バスケットボール

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.16

 今号ではアメリカンフットボールとバスケットボールのトピックの紹介と、実業団チームレポート(第3弾:葵企業、第4弾:三井住友銀行)を掲載。

☆トピックス
GERMAN JAPAN BOWL
 アメリカンフットボール日本代表チームは『GERMAN JAPAN BOWL』に向けて4月17・18日の2日間で最終強化練習を行った。18日の午後にはチーム結団式も行われた。アイスランドの火山噴火の影響で懸念された渡独も予定通り21日に出発することができた。『GERMAN JAPAN BOWL』は日本代表チームとドイツ代表チームの親善試合で、24日(土)にドイツのデュッセンドルフ市で行われる。
社団法人 日本アメリカンフットボール協会

リーグ統合に向けての覚書調印式
 日本バスケットボール協会はJBL(日本バスケットボールリーグ)とbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ組合)との統合から創設される予定の『次世代型トップリーグ』に向けての覚書調印式を行った。
日本バスケットボール協会(JBA)公式サイト

大学バスケット シーズンイン
 関東での大学バスケットボールがシーズンインとなる。今シーズンは代々木第2体育館の改修工事により、関東大学バスケットボール連盟主催で行われる関東大学選手権と関東大学新人戦がそれぞれ前倒しして行われる。それに伴い、関東大学10チームが出場する京王電鉄杯(会場:トヨタ府中スポーツセンター)も早めの開催となり、24日(土)からスタートする。この他、東海大などが出場するTリーグ(会場:駒澤大学玉川第一体育館)も24日からスタート。日本体育大と筑波大の交流戦、日筑戦は連年通り29日(木・祝)に代々木第2体育館で開催される。関東大学選手権は5月1日から(最終日は16日)、関東大学新人戦は5月24日から(最終日は30日)となっている。

☆実業団チームレポート
第3弾:葵企業(東京都)
 昨シーズンのリーグ戦は7位にとなり、入替戦での勝利で1部残留。2月の全日本実業団選手権では決勝トーナメントまでまさに“あと一歩”に迫った葵企業。今シーズンはまずリーグ戦からいい形で入りたいということで、シーズンインも3月中旬と早めに開始したと言う。
「うちはこれまで選手の入れ替わりが必ずあって春のチーム状態が良くなかったのですが、今シーズンはみんな残ってくれてすごくいい状態でやれています」とチームキャプテンの山口は手ごたえを感じている。和瀬コーチが地方勤務、川村Aコーチが勤務が忙しくあまり参加できない現状があり、山口キャプテンの負担は大きくなる。「プレーに集中できないところはありますが、大変なくらいの方がやりがいがありますから」と笑って言う。今シーズンから副キャプテンとなった桐越は練習中も積極的に声を出している。「元々あまり声を出したりしない方だったのですが、やはり副キャプテンになったのでそこは意識してやっています」と桐越。高卒入社のため年齢は若いがチームでのキャリアは長い。「まわりはみんな大学でやってきた人ばかりなので大変でしたが、ようやく肩を並べるくらいにはなれたかなと思いますね」。この日の練習は12名全員が揃ったが、そこには社内の同僚たちの協力があると言う。
 練習は早くにシーズンインしたこともありフィジカル系のトレーニングの時期はすでに終え、ボールを使った動きの練習が多い。個性の強い選手が多いが、それだけに上手く咬み合えば強力な強みとなる。
 そんな個性派集団の葵企業に今シーズンから入った田中(国学院大)はまだ練習参加は数えるほどだと言う。中盤までは動きも硬かったが、最後の5対5のスクリメージでは持ち味を出していた。「今まで自分がやってきたバスケットとはかなり違うので難しいところがありますが、少しでもプレータイムがもらえるように、そして出た時は自分の仕事ができるように頑張りたいです」と田中は言う。山口も「うちのチームにあってると思う」と期待をかけている。
 ここ2シーズン、リーグ戦は連敗で始まっている。今シーズンこそいい入り方をして上位を狙いたい気持ちは強い。葵企業の初戦は曙ブレーキ工業との対戦となる。
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※取材・撮影 2010年4月15日(木)

第4弾:三井住友銀行(東京都)
 昨シーズン、リーグ戦では5位と下位に回ったものの、東京都実業団選手権優勝、全日本実業団選手権は3位(ベスト4)とシーズン後半にかけて成績も上昇した。今シーズンは新人2名でチームを去る選手はない。昨シーズンの結果を上手くつなげられれば、リーグ戦で最も期待の高いチームと見られている。
「まだまだですが、メンバーがあまり変わっていない分チームとしては昨年よりもまとまってきていると思います」と北郷コーチ。2人の新人(岡部・東京経済大、鎮西・大東文化大)は仕事の研修を行っている関係で練習にはまだ参加できていない。「リーグ戦に関しては新人は難しいですね」というが、それも若い選手が多い現状ではそれほど影響はなさそうな様子。
 この日の練習は大学のチーム練習の空き時間を使用させてもらう形で体育館使用時間は2時間。開始から終了まで時間いっぱいコートを走り続けた。
 キャプテンの菊池はチーム最年長。若いメンバーばかりのチームをまとめる苦労が少しずつ実を結び始めている。「いい感じにはなってきてますね。上位チームと対戦する前半戦が重要だと思うので、リーグ戦初戦の入り方をしっかりとやれるようにしていきたいです」とまずは上位入りを目指す。
「やってみないと分からないところはありますが、昨年よりはいい状態だと思います」と4年目に入った小松。ゲームキャプテンを務める立場ながら、昨シーズンのリーグ戦は練習にあまり参加できず不調のまま前半戦を戦わなくてはならなかった。「今シーズンはしっかりやれるようにしたいです」と語る。
 勤務の関係で平日の全体練習はほとんどできない状況の中、土日は体育館の確保ができればほぼ両日が練習となる。「確かにきついところはありますが仕方ないです」と苦笑いの選手たち。
 中井監督が地方勤務となり、北郷コーチと黒木Aコーチ(兼選手)体勢で臨むシーズンも2年目に入る。昨シーズン、試行錯誤を繰り返しながら徐々に作ってきたチームの形をさらに上昇させていきたいところ。三井住友銀行の初戦は新生紙パルプ商事との対戦となる。
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※取材・撮影 2010年4月18日(日)
※リーグ戦の日程など詳細は 関東実業団バスケットボール連盟

取材・リサーチ・写真・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.41

 全日本社会人選手権の様子と各地で行われているオールジャパン予選などの大会状況を掲載。

目次
☆全日本社会人選手権
☆オールジャパン予選
☆JBL2
☆関東実業団選手権
☆トピック

★全日本社会人選手権
 10月24・25日の両日、群馬県前橋市で行われた第5回全日本社会人バスケットボール選手権大会。この大会は全日本総合バスケットボール選手権大会の予選を兼ね、男女上位2チームが出場権を得る。
 男子は1回戦で実業団4位の日本無線をクラブ5位のHEDGEHOGが破り、実業団の牙城を崩して始まる。その他のクラブ・教員のチームは実業団に打ち勝つことができず1回戦敗退。クラブと教員の対戦を勝利したSWOOPSとガリバークラブが2回戦に進んだ。
 2回戦で昨年の準決勝と同じ顔合わせとなったJR東日本秋田vs九州電力戦は九州電力のオフェンスをJR東日本秋田が止められず九州電力が勝利し、昨年とは逆の結果となった。実業団1位の横河電機に実業団6位のホシザキが挑んだゲームは、9月に行われた全日本実業団バスケットボール競技大会2回戦と同じ顔合わせ。ホシザキは前回の対戦で得たものを活かし、好ディフェンスとリバウンドで横河電機を苦しめたが、最後は横河電機が引き離し勝利した。クラブチーム同士の対戦となったHEDGEHOGvsSWOOPS戦はどちらが勝っても第2回大会以来のクラブチームベスト4入りとなることもあり、最後までもつれる展開となった。終始リードしていたHEDGEHOGだったが、終盤になってSWOOPSが高確率のシュートで逆転しそのままの勢いで勝利、準決勝に進んだ。補強でチーム力のアップが見られたガリバークラブは第2回大会以来のベスト4入りを目指し新生紙パルプ商事と対戦。終始リードしていたが、終盤足が止まってきたところで新生紙パルプ商事にリバウンドからトランジションを展開され逆転で敗れた。
 2日目の朝から行われた男子準決勝。前日の2試合を見る限り好調なオフェンスで止められないと思われた九州電力に対し、前日辛くも勝利した新生紙パルプ商事が好ディフェンスとリバウンドでリズムを崩していく。終盤になって攻守に崩れた九州電力はこの試合だけでなく、次の3位決定戦でもSWOOPSの高確率のシュートを止められず敗戦、4位に終わった。横河電機は前日の試合で怪我人が出たことも感じさせない勢いでSWOOPSを圧倒、2連覇に向けて決勝に駒を進めた。実業団1位には敗れたSWOOPSだったがこの大会での勢いは止まらず、3位決定戦で九州電力に勝利し3位に入った。
 ともに2回目となるオールジャパン出場を決めて臨んだ決勝戦となった横河電機vs新生紙パルプ商事戦。序盤こそ新生紙パルプ商事が粘りのディフェンスで横河電機の勢いを食い止めたが、連戦の疲れも加わり足が止まってくると、横河電機が一気に引き離して勝利、男子では初のこの大会2連覇を果たした。
 昨年と同じベスト4となった女子はエースの政木を怪我で欠く千葉女子教員が初の決勝進出をかけて鶴屋百貨店に挑むも惜しくも敗退。東北勢同士の対戦となった山形銀行と秋田銀行の対戦は秋田銀行が粘りを見せるもわずかに1点差で山形銀行が勝利した。決勝は9月の全日本実業団競技大会と同じ顔合わせとなったが、山形銀行が終始リードを握るとそのまま逃げ切り、雪辱を果たしての2連覇を決めた。
 短期決戦はチームの勢いが重要となり、また一度崩れるとなかなかチームの立て直しが難しくなる。その中でもどんなにリズムの悪い試合があろうとも大きく崩れず、しっかり次の試合では立て直しのできた横河電機の強さは際立っていた。昨年同じ関東のチームに敗れ2回戦敗退(1日目で終了)という悔しさを味わった新生紙パルプ商事はここ一番での勝負強さを見せた。1日目と2日目でまるで別のチームのようなゲーム展開となった九州電力は、元々気持ちの強さが一番の武器だったこともあり、その気持ちの部分が不安定になった時、立て直しが厳しい現状を露わにする結果となった。確実に力を伸ばしてきているホシザキも元々は不安定なチームだったが、今は選手個々が役割を自覚し、最後までみんなで声を出し合いチーム一丸となった姿を見せ、今大会でも王者を最後まで苦しめることができた。昨年は準優勝しオールジャパン出場を決めていたJR東日本秋田だったが、九州電力戦では序盤こそいいスタートを切ったが、中盤から終始九州電力のリズムを断つことに追われ、自分たちのリズムを作ることができなかったことが悔やまれる。この時期に指揮官が変わった日本無線はチームとしてまとまることができず、このチームの最も強みとするディフェンスが機能しなかった。
 実業団では九州電力(九州・福岡1位)、JR東日本秋田(東北・大会推薦)、ホシザキ(東海・愛知1位)、クラブではSWOOPS(東海・岐阜1位)、郡山クラブ(東北・福島1位)、八戸クラブ(東北・青森1位)などが現在オールジャパン予選となる各地の総合選手権に進むことが決まっており、またこれから県総合(各県の予選)が行われる埼玉県(ガリバークラブ)、千葉県(千葉教員)、神奈川県(横浜ギガスピリッツ)などは再びオールジャパン出場をかけての戦いが始まる。
※東北総合では前年度の大会の上位2チームは県予選免除で大会推薦出場する。JR東日本秋田は前年度東北総合で準優勝。
第5回全日本社会人バスケットボール選手権

★オールジャパン予選
 2010年1月1日から始まる第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(通称:オールジャパン)の予選大会が全国各地で始まった。
 オールジャパンには男女32チームが出場するが、そのうちJBL8チーム、女子はWJBLのW1を除く8チームは予選なしで出場決定しており、JBL2とWJBL・W1はレギュラーシーズンの既定の対戦までの結果で順位を決定し上位4チームが出場権を得る。その他学生がインカレ8位以上の8チーム、全日本社会人選手権から男女上位2チーム、高校選手権(高校総体)優勝校1チーム、あとは各地方ブロックから1チームずつの9チームとなり、全32チームが決定する。
 現在決まっているのは予選のないJBLおよびWJBL(W1を除く)と高校選手権の優勝校、そして先週末に行われた全日本社会人選手権での上位2チームと近畿総合で優勝した1チームの12チームとなる。
 今週末は中国総合が岡山県笠岡市で開催される。男子は昨年オールジャパンに初出場したツースリー(山口県)にオールジャパン出場経験のあるB.B.C.T(鳥取県)や松江工業クラブが挑む。女子も昨年初出場した環太平洋大(岡山県)に全日本実業団競技大会でベスト4に入った日立笠戸(山口県)の争いか。
現在決定している出場チーム
男子
JBL:8チーム
全日本社会人:横河電機(1位)、新生紙パルプ商事(2位)
高校選手権:福岡第一高
近畿ブロック:天理大
女子
WJBL:8チーム
全日本社会人:山形銀行(1位)、鶴屋百貨店(2位)
高校選手権:桜花学園高
近畿ブロック:大阪人間科学大
オールジャパン予選の結果と予定 オールジャパン予選(1)

★JBL2
 JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構は10月25日(日)に第2週となる4試合を行った。
 ホームでの開幕戦となった日立電線ブルドッグスは豊田合成スコーピオンズと対戦。怪我人などの影響もありチーム状態が整わない豊田合成スコーピオンズを破り2連勝。昨年全勝優勝を果たしている豊田通商ファイティングイーグルスを迎えてのホーム開幕戦となったレノヴァ鹿児島は前半をリードで折り返すも、後半に入って豊田通商ファイティングイーグルスの追い上げをしのぐことができず逆転で敗れた。レノヴァ鹿児島は第1戦も延長で4点差、今回の第2戦もわずかに3点差と惜しい試合を逃している。第1戦を延長で勝利した石川ブルースパークスはビッグブルー東京を迎えて第2戦も勝利し2連勝。ビッグブルー東京は新人・坂上(#3)が24得点の活躍も及ばず2連敗となった。第1戦でここ5年一度も勝てていなかった豊田合成スコーピオンズに勝利した黒田電気ブリットスピリッツと第1戦を落としたアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城が黒田電気の仕事の関係が深い山梨県で対戦。怪我人などの影響で第1戦を落としたアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城だったが鈴木(#21)が復帰し、さらに藤村(#1)もプレータイムが伸びチームとしての本来の姿を見せはじめリーグ初勝利を挙げた。
 今シーズンから3回戦制となり試合数が増えたJBL2だが、1回戦の第7週までがオールジャパン出場のための順位決定となることもあり、ここ数試合は重要な対戦となる。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構

★関東実業団選手権
 来年2月に長崎県で行われる全日本実業団バスケットボール選手権の関東予選となる関東実業団バスケットボール選手権が10月24日から始まった。この大会は第8シードまでは3回戦からの登場となるが、その他は全て1回戦からスタートする。24・25日に行われた1回戦の12試合では東京7~9位と11位、神奈川2位などの上位チームが危なげなく勝利し、2回戦に進んだ。今週末は10月31日に武蔵野総合体育館で残りの1回戦4試合が行われる。
関東実業団バスケットボール連盟

★トピック
関東大学リーグ戦
 最終週を迎えた2部は明治大が全勝優勝し、来年度の1部内での順位をかけて順位決定戦に進む。前週の早稲田大との直接対決を連勝した拓殖大が最終週も2戦ともきっちり取り2位で1部昇格を決めた。全勝優勝の明治大はエースの金丸晃が得点王と3ポイント王を獲得した。
 残り1週となった1部は慶應義塾大が法政大に1敗し、慶應義塾大と日本大が3敗で星が並び、直接対決の結果で慶應義塾大が上位となっている。最終週となる今週末、慶應義塾大は筑波大と、日本大は専修大とそれぞれ対戦。徐々に力を見せてきていた筑波大が慶應義塾大から1勝を得ることができるか。慶應義塾大の2連敗は考えにくく、日本大は2連勝が絶対条件となってきそうだが、ここまで1勝もできていない専修大の最後の巻き返しに注意したいところ。今シーズンは来年度からのリーグ編成の変更に伴い各部間の入替戦はなく順位決定戦となる。これまでと違って下位のチームの必死さは出にくいか。
関東大学バスケットボール連盟

JBL
 第4週に入ったJBL-日本バスケットボールリーグはアイシンシーホースが日立サンロッカーズに1敗し、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに連勝した東芝ブレイブサンダースと2敗で星を並べている。2戦とも接戦となったリンク栃木ブレックスvsレラカムイ北海道戦とパナソニックトライアンズvsトヨタ自動車アルバルク戦も星を分けあった。
 東芝ブレイブサンダースとアイシンシーホースが6勝2敗、リンク栃木ブレックスが5勝3敗など今のところチーム間の勝敗に大きな差はないが、その中で三菱電機は第4週も連敗とまだ1勝しかできておらず、早期の立て直しが必要だろう。
JBL-日本バスケットボールリーグ

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.40

 今週末は各カテゴリーでのバスケットボール大会が目白押し。今号では全日本社会人選手権を中心に、JBL2レポートと関東実業団選手権、さらにトピックと3件と盛り沢山。

目次
☆全日本社会人選手権
☆JBL2
☆関東実業団選手権
☆トピック

★全日本社会人選手権
 第5回全日本社会人バスケットボール選手権が10月24・25日の両日、群馬県前橋市で行われる。この大会は全日本総合バスケットボール選手権(オールジャパン)予選も兼ね、男女上位2チームが出場権を得る。
 男子はクラブ連盟推薦の8チーム、実業団連盟推薦の6チーム、教員連盟推薦の2チームの合わせて16チームで争われるこの大会。1日目に1回戦と2回戦(準々決勝)、2日目に準決勝と決勝および3位決定戦と行われ、ベスト4に残ったチームは2日間で4試合を戦うこととなる。
 この大会は第2回までは単発の大会だったが、第3回大会からオールジャパン予選を兼ねるようになった。第3回大会からは九州電力(実業団)と新生紙パルプ商事(実業団)が、第4回大会からは横河電機(実業団)とJR東日本秋田(実業団)の4チームがオールジャパンに出場している。
 大会開催時期が各地のオールジャパン予選と重なるため、地方予選を優先するチームもあり必ずしも各カテゴリー上位チームのすべてが出場するわけではない。クラブチームなどは予算の関係やチーム方針もあり、また予選大会が3月と本大会からかなり期間が開くこともあり、チーム状況の変化などのため出場辞退するチームがある。今年度は近畿総合(近畿ブロックのオールジャパン予選)が同じ日程で行われる。
 過去4回の大会では第2回大会でのガリバークラブの準優勝以外全て実業団がベスト4を占めている。大会が始まった当初出場したクラブチームからは大会へのモチベーションやジャッジへのアジャストの問題などが挙げられていたが、回を増すごとにそれらも解消されつつあり、1・2回戦で接戦となることも増えてきている。今大会でも1回戦から激戦が予想される対戦もあり、興味深いところ。
 日本バスケットボール協会主催の大会であり、開催地は毎年変わる。来年度は高知県で開催される予定。関東圏のバスケットボールファンにとって貴重な大会となる。
第5回全日本社会人バスケットボール選手権大会
全日本社会人選手権 大会&1回戦の展望(スポーツのミカタ内)

★JBL2
 10月17日に開幕したJBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構。第1週から延長戦など白熱した試合を見せた。
 オープニングゲームとなった黒田電気(昨シーズン6位)vs豊田合成(昨シーズン3位)の対戦は序盤から黒田電気の新人の富田(#13)と綿貫(#15)の活躍もありスタートから一気に豊田合成を引き離す展開に。途中で豊田合成がゾーンディフェンスに変更して巻き返しを図るも黒田電気の勢いは止まらず、そのまま黒田電気が勝利した。この2チームは同じ年度に加入(当時はJBL日本リーグ)。それまでにも実業団の大会で顔合わせがあったが、それも含め昨シーズンまで全て豊田合成が勝利し、この試合が黒田電気の対豊田合成戦初勝利となった。試合前「そろそろ勝ちたいですね」と言っていた黒田電気・藤本ヘッドコーチは試合後「新人の加入が大きかったですね。これで勢いに乗りたい」と語った。「苦手意識はないのですが、相性が悪いんですかね」と苦笑いで答えた黒田電気の堀キャプテン(#14)は「昨シーズンまでは大原(豊田合成#11)の得点を止めることばかりに必死になっていて大原以外の選手にやられていたのですが、今年は他の選手の得点を止めていこうということで入ったのがよかったです」と勝因を語ったが、「ようやく気がつきました」とここでも苦笑いだった。新人ながら37分と多くのプレータイムをもらいチームを勝利に導いた富田(#13)は終盤足がつったと言いながらも「チームにアジャストしながらも自分のよさを出していければいいと思います」と今後の抱負を語った。対する豊田合成は怪我人などもありチーム状態はあまり良くない中、さらにシーズン初戦ということで慣れない移動や試合前の時間の調整などがうまくいかなかったという。「それでもこれが今のうちの力だと思います」と今シーズンアシスタントコーチとしてチームを見ている加藤は厳しい表情。今シーズンから指揮を執る福留ヘッドコーチも「もう一度しっかりと立て直していかないといけない」と語った。
 昨年準優勝のアイシン・エイ・ダブリュは日立電線(昨シーズン4位)と対戦。怪我人などの影響でチーム状況が不安定な部分があり、リーグ戦初戦を接戦で落とした。昨年わずかな差でプレーオフを逃したブルースパークスは地元石川で行われたレノヴァとの対戦で終盤追い上げられオーバータイムに持ち込まれながらなんとか逃げ切り勝利した。昨年優勝の豊田通商はビッグブルー(昨シーズン8位)を序盤で引き離し、そのまま勝利。出場した14選手が全員10分以上のプレータイムを持ち、昨年同様選手層の厚さを感じさせた。
 今シーズンから3回戦制(昨年まで2回戦制)となり、1試合の順位決定への重みは軽減したが、オールジャパン出場圏の4位以上の決定は第7週までの1回戦で決定するため、この1勝は大きく影響する。
 今週末の第2週はすべて10月25日(日)に行われるが、豊田合成とビッグブルーは2週続けての遠征となる。シーズン序盤でコンディションの整わない中での遠征の負担は大きいか。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
JBL2 第1週の結果(スポーツのミカタ内)

★関東実業団選手権
 社会人選手権が行われる10月24日は同時に関東実業団バスケットボール選手権の開幕日となる。この大会は高松宮記念杯 全日本実業団バスケットボール選手権大会の関東予選を兼ね、男子上位10チーム、女子上位6チームが出場権を得ることとなる。今年度の全日本実業団選手権は2月5~8日に長崎県長崎市で開催される。
 男子のシード8チームは三井住友銀行(東京都1)、新生紙パルプ商事(東京都2)、日本無線(東京都3)、横河電機(東京都4)、曙ブレーキ工業(埼玉県1)、東京日産(東京都5)、葵企業(東京都6)、富士通(神奈川県1)となり、初戦はベスト8決めの3回戦で11月8日となる。
 今週末と来週末はすべて1回戦で、2回戦は男女合わせて12試合が11月3日に駒沢屋内球技場で一斉に行われる。
関東実業団バスケットボール連盟

★トピック
JBL
 第3週を終えたJBL-日本バスケットボールリーグ。現在アイシンがトップだが、この第3週でそのアイシンが今シーズン初の黒星となり、これで全勝チームは無くなった。
 第3週は4対戦中3つが星を分けあう中、トヨタ自動車vs三菱電機戦はトヨタ自動車の連勝となった。16日の代々木第2体育館でのゲームでは三菱電機がなかなかチームオフェンスを組めずボールが止まる時間が多く見られた。
 上位と下位の差が徐々に開いてきているがまだまだ序盤戦。下位チームの今後の巻き返しに期待したい。
JBL-日本バスケットボールリーグ

関東大学リーグ戦
 後半戦に入った1部はトップ2チームの対戦が行われ、ここまで1敗と1位だった日本大が慶應義塾大に連敗し一歩後退。慶應義塾大が2敗を守り単独1位になたった。3位以下は混戦だが、現在8位の専修大はまだ勝ち星がない。
 2部はすでに2位以上で1部昇格を決めている明治大が全勝を守り、最終週を残して2部優勝を決めた。1部昇格圏内である2位を争う拓殖大と早稲田大の直接対決で拓殖大が連勝し、1部復帰に一歩前進。また、インカレ出場枠の4位以上を争う白鴎大と順天堂大の直接対決でも白鴎大の連勝し、同じく4位を争う国士舘大が日本体育大に1敗したことにより白鴎大の4位以上が決まった。
 1部第6週となる今週末は優勝の可能性を残す法政大が現在単独1位の慶應義塾大と対戦する。
 2部は今週末が最終週となる。混戦の2~4位では現在8勝と星が並んでいる早稲田大と白鴎大の直接対決がある。9勝と現在この2校を上回っている拓殖大が順天堂大に2連敗した場合、この2校にも2位の可能性がある。拓殖大は1勝すれば2位が決まる(直接対決で拓殖大が2校ともに上回るため)。
関東大学バスケットボール連盟

オールジャパン予選
 現在各地で行われている全日本総合バスケットボール選手権予選。今週末の10月24・25日は他の地域に先駆け近畿ブロックでオールジャパン出場チームを決める近畿総合バスケットボール選手権が行われる。
 近畿総合は男女ともに全10チームで争われる。昨年まで3年連続近畿ブロックからオールジャパンに出場した洛南高は京都府総合準決勝で尚徳クラブに敗れている(京都総合選手権は毎年4月に行われる)。また、大阪府でもここ数年1位になっているはじめましてをタツタ電線が破って大阪府1位を決めている。
第56回近畿総合バスケットボール選手権大会
 近畿総合を皮切りに11月の最終週まで毎週末各地のオールジャパン予選が開催される。
主なスケジュール
北海道:11月26~29日 札幌市(江別)
東北:11月6~8日 宮城県仙台市 新田東総合運動場体育館(宮城野体育館)、青葉体育館
関東:11月28・29日 千葉県千葉市
北信越:11月7・8日 新潟県新潟市
東海:11月14・15日 愛知県名古屋市 千草スポーツンセンター
近畿:10月24・25日 兵庫県神戸市 グリーンアリーナ神戸
中国※:10月31日・11月1日 岡山県笠岡市 笠岡総合体育館
四国:11月15日 徳島県
九州※:11月7・8日 長崎県長崎市 長崎県立総合体育館
※すでに組み合わせが決まっている地区。開催県の協会HP(開催地のリンク)へ。

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

全日本社会人選手権 大会&1回戦の展望

 第5回全日本社会人バスケットボール選手権大会が10月24・25日の2日間、群馬県前橋市で開催される。
 第3回大会から全日本総合バスケットボール選手権(オールジャパン)の予選を兼ねるようになり、大会の重みが増した。過去2回のこの大会からのオールジャパン出場は4チームすべて実業団となっている。

第5回 全日本社会人バスケットボール選手権大会

第5回全日本実業団バスケットボール選手権大会 兼第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会予選
会期:10月24日(土)・25日(日)
会場:群馬県総合スポーツセンター ぐんまアリーナ(群馬県前橋市)

男子
 第2回大会でガリバークラブが準優勝した以外は全てのベスト4を実業団チームが占めている。大会スタート時は単発の大会だったこともあり出場チームのモチベーションがあまり上がらなかったこともある。しかし第3回大会から上位2チームにオールジャパン出場権が与えられることとなり、この大会の意味が大きくなった。昨年(第4回大会)の日本無線vsO55戦や、第3回大会のJR東日本秋田vs葛飾バックボーン戦、横浜ギガスピリッツvs九州電力戦などの激戦も見られるようになった。
 今大会2連覇でのオールジャパン出場を目指す横河電機を軸に、全日本実業団競技大会準優勝のJR東日本秋田、新生紙パルプ商事の実業団勢と、クラブ上位のSWOOPSや八戸クラブ、昨年度のオールジャパンで3回戦にまで進んだ横浜ギガスピリッツ、さらに教員1位の千葉教員と社会人日本一を決めるにふさわしいチームの対戦が見られるだろう。16チームが出場の男子は1日目に2回戦(準々決勝)まで、2日目に準決勝、決勝と2日間で4試合のハードスケジュールとなる。

10月24日(土)1回戦の組み合わせ&展望
10:30
 横河電機(実1・関東) vs ALSOK GUNMA CLUB(ク8・群馬)
 第1回大会の1回戦での対戦以来となる。横河電機は5回全て出場し、2回優勝している。ALSOK GUNMA CLUBは第2回大会以外過去3回出場し全て1回戦敗退となっているが、その全てが実業団で昨年の九州電力戦以外は1点差(第3回大会、vsホシザキ)や3点差(第1回大会、vs横河電機)と接戦を落としている。今シーズンは拓殖大出身の山田、岩田が加入。国体関東予選でも山田の活躍は目立っていた。力的には横河電機が上回っているとも思われるが、初戦の入りがあまり良くない傾向があり、接戦も可能性がある。
 八戸クラブ(ク2・青森) vs ホシザキ(実6・東海)
 この大会初出場の八戸クラブと2回目の出場で前回(第3回大会)は4位に入ったホシザキの対戦。青森県内で鶴田クラブ(過去2回本大会出場)と競い合う八戸クラブはオールジャパン青森県予選でも優勝している。力の比較は難しいが、経験などからホシザキが優勢か。
 SWOOPS(ク1・岐阜) vs 福島教員A(教2・福島)
 クラブチームの強豪SWOOPSがこの大会初登場となる。対する福島教員Aは過去3回出場し、1回戦を勝ち上がりベスト8入りも果たしている。福島教員Aは今シーズン日本大の香野が加入し、強気のゲームコントロールでオフェンスを展開していく。この2チームも力の比較は難しい。
 HEDGEHOG(ク5・新潟) vs 日本無線(実4・関東)
 HEDGEHOGはこの大会過去2回出場している。2回とも教員チームに敗れ1回戦敗退となったが、過去にはオールジャパン出場も果たしている強豪チーム。対する日本無線は過去4回すべて出場しベスト4入りも果たしているが、第3回大会では横浜ギガスピリッツに1回戦で敗退している。今シーズンチーム力は確実にアップしているが、不安定さも否めない。力的には日本無線が優勢か。
12:10
 新生紙パルプ商事(実3・関東) vs O・C・S(ク6・大分)
 第1回大会を除く4年連続出場となる新生紙パルプ商事は過去3回全てベスト8以上に入っており、第3回大会では準優勝しオールジャパン出場も果たしている。O・C・Sは初出場。bjリーグ大分でプレーした末松も在籍している。新生紙パルプ商事は今年の新人である立花も力を出し始め、バランスが良くなってきている。力的には新生紙パルプ商事が優勢か。
 ガリバークラブ(ク4・埼玉) vs 千葉教員(教1・千葉)
 ガリバークラブは過去2回出場しているが、ここまでの4回の大会で実業団以外に唯一ベスト4に入ったチームでもある(第2回大会・準優勝)。個々に力のある選手が多いが、そこに今シーズンは元JBL・日立の小野と、bjリーグや葵企業に在籍した石田が加入。千葉教員は元JBL2・豊田通商の黒田がインサイドを支配。この2チームのインサイド対決は興味深い。関東ミニ国体決勝で千葉県と埼玉県として両チーム内の何選手かは対戦していることもあり、白熱した試合が期待できる。
 九州電力(実5・九州) vs 横浜ギガスピリッツ(ク3・神奈川)
 第3回大会で初出場ながら優勝を果たしている九州電力は昨年(第4回)も3位と好成績を残している。その九州電力が優勝した第3回大会の2回戦で九州電力を最後まで苦しめわずかに3点差で敗れたのが横浜ギガスピリッツだった。昨年のこの大会(第4回)は出場していないが、オールジャパンでの快進撃は記憶に新しいところ。その時の主力は残っている。九州電力は9月に行われた全日本実業団競技大会ではベスト4入りを逃したが、先週末行われたオールジャパン福岡県予選では福岡第一高を破り初優勝を果たし、現在チームは上向きの様子。ここも激戦が予想される。
 郡山クラブ(ク7・福島)vs JR東日本秋田(実2・東北)
 3年ぶり3回目の出場となる郡山クラブ。第1回大会で今回対戦するJR東日本秋田と対戦し敗れている。第2回大会でも優勝した横河電機と1回戦で対戦と組み合わせ的に恵まれていない部分もある。JR東日本秋田は9月の全日本実業団競技大会で決勝までの全ての試合を接戦で勝ち上がり、決勝戦では王者・横河電機に肉薄する力を見せている。ここも力的にはJR東日本秋田が優勢か。

女子
 第2回大会でブルー・ガディスが3位に入った以外は3位以上を全て実業団が占めている。第3回、第4回とベスト4入りした千葉女子教員だったが、2回とも4位に終わった。今大会でも実業団の牙城を崩す可能性のある千葉女子教員はともに準決勝に進んだとすると全日本実業団競技大会優勝の鶴屋百貨店と対戦となる。

10月24日(土)1回戦の組み合わせ
13:50
 鶴屋百貨店(実1・九州) vs スバルクラブ(ク3・群馬)
 Waioli(実2・静岡) vs 千葉女子教員(教1・千葉)
 秋田銀行(実3・東北) vs Freeクラブ(ク1・静岡)
 東京女子教員GOOD JOB(教2・東京) vs 山形銀行(実2・東北)

リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.39

 トップに今週末開幕のJBL2を紹介。12日に終了した東京都実業団選手権の3日間のレポートを掲載。

目次
☆JBL2
☆東京都実業団選手権
☆関東大学リーグ戦
☆JBL

★JBL2
 JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構が10月17日に開幕する。昨シーズンは豊田通商がプレーオフも含め16戦全勝で優勝。今シーズン、豊田通商の連勝を止めるチームは現れるか。
 各チーム新人が加入しているが、今シーズンはレノヴァを除く7チームに関東大学からの新人が入っている。これまで東海や北陸のチームは関東からの補強は少なかったが、選手たちの意識の変化もあり積極的に関東からの選手補強を行うようになった。逆に昨年のような元JBL選手の加入は今シーズンはない。新卒の新人はどこまで即戦力として機能するか予測が難しい。今シーズンから3回戦制となり、さらに昨年のような変則スケジュールではなくほぼ毎週末試合が行われることもあり、体力面なども考えると少しでも多くの選手が使えることが望ましいだろう。
 不況の最中、チームの維持、遠征費など大変な部分も多いが、JBLに比べて入場料も少なく(もしくは無料)、地元の人々が観戦しやすいこともあり、より地域に密着したバスケットボールの普及にも貢献を期待したい。
<第1週の予定>
10月17日(土)
会場:大森スポーツセンター(東京都) 入場1000円(中学生500円)
16:00 黒田電気ブリットスピリッツ vs 豊田合成スコーピオンズ
10月18日(日)
会場:千種スポーツセンター(愛知県) 入場無料
12:30 豊田通商ファイティングイーグルス vs ビッグブルー東京
14:30 アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城 vs 日立電線ブルドッグス
会場:小松運動公園末広体育館(石川県) ブルースパークスサポーター会員(当日入会可、入会1000円)
石川ブルースパークス vs レノヴァ鹿児島
 第1週は昨年優勝の豊田通商と2位のアイシン・エイ・ダブリュが同じ会場で試合を行う(入場無料)。東京都では地元の黒田電気が豊田合成を迎えてオープニングゲームを行う。石川も地元でレノヴァと対戦。ホームゲーム色を強く打ち出したいリーグ初戦。好ゲームを見せてもらいたい。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構

★東京都実業団選手権
 10月12日(日)、東京都実業団バスケットボール選手権が終了した。
最終結果はこちら
 10日(土)の準々決勝は4試合中3試合までは大差でリーグ上位のチームが勝利したが、最終試合の新生紙パルプ商事vs葵企業戦は最後までもつれる展開となった。リーグ戦では7位に終わった葵企業だが、この大会はここ2年3位に入り好成績を残している。対する新生紙パルプ商事もこれまで5年連続、さらに第2回大会以外の6回ベスト4入りし、優勝も2回と確実に結果を出している(大倉三幸を含む)。どちらも譲れない対戦となったが、粘り強く流れをキープし要所で確実に得点した新生紙パルプ商事が勝利した。敗れた葵企業は東京都6位となり、関東実業団バスケットボール選手権で厳しいブロックに入ることが予想されたが(※)、「やるしかないです」と#4山口は改めて決意を口にした。(※東京都6位は関東実業団選手権準々決勝で東京都1位と対戦する。)
 翌11日(日)は準決勝が行われた。この大会を主力(#5笹、#14梶原、#16浦中、#17高木、#19神崎、#20田ヶ谷)なしでベンチメンバーのみで戦う方針で臨んでいた横河電機。社会人選手権も近いこともあり試合経過によっては主力も出したいと試合前奥山監督は語っていたが、試合は思わぬ展開となった。前半横河電機が#28能登のインサイドで順調に得点を重ねリードを奪うが、後半に入って三井住友銀行が#92小松を中心にディフェンスを厳しくするとオフェンスでも速い展開からのアウトサイドシュートが効率よく決まり一気に追いつき逆転する。ここでなんとか粘りたい横河電機だったが、#28能登の単発の得点のみとなりチームのリズムが作れない。第4Pに入りトランジションも出るようになった三井住友銀行の勢いは止まらず、開始から4分足らずで14点のリードを広げる。チームのリズムも試合の流れも変えることの出来なくなった横河電機はそのままのメンバーで最後まですすめ、三井住友銀行が勝利し初のベスト4入りを果たした。次の新生紙パルプ商事vs日本無線戦は序盤新生紙パルプ商事のシュートが好調に決まり大きくリードする展開となる。前半で20点差となるが、後半に入ってリズムを戻した日本無線が追い上げを見せる。開始から4分間で20点差を7点差にまで詰められた新生紙パルプ商事だったが、ディフェンスを締めると日本無線のリズムを崩しリードを広げる。そのまま流れは変わらず新生紙パルプ商事が3年連続の決勝に進んだ。
 3日連続となる12日(月・祝)は代々木第2体育館で男女3位決定戦と男女決勝戦が行われた。
 3位決定戦もスタートは10・11日と同様のメンバーで臨んだ横河電機。関東実業団で常にベスト4以上に入る日本無線は横河電機のベンチメンバーを寄せ付けず前半で14点のリードとなる。横河電機は第3Pから本来のスタートメンバー(#5笹、#16浦中、#17高木、#19神崎、#20田ヶ谷)をコートに。しかし序盤は試合途中からということと全日本実業団競技大会決勝以来の公式ゲームということもあり精彩を欠きリズムに乗れない。第3P開始から4分を過ぎ、#20田ヶ谷がゴール下でバスケットカウントを取ると徐々にインサイドが機能し、トランジションが出始める。じりじりと追い上げを始めた横河電機は第4P残り5分半で同点に追いつく。しかしここで意地を見せたのは日本無線だった。ディフェンスの戻りを早くし横河電機のトランジションを止めリードを許さず、横河電機のリズムを崩していく。残り3分を切ってわずかに日本無線がリードすると、そのリードを守り切り日本無線が逃げ切った。「試合的には負けですけどね」と試合後日本無線#6鈴木は苦笑いで言ったが「でも最終的には勝てたのでよかったです」とほっとした表情を見せた。
 初の決勝となる三井住友銀行と3年連続の決勝で2連覇を狙う新生紙パルプ商事の対戦は序盤勢いに乗る三井住友銀行が一気に新生紙パルプ商事を引き離す。リズムが悪くシュートが決まらない新生紙パルプ商事は第1Pわずかに8得点に終わる。第3Pには1点差まで詰められるも、三井住友銀行の集中が切れることなく、新生紙パルプ商事の追い上げをしのぎチーム初の大会優勝を果たした。『3年以内には何かの大会に優勝する』という公約をチーム関係者としていたという#92小松は「なんとか達成できました」と胸をなでおろした。北郷コーチ、#4菊池(キャプテン)はともに「若いチームですから優勝という経験はとても大きいです」と語る。
 三井住友銀行vs丸紅の対戦となった女子決勝は終始丸紅が三井住友銀行を追う展開となったが、第4Pに入って丸紅が追いつくとその勢いのままに逆転。丸紅はわずかなリードを守り切り3年ぶり5回目の優勝を決めた。これまで過去4回の優勝は全て対戦相手がクラヤ三星堂であり、三井住友銀行との決勝は過去2回ともに敗れて2位に終わっていた。また選手の家族に不幸があり喪章をユニフォームにつけて臨んだ丸紅メンバー。勝利の瞬間涙を見せる選手もいた。
 この大会で男子は上位21チーム、女子は11チームが10月24日から始まる関東実業団バスケットボール選手権に進む。シード8チームの初戦は11月8日(日)となる。
東京都実業団バスケットボール連盟
関東実業団バスケットボール連盟

★関東大学リーグ戦
 後半戦に入る1部は第4週で青山学院大と法政大が星を分け、さらに東海大も中央大に1つ落とし優勝争いから一歩後退した。日本大は筑波大に連勝、慶應義塾大も専修大に2戦目はあわやという接戦となったが2連勝し、ともに2敗を守っている。第5週の今週末は6勝2敗の日本大と5勝3敗の青山学院大が対戦する。優勝に向けて一つも落としたくない両チームの対戦は熱戦が予想される。また青山学院大、東海大からそれぞれ1勝を挙げている中央大が6勝2敗とトップの慶應義塾大と対戦。
 第5週を迎えた2部は1部昇格ラインである2位を争う拓殖大が白鴎大に敗れ一歩後退。これによりここまで10戦全勝の明治大の残り2週を残して2位以上、1部昇格が決まった。2部の注目は1部昇格ラインの2位とインカレ出場ラインである4位の争いとなる。4位争いは第5週で白鴎大が拓殖大から1勝を挙げたことであとを追う順天堂大、国士舘大を引き離した。2位争いの早稲田大と拓殖大は現在早稲田大が星一つリードしているが、今週末(第6週)の直接対決の結果次第でここの優劣に変化が出るか。
関東大学バスケットボール連盟

★JBL
 第2週を終えたJBL-日本バスケットボールリーグ。アイシンシーホースが4連勝でトップ。それをリンク栃木ブレックス、東芝ブレイブサンダースが3勝1敗で追っている。第1週で連敗したチームも第2週では星を分けあい、これですべてのチームが1勝以上を挙げたことにある。
 第3週は8試合中2試合が本日16日(金)開催。代々木第2体育館ではトヨタ自動車vs三菱電機戦が19時スタートで行われる。
JBL-日本バスケットボールリーグ

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

東京都実業団選手権 男子準決勝の結果

 10月11日(日)、東京都の羽村市スポーツセンターで東京都実業団バスケットボール選手権の男子準決勝が行われた。
 三井住友銀行が主力を温存して今大会に臨んでいる横河電機を逆転でくだし初の決勝に進んだ。新生紙パルプ商事は序盤から日本無線を引き離し、3年連続4回目の決勝に駒を進めた。横河電機が決勝進出できなかったのは第3回(2004年)大会以来2回目となる(今大会は第8回)。
 最終日は12日(月・祝)に代々木第2体育館で、男女3位決定戦と男女決勝が行われる。

東京都実業団バスケットボール連盟

準決勝の結果
横河電機 68 - 83 三井住友銀行
新生紙パルプ商事 90 - 79 日本無線

最終日の予定
10月12日(月・祝) 会場:代々木第2体育館
9:30  女子3位決定戦 東芝府中 vs クラヤ三星堂
11:00 男子3位決定戦 横河電機 vs 日本無線
12:30 ミニバスケットボールクリニック
14:00 女子決勝戦 三井住友銀行 vs 丸紅
15:30 男子決勝戦 三井住友銀行 vs 新生紙パルプ商事

スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.37

 10月2日から始まる新潟国体を成年男子を中心に、さらに関東実業団選手権予選、関東大学リーグ戦の現在の状況を紹介。そして今週末開幕のJBLを展望する。

目次
☆新潟国体
☆関東実業団選手権予選
☆関東大学リーグ戦
☆JBL開幕

★新潟国体
 新潟国体が開幕し、バスケットボール競技も10月2日からスタートする。今年は成年女子が全都道府県からの出場となっており、それ以外の成年男子、少年男女はそれぞれ予選を勝ち上がった12チームで行われる。成年男子のみ佐渡市、それ以外は全て新潟市で開催される。
 成年男子は昨年優勝の千葉県が最有力。そこに3位の山形県と秋田県、地元での開催に向けて強化を進めてきた新潟県が対抗か。各県ともに昨年のメンバーに大きく変わりはない様子(10月2日0時現在、公式ページでのメンバー発表がないため未確認)。優勝候補の千葉県(2回戦から登場)は秋田県が1回戦の福岡県に勝って2回戦に進めばここで千葉県vs秋田県の対戦となる。秋田県は地元開催だった秋田国体から2年連続千葉県に敗れており、リベンジを図りたいところだろう。現在2連覇中の千葉県も来年には地元千葉での国体を控えており、ここは結果を残しておきたい。地元新潟県は1回戦で山口県と対戦する。
新潟国体 公式サイト
新潟国体 バスケットボール競技 公式サイト
新潟国体 結果速報 (PC 携帯

★関東実業団選手権予選
 10月25日から始まる関東実業団バスケットボール選手権(兼高松宮記念杯全日本実業団バスケットボール選手権 関東予選)に向けての各都県の予選が行われている。
 東京都はベスト8まで決定。国体での休みを挟んで10月10日(準々決勝)、11日(準決勝)、12日(決勝)と3日間連続で行われる。
 神奈川県は8チームが関東実業団選手権に出場。順位を決めるリーグ戦の最終日となった9月27日、富士通体育館で富士通vsプレス工業戦が行われた。勝った方が関東実業団選手権の8シードに入れることもありどちらも気合が入っていたが、中盤から積極的に攻めにかかる富士通に対し、プレス工業はオフェンスの流れも悪くなり一気に点差が開き、富士通が勝利した。富士通はこの大会から新ユニフォームを使用。番号もフリーになり、各選手の個性がより強調された感がある。
 埼玉県でも決勝戦が9月27日に行われた。トップシードの曙ブレーキ工業(予選なしで決勝戦のみ)に今年から関東実業団リーグ戦にも参入した大陽ステンレススプリングスが挑んだ。中盤で曙ブレーキ工業が引き離したが、終盤メンバーを落とした曙ブレーキ工業に大陽ステンレススプリングスが追い上げを見せる。しかし曙ブレーキ工業がそのまま逃げ切り優勝。
 この他千葉県、新潟県、長野県が関東ブロックに入る。
 関東実業団選手権の8シードは昨年の結果から東京都6、埼玉県1、神奈川県1となる。

★関東大学リーグ戦
 現在開催中の関東大学リーグ戦。1部は2週目を終え、先に始まった2部は3週目を終えたところになる。
 1部は昨年のインカレと春のトーナメントを制した慶應義塾大が昨年のリーグ戦を7位に終わったことにより1週目、2週目に優勝候補のチームと対戦するスケジュールとなっている。1週目の東海大戦は1勝1敗で得失点差では慶應義塾大が上位となったが、2週目の青山学院大戦は第1戦を大差で落とし、第2戦でリベンジを果たしたが、トータルは2敗となり優勝争いから一歩後退となった。ここまで2週負けなしの日本大が4戦全勝でトップに、それぞれ慶應義塾大に一つずつ星を落としている青山学院大と東海大が3勝1敗で追っている。専修大と今年度から1部に復帰した筑波大はまだ勝ち星がない。
 2部は6戦全勝で明治大が頭一つリード。早稲田大、白鴎大、拓殖大がそれぞれ4勝2敗で追っているが、この3チーム2敗はすべて明治大からのものとなっている。国士舘大が3週目にして初勝利を挙げ、これで全敗のチームは無くなった。
 今週末、1部は筑波大での開催となる。ここまで勝ち星のない筑波大だが対戦相手は同じくここまで全敗の専修大。1部復帰後初勝利はなるか。またここまで4戦全勝の日本大は慶應義塾大と対戦する。
関東大学バスケットボール連盟

★JBL開幕
 JBL2009-2010シーズンが開幕する。開幕戦となる第1週は北海道(レラカムイ北海道vsパナソニックトライアンズ)、愛知県(アイシンシーホースvs三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ)、神奈川県(東芝ブレイブサンダースvs日立サンロッカーズ)、そして東京都(トヨタ自動車アルバルクvsリンク栃木ブレックス)で開催される。
 田臥も残留し注目を集めるリンク栃木ブレックスと、五十嵐が移籍したトヨタ自動車アルバルクの対戦は代々木第2体育館で行われることもあり、すでにチケットが完売となっている。
 昨シーズン優勝のアイシンシーホースは補強がほとんどなく、ガードの柏木がアジア選手権での故障の影響からどこまで回復できているかが鍵になりそうだ。昨年準優勝の日立サンロッカーズは五十嵐がトヨタ自動車アルバルクに移籍し新人G西村(東海大)が加入。チームバランスはどう変わるか。パナソニックトライアンズはともに筑波大の主力であった中務と梁川が新規加入した他は外国人選手を含め変わっていない。最も選手の入れ替えがあったのが三菱電機ダイヤモンドドルフィンズで、登録14選手中5選手が新規もしくは移籍となっている。中でも大学卒業後三菱電機入りが決まっていたが海外挑戦を選んだ中川がbjリーグを経て加入、さらに一度はチームを離れbjリーグに入った蒲谷が復帰とチームに縁のある選手が加入している。加入選手が多いだけにチームバランスが微妙なところだ。
 今シーズンはNBAでの経験もある田臥(リンク栃木ブレックス)はじめ、中川(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ)、KJ松井(レラカムイ北海道)、並里(リンク栃木ブレックス)、この夏をアメリカで過ごした川村(リンク栃木ブレックス)と竹内譲次(日立サンロッカーズ)、大学卒業後ドイツに武者修行に行っていた中務(パナソニックトライアンズ)と外国でのプレー経験のある選手が豊富なことも一つの特徴だろう。日本のバスケットボールシーンが少しずつ変わっていくのかもしれない。
JBL 日本バスケットボールリーグ

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.36

 シルバーウィーク中に行われた全日本実業団競技大会を中心に、東京都実業団選手権、関東大学リーグ戦の状況を紹介。

目次
☆全日本実業団競技大会
☆東京都実業団選手権
☆関東大学リーグ戦

★全日本実業団競技大会
 全日本社会人バスケットボール選手権の実業団予選を兼ねる大会、全日本実業団バスケットボール競技大会が9月19日から3日間、千葉県の船橋市総合体育館で行われた。
 横河電機の3連覇で終わった男子。優勝した横河電機は決勝戦のJR東日本秋田戦以外すべて圧倒的な強さを見せて勝ち上がった。昨年も2回決勝で対戦(全日本実業団競技大会、全日本社会人選手権)しているJR東日本秋田は対横河電機対策を練り、決勝戦は白熱した試合となった。「まずは前半を33点くらいに抑えて、そこからついていければ勝機はあるかもしれない」と試合前にJR東日本秋田の柿崎コーチは語ったが、実際に試合も前半を終えて33-29とプラン通りになっていた。そして後半に入りJR東日本秋田がオールコートプレスで横河電機流れを止め追いつくと、そこから1点を争うシーソーゲームになる。今シーズン初めての接戦を戦う横河電機だったが、ベンチから「焦るな」「落ち着いていけ」と檄が飛び、選手たちの集中が途切れない。追い上げの勢いでリードを奪いたいJR東日本秋田はしかし横河電機のオフェンスを止められず、徐々に流れが横河電機に傾き始める。ここで横河電機はリバウンドからのトランジションを積極的にかけていき、再びリードを奪う。JR東日本秋田も粘りを見せるが横河電機の得点を止められず追いつけない。そのまま横河電機が逃げ切り、3年連続3回目の優勝を決めた。
 男子3位決定戦新生紙パルプ商事vs日本無線の関東対決となった。久しぶりにベスト4入りを果たした日本無線だったが、九州電力を破り勢いに乗る新生紙パルプ商事を止められず逆転負け。新生紙パルプ商事は昨年の4位を上回る3位に入った。
 男子準決勝では横河電機vs日本無線戦は横河電機の圧勝で終わったが、JR東日本秋田vs新生紙パルプ商事戦は最後まで勝敗の行方が分からない接戦となった。前半は新生紙パルプ商事の勢いが勝り9点のリードとなるが、後半に入り新生紙パルプ商事がリズムを崩し得点が止まる。ここで一気にJR東日本秋田が逆転し、終盤粘りを見せる新生紙パルプ商事をわずかに3点差で退け、2年連続の決勝に駒を進めた。
 ベスト8を決める男子2回戦では昨年の3位決定戦と同じ対戦となった新生紙パルプ商事vs九州電力戦が白熱した熱戦となった。過去の対戦ではすべて九州電力が勝利しており、この試合でも一度は14点差をつけてリードするが、後半に入り速い展開で試合をすすめる新生紙パルプ商事に対し、受けに回ってしまった感のある九州電力がリズムを崩す。九州電力はなんとか立て直しを図るが新生紙パルプ商事の勢いを止められず、そのまま新生紙パルプ商事が逃げ切り、対九州電力戦初勝利を挙げた。新生紙パルプ商事は新型インフルエンザの影響で茂木ヘッドコーチを欠く中、選手たちが集中したプレーを見せた。この大会は2006年から連続ベスト4入りを果たしていた九州電力だったが、今大会はベスト8で終わった。
 2月の全日本実業団選手権で初のベスト8入りを果たしたホシザキはこの大会でもベスト8入りし、社会人選手権の出場権を獲得した。
 3年ぶりの全国大会となった旭川キシイだったが、チームスタイルは変わっていなかった。1回戦のvs西野製作所戦を圧勝し、2回戦ではJR東日本秋田と対戦。JR東日本秋田がリードする展開ながら点差を広げさせることなく粘り、旭川キシイの展開に持ち込む。しかし最後は力で勝るJR東日本秋田に引き離され敗れた。ベンチ入りのメンバーが9人とギリギリの人数で平均身長182㎝のチームながら、全員で走り、リバウンドに飛び込み、積極的にシュートを狙っていくバスケットを展開した。
 女子決勝も2年連続同じ顔合わせとなった。中盤までは接戦となったが、徐々に鶴屋百貨店が引き離し4年ぶりの優勝を果たした。敗れた山形銀行は怪我人が多く苦しいチーム事情だったが、「それはある程度どこも一緒。敗戦の理由にはなりません」と#4菅野(敢闘賞)は厳しい表情で言った。
 全日本社会人選手権の出場権がかかる女子3位決定戦は序盤重たい展開だったが、中盤から秋田銀行が引き離し差をつけて日立笠戸に勝利した。
 最優秀選手賞は男子が横河電機#17高木、女子が鶴屋百貨店#15濱本がそれぞれ初受賞。
 この大会で男子上位6チーム、女子上位3チームは10月25・26日に群馬県前橋市で行われる全日本社会人バスケットボール選手権に出場し、全日本総合選手権(オールジャパン)の出場(2チーム)と社会人日本一を目指して戦うこととなる。
日本実業団バスケットボール連盟
勝ち上がり 結果
スポーツのミカタ内
1日目の結果
2日目の結果
最終日の結果

★東京都実業団選手権
 現在開催中の東京都実業団バスケットボール選手権(兼関東実業団バスケットボール選手権大会予選)は9月21日の試合でベスト8が出そろった。
 リーグ戦での敗戦で今シーズンの1部復帰の夢を断ち切られた三井住友海上と、1部との入替戦で敗れ2部残留となったクラヤ三星堂の対戦は、三井住友海上が勝利し、リーグ戦での雪辱を果たす形となった。故障者の影響もありNTTデータと最後まで接戦となった東京日産はなんとか6点差で勝利した。葵企業vs大塚商会東京と東京電力vs警視庁は葵企業と東京電力が力の差を見せつけ勝利した。
 これでベスト8は横河電機、日本無線、新生紙パルプ商事、三井住友銀行、東京日産、葵企業、東京電力、三井住友海上の8チームとなった。今年度の関東実業団選手権の8シードは東京都からは6チームとなるため、2部の東京電力(来シーズン1部昇格)と三井住友海上はベスト4に入らなければ8シード入りは難しい。準々決勝の組み合わせは、横河電機vs三井住友海上、三井住友銀行vs東京日産、新生紙パルプ商事vs葵企業、日本無線vs東京電力となる。昨年この大会優勝の新生紙パルプ商事と昨年3位の葵企業がここで対戦。どちらかがベスト4入りを逃すこととなる。
 東京都実業団選手権は国体などのため2週間空き、10月10日(土)準々決勝、翌11日(日)に準決勝と21位決定戦、そして10月12日(月・祝)に代々木第2体育館で男女の決勝戦と3位決定戦が行われる。
東京都実業団バスケットボール連盟

★関東大学リーグ戦
 1部がスタートした関東大学リーグ戦。第1週から優勝候補同士の対戦である慶應義塾大vs東海大の試合が行われ、1勝1敗と星を分けた(得失点差では慶應義塾大が上位となる)。青山学院大、日本大、中央大が連勝スタート。逆に専修大、法政大、筑波大は連敗スタートとなった。
 2部は明治大と拓殖大が4戦で負けなしの4勝と頭一つ抜けている。国士舘大はまだ勝ち星がない。
 1部第2週は第1週に続いて優勝候補と目されるチーム同士の対戦である青山学院大vs慶應義塾大戦が行われる。さらに連勝の日本大と中央大が対戦、また第1週を連敗した専修大と法政大の対戦もある。
 2部も3週目にして優勝の行方を左右する可能性のある現在4勝同士の対戦、明治大vs拓殖大戦が行われる。
関東大学バスケットボール連盟

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

全日本実業団競技大会 最終日の結果

 千葉県の船橋市総合体育館で行われていた全日本実業団バスケットボール競技大会が最終日を迎えた。この日は男女決勝戦と3位決定戦の4試合が行われた。
 男女ともに2年連続同じ顔合わせとなった決勝戦はともに接戦となったが、男子は横河電機が、女子は鶴屋百貨店が勝利した。横河電機は3年連続3回目、鶴屋百貨店は6年ぶり4回目の優勝を果たした。

日本実業団バスケットボール連盟

1日目の結果
2日目の結果

<試合結果>
男子
決勝戦
横河電機 76 ( 15-18  18-11  19-18  24-21 ) 68 JR東日本秋田
3位決定戦
日本無線 73 ( 28-9  11-28  20-23  14-19 ) 79 新生紙パルプ商事

女子
決勝戦
山形銀行 59 ( 12-15  12-10  16-17  19-20 ) 62 鶴屋百貨店
3位決定戦
日立笠戸 59 ( 16-20  11-24  10-21  22-17 ) 82 秋田銀行

<最終順位(全日本社会人選手権出場チーム)>
男子
優勝:横河電機(関東1)3年連続3回目
2位:JR東日本秋田(東北1)
3位:新生紙パルプ商事(関東4)
4位:日本無線(関東3)
5位:九州電力(九州)
6位:ホシザキ(東海1)
※5位、6位は昨年度の全日本実業団選手権の成績で決定。

女子
優勝:鶴屋百貨店(九州)6年ぶり4回目
2位:山形銀行(東北1)
3位:秋田銀行(東北2)

<個人賞>
男子
最優秀選手賞 高木賢伸(横河電機#17・初)
敢闘賞 高橋純(JR東日本秋田#21・初)
新人賞 高橋純(JR東日本秋田#21)

女子
最優秀選手賞 濱本愛梨(鶴屋百貨店#15・初)
敢闘賞 菅野恵子(山形銀行#4・初)
新人賞 赤川愛(山形銀行#6)

全日本実業団競技大会 2日目の結果

 9月20日(日)、千葉県の船橋市総合体育館で全日本実業団バスケットボール競技大会2日目の14試合が行われた。

日本実業団バスケットボール連盟

1日目の結果

<2日目の結果>

男子2回戦(準々決勝)
 終盤に追いつき逆転勝利を挙げた新生紙パルプ商事はこれが対九州電力戦初勝利となった。終始粘りを見せた旭川キシイだったが、JR東日本秋田がうまくげーむをコントロールしJR東日本秋田が勝利した。攻守にリズムに乗れなかった曙ブレーキ工業に対し、序盤でリードを広げた日本無線がそのまま逃げ切った。横河電機はホシザキに付け入る隙を見せず勝利。
 この結果、全日本社会人選手権の出場権は横河電機、JR東日本秋田、日本無線、新生紙パルプ商事、九州電力、ホシザキの6チームに決定した。
旭川キシイ 65 ( 13-15  11-14  18-19  23-28 ) 76 JR東日本秋田
九州電力 62 ( 23-16  14-12  9-13  16-26 ) 67 新生紙パルプ商事
日本無線 100 ( 29-18  21-17  22-24  28-15 ) 74 曙ブレーキ工業
横河電機 96 ( 21-8  29-21  30-16  16-34 ) 79 ホシザキ

男子準決勝
 中盤で大きくリードを広げた横河電機が日本無線を退けた。新生紙パルプ商事が中盤までリードするもファールトラブルなどでリズムを崩し、JR東日本秋田が逆転勝利した。
横河電機 95 ( 18-13  27-19  37-28  13-20 ) 80 日本無線
新生紙パルプ商事 61 ( 22-17  15-11  8-22  16-14 ) 64 JR東日本秋田

女子準決勝
 早い展開から確実に得点を伸ばした山形銀行が日立笠戸に勝利した。前半は競った展開となったが、後半に入って鶴屋百貨店が徐々に秋田銀行を引き離し勝利。
山形銀行 87 ( 25-14  21-18  25-16  16-12 ) 60 日立笠戸
秋田銀行 60 ( 15-14  12-16  14-19  19-26 ) 75 鶴屋百貨店

交流戦
男子
イカイレッドチンプス 102 ( 22-12  15-25  32-14  33-6 ) 57 山形市役所
日立笠戸 98 ( 28-22  26-16  22-20  22-21 ) 79 東レ愛媛
APEX 65 ( 15-14  20-13  16-20  14-27 ) 74 タツタ電線
西野製作所 65 ( 20-25  10-35  19-33  16-30 ) 123 三井住友銀行
女子
丸紅 76 ( 16-12  8-9  34-16  18-8 ) 45 今治オレンジブロッサム
北國銀行 60 ( 17-30  14-21  16-24  13-19 ) 94 三井住友銀行

<3日目最終日・9月21日(月・祝)の予定>
10:30
B 男子3位決定戦 日本無線 vs 新生紙パルプ商事
 久しぶりにベスト4入りを果たした日本無線と2年連続3位決定戦の新生紙パルプ商事の対戦。関東実業団リーグ戦は1勝1敗と五分の成績。力の差はあまりなく、どちらのチームも万全とは言い難いところがあり勝敗の行方は分からない。
C 女子3位決定戦 日立笠戸 vs 秋田銀行
 昨年と同じ顔合わせ。昨年は秋田銀行が大差をつけて勝利しているが、今年は日立笠戸の力がアップしていること、秋田銀行のチーム状況がかなり変わっていることもあり昨年同様にはならないかもしれない。この試合の勝者である3位までが全日本社会人選手権の出場権を得ることができる。
12:20
女子決勝 山形銀行 vs 鶴屋百貨店
 2年連続同じ顔合わせ。鶴屋百貨店はここ数年なかなか優勝できないでいる。山形銀行が主力の怪我でメンバーを欠いていることもあり、鶴屋百貨店にも十分勝機はあるだろう。
14:10
男子決勝 横河電機 vs JR東日本秋田
 男子も2年連続同じ顔合わせとなった。ここまで危なげなく勝ち上がってきた横河電機と3試合すべてが大きなリードがない試合で、そのうち2試合は終了間際まで勝敗の行方が分からない展開だったJR東日本秋田。ロースコアで点差をつけられないまま終盤まで持ち込めればJR東日本秋田にも勝機はあるか。

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