目にセミファイナルの2試合、2日目に3位決定戦とファイナルの2試合を行い、2011-2012シーズンの全ての日程を終了した。
<プレーオフ>
セミファイナル
○アイシンAW 58 ( 13-6  12-12  8-18  25-19 ) 55 レノヴァ●
 レギュラーシーズンの対戦成績はアイシンAWの2勝1敗となっている。第1ピリオド、両チームともになかなかリズムが作れない中、最初に得点したのはレノヴァ#4ジョンソン。アイシンAWも#21鈴木がミドルシュートを決めすぐに追いつく。どちらも厳しいディフェンスで相手に流れを渡さず、どちらの得点も伸びない。残り5分を切って、アイシンAWが#55熊澤の3ポイントシュートがきますと、そこから走る展開で速攻を連続で決め、一気に7点差をつける。レノヴァはシュートが決まらず後半の5分間近く無得点となり、アイシンAWが7点リードで第1ピリオドを終える。第2ピリオドも序盤はどちらも攻め切れないまま、開始から3分近く無得点が続く。しかし、残り7分7秒にレノヴァ#9西堂がオフェンスリバウンドでフリースローを得ると、続くアイシンAWのオフェンスを24秒オーバータイムに追い込み流れを引き寄せる。レノヴァは#34大城の3ポイントシュート、#39中園の1対1からドライブで切れ込むシュートと連続して決め、さらに残り4分28秒に#34大城がスティールからの速攻を決め逆転する。ここでアイシンAWも粘りを見せ、残り2分45秒に#1藤村の3ポイントシュートで同点とすると、#55熊澤の3ポイントシュートや速攻、そして終了間際に#10近藤のゴール下に飛び込むシュートが決まり、アイシンAWが7点のリードを守り前半を折り返す。第3ピリオド開始から2分でアイシンAW#21鈴木が3つめのファールでベンチに下がる。チームの要を欠くアイシンAWにここで追い付きたいレノヴァだが、なかなかリズムに乗れず点差が詰まらない。しかし、アイシンAWも攻守にリズムが崩れ始め、得点が伸びない。残り4分、レノヴァ#4ジョンソンがオフェンスリバウンドをねじ込むと、そこからレノヴァが連続得点で残り3分14秒には1点差にする。流れの悪いアイシンAWは#21鈴木をコートに戻すが、残り1分59秒にレノヴァ#34大城がドライブで切れ込み逆転のシュートを決める。残り1分を切っても流れはレノヴァに傾いたまま、残り14秒にレノヴァ#9西堂がミドルシュートを決め、レノヴァが3点リードで第3ピリオドを終える。第4ピリオドはスタートから交互に点を取り合うシーソーゲームが続く。どちらも一歩も引かない状態の中、残り3分42秒のアイシンAW#21鈴木のミドルシュートからアイシンAWが3本連続で決め、残り59.8秒にアイシンAWのリードが4点となりレノヴァはタイムアウトを取る。直後のレノヴァのオフェンスはターンオーバーで終わるが、次のアイシンAWのオフェンスを厳しいディフェンスでレノヴァボールにすると、残り20.7秒にレノヴァ#34大城が1対1から切り込み、2点差にする。直後にレノヴァがファールゲームを仕掛けるも、残り18.2秒にアイシンAW#34庄司がフリースローを落ち着いて2本とも決める。しかし、レノヴァも諦めず、タイムアウト明けのスローインからわずかに3秒後に#9西堂が3ポイントシュートを決め、残り15.1秒で1点差とする。直後のファールゲームからのアイシンAW#1藤村のフリースローが2本とも決まりアイシンAWのリードが3点となると、その後のレノヴァのシュートをしのぎリードを守りきったアイシンAWが勝利、3シーズンぶりのファイナルに駒を進めた。
  接戦に勝利し、初のプレーオフ進出となった2008-2009シーズン以来のファイナル進出となったアイシンAW。伊藤HCはホッとした表情を見せた。敗れたレノヴァは初のプレーオフで緊張があったと#39中園は振り返る。「今日のゲームは先手を取られてしまって、うちがなかなかリズムに乗れなかったのが痛かったです。明日は試合に集中できるようにしっかりと準備して臨みたいです」と語る。「今日はうちのいいところも悪いところも出たゲームでした。明日は悔いなく戦って、勝って終わりたいです」と鮫島HCも最終戦に向けて語った。
14 16 17 18 111 113 1 2
○豊田通商 103 ( 23-14  23-20  31-28  26-23 ) 85 兵庫●
 レギュラーシーズンの対戦成績は豊田通商の3勝0敗。第1ピリオド、スタートから兵庫はゾーンディフェンスで守るが、豊田通商#11神津が積極的に攻め、兵庫のゾーンディフェンスの裏を突くパスからのタップシュートを決めるなどで豊田通商がジリジリとリードを拡げていく。兵庫は#33ナイト、#3松崎のシュートで追うも、単発で終わり勢いに乗れない。豊田通商が9点リードで第1ピリオドを終える。第2ピリオドに入ると兵庫が#33ナイト、#0劉生のゴール下で連続得点し5点差に詰めるが、ここで豊田通商はゾーンディフェンスに変える。豊田通商が#4ハニーカットを軸にパスを回しながら#17加藤の3ポイントシュートや#5伊藤の速攻で残り6分半にはリードを15点に拡げ、ここで兵庫はタイムアウトを取る。それでもなかなか流れは変わらなかったが、豊田通商がベンチメンバーを主体に変えると、流れは徐々に兵庫に傾く。残り2分35秒に兵庫#9谷が3ポイントシュートを決めると、さらに残り1分18秒にも#9谷の3ポイントシュートが決まり兵庫が勢いに乗るかと思われたが、直後に豊田通商#4ハニーカットが3ポイントシュートを入れ返し兵庫に行きかけた流れを断つ。豊田通商がリードを守り、12点差で前半を終える。第3ピリオドは点の取り合いとなるが、点差を詰めたい兵庫に対し、豊田通商が要所で確実に得点し流れを渡さない。残り2分を切って豊田通商がスタートメンバーをベンチに下げると流れは兵庫に傾き、兵庫#7中村が連続得点するも追い上げには至らず。豊田通商が15点リードで第3ピリオドを終える。第4ピリオドに入っても点の取り合いは続く。兵庫は#7中村や#9谷の得点で離されないものの、豊田通商#11神津や#1宮崎らの得点を止めることができず、点差は縮まらない。残り6分12秒には11点差にするも、すぐに豊田通商に連続得点され、残り4分20秒には点差が20点にひらく。そのまま最後まで流れは変わらず、豊田通商が100点ゲームで勝利しファイナルに駒を進めた。
 集中したゲームでファイナル進出を決めた豊田通商。今シーズンの負けゲームの原因の一つであったゾーンディフェンスの攻略もでき、会心のゲームとなった。「明日も今日と同じくらいの気持ちで戦って、気持ちよく終わりたいですね」と渡邊HC。キャプテンの#1宮崎も「今日くらいの気持ちでやれれば、きっと明日も大丈夫だと思います」と気持ちを強調する。初のシーズンで初のプレーオフとなった兵庫だが、目標とした優勝はここで途絶えた。「今日は豊田通商が素晴らしいプレーをしました。優勝を目指していたので残念な結果ですが、チームにとっても選手にとってもいい勉強になったゲームでもありました」とテーブスHCは振り返る。「初めてのプレーオフで自分の思い通りのプレーができませんでした」と#7中村。「相手のオフェンスが上手くてゾーンディフェンスでも足が止まってしったところはあります。たくさんの方々が応援に来てくれているので、明日は勝って終わりたいです」と最終戦の意気込みを語った。
13 14_2 16_2 17_2 112 22 26 27
3位決定戦
●レノヴァ 81 ( 19-22  24-21  23-18  15-29 ) 90 兵庫○
 レギュラーシーズンの対戦成績は兵庫の2勝1敗。第1ピリオド序盤から交互に点を取り合う展開が続く。しかし、ジリジリと兵庫がリードし始めると、残り3分11秒には#33ナイトが3ポイントシュート、続けてバスケットカウント1スローと3点プレーを連続し、残り2分12秒に兵庫のリードが7点となる。ここでレノヴァが粘りを見せ#13近の3本目の3ポイントシュートと#10伊藤のミドルシュートで点差をつめ、兵庫が3点リードで第1ピリオドを終える。第2ピリオド、今一つリズムの悪い兵庫に対しレノヴァが#9西堂、#14戸島のシュートなどでリードを奪う。兵庫も立て直し追い上げると、残り1分39秒には#9谷の3ポイントシュートが決まり再びリードする。レノヴァも粘り追いつくと、同点で前半を折り返す。同点で始まった第3ピリオド、序盤交互に点を取る展開から先に流れをつかんだのは兵庫で、#33ナイトの連続得点や#9谷の3ポイントシュートで6点のリードとする。しかしレノヴァも#13近の3ポイントシュートから流れをつかみ、速攻や#4ジョンソンのリバウンドをねじ込んでのバスケットカウント1スロー、そして再び#13近の3ポイントシュートで逆転し、残り2分で5点リードとする。その後は互いに点を取り合い、レノヴァ5点リードのまま第3ピリオドを終える。第4ピリオド序盤兵庫が追い上げるが、ここでレノヴァが連続得点で兵庫を引き離す。しかし兵庫はここにきて#3松崎が積極的に攻め、レノヴァのディフェンスを崩していくと、残り5分を切ってからの連続得点で逆転する。兵庫が3点リードとなった残り2分38秒にレノヴァがタイムアウトを取るが流れは変わらず、再び兵庫が連続得点でさらにリードを拡げ、残り1分には7点差となる。直後にレノヴァ#39中園が3ポイントシュートを決めるも、レノヴァの得点はそこで止まってしまう。兵庫がファールゲームのフリースローで得点を伸ばし9点差で勝利した。
 初のシーズンで3位に入った兵庫は「チーム全員の力で勝ちました」とテーブスHC。#7中村は「リバウンドを意識してやっていこうということでそれが上手く行きました。出だしが悪くても立て直せるようになったことはシーズンを通してチームの成長だと思います。応援してくださった方々に勝ちゲームを見ていただけてよかったです」と笑顔だった。敗れたレノヴァ#39中園は「自分のシュートタッチが悪くてチームに迷惑をかけてしまいました。あと、もう少しディフェンスで抑えることができればよかったと思います。来シーズンがどうなるのかまだ分かりませんが、この経験をつなげていけるようにしたいです」と語る。この日好調にシュートを決めた#13今は「昨日は正直緊張してました。今日は思い切ってやれましたね。勝って終わりたかったので残念ですが、今の自分のやれることはやれたと思います」と振り返った。
Dsc_0197 Dsc_0203 Dsc_0266 Dsc_0310 Dsc_0535 Dsc_0595 Dsc_0630 Dsc_0740
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ファイナル
○豊田通商 82 ( 20-16  14-9  21-13  27-31 ) 69 アイシンAW●
 レギュラーシーズンの対戦成績は豊田通商の3勝0敗。第1ピリオド序盤からどちらも勢いに乗れないまま点を取り合う展開が続くが、アイシンAWが速い展開で徐々にリードしていく。リズムの悪い豊田通商だったが、残り1分16秒に#1宮崎がアイシンAWのディフェンスの隙を突いて3ポイントシュートを決めると、アイシンAWの流れを断つ。残り30秒を切って豊田通商#21山下が3ポイントシュートとスティールからの速攻を決め、豊田通商が4点リードで第1ピリオドを終える。第2ピリオドに入っても豊田通商が#1宮崎を中心に流れを作ると、#1宮崎、#21山下が続けて3ポイントシュートを決め、残り5分45秒には豊田通商のリードが二桁になる。ここでタイムアウトを取って調整したアイシンAWに対し、豊田通商は#1宮崎をベンチに下げ、流れはアイシンAWに傾く。しかしアイシンAWもなかなか得点につながらず、どちらも攻めきれない状況が続く。アイシンAWが点差を9点と一桁にもどして前半を折り返す。第3ピリオド序盤、オフェンスのリズムが作れないアイシンAWに対し、豊田通商が#17加藤の3ポイントシュートなどでリードを拡げる。15点差までひらくも、残り6分半からアイシンAWが#4中村のミドルシュート、#6伊與田の速攻、そして#9足立の3ポイントシュートとつなぎ、点差を再び一桁に詰める。しかしそこから積極的に攻める豊田通商#11神津らを止められずファールが続き、豊田通商はフリースローで徐々に加点、リードを拡げる。残り1分36秒にアイシンAW#21鈴木がベンチに下がるとアイシンAWのリズムができず、逆に豊田通商が#1宮崎の速攻、#11神津の3ポイントシュートでリードを17点に拡げ第3ピリオドを終える。第4ピリオド、中盤で主力をベンチに下げた豊田通商に対し、アイシンAWは#55熊澤を中心に積極的にシュートを狙っていく。しかし豊田通商もアイシンAWに完全に流れを渡すことはなく、#8岩鶴、#10岩田のシュートでリードを守る。残り1分からアイシンAW#55熊澤が3ポイントシュートを含む連続7得点を挙げるも追い上げには至らず。豊田通商が13点差で勝利し、2年ぶり3回目の優勝を決めた。
 2年ぶり3回目の優勝を果たした豊田通商だが、今シーズンは3シーズンぶりに黒星がついたこともあり、「シーズン全て勝ちたかったし、今日ぐらいの状態でオールジャパンも戦いたかったです。そういう意味では満足とは言えないですね」と渡邊HC。シーズン中は膝の故障で苦しんだ#1宮崎はMVP受賞に「ラッキーです」と笑顔。「今日のゲームは自分のシュートタッチがよかったこともあって、苦しくなったら自分がやらないといけないという気持ちはありました」とこの日オフェンスを牽引するプレーを語った。昨シーズン新人王を獲得し、2年目のシーズンでベスト5に入った#11神津だが、大学3年時以来の決勝の舞台に「今日はちょっと緊張みたいなのがありましたね」と苦笑い。「ベスト5に選ばれたことで、もっと安定したプレーをしていかないといけないと改めて思いました」と語る。準優勝に終わったアイシンAW。「選手たちはよくやったと思います」と今シーズンから指揮を執る伊藤HC。「自分がHCになって初めてのシーズンでやはりいろいろ難しいところはありました。もう一度チームを作り直して来シーズンに臨みたいですね」と語る。新人王を獲得した#55熊澤だが、敗戦の悔しさが強かった。「このチームなら優勝できると思ったし、優勝することで自分を取ってよかったって思ってもらえると思ったので、負けたことは本当に悔しいです。チームとしてはリバウンドが課題だと思いました。自分のプレーは後でビデオを見直して、足りないところを見つけていきたいと思います」と語った。
 ※試合後のコメントは後ほど掲載します。
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 豊田通商が2年ぶり3回目の優勝で幕を閉じたJBL2 2011-2012シーズン。プレーオフ目前で中止・打ち切りとなった昨シーズンから、新規参入チームも入り10チームでスタートした今シーズンは、ここまで3シーズン無敗の豊田通商に久しぶりの黒星がつく。そしてプレーオフにはJBL2に参戦して4年目にして初のプレーオフのレノヴァと今シーズンから参入した兵庫が進出。これまでにない展開を見せたシーズンだったが、終わってみると終盤からプレーオフにかけて豊田通商の強さが際立つ結果となった。2位に終わったアイシンAWだが、外国人選手が在籍するチームが上位に入る中、日本人のみのチームでの準優勝は他の日本人のみのJBL2のチームにも希望を与えた。
 MVPは豊田通商#1宮崎が3年連続3回目の受賞。ファイナルではやはりこのチームは宮崎を中心としたチームだと再認識させられるプレーを見せ、チームを優勝に導いた。昨シーズン新人王の豊田通商#11神津がベスト5に。また、レノヴァと兵庫のプレーオフ進出に尽力したレノヴァ#4ジョンソン、兵庫#33ナイトもベスト5に選出された。新人王はアイシンAW#55熊澤が獲得した。新人ながらチームのオフェンスを牽引する活躍が評価された。
プレーオフの結果 セミファイナル 最終結果
JBL2-日本バスケットボールリーグ-

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は3月24・25日に2011-2012レギュラーシーズン最終週となる第21週の8試合を各地で行った。1位と2位の対決となったアイシンシーホースvsトヨタ自動車アルバルク戦は互いに星を分け、アイシンシーホースのレギュラーシーズン1位、トヨタ自動車アルバルクの2位が決まった。日立サンロッカーズは三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに2連勝しレギュラーシーズン3位に。パナソニックトライアンズはレバンガ北海道と星を分け、レギュラーシーズン4位となりプレーオフ進出を決めた。リンク栃木ブレックスと東芝ブレイブサンダースは星を分けた。この結果、レギュラーシーズンは1位:アイシンシーホース、2位:トヨタ自動車アルバルク、3位:日立サンロッカーズ、4位:パナソニックトライアンズ、5位:レバンガ北海道、6位:リンク栃木ブレックス、7位:三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ、8位:東芝ブレイブサンダースとなり、上位4チームはプレーオフに進み、下位4チームはシーズン終了となった。プレーオフ・セミファイナルは4月7・8・10日にアイシンシーホースvsパナソニックトライアンズは1・2戦が愛知県岡崎市で、3戦が行われる場合は大阪府枚方市で、またトヨタ自動車アルバルクvs日立サンロッカーズ戦は3戦とも東京都渋谷区でそれぞれ行われる。なお、セミファイナルは2戦先勝方式のため、第3戦(4月10日)のゲームは行われない場合もある。ファイナルは4月18日(水)からスタートする。
JBL-日本バスケットボールリーグ-

取材・写真・文 渡辺美香

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