インタビュー

オールジャパン2012 出場チーム紹介:アイシンAW

アイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城(JBL2・2位) 4年連続5回目
 強固なディフェンスでJBL2で2位を守っている日本人のみのチーム。今シーズンは補強もありオフェンス面が増強している。

Hコーチ:伊藤 篤司
『まだチームは出来上がっていない』
 リーグ戦では当然全部勝ちたいのは勝ちたいのですが、負けが必要な時もあるかもしれないですね。必要というか、その負けたことをどう解釈して次につなげていけるかっていうのが非常に重要かなと。自分としてはまだチームはそれほど出来上がってないのに結果的には今まで9勝1敗という形で来ていました。正直決して安定してないなとは思っていたのですが、やはり結果が付いてきている以上選手は安心してしまうという感じはありましたね。オールジャパンの初戦は倒産大か大東大のどちらかですが、実力からしてどちらが来るかわからない感じですよね。京産大は自分の母校なのでやはり楽しみですが、大東大はインサイドには鎌田君がいますし、岸本君とか遠藤君とか能力も高いので、ああいうチームとやれるっていうのもすごく楽しみです。初戦はやはり入り方が重要ですよね。向こうは2戦目になりますが、うちは1戦目なので乗せてしまうとドンドン調子が上がっていってしまいますし、そこは注意するところですね。
『一生懸命やっている姿を見せたい』
 3回戦のリンク栃木との対戦については我々はチャレンジャーですから好きにやればいいと思いますよ。かしこまってやる必要もないと思っています。もちろんHCとしてはどんな大会でも勝ちを虎視眈々と狙っていくっていうことは常にあります。それに今回はテレビ中継もありますから、2部のチームでもJBLのチームに対して一生懸命やるっていう姿を見せていくチャンスなので、そこは大きくいえばJBL2でやっているチーム全体の期待も僕らは含んでいるんじゃないかと感じています。JBL2をアピールするいいチャンスなのかなと思いますね。ただ、やはり我々は実業団ですから仕事をして練習という形をやっている疲労も溜まってきてるだろうし、お正月はみんな休みたいという気持ちは少なからずあると思うんですよね。そういうテンションでやらないといけないというのは非常に難しいところはあります。上手く疲労を抜きつつも、そこはチャレンジャーですから頑張って戦っていきたいです。

キャプテン:#21鈴木 鉄夫
 JBLでの経験を生かし、プレーでチームを牽引する。多くのチームや選手から目標にされる選手の一人となっている。
『うちのいいところを出していきたい』
 今のところチームはそんなにいい状態ではないですね。昨シーズンよりシュートがよく入るようになったので点は取れるようになったのですが、ボールが上手くまわらない時とかはシュートそのものが打てなくて苦しんでます。そうなるとどうしても熊澤の1対1に頼ってしまったりして、チームとしてのバスケットはよくない状態ですね。オールジャパンに対しては正直あまり意識していないのですが、初戦で負けないようにっていうくらいですかね。京産大か大東大ですが、どちらにせよ大学生なので、そこはやはりJBL2の2位というプライドを持ってやっていこうという感じです。勢いとか運動量ではやはり大学生の方が練習もしているしあると思うので、ポイントポイントで上手くその波を切って、うちのいいところを出していけるようにしたいですね。3回戦でJBLとの対戦ですが、勝ってやろうとかいう気持ちはないですね。まあ、できればいいですけど…って感じです。まずは2回戦を勝って、3回戦にですね。あとは自分のプレーがJBLでやっていたころに比べてどのくらい落ちてるのか、そしてどのくらい通用するのかっていうのはちょっと楽しみです。

ピックアップ:#55熊澤 恭平
 新人ながら今シーズンから新設されたJBL2・月間MVPで開幕月である10月のMVPに選出される活躍でチームのスタートダッシュに貢献。驚異の身体能力と高いバスケIQから繰り出されるプレーは見る人を魅了する。
『オールジャパンに出られることに感謝してプレーしたい』
 オールジャパンは初戦が大学生ということで間違いなく元気がありますし、走ってくるとでしょうから、うちも走るチームだし、JBL2の2位というプライドがあるので大学生に走り負けないようにしていかないといけないです。自分としては3回戦のリンク栃木、そこに挑戦したいという気持ちがあります。そこで今の自分の力がどのくらい通用するかっていうのを試したいかなと思います。オールジャパンという大会に出られるということがすごいことなんだなっていうことをJBL2に入ってから気づいたっていうのはすごく自分としては大きくて、出られることを感謝したいですね。社会人になって月から金まで仕事をしながら試合をする大変さを本当に感じていて、オールジャパンのような大きな大会に出られるということを自分の中で重く受け止めてプレーしたいっていうのは大学の時にはなかった感じですね。
『大人のバスケットを学んでいる』
 初戦の相手は大東文化大か京都産業大ですが、大東文化に関してはすごく若くて勢いのあるチームというイメージで、京産に関しては関西のチーム全体に言えるのですが、アウトサイドを多く打ってくるすごく積極性のあるチームだなという印象ですね。大学生についてはチームの中では僕が一番年が近いので、ある程度考えていることとかも分かるとは思います。だけど僕はJBL2に入ってJBL2の選手の皆さんのプレーを見て、すごく上手くスクリーンをかけるとか、ファールをするポイントとかそういうのをすごく感じています。これが大人のバスケットなんだなっていうのを学んでいるところなのですが、そういう大人のバスケットっていう部分が逆に大学生に対しては通用するんじゃないかなと思いますね。

取材日:2011年12月11日(日)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:豊田通商

豊田通商ファイティングイーグルス(JBL2・1位) 9年連続13回目
 2008-2009シーズンからJBL2では無敗を誇っていたが、今シーズンは3年ぶりにレギュラーシーズンでの黒星となり現在2敗。負けを知ってからの強さを見せたい。オールジャパンでJBLに勝利することがチームにとっての目標の1つとなっている。

Hコーチ:渡邊 竜二
『妥協しないこと』
 1敗してから出し切ること、妥協しないことっていうのを言い続けて、何かを変えるというよりは自分たちが変わることを目指していますがまだまだです。今までも勝っているけどモヤモヤしているという試合がほとんどなんですよ。なので本当に起こるべくして起きた負けだったのかなと思いますね。オールジャパンは多分初戦は前回と同じ日本無線になると思いますが、外からのシューターがたくさんいる印象なので、やはり気持ちよく打たせないことですね。激しいディフェンスができれば大丈夫だとは思いますが、ディフェンスが後手に回って締まって向こうのシュートが入り出すと怖いかなとは思っています。相手がどうとかでなく、自分たちの中でチームディフェンスが本当に機能するかというのがあって、負けた試合もそうでしたがうちはディフェンスが崩壊する時間があるんですよ。そういう時間帯をいかに短くしてなくせるかがポイントなのかなと思います。
『JBL2の力を見せられるように』
 3回戦の日立はアウトサイドシュートがガードが中心で、3ポイントシューターがいなくなったことは大きいかなとは思います。とはいえあのチームはディフェンスのチームだと思っているので、いかに点を取るかが重要なのかなと思います。どうしても竹内がいるとミスマッチが絶対1か所はできてしまうんですよね。竹内のところ以外はそんなにサイズ的に差が出ると言うことはないのですが。今のチーム状態ではなかなか今ここを見てほしいというアピールするところがないのが正直なところですが、それでもやはりJBL2もそこそこやるぞっていうところはなんとか示したいと思いますね。

キャプテン:#1宮崎 恭行
 攻撃型PGとしてチームを勝利に導くキャプテン。厳しいマークも物ともしない得点力をもつ。
『負けた時の悔しさは大きい』
 今年に入ってからは負けたDライズ戦以外でも負けてもおかしくない試合がいくつかあったので危ないなという気持ちはあったのですが、やはりどこかに油断があったのだと思います。みんな一生懸命にはやっているのですが、どこしらそういう気持ちがあって、それがあの試合では出てしまったように思います。相手を格下という風に捉えてしまうと試合へのモチベーションも落ちてしまって、集中力も続かなかったりと、やはり気持ちの面が全てですね。確かに勝ち続けるプレッシャーというのもありましたけど、それ以上に負けた時の悔しさは大きいです。全員選手は悔しいという気持ちがあったと思うので、その後は集中していい練習ができたと思うし、まだ100%ではないですけどいい方向には進んでいるかなと思います。でもまだまだこれから変えていかないといけないとは思っています。やはり全て練習ですので、普段の練習から試合を意識した練習ができていたかといえばできてなかったですし、そこは変えていかないといけないし、もっと僕がみんなに声をかけて気持ちの面でも引っ張っていかないといけないと思いますね。
『泥臭いところも必死で』
 今回の組み合わせは一瞬昨年のかなと思ってしまいました。前回の日本無線との対戦の時は珍しく前半からいい調子でいけましたが、当然向こうも勝ちたいと思っていると思いますし、そういう挑んでくる相手に受け身にならないようにしたいですね。次の3回戦のこともありますし、初戦からチャレンジャー精神というのを持って臨みたいです。その日立との対戦では前回、何もできず、悔しい思いをしました。JBLのスタッツを見ても日立はディフェンスのチームなので、なかなか崩しづらいところはあります。なので前回はオフェンスが悪い流れになって、それをディフェンスにも引きずってしまいました。日立に今シーズン入った柏倉さんとはこれまで一度も対戦したことがないです。マッチアップしながらたくさん学べることもあるでしょうし、学ぶだけじゃなくてドンドン挑んでいきたいですね。前回と同じ相手なので、やはりチャレンジャーという気持ちで一生懸命臨んでいるところを見てもらいたいですね。全力でプレーして、泥臭いところでも必死でやっていかないと相手にはならないので、そういうところを見てほしいと思います。オールジャパンでのJBLのチームに勝利するというのはうちのチームの最大の目標で、チームが一つになって向かっていかないと達成できないものなので頑張っていきたいです。

ピックアップ:#11神津 祥平
 2010-2011シーズンの新人王。インサイドでの強さを発揮すれば、得点やリバウンドで活躍、勝利に貢献する。
『気まずい感じで試合を終えたくない』
 負けてからは全員練習に対しての気持ちも変わってきました。そういう意味では負けたことがいいきっかけというか、自分を改めることができたように思います。やはり勝ち続けることでどこかに勝てるんじゃないか、勝てるだろうと言う気持ちがあったのですが、負けがきっかけで自分のやらないといけないことを再確認したっていうのはあります。初戦となる2回戦は多分日本無線が来ると思いますが、大学の先輩もいますがあまり意識せず、まずは手堅くいきたいですね。トーナメントは入りが大事なので気を抜かないようにしっかりとしたゲームをしたいです。3回戦の日立との対戦は多分竹内譲次さんとのマッチアップになるんじゃないかと思いますが、身長では完全にミスマッチになってしまいますね。普段あまり自分は相手の方が自分より大きいという状況になることが少ないので厳しいところはありますが、あの人より僕の方が少しは速いと思うので、しっかり動いてなるべくボールを持たせないようにできればいいかなと思います。今回ハニーカットが入って、彼はずっとJBLにいたので日立に対してもいろいろと情報ももらって練習してますし、頑張って少しはひと泡吹かせたいですね。前回がそうでしたが、もう気まずい感じでは帰りたくはないですから。お正月からそんな雰囲気になるのは嫌なので、頑張っていきたいです。

取材日:2011年12月18日(日)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:レノヴァ鹿児島

レノヴァ鹿児島(JBL2・3位)
 昨シーズン、プレーオフを目前にシーズンが中止となった。選手の入れ替えは多かったが、昨シーズンからのチーム力はつながっており、初のオールジャパン出場を決めた。

Hコーチ:鮫島 俊秀
『プロチームという十字架』
 オールジャパンは3年ぶりですね。レッドシャークスが最後の年に有終の美で出て、3回戦まで行きました。久しぶりの出場ですが、正直言って勝つ自信はないですね。まだまだうちのチームの強さは危うものなので。あと延岡学園高とは一番やりたくなかったんですよ。隣の県で、それに何より彼らは強い。彼らのモチベーションが落ちてくれることを望みたいですけどね。みんな高校生は大丈夫でしょうって言ってますが、どこにもそんな保証はない。なんだ高校生にプロが負けるのかってそんな十字架を背負わされてますからね。正直言って今年のオールジャパンは非常に辛いですね。それにうちは中園でさえオールジャパンを経験してなくて、経験している西堂は勝ち上がってというのではなく出るべくして出てるわけでしょう。あの怖さを彼らはまだ分かってないんですよね。
『辛い大会です』
 2回戦勝つと拓殖大ですが、ここは長谷川が出られないもしくは出ても本調子ではないので、そこは何とかなるかなという気はしています。何より怖いのはあの雰囲気ですね。ほとんどの選手が初めてでしょう。おのぼりさんになってしまうような気がするんですよね。うちは真面目さでは負けないけど、あの雰囲気はね。でも今はまだ早いのでわざと何もオールジャパンには触れてない状態なんですよ。ここからモチベーションをどうもっていくかなので。それにしても九州同士を1回戦から当てるなって思いますよね。自分としては千葉とやりたかったですね。本当に辛い大会ですが頑張ります。

キャプテン:#39中園 隆一郎
 これまでエースとしてチームを牽引してきたが、今シーズンからチームキャプテンとしてもチームを率いることとなった。シュート力はもちろん、豊富な経験からのバランスのとれたプレーでチームをまとめる。
『雰囲気を楽しみたい』
 チームとしてはまだコミュニケーションが足りないと思うのですが、それは今シーズンが始まる前にもシーズン通してのテーマだと思っていて、西堂もだし、ラフもだし、新しい選手にも声をかけて、もっとそこを改善できるようにしたらもっといいチームになると思いますね。これまでも発言だったり、チームをまとめようという気持ちはなかったわけではないのですが、キャプテンになったことで増えましたよね。自分はオールジャパンは初めてですね。レッドシャークスが出た時は別のチームにいましたから。オールジャパンはJBLとかクラブチームとか、普段のリーグとは全然違う雰囲気だと思いますね。行ってみないと分からないのですが、高校生だったり大学生だったりと対戦するので、その雰囲気を楽しみながら勝ってJBLに挑戦したいです。
『自分たちのペースでやること』
 やはり1回戦が高校生なのでそれで絶対負けられないというのが硬さにならないといいなと思いますね。それがちょっと怖いですね。延岡学園高はセネガル人がいて、高校生だから元気よく走りまわると思うんです。そこでどこまで自分たちが向こうのペースではなくて自分たちのペースでやれるかだと思うんです。こちらにはラフもいるし、西堂もいるので、落ち着いてやればいいと思ってはいます。気をつけることは向こうの動きに惑わされないことですかね。2回戦の拓殖大は話ではオールアウトとは聞いているので、正直僕たちにとっては面倒くさいとは思うのですが、そこに振り回されずにどれだけ僕たちのバスケットができるかだと思います。勝ち上がれば東芝ですが、そこにもあまりイメージはないですね。チャレンジャーなので個人としてはいろいろなことに挑戦したいし、チームとしてもいろいろなことを経験してもっとチームを作っていけるようにしたいです。もちろん勝てたら最高ですが、そうなれるチームに、いい試合ができるチームにしていきたいと思います。

ピックアップ:#9西堂 雅彦
 JBL・トヨタ自動車アルバルクから今シーズン移籍。環境の違いに戸惑いながらも、チームを支え、牽引する意識を強く持ってコートに立つ。
『環境の違い』
 JBLとの違いとしては一番は環境ですよね。バスケットをする環境っていうのが、JBL2はほとんどが企業チームで仕事をしながらという環境なので、練習時間もそうですし、練習環境っていうのも整っていないっていうのが多いですよね。レノヴァもまだ発展途上のチームですから、練習環境的に難しい状況ですね。大学卒業後少しの間、黒田電気でプレーしていたのですが、その頃に比べてプロチームが増えてきて活性化している面はあると思います。ただ企業チームが多くて、力の入れ方がマチマチなのかなと思いますね。チーム練習というのが少ないので、コンディションを整えることとかが個人の意識の問題になってしまうんですよね。なかなか自分で判断してやっていくのは難しいですから、その辺もかなり大きいと思います。このチームではこれまでとは単純に求められているものが違うので、責任感っていうものは増えてきますよね。質が悪くなって、プレータイム増えて、責任が増える中で自分のプレーに納得できていないのでそこは辛いですね。
『元気なプレーを見せたい』
 今までは勝って当たり前のチームにいたのですが、今は出ることすら厳しい状況ですから、鹿児島のチームとしてJBL2から初めてオールジャパンに出るっていうことは、鹿児島の人たちにとっては大きいものがあるので、そういった意味でも本当に出れて良かったし、1回でも勝ってもっと注目してもらいたいというのはあります。延岡学園高については完成されたチームというのはありますね。高校生というよりは大学生に近いイメージですね。だけど相手がどこでも自分たちのバスケットをしたいという気持ちはあります。高校生だからというのではなく、同じ目線でやれたらと思います。相手が高校生で、僕らはプロチームっていうのを謳っているので、東京体育館というのもあるし、そこは初めての全国大会というのもありますからやはりいろいろなプレッシャーがあるとは思いますが、一人ひとりがどこまで自分をコントロールできるかというのが大事なんじゃないかと思います。これまでの自分を見てくれていた方々には下手になったなと思われないように、まずはプレーをしっかりと作らないといけないなと思います。自分でも感じてるってことは周りでも感じてると思いますが、一応僕は鹿児島でもプロでやっているので、質が落ちるっていうのはやはりあってはならないことなので、その質をできるだけ上げて、元気なプレーを見せたいと思います。

取材日:2011年12月11日(日)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:九州電力

九州電力(九州) 2年連続3回目
 前回は社会人選手権で優勝してのオールジャパン出場だったが、今回社会人選手権の出場自体を逃し、九州総合のみに絞って臨んだ。個々の能力もチーム力も高いが、なかなかチームとして安定してその力を出せていない。オールジャパンでも過去2回の出場は1回戦敗退となっており、今回初勝利を目指している。

コーチ:山口 健太郎
『受けにまわることなく、挑む気持ちで臨みたい』
 前回大会は2回戦の東海大戦を意識してしまって、地に足がつかなかないまま終わってしまったという感じでした。持っていき方のミスですね。今回、1回戦の三井住友銀行はこれまでも何度か対戦しているチームなのですが、これまで負けていないからと言って決して気を抜けないと思っています。昨シーズンの2月の大会で勝っていますが、その時と同じチームとは思ってないですし、今年に関しては向こうの方が成績は上なので、逆に胸を借りるつもりで、しっかりと自分たちのバスケットをやってきたいです。うちとしてはディフェンスから速い展開に持っていけるようにして、向こうのチャンスを極力潰して、タフショットを選択させて、しっかりみんなでボックスアウトをしてっていうところをみんなで頑張れるように練習しています。三井住友銀行はすごく頑張るチームで、大崩れしないという印象ですね。全日本実業団競技大会での横河戦を見ていたのですが、みんなの勝ちたい気持ちがすごく現れてて、いいチームだなと思いました。自分たちが受けに回ってしまうといい結果が得られないはずなので、挑む気持ちで臨みたいです。
『オールジャパンに出続けることが目標』
 2回戦の日本大はやはり石川君ですよね。なんだかんだ言って石川君のチームだなっていうのが強くて、あそこをどう止めていけるかというのがあります。あとはボールをつぶすディフェンスとか、ペネトレイトに対していかに早くチェックを入れて、ローテーションをするかというのは1回戦の銀行でも佐藤君とかシューターがいるから、そこはしっかりとやっていって、相手のプレーをどこまで限定させていけるかというのが重要ですね。相手にセカンドチャンスを与えないように、いかに相手の攻撃をつぶしていけるかというところで、それが上手くできればと思っています。僕としてはオールジャパンに出るということがチームの成長のためにも重要だと思っています。オールジャパンでは実業団以外のカテゴリーのチームともやれますし、上のカテゴリーとやれるいいチャンスですからね。オールジャパンに出続けるということを一つの目標にして、出たからは何かを残すということですね。これまでは出たことにある程度満足するところがあったのでしょうが、今はそれではダメで、もっと上へという感じです。前回のようなことは今回は大丈夫と言い切りたいところですが、9月の結果もあるので。みんながやることをやらないとどこにも勝てないということを自覚していてくれれば問題ないと思うのですがね。試合時間が遅いのでそこまでの持っていき方も難しいですね。
『言い合える環境から目標意識を浸透』
 9月の時に試合が終わってすごく長いミーティングをしたのですが、あの時にチームとして上を目指すのであれば慣れ合いというか、仲良し軍団はやめて、言いたいことは言っていかないとダメだって。それができないならもうバスケ止めようやっていうことを言って、みんなで時間をかけて話しました。そこでみんながしっかりと目標意識を持てるようになって、お互いに言い合える環境ができて、今は練習自体すごくよくやるようになっていますね。今回もポイントの1つは入り方ですね、やはり。とにかくしっかりと自分たちのやることができれば負けないと思うんです。うちはまだ1回戦勝ったことがないので、そういう意味では初出場の三井住友銀行とはそんなに変わらない状況だと思います。今回の対戦は社会人選手権に出れてない自分たちにとっては、社会人2位のチームとの対戦ということである意味よかったなと思っています。

キャプテン:#1平山 稔
 若い選手の多いチームをまとめ、引っ張るチームキャプテン。コートではアグレッシブに、ベンチでは誰よりも声を出して熱くチームを鼓舞する。
『チームディフェンスがどこまでできるかが大切』
 社会人選手権は第3回以来連続して出てましたから、出場できなかったのはちょっともどかしい感じでしたね。しかし、社会人選手権がなかったことで九州総合に集中できたところはありますね。今回、2年連続で3回目になりますが、そこはもう何も変わらないです。1回戦から始まりますし、うちはまだ勝ててないので。三井住友銀行に関しては今年は多分、相当チーム的にはいいと思っています。これまでの対戦ではうちが勝っていますが、かなり集中してやらないと足元すくわれるんじゃないかなと思いますね。どんな形であれ1回戦を勝てば、次はいけるかなという気もしているんですけどね。日本大に関しては関東の1部でインカレ上位のチームだと思っているので、ある意味今の自分たちの力を試すのにいいチームだと思っています。ポイントはやはりディフェンスだと思います。チームディフェンスがどこまでできるかでしょう。ディフェンスをサボるとうちはもうアウトなので、そこをしっかりみんなが理解して、コートに出た人がしっかりとディフェンスをできる環境が作れればいいと思います。目標はやはり3回戦まで行きたいですね。今一番強いトヨタとですが、そういうのがいい経験にもなると思いますし、オールジャパンでしか対戦できない相手ですから、対戦できれば全力で臨みたいです。

ピックアップ:#5中川 直之
 九州電力が全国の舞台に進む原動力となった選手。誰よりも勝ちたい気持ちが強いが、ポイントガードとしてチームを冷静に見ることもできる。
『続けて優勝することが大切』
 社会人選手権に出られなかったことはやはりなんだかちょっと一線から離れたっていう感じがしていました。今年はたまたま仕事が忙しくて、時間が経つのが早く感じたのでそういう取り残された感っていうのは感じる暇はなかったのですが、ただ普通に考えたらぽかんと穴が開いたなという感じでしたね。前回は社会人選手権で優勝してオールジャパンを決めてからの九州総合でしたが、そこで優勝したことで自信が付いたってことと、1回優勝したらその後も続けて優勝したいっていうのはありますね。昨年まで全国では勝っているけど九州総合では優勝したことがなかったので、九州で一番になろうと言うのが去年の目標でした。実業団では勝つのに高校生や大学には負けるって言われる頃があったので、それを払拭できたのはすごくうれしかったのですが、それを2年、3年と続けていくことがすごく意味のあることだと思ったので、そういった意味でも今回の九州総合は負けられないなと思いました。
『トスアップの瞬間から集中していくこと』
 9月の全日本実業団競技大会の1回戦で負けて、あの負けを簡単に流したくなかったので、交流戦の後みんなで長いミーティングをしました。それでまたそれぞれがしっかりと考えて、今後どうしていくかというのをチームで決めることができたので、そこでみんなで自覚を持ってやるようになったかなと思います。それでも人間なので手を抜くところがあるのですが、なるべく高いところにチームの基準をつけるように一生懸命やっています。三井住友銀行はすごく考えてやってくるし、すごく勝ちたい気持ちも伝わってくるチームで、これまではたまたまうちが勝たせてもらっているけど、最後まで集中を切らさないので、やりづらいなという印象はあります。今年は横河を2回倒したりとかコンスタントに結果を残しているチームなので、相当力をつけてきているんだろうなと思うと厳しい試合になるのではないかなと思います。初戦がそういう相手というのはこれまでうちにとって鬼門で、うちはトーナメントの入りがすごく悪いので、本当にしっかりとイメージを作って、トスアップの瞬間から全国大会の準決や決勝のように集中してやることが一番大切だと思っています。
『スピードのあるオールコートの展開を見てもらいたい』
 日本大はやはり学生なのでスピードとフィジカル、それと元気ですよね。シュートの確率とかその辺は怖いので、同じペースに付き合わないようにしないといけないです。いかに考えて上手くしのいでいって、さらに自分たちのペースに持ち込んでいけるかが重要だと思います。今までオールジャパンでは地に足がついた試合をしたことがないので、今度こそはちゃんと試合をして帰ってきたなと思える試合をしたいですね。うちのチームの良さはオールコートの展開だと思います。激しいディフェンスして、いいリバウンドとって、そこからの反応っていうのは見てもらいたいところですね。スピードのあるバスケットを展開できたらなと思います。

取材日:2011年12月21日(水)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:ホシザキ

ホシザキ(東海) 初出場
 APEXともに東海地区の実業団を牽引するチーム。今シーズンは選手の人数が減り、なかなか結果が出せなかったが、秋以降はオールジャパンに照準を絞ってやってきた。人数は少ないが、能力のある選手が多く、チーム力は高い。

コーチ:増田 浩二
『みんなで決めて進むことでチーム全体が変わってきた』
 始まった当初から来年新人が入ってくるまではこの人数でやるっていうことは決まっていましたし、戦力的には揃っているとは思っていたのですが、チームがなかなかまとまらなくて、さらにそれに対しての時間が費やせなかったこともあって、結果が残せないまま9月に入ってしまいました。でも9月に全日本実業団競技大会で負けてミーティングをやった時にみんなで意識統一ができたかなと思います。僕が決めるのではなくみんなで決めていこうということで、今回は東海総合に照準を絞ってやろうということを決めて、そこから選手自身がよく声が出るようになって、チーム全体が変わってきたかなと思います。9月の大会以降はうちは選手が9人しかいないので練習の中でゲームはできないのですが、個々のスキルをつけようということで体力をつける練習に取り組みました。人数が少ないということもあって、怪我人等が出れば6~7人でまわさないといけなくなりますから40分走れる力が必要なことは選手たちも分かっていましたがなかなか自分たちではやれないところがあるので、そこはやらせていこうかなと思って結構走らせました。東海総合ではSWOOPSとO55との対戦いうのはある程度分かっていたので、チームで何をしていくかというのを考えていきました。キャプテンの三浦と同期の水谷の2人がチームを引っ張っていますので、彼らがやれば他のメンバーもついていきますから、それで個々に意識を持って練習ができたことが結果につながったと思います。」
『一生懸命、真面目にやっているところを見せたい』
 JR東日本秋田に対しては僕は外のシューターよりもインサイドの選手の印象が強いですね。うちはそんなに高さがあるわけではないので、そこでうちのセンターがファールが嵩んだらどうしようかなというのはあります。リバウンドも重要になってくるので、そこは意識させてます。オールジャパンに出られたということはもちろん選手たちの自信にはなると思うのですが、それ以上に2月の大会やさらに今後につながってくるものでもありますから、なかなか大会レベルのチームと対外試合ができない環境でもありますので、1試合でも多く試合がしたいというのはあります。2回戦の青山学院大については正直レベルが違うので、少しでもいい試合ができればいいかなと思っています。経験をすることがまずは大切かなと。基本的に企業スポーツなので、名前を売っていく必要もありますから、社会人でも一生懸命、真面目にバスケットをやっているというところは見せたいですね。今回のオールジャパン出場は結果が新聞に載ったくらいですが、社内や取引先のお客さんにも声をかけていただいています。関東の営業所の方々からも応援に行こうかなという言葉をもらってて、非常にうれしいですね。会社からお金を出してもらって遠征なども行かせてもらっていますので、それで結果を残せないっていうのは会社にも申し訳ないですから、少しでも頑張ってきたということがアピールできて、応援してくださっている方にも見ていただけるので出場できてよかったと思っています。出場経験者は少ないのですが、大会に向けては自分たちだけでなく東海の代表として出るんだってことをしっかりといっていきたいですね。選手たちにはそういう自覚を持って臨んでもらいたいです。

キャプテン:#12三浦 正和
 チームのエースからチームを牽引する柱となった。若い選手からの信頼も厚く、その分責任も重いが、チームのさらなる上昇にむけて取り組んでいる。
『東海総合は優勝したいという気持ちが強かった』
 自分が大学の時は東海総合は優勝して当たり前だったので、オールジャパンは出れて当然という感じだったのですが、社会人になってみて東海総合で優勝する難しさを知りました。JBLとか他のカテゴリーが参加する大会に出られることがうれしいし、本当に価値のある大会だと思うので、自分のキャリアの中でも誇らしいことだと思います。チームとしては今年は東海でも勝てない試合があったり、愛知県でもAPEXに負けたりと安定してないです。9月の全日本実業団競技大会で三井住友銀行に対してそれなりにゲームはできたのですが、安定して力が出せなくて、自分たちの力はこれくらいなのかなと思ってしまうような部分があったので、東海総合は優勝したいという気持ちは強かったです。社会人選手権に出られなかったことで逆に東海総合1本に絞って大会に臨めたということはあります。取り組みとしては9月までの練習で何が足りなかったかという反省でやはり走る練習が少なかったということで、人数も少ないのに試合の中で走りきれなかったというところはあったので、この1ヶ月頑張って走っていこうと取り組みました。それが東海総合で成功したかなと思います。
『思い切ってやるしかない』
 JR東日本秋田に対しては東北のチームなので、走ることとディフェンスすることがしっかりしている印象です。対策としてはトランジションにちゃんとついていけるようにすることですね。ガード陣がすごく速いイメージがあって、シューターがいて、インサイドががっちりして、リバウンドを取って、外回りはどんどん1対1をしかけて3ポイントを打ってっていう印象、シンプルに一生懸命にやってくるチームなので、僕らもそれに負けないように思い切ってやるしかないと思っています。2回戦の青山学院大についてはリーグ戦やインカレのビデオを見て、本当に強いチームだなと感じるし、一人ひとりの能力も高いし、インサイド陣はドンドンと成長していっている印象ですね。全然うちの方が弱いのは分かっているので正直やりたくない気持ちもなくはないのですが、JR東日本秋田に勝ってやれるのであれば、自分のキャリアの中でもそういう相手とやれるって言うのはそんなにあることではないので楽しみというか目標にしたいですね。
『一生懸命やることが一番の売り』
 今考えているのは1回戦だけなので、青学がどうこうっていうことはみんな考えてないですね。JR東日本秋田の方がうちより格上なので、その中でなんとか勝ちたいですし、試合の内容的にもこれから2月の全実につなげていけるようにしたいですね。うちもなかなかスタイルが出せないというか、外のシュートが入らなかったら負けるっていう試合ばかりしているので、ディフェンスをしっかりやってその中で自分たちのリズムを作っていけるようにしていきたいです。それをやれればJR東日本秋田との試合もいい結果につながると思うし、2月にもいい形でつながっていくと思います。うちは吉田が1人ワンセンターで、あとはオールフォワードと言えるくらいの状態ですが、それぞれが自分の役割をやっていけるチームだと思います。一生懸命やるということが一番の売りで、その中でシュート力とか、走る力とかを見てもらいたいですね。みんなから応援されるようなチームを、会社内でも職場の人がまた観にきてくれるような、応援してくれるようなそんなチームを目指していきたいですね。実業団のチームとして会社の宣伝的な部分もありますが、社内の人に応援してもらえることが大切なので、自分たちの試合をまた観たい、応援したいと思ってもらえるように頑張りたいです。

ピックアップ1:#22藤田 大貴
 シューターとして期待されるも、チームがなかなか浮上できず苦しい状況の中、誰よりも強く勝ちたい気持ちを見せる選手。
『自分たちの力を出し切ってやりたい』
 オールジャパンは大学1年の時からですから7年ぶりくらいですね。JBLから高校生まで含めたすべての中の日本一を決める大会ですから、それに出られるっていうのはすごく光栄ですよね。自分たちの力というだけでなく、これをきっかけにチーム状態も上がっていければいいなと思いますね。JR東日本秋田はしっかりやってくるなという印象はあります。ガードやフォワードはのびのびやってきて、インサイドがまとめてっていう、本当に一丸となっているチームという感じですし、波があまりなくて、必ずどんな相手でも接戦に持っていける力がありますから、本当にいいチームですよね。うちはここ最近ずっと波があって負ける時は20点差30点差をつけられます。それが9月に三井住友銀行との試合では負けましたけど自分たちの中ではここ2年くらいの中でもかなりいいゲームができたなと思いました。オールジャパンではまずはJR東日本秋田にという気持ちが強くありますから、それに勝てればチームとしても力になると思うので、頑張りたいですね。オールジャパンはこれからも簡単に出られる大会ではないと思っていますから、自分たちのプレーをしっかりして絶対悔いの残らないようにしたいです。なかなかそんな大舞台では試合はできないので、雰囲気も楽しみながら、飲まれないようにしたいですね。自分たちの力を出し切ってやれればいい試合ができると思いますし、それが絶対自信につながると思います。

ピックアップ2:#1吉田 雄治
 今シーズンからチーム唯一のセンタープレーヤーとなったことで、これまで以上にチームの要である自覚をもってプレーしている。
『センターとして相手チームから学び、吸収したい』
 うちはセンターが自分しかいないので、自分がファールトラブルとかで抜けると他のメンバーは小さいのでそこは責任持ってやらないといけないなと思いますね。JR東日本秋田はインサイドが頑張ってくるイメージです。オフェンスリバウンドにしっかり絡んでくる感じで見ているので、まずは自分たちがディフェンスリバウンドをしっかり取っていけるようにしたいです。オールジャパンは特に今年はここまで成績的にいいものを残せてなかったので、2011年最後にオールジャパンだけは絶対出場権を取って終わろうって、みんなでその目標に向かっていけたのがよかったですね。自分たちのチームは今人数が少ないので、5対5をやれることがなかなかないんですよ。なのでオールジャパンというところで強豪チームとできると言うのは本当にありがたいなと思っているので、一つでも多く試合をしたいですね。JR東日本秋田からはいろいろ勉強をさせてもらうことも多いと思います。やはりあれだけセンターがしっかりしているチームは大きく崩れることがあまりないですよね。だから試合をしながら相手の動きを見て、少しでも吸収できればと思っています。

取材日:2011年12月24日(土)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:大塚商会

大塚商会(関東) 5年ぶり3回目
 JBL・日本リーグに昇格後、残った選手や別のメンバーで関東実業団最下部の5部からスタート。昨シーズン2部に昇格し、戦力も補強して全国大会出場も果たした。今シーズンは東京都実業団でベスト4入りし、関東総合に向けてのステップとなった。

コーチ:岡村 憲司(選手兼)
『プレーするのは今回が本当に最後になる』
 自分はこれまでいろいろなカテゴリーで出ているので、そのカテゴリーで違うところはありますね。大塚は最近1部とやるようになって何が足りないかとか個人的にもチーム的にも大分分かるようになってきたと思うので、それをこの大会で改めて確認して2月の全国大会に臨みたいなというように思っています。1ヶ月しかないですから、このオールジャパンでチームをある程度まで仕上げて、そこから2月に向けてさらに強化するという感じですね。ここで変な試合をして1回戦で負けたくはないです。強いチームとやって、自分たちの力を出し切って終わりたいなという気持ちはあります。目標は3回戦まで行きたいですね。うちは出場経験者が少ないので、お正月から試合をするという状況に飲まれないこと、あとは会場に飲まれないこと、そこが一番だと思うんですよね。コンディションもそうだし。うちの選手は大舞台に弱いから心配ではあります。今後もオールジャパンには多分出ますが、プレーするのは今年が本当に最後だと思います。俺としては全国大会と来シーズンにつなげたいというのがあるので今シーズンは頑張りますが、来シーズンはないです。俺としては来年は絶対出ないので、俺がいない状態で上手くやってもらいたいと思っているのですが。
『オールジャパンに出ることはすごいこと』
 オールジャパンは各県で1位になって、関東で1位にならないといけないってすごくハードルの高い大会だと思いますよね。前回自分がクラブチームから出たので勧めたのですけど、そう簡単には出られないと思っていました。東京都で勝ち、関東で勝って出場を決めたことは選手たちにも自信になっていると思います。オールジャパンに出るってことはすごいことなんですよね。そういう意味では本当に価値のある大会だなっていうのが初めて分かった。今まで出られなかった人が出られるという喜び、すごい伝わるんですよ。出れて本当によかったなって思います。うちは企業チームで社員が応援しに来てくれるようなチームにしたいと思っているんです。今年はまだ社内でもあまり意識されていませんが、こういう大会に出ることで少しずつ浸透していけばいいなと思いますね。そのためにもどうにかして3回戦に行きたいですね。でも12月は忙しくて全く練習できないです。そこはなんとかするしかないですけどね。三菱と対戦できるように頑張ります。

Aコーチ:藤原 大地
 岡村HCが多くの時間コートに出ているため、ベンチでの采配はすべて任されている。
『オールジャパンは選手にとってもコーチにとっても出たい大会』
 試合に出てても状況の把握っていうのは岡村さんはできているので、そういう意味ではベンチにいてもいなくてもそんなに変わらないのかなと思いますね。一応基本的にはメンバー交代とタイムアウトっていうのは任せてもらってます。岡村さんは基本的に任せるっていったものは任せてくれるので、その交代はなかったとかそういったことは基本的にないですね。試合前に誰と誰をこういうタイミングになったら交代するとか、そういう話はしています。岡村さんはプレーヤーとしてJエナの時から見ているので、その時の印象からしてもすごいなっていう、見えないところで支える選手っていう感じですよね。このチームにきてからもそれぞれに役割を与えてくれるような感じなので、そういう意味では自分がどこを伸ばしていったらいいか選手たちが分かってきていると思います。自分はオールジャパンの出場経験はないです。オールジャパン自体はずっとバスケットをやっている人なら選手にしてもコーチにしても出たいものですよね。できればもっと若いうちに出たかったです。
『来年につながる大事な試合』
 大塚商会に入ったころはオールジャパンに出るようなチームになることは全く思ってなかったです。一昨年、以前からいた選手たちと今のような中途半端なチームは嫌だ、しっかりやるのか、やらないのかはっきりしようという話をしていて、みんなで集まって勝つことを目的にしたチームにしていこうということを話して、GMにも話をして、長谷川(武)とか岡村さんとかを呼んでいただいて、今のようになりました。来年は新人もたくさん入る予定なので、今のメンバーでやるのは今年が最後になると思います。熱いチーム、全員が目的を持ってやったチームなので、そういう意味ではこの先に続いていくための大事な試合だと思っています。今のメンバーでいけるところまで行って、その結果来年いい形で入れればいいと思うので。予選で曙ブレーキ工業とやった時にうちかなり波があって、シュートが非常に悪い確率でしたが、その中でもディフェンスを頑張って勝てたっていうのはすごく大きいことだと思います。あとは実績を残したいです。学生との対戦は体力勝負なところもあるので、ベンチ采配が重要になってくると思いますから、僕自身もちゃんと気を引き締めてやらないといけないです。なんとか三菱と対戦できるところまでいきたいですね。岡村さんの古巣でもありますし、そこまで頑張ります!

キャプテン:#6森野 耕輔
 個性派ぞろいのチームをキャプテンとしてまとめる。
『目標ができたことは大きかった』
 オールジャパンは初めてです。今まで縁がなかったので意識したことはなかったのですが、一番メジャーな大会なんだなという感じはします。ずっと関実の下部だったのであまりイメージはないのですが、一昨年、坂本が入った時くらいから少しずつですが、ここからさらに上にいけるかもしれないというのは思いました。岡村さんが来てチームは変わりましたね。目標ができたというか、ある程度こういう風にやっていこう、ここを目指していこうということが決まったので、それが大きかったですね。今年の目標はオールジャパンの出場と全国のベスト8を目指していたので、まずはその一つが達成できてよかったです。オールジャパンの出場経験がある選手は少ないのですが、うちはいろいろな経歴の選手がいて、経験も豊富な選手がいますから、そこは助かっています。みんなバスケが好きだから続けているので、まとめるのに苦労はしてないですね。年が結構離れているので、今年から坂本を副キャプテンにして、若い選手を見てもらっているので、そこは助かっています。
『今まで通り自分たちのやってきたことをやる』
 学生との対戦ですが、うちは体力はないので、あまりそっちの試合に持ち込まないようにっていうのはありますね。まあ、今まで通り自分たちがやってきたことをやるしかないかなと思っています。学生と実業団ではバスケットの質が違いますね。試合の取り組み方というか、いい方は悪いですけど、ある程度手を抜いて勝つというか、体力がないですから、できるだけ抜けるところは抜いてっていうのが重要になってきます。目標はやはり大学に2つ勝ってJBLとやることですね。JBLとの対戦は経験したことがないから分からないですけど、幸いうちにはJBLの経験者も何人かいますので、あまりJBLだからという気負いみたいなのはないです。東京体育館でやれるのはちょっとうれしいですね。

副キャプテン:#2坂本 裕基
 3年目の若手だが、若い選手が増える中そのまとめ役を任されている。足を使った勢いのあるプレーが魅力の選手。
『2年でここまでこれて、今はバスケットが面白い』
 オールジャパンは大学2年生以来なので5年ぶりくらいですかね。学生の時は正直みんなあまりモチベーションは高くなかったのですが、今年は普通に出たいなとは思っていました。昨シーズン終了した3月にミーティングをして、次のシーズンの目標はどこに設定するかというのをチームみんなで確認して、それを一応オールジャパンと2月の全国に定めました。今シーズンはまず長谷川聖さんが入ってきて、チームの雰囲気がすごく良くなりました。みんなコミュニケーションをする場とか機会が多くなったので、バスケット以外のところですごく関わることが増えましたね。それでみんなが何を考えているかというのを理解できるようになったっていうのがチームがまとまってきた理由としてあるんじゃないですか。岡村さんが来て2年目でここまでこれたのは早いと思いますね。ちょっと無理はあったかもしれませんが、チームとしての浸透力は高かったんじゃないかなと思いますね。大塚商会にはバスケットがやれる環境があればいいかなという思いで入りました。みんながもう一度しっかりとやりたいというのをいろいろ話をして、今チャレンジしている感じなので、今は面白いですね
『チームの活躍に期待してほしい』
 オールジャパンはすごく楽しみで、自分たちがやってきた岡村さんのバスケットをどこまでできるかというのは試したいところです。会場の東京体育館は僕は結構相性が良かったんですよね。高校の時のウインターカップでも結構よくて、あまり悪いイメージはないので楽しみです。自分個人的な活躍には期待してもらうのは厳しいのですが、チームの活躍に期待してもらいたいですね。目標はやはり3回戦の三菱との対戦です。三菱には大学の後輩もいますし、なんとかそこまで行けたらいいなと思っています。まずは大学2つに勝たないといけないのですが、やらなくてはいけないことをしっかりとやれば結果はついてくると思って頑張ります。

取材日:2011年12月10・15日
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:宮田自動車

宮田自動車(北海道) 3年連続13回目
 北海道の実業団のトップ3のうちの1つ。3チームで切磋琢磨しながらチームの強化を進めている。今シーズンは即戦力の新人が入り、オールジャパンと2月の全日本実業団選手権の出場を決めている。
※メールでのインタビュー回答となります。

コーチ:佐々木 明彦
 真の日本一を決める大会に参加する事はバスケットボールにかかわる者して大変名誉な事だと思います。カテゴリーを越えて様々なチームと対戦出来ることや北海道に居ては絶対に見れないプレーを見れたり毎年多くの刺激を貰っています。選手の時からオールジャパンに出場した時には自分の試合、参加チームの試合観戦を通して昨年1年間の反省・今年1年間の目標を正月の東京で考えるようにしています。元旦にバスケットボールが出来る限られた者として、各カテゴリーを越えて参加するチーム・選手から多くの事を学ばさせてもらっています。
 市役所さんとはお互いに手の内を知り合っている上、お互い絶対に負けたくない気持ちが強いので毎回厳しいゲームになります。10月の全実予選の時も最後までどちらが勝ってもおかしくない試合でした。今年は春に行われた全日本実業団競技大会予選では自滅する形で市役所さんに負けているので、春から比べるとチームとして精神的に成長できたと思います。
 チームとしては絶対に1回戦を突破し、東海大学と戦いたいと思っています。今年新人2名を加え一年間取組んできたプレッシャーディフェンスとトランジションオフェンスがオールジャパンでどこまで機能するかを確認し、2月の全実に向けた足掛かりにしたいと考えています。1回戦の対戦相手である北陸高校はOBに日本代表選手も沢山いますし高校バスケ界の名門チームという印象です。まずは受身にならずしっかりと自分達のバスケットをする事、アップテンポなスタイルでくると思うのでしっかりとポイントになる選手を押さえ我々のペースに持って行きたいと思います。勝ち上がれれば2回戦で対戦する東海大についてはチームとして一体感が有りすごく良いチームだと思います。大学生のチームですが逆に多くの事を学ばさせてもらってます。Shu's Campに何度か参加し陸川監督のチームフィロソフィーやバスケット理論に共鳴し勉強させてもらっています。又、今年アシスタントコーチになった原田コーチとは同じ宮城出身で昨年まで札幌校いたことも有りチームとしてもそうですが、個人的にも対戦する事を大変楽しみにしています。厳しい戦いになると思いますが実業団チームとしてしっかりと戦う姿勢を見せたいと思います。ディフェンスはサイズ的にインサイドがミスマッチになるので粘り強くプレッシャーをかけ全員リバウンドを徹底する。オフェンスは積極的にアップテンポな仕掛けをしていきたいです。
 実業団チームとして会社の看板を背負ってプレーするので、チームとしてのまとまりや一生懸命戦う姿勢を見てほしいと思います。前回のオールジャパンの中央大戦で悔しい試合をしてしまったので同じ過ちを繰返さないようにチームとしてしっかりと戦いたいです。その上でチームとして目指すバスケットボールを展開していこうと思います。
 オールジャパンはバスケットボールの大会の中では一番メディアへの取上げが多い大会なので会社のPRになります。仕事中お客様から元旦から試合大変ですねと声を掛けられることもかなりありますので実業団としてオールジャパンに出場することは仕事・バスケット両面で大きな意味があります。また、ミニやジュニア・高校でバスケットをしている選手達に仕事をしながらでも頑張ればオールジャパンに出場する事が可能である事を伝えていってバスケットボールの普及に繋げていければと思っています。
 昨年迄の7年間は2月の全実への出場を逃していましたので、オールジャパンへ出場しなければ会社の繁忙期と重なる事もあり基本的にはオフ(自主練)になります。理想としてはオールジャパン⇒全実という流れがコンディション・モチベーション的にベストだと考えているので来年以降も頑張って出場していきたいと思います。
 今年は実業団のチームが多く出場していて大変良い事だと思います。近年バスケットボール以外の競技でも企業のスポーツ離れプロ化が進む中、仕事とバスケットボールを両立している実業団チームが今回7チームもオールジャパン出場を果す事はすごい事だと思います。我々もそうですが皆さんもバスケットボールが本当に大好きなんだと思います。バスケットが出来る環境を提供して頂いている会社には強い感謝の気持ちを持って仕事・バスケットに取組んでいます。 
 北海道代表としてしっかりと戦います。そしてオールジャパンで得た経験を北海道全体の競技力向上に繋げていければと考えています。頑張りますので応援宜しくお願いします。

キャプテン:#2田内 啓賢
 各カテゴリーからの上位のチームが集まり日本一を決める1番大きな大会。普段、対戦する事のない相手と戦える楽しみもありますが、格上のチームに挑戦し、全国レベルを肌で感じ、今の自分やチームに足りない所をいつも気ずかされとても刺激になっています。予選大会での札幌市役所との決勝戦は、ゲーム序盤の出だしが良くリードできた事でその後も積極的に、また冷静にゲームを進めることができた。今シーズン、北海道では最後の試合を良い結果で終われてホッとしてます。
 今回の目標は初戦を突破して東海大と試合をすることです。1回戦の対戦相手・北陸高校に対しては粘り強いディフェンスと、よく走る印象があります。北陸高校に限らずどんな試合でも初戦の入り方というのはとても難しいので、メンタル面やコンディションの面でしっかりとした気持ちで臨みたいです。勝ち上がれば次に対戦する東海大については攻守において個々の能力が高く、堅実なディフェンスをする印象です。うちは高さで分が悪いのでそこを衝かれて一方的なゲーム展開になってしまうのは避けたいです。その為には、激しいプレッシャーディフェンスや課題になるリバウンドをチーム全員でどれだけ頑張れるかという所に重点を置き臨みたいです。
 これまで一試合を通じてのプレッシャーディフェンスとそこからの速い展開のバスケットを目指し練習してきました。自分たちのバスケットがどこまで通用するかわかりませんが最後までチームを信じて必死になって頑張る姿を見て下さい。
 昨今の不景気により企業のスポーツの撤退や規模の縮小が相次ぐなか、私たち宮田自動車は会社や社員のバックアップや、地域のバスケットボール関係者、そしてチ-ムを応援、サポートして下さる皆様の協力があって成り立っています。オールジャパンに出ることで日頃の感謝の気持ちをプレーで返すと共に、僕達の活動を通じて少しでも会社のPRになればと思っています
 今年はオールジャパンに実業団のチームがたくさん出場しますが、どのチームも実業団では常に上位にいる強豪チームで、厳しい予選を勝ち上がってきているので同じ実業団のチームとしてライバルチームが力をつけている事には非常に警戒しなければならないと思っていますし、同時にどのチームも頑張ってほしいと思います。

ピックアップ:#22鈴木 航
 私にとって、オールジャパンという大会は、バスケットの大会の中で一番大きく、そして元旦から公式戦としてバスケットができるという特別な大会だと考えています。そして、この大会には日本で限られている人しかプレー出来ない、高いレベルの大会だと感じると同時に、出場できることを誇りに思います。私はこの大会でまだ活躍や試合に勝利したことがないので、いろんな人のプレーをみて感じて、たくさんのことを学び、初勝利を目指し頑張りたいと思っています。
 北海道予選については今回初めて参加した大会でしたが、対戦相手は何度か対戦したことがあるチームでした。OBのチームや大学生、いつも対戦している札幌市役所。札幌市役所との試合は、いつも接戦で厳しい戦いになります。ひとつひとつのプレーが試合全体に影響したりでかなり緊張感があります。最後は全国に出たいという強い気持ちで勝つことが出来ました。今年の春に初めて対戦して敗北して以来、札幌市役所には絶対に負けたくないという気持ちが個人的にはすごく強いので、今回勝つことができて嬉しかったですね。
 オールジャパンの目標は個人としては、対戦相手のマッチアップした選手には負けたくないです。自分が納得でき、後悔したくないようにしたいです。チームとしてはまず初戦突破。高校生には負けたくないです。そして一試合でも多く試合を行えるようにしたいです。1回戦の相手・北陸高校については、今まで1回も対戦したことはないのですが、やはり毎年全国で活躍をする、強豪の名門というイメージが強いです。実際自分が高校時代の同級生もすばらしい選手が多かったですし、バスケットをしていれば知らない人はいないんじゃないかと思うくらいです。相手は高校生なので、アップテンポな速い展開を狙ってくると思うので、チームとしてはまずそれに負けないように自分たちも走りこんで、走り負けはしないようにしたいです。個人としては、相手は名門の選手ですが、やはり年下なので、社会人として面子を保てるように、チームとしても個人としても勝負に勝ちたいと思います。2回戦の東海大に関しては、正直憧れのような感情があります。能力の高い選手が多く、誰が試合にでても遜色はなく、また能力だけではなく、おごりというのを一切感じさせない一生懸命さと、チーム力があると思っています。対戦することになったら、自分も学ぶことが多いと思うので、ぜひ対戦したいと思っています。自分としてはやはり選手はみんな年下なので、全部のプレーにおいて負けたくないです。でも、素直に相手のうまいところは認めて、良い経験としてこれからの自分のプラスにし、自分自身を向上していきたいと思っています。チームとしては、自分たちが得意としてるプレーを全面に出していき、出し惜しみのないようにいろんな面で大学のトップレベルに挑戦していきたいとい思っています。また何が通用して、何がダメかはっきりする良い機会だとも思っているので、これからのチームにおいてとても大事な試合になると思います。なにより、気持ちでは負けたくないです。
 今回の会場である東京体育館で最初にプレーしたのは中学生の時でした。初めて会場に入った時、会場の広さに圧倒されたのを今でも覚えています。それ以来、また東京体育館でプレーしたいと憧れの会場になっています。しかし、東京体育館での相性はあんまりよくないです。正直良いプレイをした記憶がないので、今回頑張りたいと思います。
 宮田自動車は、全国的には小さいチームです。高さはありませんが、その分厳しいディフェンスからアップテンポな速い展開で自分たちの流れを作りたいと思っています。ディフェンス、速い展開を中心にみてほしいです。
 社会人になって自分のバスケットで一番の変化はポジションが変わったところです。今までリードガードとしてプレーしたことがないので、毎日が挑戦と壁の繰り返しです。チームには慣れましたが、自分としては勉強しないといけないことがたくさんあります。しかし、学生のころは好きなようにやっていたので、またこの年で、壁にぶつかって、それを乗り越えようと努力できることが嬉しいです。早くもっとチームに貢献できるようになりたいです。また、出身大学である東北学院大からは実業団にも先輩方がいろんなところで活躍しているのはとても嬉しいことです。誇りに思いますし、また自分も同じステージに立ちたいと目標にもなります。逆に後輩が頑張ってくれていると嬉しいものだと思うので、面識のない先輩方にもそんな風に感じでもらえるように、これからも頑張っていく上での糧にもなります。
 社会人と学生の違いは、大学の時は同級生や1つしたなどの同年代としかプレーしてませんでした。しかし、実業団というのは年齢の幅がすごく広いくて、自分のように大学を卒業したばかりの23歳やさらに年下から、上では30代後半など、たくさんのバスケットに対する価値観、考え、知識、巧さがコート、ベンチ、練習にあると思います。そこから学ぶことはたくさんありますし、バスケットのプレーだけではなく、人間として成長出来るとも感じています。そういったいろんな年代のバスケットに対する気持ちがあるというのが、大学と実業団の大きな違いだと考えています。
 実業団に入る前はどうすればうまくなれるか、どうしたらすぐに試合にでれるかなどバスケットのことばかり考えていました。入ってからは、バスケットだけだはなく、仕事をしながらバスケットをするというのが、とても大変なことに気づかされました。でも、仕事しながらも自分が好きなバスケットをやれるという幸せな環境にいるんだなと考えるようになりました。学生のときはやって当たり前、今はやれることのありがたさを感じることができるようになったことが一番の自分の中で変化したところです。
 最後に宮田自動車というチームは全国的に無名のチームですが、全国でもやれるとこの証明して、北海道のバスケットは通用するところを見せ付けたいと思います。

インタビュー・構成 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:三井住友銀行

三井住友銀行(社会人2位) 初出場
 昨年、社会人選手権に初出場し、2回目の出場で準優勝してオールジャパン出場を決めた。若い選手が多い中、1年ごとにチームが成長、今シーズンはここまでの5大会全てでベスト4入り、3大会で決勝進出を果たしている。

コーチ:黒木 健
『オールジャパン出場でバスケット部に対する見方を変えたい』
 オールジャパンは大学の3年、2004年に出てるので9年ぶりになりますね。学生の時は出て当たり前みたいな感じでしたが、社会人になってそういうチャンスは狭き門になっていたからちょっと厳しいかなと思っていました。特に入った当時は弱かったですし。しかし今年は本当にチャンスだったので、そこだけは取りにいくと言っていて、実際出られることになったので非常によかったですね。本当は昨年狙っていたのですが、チームがまだ固まってなかったのでできませんでした。今年はリーグ戦からずっとある程度のところまできていたので自分としてはいけると思っていました。予選大会である社会人選手権の直前に小松が怪我をしてたのですが、そこでなんとか踏ん張ってくれて、1回戦のクラブチームとの試合に勝った時になんとなくそこでいけるんじゃないかっていう気がしていました。オールジャパンはみんな出たいところだし、出たことがない選手の方が多いので1回は出ておきたいと思っていました。そのことで会社としてもバスケット部に対する見方が変わってくれるという思いもありましたし。
『脆さがなくなってきている』
 九電は僕が1年目の2月の札幌(全日本実業団選手権2006)で初めてやって、そこから今年の2月の対戦まで全部負けてるんですよ。イメージとしてはディフェンスをさぼらない、オフェンスも走ってくるし、うちと似たようなチームなのですが、根本的な部分で個人の能力がうちより秀でてると思っています。なのでうちとしてはチームでどう勝つかというところだと思うんですよね。うちのチームは脆さがなくなってきているので、悪かったら悪いままで終わってしまうというのではなく、そこからまた違う戦い方ができるようになってきています。日大に関してはやはりガードですよね。石川がいいので、そこのガードのところに引っ張られてしまうので、コーナーとか45度のところで待っている選手がフリーになってしまう。そこに対してどこまで対応できるかだと思いますね。学生なのでほとんどノーマークのシュートは決めてきますから、そこを決められないようにして、こちらはしっかりと走ってブレイクを出していければいいかなと思っていますね。
『諦めの悪さを見てほしい』
 一応組み合わせが決まった時点でみんなには俺はトヨタまで行くつもりだから、4日はしっかり休みをもらえと言っていたのですが、何よりも最初の九電ですよね。実業団同士で1回戦でつぶし合うのだから、勝った方が3回戦まで上がっていきたいですよね。初出場ですが緊張は大丈夫かなと思っています。逆に舞い上がってしまうタイプが多いから、そこはさせないようにね。僕らができることっていうのはそういう入り方のところだと思うので。あとは、夜7時からというのがあまり経験してないことなので、そこがどうなるかという不安はありますが、そこは対策を立てて臨みたいです。銀行っていう会社のイメージがあると思うのですが、そのイメージとはちょっと違うような、例えばルーズボールやリバウンド、シュートといった基本的なところを一生懸命やっている姿を見てもらいたいですし、そう簡単に諦めるチームにはしていないので、そういう諦めの悪さを見てほしいですね。

キャプテン:#4菊地 大
 ベテラン陣が一気にチームを離れた中、ただ一人残り若い選手ばかりのチームを下から支えている。
『どういう戦いができるか楽しみ』
 初めてですね。自分にとってはずっと現実味のない大会だったのですが、去年からそれにつながる大会に出られるようになりました。それで今までは2月の全国優勝というのを目標にしてきたのですが、今年はそれにオールジャパン出場というのを加えました。達成できてよかったです。社会人選手権が予選大会になって、関実のチームがオールジャパンに出るようになったことはやはりそれなりに刺激にはなりました。力的には勝ったり負けたりしているようなチームが出ているので、自分たちも出られるのではないかというのはありましたね。1回戦の九州電力にはこれまで勝ててないのですが、今年は今まで勝ててなかった横河電機に2回勝てているので、勝ててないことはそれほど気にはなりません。オールジャパンという大会の中でどういう戦いができるのかというのが楽しみですね。
『年数をかさね、チームがまとまってきた』
 いつもならこの時期はやっていないので、できるうれしさっていうのはあります。学生の時に出てた選手にとっては毎年当たり前のように出てるじゃないですか。それが社会人になると予選を経ていっているわけなので、結構重みとしては大きいかなと。そこまでたどり着くのに、まずはリーグ戦で上位に入って、JICで勝って、そして社会人で2位以上にっていうことで3大会で勝たないといけなので、長い期間好調を維持しないといけないし、その間に怪我人も出ると思うので、入替えもしながらなんとか最後結果を出さないといけない。小松以下の若いメンバーが入ってきて、練習はやれて土日、社会人は試合が多いというのもあって、小松たちが入って4~5年経つのですが、ちょうど大学で言うと2年間くらい一緒に練習してきたかなというくらいの感じだと思うので、そういう意味でチーム全体があってきたというのが結果につながっているのではないかと思います。
『これからにつなげたい』
 初出場の緊張については結局体験しないと分からないことだと思います。うちはまだまだ若いチームなのでこれからも出る機会があると思いますし、どういう結果にしてもこれからに生きてくればいいと思います。我々は週5~6日仕事して、土日に練習、平日はほとんど練習できないという状況の中で、銀行内でも真剣にやっているというのではなく、ただバスケ好きが集まってやっているという感じで捉えられているところはあります。うちは本当にまじめにやっているし、メンバーも揃えているし、大会でも結果を出している、仕事をしながらも高いレベルの他のチームを相手に戦っているぞという姿を見てもらいたいですね。会社内で応援してくれる人を集めてて、100人くらいはきてもらえるということも聞いてますので、普段仕事をしているところしか見てないと思うのですが、そういったところを見てもらってこれからの会社内での応援につながっていけるように、この大会の出場はいい機会だと思っています。

ピックアップ1:#92小松 昌弘
 高校、大学で第一線で活躍。三井住友銀行入社時は2部だったチームを全国でもベスト4に入るチームにするべく牽引してきた。オールジャパン予選となる社会人選手権では肋骨骨折の状態でコートに立ちチームの勝利に貢献した。
『入社当時から出たいと思っていた』
 筑波大の1年生の時以来ですから7~8年ぶりですね。学生の時はあまり出たいとは思ってなくて、社会人になってから出たいと思うようになりました。意味合いが全然違うので目指すもとしてはそこが一番だと思うようになってからですね。だから社会人選手権で横河に勝った時は素直にうれしかったです。組み合わせを見て初戦が九電で、勝ったら日大ということで、なんとかトヨタまではいきたいと思っています。まず結果を残して、見てくれる方も結構増えてきたので、支えていただいてるってことを前面にプレーに出せればなと思います。九電には自分が入ってからでも3連敗中で勝ってないです。今年の成績はうちの方が上ですが相性もありますからどうなるかわからないですよ。先手を取れるといいかなとは思っています。
『感謝の気持ちを忘れずに』
 東京体育館は久しぶりですが全然緊張しないですよ。そういうのってどれだけチームとしてまとまっているかってあるじゃないですか。僕は高校時代、仙台高校でずっと東京体育館で戦っていましたから、よそいきのプレーとかっていうのはないかと思います。1回戦で実業団っていうのは正直やりたくなかったですね。日大に関しては僕の仙台高校時代の恩師の教え子(日大・石川)とインサイドですかね。試合見た感じやはりガードかなという感じがしました。うちの監督がよく言うのは、感動を与えられるプレーをって言うことですね。まずは自分たちがコートでプレーできることの喜びを本当にかみしめてやるっていうことと、本当に感謝の気持ちを忘れずに、今回本当にたくさんの方々にご支援いただいてますので、その方々の思いを忘れないようにしたいです。

ピックアップ2:#31佐藤 基一
 シューターとしてチームに貢献する。今シーズンはシュート以外の面でも成長がみられている。厳しいマークの中でも要所で決めきる力を持つ。
『応援されるチームを目指す』
 オールジャパンは初めてなのですごく楽しみです。大学でも出られなかったので、社会人になってから出られるとは思ってなかったですね。昨年から目標にはしてましたけど、そこまでの道のりが結構厳しいじゃないですか。だから今年は縁あっていけることになったので、気持ち的にはうれしいのと、ワクワクするのとですね。年始にある大会で、それをきっかけにいろいろなカテゴリーの実力とか見れたりするので、それはそれでこれからの目標ができるような大会だと思います。1回戦の九電はこれまで1回も勝ててないのですが、そこはもう頑張るしかないかなと。自分の得点というのもマークされるかもしれませんが、やらなきゃいけないという責任感もあるので頑張らないといけませんね。九電に勝てたら、次の日大は向こうが初戦ということもあって勢いでいけそうな感じもあります。3回戦まで行ければトヨタとはどれだけの実力差があるのかと肌身で感じられれ場と思いますね。勝ちたいですけど正直厳しいというか無理だと思うので。今のチームの実力を確かめられると思いますから、チーム一丸となって頑張りたいと思います。見ている人から応援されるようなチームを目指して頑張ります!

取材日:2011年12月23日(金・祝)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2012 出場チーム紹介:日本無線

日本無線(社会人1位) 2年連続3回目
 前回、社会人選手権で準優勝し42年ぶりのオールジャパン出場を果たした。今シーズンはリーグ戦5位からスタートしたが、全日本実業団競技大会と全日本社会人選手権大会で優勝と全国で結果を残している。能力の高い選手が揃い、集中した時のチームの強さは絶大。

コーチ:小野 豊
『応援と雰囲気にのまれないように』
 前回と全て同じ対戦で、正直みんな少しテンションが下がるところはありました。折角出てるのだからJBL2でももっと違うチーム、日本人だけのチームとやりたかったし、今回はレノヴァもいますし、って思いましたね。愛媛教員さんは今年はまだ見てないのですが、外国人選手が一人入っているっていうことですし、豊通も外国人が変わってJBLでやっていた選手が入りましたよね。愛媛教員は前回うちが第1ピリオドで一気に離したのですが、今回はやってみないと分からないと思います。基本的に相手どうこうというよりは、会社も今回かなり応援してくれて前回以上の応援団みたいな話なので、まずは自分たちがそれに飲まれないようにやりたいとは思っています。豊田通商には正直難しいとは思います。前回は第3ピリオドで一気に引き離されましたが、あの差っていうのは身体の当たりの違いというのが大きくて、そこでうちのスタミナが切れてしまったかなというのはあります。そこはやはりどこまで粘れるかっていうのが大切ですよね。今シーズンはDライズが勝ってくれたので、うちだって絶対ないってわけではないと思うし、外国人がいても平面のバスケットで頑張りたいですね。
『集中している時の一生懸命さを見てほしい』
 まだ社会人からは3回戦に進んだチームが男子ではないのですが、前回の女子の山形銀行さんみたいに社会人でもそういうチームが出てくれば面白いかなと思いますし、うちが一番最初のチームになるように頑張りたいですね。東京体育館はほとんどやることがないので少し気になるところはあるかもしれませんが、どこのコートだろうとオールジャパンでやれるってことを喜んでプレーしたいですね。うちのチームは見た目には今風かもしれませんが、集中している時の一生懸命さっていうのは学生にも負けないと思うし、そういうところを見てもらいたいですね。

キャプテン:#6鈴木 伸之
 チームキャプテンとして、そしてポイントガードとしてチームとゲームをコントロールするチームリーダー。
『勝ちにこだわらず、安定した力を出せるように』
 1回戦の愛媛教員は前回大会でも対戦したのですが、一生懸命頑張るチームだと思いました。前回はうちのシュートがボンボコ入ったのでああいう展開になったのですが、今回はうちも怪我人もいるし力的には9月や12月に比べると50%もいってない状態なので、前回のようにはいかないと思います。しかしあまり変に硬くなっても仕方ないのでそこは頑張ってしっかりと勝っていきたいです。勝てば2回戦で豊田通商ですが、ここも前回対戦しているんですよね。めちゃめちゃ強いと思いました。JBL2ですらなかなか勝てるチームがない状況ですから、関実が倒す倒さないは別にして、胸を借りる気持ちでいい試合をして、2月につなげたいですね。まあ、気持ちとしてはやはり前回のようにはいかないぞっていう思いはありますね。しかしこれは僕の個人的な意見ですけど、そんなに勝ちとかにこだわってはいないんですよ。まだうちのチームは浮き沈みが激しいので、ゲームでどこまで安定して力を出せるかというところで、やはり自分たちのバスケットをやれるかということにこだわって、どんな展開であろうともその中で気持ちが浮き沈みしないで、調子悪くても自分たちのスタイル、ディフェンスからブレイクというのが出せるような状態にはしたいと思っています。そういうのをイメージしてやりたいですね。
『優勝して臨む大会、恥じないような試合をしたい』
 前回は結構いい評価をしてもらえたということですが、一生懸命に頑張った結果がそういう風に印象付けられたのかなと思います。今回は全国で優勝しているという目で見られるので、それに恥じないような試合展開ができればいいなと思いますね。オールジャパンの出場で会社内でもバスケットを頑張っているなという風にも見られていると思いますし、全国で優勝してさらに立て看板とか出されてたので、会社でもオールジャパン頑張れって声もかけてもらっていますね。シュートが入る入らないにこだわらないで、とにかく気持ちですよね。ディフェンスを頑張って、ここだって時に頑張れるような気持ちの切り替えを保てればいいなと思います。今は練習中もいい感じに追いこんで、追い込んだ状態でどこまでできるかということをちゃんとやっていかないといけないと思っています。とにかく楽しく、あくまでも実業団のアマチュアのバスケットなので、実業団ならではの楽しみながらやっているバスケットっていうのをみんなで表現して、チーム一丸となって9月に全国優勝した時のような試合ができたらいいなと思います。期待に恥じないような試合をしっかりとやって、実業団ならではの試合を見せたいです。

ピックアップ:#2福田 侑介
 1歳差の兄・大祐を追うように同じ日本無線に入って3年目。確実にシューターとして得点を取るだけの存在ではなくなってきている。兄弟でチームを牽引することも多い。
『チームは変わってきている』
 前回と同じ対戦ですが、愛媛教員にはそれほどやりづらいという印象はなくて、まずは自分たちの力を出せればと思います。豊田通商に対してはやはりリベンジというのがあるので楽しみではありますね。前回オールジャパンに出てから会社でも壮行会や祝賀会をやってくれるようになったし、周りの評価も違いますよね。チームも確実に変わってきていると思います。自分は3年間やったけど、1年目よりも2年目、2年目よりも3年目とよくなってて、すごく頑張ってやるようになったなと思いますね。今シーズンは周りには不安定だって評価されるけど、今年のような強硬スケジュールって初めてなんですよ。東京都実業団選手権も国体組が本国体終わってすぐにチーム練習もなしで参加して、なんだか合わないまま終わった感じでした。そして社会人選手権があるからって一生懸命練習して優勝して帰ってきた次の週に関東実業団選手権があって、社会人選手権の決勝でやった三井住友銀行とまたやらないといけなくて、そこに負けてしまいました。乗ってる時の無線は見てても楽しいのですが、乗ってない時はなんだこのチームって感じですよね。それって技術じゃなくて精神面ですかね。
『プレーの幅が広がった』
 自分は3年目に入って結構落ち着いてきたと思います。イラっとするところでも逆の発想で捉えられるようになってて、試合中に切れることが今はほとんどないんですよね。そういうところ、今チームは全体的に若いからまだまだこれから変わってくると思うんですよね。社会人になって自分が一番変わったと思うのは精神面とプレーの幅ですね。3ポイントシュートが入るか入らないかっていうのが今まではまずあったのですが、そこでディフェンスを頑張らないといけないと思って、1年目と2年目でディフェンスを頑張るようになって、オフェンスでも周りのつなぎ役ができるようになってきました。今はチームで一番点数取ることが多いけど、3ポイントはそんなに多くないんですよ。2点で点を取れるようになったっていうのが大きいです。兄貴の大祐も変わりましたよね。最初自分がチームに入った時は前はもっと勝ちにこだわったのになって感じるところがあったのですが、今はちゃんと頑張れるようになったと思います。
『見てもらうしかないし、絶対見てもらいたい』
 上手く表現ができないのですが、うちのチームって他の実業団とはちょっと違うじゃないですか。そういうところも含め無線っていいなって思ってもらいたいですね。あとは実業団ってどんな感じなので知ってもらいたいです。自分も学生の時実業団とかどんな所なのか兄貴がいても知らなかったので、その辺で実業団にこういうチームがあるんだって思ってもらいたいですね。仕事もしっかりやって、バスケもしっかりやるけど、硬くないっていうそういうところを見てほしいですね。見てもらうしかないと思います。絶対見てもらいたいですね。やはりオールジャパンって大事ですよね。今回なんて社会人1位って組み合わせに乗るだけですごいですよね。日本無線って結構強いなって、そして相変わらずいいシュート打つなって思ってもらえたらいいなって思います。

取材日:2011年12月12日(月)
取材・写真・文 渡辺美香

オールジャパン2010 チームインタビュー(2)JBL2

 第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)も開催まで1週間を切った。
 スポーツのミカタではこれまでも大会や試合経過などを追っている実業団(社会人)とJBL2からの出場の6チームに大会にむけてのインタビューを行った。各チームそれぞれの状況と合わせ、オールジャパンにかける思いをヘッドコーチとチームキャプテンに語ってもらった。

オールジャパン2010/第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

スポーツのミカタ:全日本総合選手権2010
オールジャパン2010 チームインタビュー(1)社会人

JBL2
 JBL(日本バスケットボールリーグ)の2部として設置されているJBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)。下部リーグだがこの2つのリーグはリーグの組織、チームやゲームの運営など全く異なっている。そのため入替戦といった形のものは置かれない。JBL2からは8チーム中半分の4チームがオールジャパンに出場できる。レギュラーシーズン3回戦のうち1回戦となる第7週までの順位で出場チームが決定された。現在リーグ戦は豊田通商が11戦全勝とトップを走っている。

※インタビュー:12月12日(石川、日立電線)、12月13日(豊田通商、アイシン・エイ・ダブリュ)

JBL2 1位 豊田通商ファイティングイーグルス(6年連続10回目)
 昨シーズン16戦(プレーオフを含む)全勝で優勝。今シーズンも現在11戦全勝。外国人選手を擁することが大きいが、日本人選手のレベルも高い。レギュラーシーズン中は選手をなるべく多く使う形でゲームをすすめていることもあり、圧勝での勝利はそれほど多くはない。昨年度のオールジャパンでは2回戦から登場し、同志社大(学生8位)に100点ゲームで圧勝、3回戦のトヨタ自動車との対戦を果たしている。今大会も3回戦でのJBL・東芝との対戦が目標。
渡邊竜二HC
‐今日の勝利で昨シーズンから26連勝となりましたが、勝ち続けていることについてはどう思いますか
チームとしてはどうかわからないですけど、個人的にやはりそれが一つのモチベーションみたいになっているので、それが崩れたときにどうなるのかが心配なところはあります。
‐今日のゲームをみるとまだまだ不安定な感じがしましたが
それでも多分、かなり精神的には強くなっていると思います。あそこでも落ち着いてプレーができていますので。ただ本当はチームとしての底上げを図りたいですからいろいろな選手を使いたいのですが、ああいう展開になってしまうとどうしても選手を固定しなくてはいけないですね。
‐スタートも試合ごとに変え、なるべくたくさんの選手でプレータイムを分け合っているようですが
今年は3回戦制なので、いろんなパターンで、相性とかもありますし、そういうことを見極めながら最後まで行きたいなと思っています。
経験がものを言うところがありますから、試合に出る時間が少ない人間はどうしても自信がなくて悪循環というのは仕方ないところだと思っています。そこでチームとしてチャンスを与えていくことが必要だし、それが2年後、3年後につながると思っていますね。
‐オールジャパンの組み合わせが決まりましたが
毎回3回戦はJBLの上位チームとの対戦になっているので、できれば下位のチームとやりたいという気持ちはあったのですが。個人的には東芝のヘッドコーチの田中輝明さんは大学の先輩になるので少しは慌てさせられたらいいなと思っています。
‐2回戦で対戦するチームは同じJBL2の日立電線となる可能性もあります
日立電線のヘッドコーチの野田も高校の後輩なので、先輩としては負けられないですね。
‐豊田通商として観客に見てもらいたいところは
うちのチームは外国人選手がいても日本人が中心でやっているので、見ていても楽しい試合ができると思います。
‐今日のような波の大きな試合はちょっと心配ですが
メンバーのああいった使い方をすると、流れがいいときに変えていくことになるので。しかしオールジャパンはベンチ入りのメンバーも少ないので、こういうことはないと思います。

#44阿部良太
‐キャプテンとなって2年目ですが、今のチーム状況はいかがですか
みんなちょっと浮足立っているというか、いつも通りにやれば勝てるだろうと思ってるところがあって。今日の試合もそうでしたが、前半1Q離しても2Qで追いつかれるっていう感じですね。もう一回気を引き締めてやらないと、2連覇はできないと思っています。うちもディフェンスを頑張ろうとはしているのですが、一人が手を抜くみたいなことがあると崩れますから。全員でやらないとダメですね。
‐スタートメンバーが固定されていないことは選手としてはどうでしょうか
固定してもらった方が多分選手もやりやすいという話も聞いてはいます。しかしうちは取りあえず若い選手も多いので、経験を積ましてチームとして勝てればという気持ちがあります。
‐まだレギュラーシーズンの試合はありますが、オールジャパンを意識している感じはありますか
ありますね。今日もオールジャパンの練習としてゾーンをやりたかったのですが、こんな試合になったのでできませんでした。
‐2回戦からの登場で、相手は日立電線になる可能性も大きいですが
JBL2同士というのもありますし、来週も日立電線なのでちょっと微妙な感じですが、オールジャパンでこのチームには勝てないなというくらいの力を見せたいですね。
自分も日立電線にいたのでよくわかるのですが、3ポイントがポンポンと入っちゃうと怖いところはあります。
‐3回戦でJBLのチームとの対戦がありますが、前回大会で上手くいかなかったところはなんでしょうか
去年はディフェンスが一歩引いちゃっている感じがあって、やはりどこか抜かれるという気持ちがあったと思いますね。今年はもう一歩前に出て、しっかりとプレッシャーをかけて、どんどん当たっていきたいですね。その点うちは使える人数は多いのでやりやすいと思います。。
‐チームのどんなところを見てもらいたいですか
JBLの選手に比べるとサイズは小さいのですが、小さくても平面で走れるし、中にも飛びこめるし、小さくてもやれるんだというところを見てもらいたいですね。

JBL2 2位 アイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城(2年連続3回目)
 JBL2に加入して3年目、2年目から2年連続のオールジャパン出場となっている。実業団時代も東海ブロックからの出場経験がある。若いチームだが、昨年度OSGから鈴木鉄夫が加入し攻守にレベルアップ、優勝を狙えるチームとなった。ディフェンスのレベルの高さは自他共に認めている。初出場の2007年大会では1回戦で大学3位の日本大と対戦し敗れている。2回目の出場となった昨年度は2回戦からの登場となり、初出場の際に1回戦で敗れた日本大(大学7位)と再び対戦、リベンジを果たしオールジャパン初勝利。3回戦ではJBL・パナソニックと対戦した。現在のリーグ戦は怪我人などの影響もあり8勝3敗と3位だが、昨年度JBL2で新人賞を獲得した#3吉田周平が今シーズンはさらにチームにフィットしてきており、今後に期待出来るチーム。ここも2回戦を勝利し、3回戦でJBL・日立との対戦が目標となる。
中嶋謙伍HC
‐オールジャパンの組み合わせが決定しましたが
多分学生(拓殖大)とやることになるのだろうなという感じはありますね。インカレも現地で見ていて、その中で拓大も見てましたけど、その時はガード陣がいいなという印象はあります。しかしうちが負けると言うイメージはないですね。見た試合は4面とかでやっていたのであまりしっかりは見られていないのですが。それとゾーンがいいという印象があります。2回戦を勝てばJBLの日立ですが、トップのチームにちょっとの時間でも本気にさせる時間ができればとは思っています。
‐2年連続出場ですが、チームの状態はいかがですか
チームとしての完成度は徐々に上がってきているかなと思いますね。
‐オールジャパンという大会の位置づけは
知名度ですね。うちは男女で出ていて、そういうのは三菱電機くらいだと思うんですよね。大会の知名度がありますから、会社の名前を売ることができる大会だと思います。それとJBL2もちょっと前には学生にも負けていましたが、今は学生にも勝てるようになってきましたし、JBLのチームと公式戦で対戦できるということもあります。ただ普通に仕事をしながらやっているので会社が休みの時にバスケットをするというのは気持ち的に微妙なところですが、、そこはしっかりと理解させて臨みたいです。
‐チームとして見てもらいたいところは
ひたむきにディフェンスを頑張って走るというか、ひたむきさを見てもらいたいですね。気持ちのいいチームだなという感じで見てもらえたらなと思います。あとはインサイド陣ですよね。JBLの外国人選手は1ランクも2ランクも上の選手ですから、そことどうやっていくのかというのは自分も見てみたいところですね。
‐JBL2の上位チームとして
やれることをちゃんとやって頑張りたいと思います。

#21鈴木鉄夫
今シーズンからキャプテンとなりましたが、プレースタイルは変わっていないですか。以前に比べカットインのプレーが減っているように思いましたが
最近減りましたね。やってない。やらないといけないのですが、そういう体を張ったプレーが減ってきているのは自分がさぼってるってことですね。インサイドで点を取ろうって言ってるんで、本当はやらないといけないのですが。今度から増やしていけるように頑張ります。
‐今日は序盤苦戦しましたが、すぐに立て直せましたね
ディフェンスをいつも通りできればそんなに大崩れしないと思いますし、JBL2の中ではディフェンスにおいてはトップレベルだと自分たちでも思っているので、それを持ち味としてやっていきたいですね。
‐オールジャパンの組み合わせが決まりました
正直天理大とか外国人選手のいる大学のチームとはやりたくなかったので、それは良かったです。しかし2回戦にあがってくる可能性の高い拓殖大はインカレで8位以内に入っているのでしっかりやらないと勝てないと思っています。ともあれ僕らにとってはお祭りみたいな意味合いもある大会でもありますので、楽しんでやれたらと思います。
‐普段JBL2を見ない人たちに見てもらいたいところは
日本人だけのチームなのでJBLとの差はあると思いますが、必死にやっている姿を見てもらえればいいかなと。3回戦は日立とですが、ちょっと何かを見せられたらいいですね。去年の青学(鈴木選手は青山学院大OB)みたいにできればいいですね。みすみす負けに行くつもりはないので。JBLのチームに萎縮しないでどれだけやれるかじゃないですかね。
‐公式戦で唯一JBLと対戦できるわけですが
JBL2にいるとそのレベルに慣れてくるので、もう一回上のレベルだったらこれくらいやらないといけないというのを思い出せたらと思いますね。
‐人生初のキャプテンはいかがですか
なんもしてないですね。キャプテンになって結構たってるんですけど、もっと言っていかないといけないとは思っています。最初の方なんて本当になにも言ってなかったです。もうちょっとコミュニケーションを取るようにします。
‐プレー面も含め精神的にも柱になっているのでは
そうですかね。そうだったらうれしいですが。
‐オールジャパンが終わってからシーズンに入る時が難しいところもあるのかなと思うのですが
去年はどちらかというとそうだったかもしれないですね。去年の僕はパナソニックとやるっていうんでかなり張り切って、終わった後ちょっと燃え尽き症候群的になってしまったんです。今年はキャプテンですしね、そこはもうちょっと頑張らないと。

JBL2 3位 石川ブルースパークス(2年連続4回目)
 昨年はギリギリのところでのオールジャパン出場を決めたが、今シーズンは接戦を確実に取り、上位2チーム(豊田通商、アイシン・エイ・ダブリュ)以外には負けなしの現在9勝2敗(2位)。即戦力の新人が加わったことも大きいが、選手個々のやるべきことが明確になってきたこともチームが確実に勝ち星を重ねている要因となっている。実業団のチームが多いJBL2の中でここはNPO法人のクラブチームであり、選手たちは個々でそれぞれの仕事に従事しながらバスケットを続けている。地元の選手も多く、地域に根差した活動を行っている。昨年度のこの大会は1回戦で鹿屋体育大(九州)に接戦で敗れ1回戦敗退となった。その後のリーグ戦の状況も不安定になり、最終的にプレーオフを逃す結果となった。今大会はまずは1回戦をしっかりと勝ちぬくことが目標となる。
木下官HC
‐オールジャパンの組み合わせも決まりましたが、なにか構想のようなものはありますか
構想っていうよりも、去年学生に負けていますので、今年はそこは絶対に勝たなくてはいけないと思っています。勝ち進めばJBLの栃木とやれますから、そこまではいきたいというのが目標でもあります。まずは1戦1戦をしっかりと勝ちきること、そこをちゃんとやれないとプレーオフに出ても勝てないと思いますし。
‐チームとして観客に見てもらいたいところは
地域でこんなに頑張っているんだぞというところですね。普段から選手に入っているのですが、お前たちは地元ではスターかもしれないけど、全国的にみれば地方の無名の選手だと。だからこそ頑張っていいプレーを見せて、地元の子どもたちが目標にしたくなるチームにしようというのがあります。今日の試合のような粘り強さや勝ちきる強さも見せられたらと思いますね。

#24高村和臣
‐今シーズンは接戦が多いですが、白星が先行といい結果が残っていますね
勝ちきるということができるようになってきているかなと思いますね。延長戦にせよ、最後に勝つことが大切だと思っています。
‐オールジャパンも組み合わせが決まりましたが
1回戦の対戦相手は中央大学ということで、インカレは8位ですよね。センターがしっかりしているということなので、そこのディフェンスにせよ、オフェンスにせよ、基本的にはやることは同じなので、しっかりとやっていきたいです。そして3回戦まで行って栃木とやりたいですね。
‐昨年は1回戦で鹿屋体育大に敗れましたが、学生チームに対してはどんな気持ちがありますか
やはりやる相手が初めてでどういうチームなのかが全然わからなかったので、そこがリーグとは全然違うと思います。それと40分走り負けないことが大切だと思いますね。
‐オールジャパンという大会の位置づけは
去年負けているので今年は絶対勝とうということと、JBLとやって自分たちの力を試したいというのはあります。
‐普段JBL2を見ることのない観客に見てもらいたいところは
ひたむきにバスケットに取り組む姿勢ですね。最後まであきらめないでしっかりやろうということで、各自が自覚して取り組んでいます。

JBL2 4位 日立電線ブルドッグス(3年ぶり7回目)
 オールジャパンは3年ぶりの出場となる。2年前にチームの主力選手が一気に抜け、それをなかなか立て直せない状況が続いたが、昨シーズンギリギリながらプレーオフに出場し、結果を残している。今シーズンから野田洋嗣氏が現役を引退しHCに就任、昨年度に比べると動きのあるアグレッシブなオフェンスを見せている。3年前の出場の際は1回戦で延岡学園高(九州)に接戦で勝利し、2回戦でJBL・トヨタ自動車と対戦している。当時のスタート5人すべてが現役引退もしくは移籍しており、チームの変化の大きさを表している。不安定ながらも勝ち星を増やし、リーグ戦は現在5勝6敗の4位。後半戦をいい形で入るためにも今大会で1回戦突破、2回戦で対戦する豊田通商に好ゲームで迫りたいところ。
野田洋嗣HC
‐今年からチームの指揮を取るようになりましたが、今のチームの状態は構想的にどのくらいまでできてきていますか
理想とするチームと比べると半分も行ってないでしょうかね。自分が目指すチームはチームディフェンスでより激しいプレッシャーをかけて、身長がないですから平面的な部分でプレーするしかないと思うのですが、アグレッシブなディフェンスからファーストブレイク、セカンドブレイクを出して行くこと。どこのチームよりもディフェンスをタイトにやっていきたいという気持ちがあります。そういう風にしないと外国人のいるチームに対して勝てないですから。いい試合をしてもしょうがないので、なんとか勝てるチームを作らないとダメだと思っています。
‐オールジャパンに向けて
1回戦で北海道代表の宮田自動車と対戦して、まずはそこにしっかりと勝たないといけないです。2回戦で豊田通商なんですけど非常にやりにくくて。年に1回、唯一公式戦でJBLとやれるチャンスの大会でその前に豊田通商と当たってしまうということでネガティブに捉えがちなのですが、僕は本気で優勝を狙っているので豊田通商と1回多く当たると言うことでこれはバスケットの神様がいるのだとしたら、豊田通商を倒してくれと言ってくれているように感じてポジティブに捉えています。
‐オールジャパンの位置づけは
正直、リーグで優勝することが一番の目標で、オールジャパンは次ですね。天皇杯に出たいという思いはありますから。僕はただ出るだけではだめなので、なんとか一角を崩したいという思いはあります。そこまではもうちょっと時間がかかるかなとは思いますが。
‐ここ3年HCが毎年のように替わっていましたが、野田HCはチーム作りに関してどういう構想を持ってますか
それはやれればやれるほどいいと思いますが、筑波大の先輩方には少なくとも2年はかかるよと言われています。僕自身は今年から結果を出そうと思っていたのですが、今はその言葉がよくわかります。
‐チームの雰囲気はいいですよね
練習はすごい充実していると思います。それが試合で出ないのでちょっと悔しいですね。出していけるように頑張ります。

#7中村啓彦
‐今年から新しくHCになった野田HCはなるべくたくさんの選手を使っていきたいという意向のようですが、選手としてはどうですか
シーズン始まってからそれでやっていましたし、不満も出てないし、選手一人ひとりが自分の仕事が分かりやすいし、個人個人がちゃんと理解してやれればいいと思います。ただ、チームや組み合わせによってどういう展開になるのかがイメージがつかみにくいっていうのが唯一の弱点かなとは思います。
‐オールジャパンが決まる大事な試合を勝ち切って、チーム状態はいいのでは
なんとかです。鹿児島で2連勝してオールジャパン決めて、帰ってきてAWに負けて。なかなかリズムが安定しないっていうか、いい時が続かないんですよね。
‐オールジャパンに向けて
2回戦が豊田通商ですよね。どうしてこんなところにって思ったけど、プレーオフをにらんでここでの経験が生かせるっていい方に考えるようにしています。1回戦の宮田自動車には自分の大学の先輩がいるのですが、ここにもしっかりと勝っていかないと。今のチームは石川といい試合をしたかと思うと、ビッグブルーに負けたりと本当に波があります。特にオールジャパンは一発勝負ですから、この波をなんとかしないといけないです。。

取材・文 渡辺美香

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