インタビュー

オールジャパン2010 チームインタビュー(2)JBL2

 第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)も開催まで1週間を切った。
 スポーツのミカタではこれまでも大会や試合経過などを追っている実業団(社会人)とJBL2からの出場の6チームに大会にむけてのインタビューを行った。各チームそれぞれの状況と合わせ、オールジャパンにかける思いをヘッドコーチとチームキャプテンに語ってもらった。

オールジャパン2010/第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

スポーツのミカタ:全日本総合選手権2010
オールジャパン2010 チームインタビュー(1)社会人

JBL2
 JBL(日本バスケットボールリーグ)の2部として設置されているJBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)。下部リーグだがこの2つのリーグはリーグの組織、チームやゲームの運営など全く異なっている。そのため入替戦といった形のものは置かれない。JBL2からは8チーム中半分の4チームがオールジャパンに出場できる。レギュラーシーズン3回戦のうち1回戦となる第7週までの順位で出場チームが決定された。現在リーグ戦は豊田通商が11戦全勝とトップを走っている。

※インタビュー:12月12日(石川、日立電線)、12月13日(豊田通商、アイシン・エイ・ダブリュ)

JBL2 1位 豊田通商ファイティングイーグルス(6年連続10回目)
 昨シーズン16戦(プレーオフを含む)全勝で優勝。今シーズンも現在11戦全勝。外国人選手を擁することが大きいが、日本人選手のレベルも高い。レギュラーシーズン中は選手をなるべく多く使う形でゲームをすすめていることもあり、圧勝での勝利はそれほど多くはない。昨年度のオールジャパンでは2回戦から登場し、同志社大(学生8位)に100点ゲームで圧勝、3回戦のトヨタ自動車との対戦を果たしている。今大会も3回戦でのJBL・東芝との対戦が目標。
渡邊竜二HC
‐今日の勝利で昨シーズンから26連勝となりましたが、勝ち続けていることについてはどう思いますか
チームとしてはどうかわからないですけど、個人的にやはりそれが一つのモチベーションみたいになっているので、それが崩れたときにどうなるのかが心配なところはあります。
‐今日のゲームをみるとまだまだ不安定な感じがしましたが
それでも多分、かなり精神的には強くなっていると思います。あそこでも落ち着いてプレーができていますので。ただ本当はチームとしての底上げを図りたいですからいろいろな選手を使いたいのですが、ああいう展開になってしまうとどうしても選手を固定しなくてはいけないですね。
‐スタートも試合ごとに変え、なるべくたくさんの選手でプレータイムを分け合っているようですが
今年は3回戦制なので、いろんなパターンで、相性とかもありますし、そういうことを見極めながら最後まで行きたいなと思っています。
経験がものを言うところがありますから、試合に出る時間が少ない人間はどうしても自信がなくて悪循環というのは仕方ないところだと思っています。そこでチームとしてチャンスを与えていくことが必要だし、それが2年後、3年後につながると思っていますね。
‐オールジャパンの組み合わせが決まりましたが
毎回3回戦はJBLの上位チームとの対戦になっているので、できれば下位のチームとやりたいという気持ちはあったのですが。個人的には東芝のヘッドコーチの田中輝明さんは大学の先輩になるので少しは慌てさせられたらいいなと思っています。
‐2回戦で対戦するチームは同じJBL2の日立電線となる可能性もあります
日立電線のヘッドコーチの野田も高校の後輩なので、先輩としては負けられないですね。
‐豊田通商として観客に見てもらいたいところは
うちのチームは外国人選手がいても日本人が中心でやっているので、見ていても楽しい試合ができると思います。
‐今日のような波の大きな試合はちょっと心配ですが
メンバーのああいった使い方をすると、流れがいいときに変えていくことになるので。しかしオールジャパンはベンチ入りのメンバーも少ないので、こういうことはないと思います。

#44阿部良太
‐キャプテンとなって2年目ですが、今のチーム状況はいかがですか
みんなちょっと浮足立っているというか、いつも通りにやれば勝てるだろうと思ってるところがあって。今日の試合もそうでしたが、前半1Q離しても2Qで追いつかれるっていう感じですね。もう一回気を引き締めてやらないと、2連覇はできないと思っています。うちもディフェンスを頑張ろうとはしているのですが、一人が手を抜くみたいなことがあると崩れますから。全員でやらないとダメですね。
‐スタートメンバーが固定されていないことは選手としてはどうでしょうか
固定してもらった方が多分選手もやりやすいという話も聞いてはいます。しかしうちは取りあえず若い選手も多いので、経験を積ましてチームとして勝てればという気持ちがあります。
‐まだレギュラーシーズンの試合はありますが、オールジャパンを意識している感じはありますか
ありますね。今日もオールジャパンの練習としてゾーンをやりたかったのですが、こんな試合になったのでできませんでした。
‐2回戦からの登場で、相手は日立電線になる可能性も大きいですが
JBL2同士というのもありますし、来週も日立電線なのでちょっと微妙な感じですが、オールジャパンでこのチームには勝てないなというくらいの力を見せたいですね。
自分も日立電線にいたのでよくわかるのですが、3ポイントがポンポンと入っちゃうと怖いところはあります。
‐3回戦でJBLのチームとの対戦がありますが、前回大会で上手くいかなかったところはなんでしょうか
去年はディフェンスが一歩引いちゃっている感じがあって、やはりどこか抜かれるという気持ちがあったと思いますね。今年はもう一歩前に出て、しっかりとプレッシャーをかけて、どんどん当たっていきたいですね。その点うちは使える人数は多いのでやりやすいと思います。。
‐チームのどんなところを見てもらいたいですか
JBLの選手に比べるとサイズは小さいのですが、小さくても平面で走れるし、中にも飛びこめるし、小さくてもやれるんだというところを見てもらいたいですね。

JBL2 2位 アイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城(2年連続3回目)
 JBL2に加入して3年目、2年目から2年連続のオールジャパン出場となっている。実業団時代も東海ブロックからの出場経験がある。若いチームだが、昨年度OSGから鈴木鉄夫が加入し攻守にレベルアップ、優勝を狙えるチームとなった。ディフェンスのレベルの高さは自他共に認めている。初出場の2007年大会では1回戦で大学3位の日本大と対戦し敗れている。2回目の出場となった昨年度は2回戦からの登場となり、初出場の際に1回戦で敗れた日本大(大学7位)と再び対戦、リベンジを果たしオールジャパン初勝利。3回戦ではJBL・パナソニックと対戦した。現在のリーグ戦は怪我人などの影響もあり8勝3敗と3位だが、昨年度JBL2で新人賞を獲得した#3吉田周平が今シーズンはさらにチームにフィットしてきており、今後に期待出来るチーム。ここも2回戦を勝利し、3回戦でJBL・日立との対戦が目標となる。
中嶋謙伍HC
‐オールジャパンの組み合わせが決定しましたが
多分学生(拓殖大)とやることになるのだろうなという感じはありますね。インカレも現地で見ていて、その中で拓大も見てましたけど、その時はガード陣がいいなという印象はあります。しかしうちが負けると言うイメージはないですね。見た試合は4面とかでやっていたのであまりしっかりは見られていないのですが。それとゾーンがいいという印象があります。2回戦を勝てばJBLの日立ですが、トップのチームにちょっとの時間でも本気にさせる時間ができればとは思っています。
‐2年連続出場ですが、チームの状態はいかがですか
チームとしての完成度は徐々に上がってきているかなと思いますね。
‐オールジャパンという大会の位置づけは
知名度ですね。うちは男女で出ていて、そういうのは三菱電機くらいだと思うんですよね。大会の知名度がありますから、会社の名前を売ることができる大会だと思います。それとJBL2もちょっと前には学生にも負けていましたが、今は学生にも勝てるようになってきましたし、JBLのチームと公式戦で対戦できるということもあります。ただ普通に仕事をしながらやっているので会社が休みの時にバスケットをするというのは気持ち的に微妙なところですが、、そこはしっかりと理解させて臨みたいです。
‐チームとして見てもらいたいところは
ひたむきにディフェンスを頑張って走るというか、ひたむきさを見てもらいたいですね。気持ちのいいチームだなという感じで見てもらえたらなと思います。あとはインサイド陣ですよね。JBLの外国人選手は1ランクも2ランクも上の選手ですから、そことどうやっていくのかというのは自分も見てみたいところですね。
‐JBL2の上位チームとして
やれることをちゃんとやって頑張りたいと思います。

#21鈴木鉄夫
今シーズンからキャプテンとなりましたが、プレースタイルは変わっていないですか。以前に比べカットインのプレーが減っているように思いましたが
最近減りましたね。やってない。やらないといけないのですが、そういう体を張ったプレーが減ってきているのは自分がさぼってるってことですね。インサイドで点を取ろうって言ってるんで、本当はやらないといけないのですが。今度から増やしていけるように頑張ります。
‐今日は序盤苦戦しましたが、すぐに立て直せましたね
ディフェンスをいつも通りできればそんなに大崩れしないと思いますし、JBL2の中ではディフェンスにおいてはトップレベルだと自分たちでも思っているので、それを持ち味としてやっていきたいですね。
‐オールジャパンの組み合わせが決まりました
正直天理大とか外国人選手のいる大学のチームとはやりたくなかったので、それは良かったです。しかし2回戦にあがってくる可能性の高い拓殖大はインカレで8位以内に入っているのでしっかりやらないと勝てないと思っています。ともあれ僕らにとってはお祭りみたいな意味合いもある大会でもありますので、楽しんでやれたらと思います。
‐普段JBL2を見ない人たちに見てもらいたいところは
日本人だけのチームなのでJBLとの差はあると思いますが、必死にやっている姿を見てもらえればいいかなと。3回戦は日立とですが、ちょっと何かを見せられたらいいですね。去年の青学(鈴木選手は青山学院大OB)みたいにできればいいですね。みすみす負けに行くつもりはないので。JBLのチームに萎縮しないでどれだけやれるかじゃないですかね。
‐公式戦で唯一JBLと対戦できるわけですが
JBL2にいるとそのレベルに慣れてくるので、もう一回上のレベルだったらこれくらいやらないといけないというのを思い出せたらと思いますね。
‐人生初のキャプテンはいかがですか
なんもしてないですね。キャプテンになって結構たってるんですけど、もっと言っていかないといけないとは思っています。最初の方なんて本当になにも言ってなかったです。もうちょっとコミュニケーションを取るようにします。
‐プレー面も含め精神的にも柱になっているのでは
そうですかね。そうだったらうれしいですが。
‐オールジャパンが終わってからシーズンに入る時が難しいところもあるのかなと思うのですが
去年はどちらかというとそうだったかもしれないですね。去年の僕はパナソニックとやるっていうんでかなり張り切って、終わった後ちょっと燃え尽き症候群的になってしまったんです。今年はキャプテンですしね、そこはもうちょっと頑張らないと。

JBL2 3位 石川ブルースパークス(2年連続4回目)
 昨年はギリギリのところでのオールジャパン出場を決めたが、今シーズンは接戦を確実に取り、上位2チーム(豊田通商、アイシン・エイ・ダブリュ)以外には負けなしの現在9勝2敗(2位)。即戦力の新人が加わったことも大きいが、選手個々のやるべきことが明確になってきたこともチームが確実に勝ち星を重ねている要因となっている。実業団のチームが多いJBL2の中でここはNPO法人のクラブチームであり、選手たちは個々でそれぞれの仕事に従事しながらバスケットを続けている。地元の選手も多く、地域に根差した活動を行っている。昨年度のこの大会は1回戦で鹿屋体育大(九州)に接戦で敗れ1回戦敗退となった。その後のリーグ戦の状況も不安定になり、最終的にプレーオフを逃す結果となった。今大会はまずは1回戦をしっかりと勝ちぬくことが目標となる。
木下官HC
‐オールジャパンの組み合わせも決まりましたが、なにか構想のようなものはありますか
構想っていうよりも、去年学生に負けていますので、今年はそこは絶対に勝たなくてはいけないと思っています。勝ち進めばJBLの栃木とやれますから、そこまではいきたいというのが目標でもあります。まずは1戦1戦をしっかりと勝ちきること、そこをちゃんとやれないとプレーオフに出ても勝てないと思いますし。
‐チームとして観客に見てもらいたいところは
地域でこんなに頑張っているんだぞというところですね。普段から選手に入っているのですが、お前たちは地元ではスターかもしれないけど、全国的にみれば地方の無名の選手だと。だからこそ頑張っていいプレーを見せて、地元の子どもたちが目標にしたくなるチームにしようというのがあります。今日の試合のような粘り強さや勝ちきる強さも見せられたらと思いますね。

#24高村和臣
‐今シーズンは接戦が多いですが、白星が先行といい結果が残っていますね
勝ちきるということができるようになってきているかなと思いますね。延長戦にせよ、最後に勝つことが大切だと思っています。
‐オールジャパンも組み合わせが決まりましたが
1回戦の対戦相手は中央大学ということで、インカレは8位ですよね。センターがしっかりしているということなので、そこのディフェンスにせよ、オフェンスにせよ、基本的にはやることは同じなので、しっかりとやっていきたいです。そして3回戦まで行って栃木とやりたいですね。
‐昨年は1回戦で鹿屋体育大に敗れましたが、学生チームに対してはどんな気持ちがありますか
やはりやる相手が初めてでどういうチームなのかが全然わからなかったので、そこがリーグとは全然違うと思います。それと40分走り負けないことが大切だと思いますね。
‐オールジャパンという大会の位置づけは
去年負けているので今年は絶対勝とうということと、JBLとやって自分たちの力を試したいというのはあります。
‐普段JBL2を見ることのない観客に見てもらいたいところは
ひたむきにバスケットに取り組む姿勢ですね。最後まであきらめないでしっかりやろうということで、各自が自覚して取り組んでいます。

JBL2 4位 日立電線ブルドッグス(3年ぶり7回目)
 オールジャパンは3年ぶりの出場となる。2年前にチームの主力選手が一気に抜け、それをなかなか立て直せない状況が続いたが、昨シーズンギリギリながらプレーオフに出場し、結果を残している。今シーズンから野田洋嗣氏が現役を引退しHCに就任、昨年度に比べると動きのあるアグレッシブなオフェンスを見せている。3年前の出場の際は1回戦で延岡学園高(九州)に接戦で勝利し、2回戦でJBL・トヨタ自動車と対戦している。当時のスタート5人すべてが現役引退もしくは移籍しており、チームの変化の大きさを表している。不安定ながらも勝ち星を増やし、リーグ戦は現在5勝6敗の4位。後半戦をいい形で入るためにも今大会で1回戦突破、2回戦で対戦する豊田通商に好ゲームで迫りたいところ。
野田洋嗣HC
‐今年からチームの指揮を取るようになりましたが、今のチームの状態は構想的にどのくらいまでできてきていますか
理想とするチームと比べると半分も行ってないでしょうかね。自分が目指すチームはチームディフェンスでより激しいプレッシャーをかけて、身長がないですから平面的な部分でプレーするしかないと思うのですが、アグレッシブなディフェンスからファーストブレイク、セカンドブレイクを出して行くこと。どこのチームよりもディフェンスをタイトにやっていきたいという気持ちがあります。そういう風にしないと外国人のいるチームに対して勝てないですから。いい試合をしてもしょうがないので、なんとか勝てるチームを作らないとダメだと思っています。
‐オールジャパンに向けて
1回戦で北海道代表の宮田自動車と対戦して、まずはそこにしっかりと勝たないといけないです。2回戦で豊田通商なんですけど非常にやりにくくて。年に1回、唯一公式戦でJBLとやれるチャンスの大会でその前に豊田通商と当たってしまうということでネガティブに捉えがちなのですが、僕は本気で優勝を狙っているので豊田通商と1回多く当たると言うことでこれはバスケットの神様がいるのだとしたら、豊田通商を倒してくれと言ってくれているように感じてポジティブに捉えています。
‐オールジャパンの位置づけは
正直、リーグで優勝することが一番の目標で、オールジャパンは次ですね。天皇杯に出たいという思いはありますから。僕はただ出るだけではだめなので、なんとか一角を崩したいという思いはあります。そこまではもうちょっと時間がかかるかなとは思いますが。
‐ここ3年HCが毎年のように替わっていましたが、野田HCはチーム作りに関してどういう構想を持ってますか
それはやれればやれるほどいいと思いますが、筑波大の先輩方には少なくとも2年はかかるよと言われています。僕自身は今年から結果を出そうと思っていたのですが、今はその言葉がよくわかります。
‐チームの雰囲気はいいですよね
練習はすごい充実していると思います。それが試合で出ないのでちょっと悔しいですね。出していけるように頑張ります。

#7中村啓彦
‐今年から新しくHCになった野田HCはなるべくたくさんの選手を使っていきたいという意向のようですが、選手としてはどうですか
シーズン始まってからそれでやっていましたし、不満も出てないし、選手一人ひとりが自分の仕事が分かりやすいし、個人個人がちゃんと理解してやれればいいと思います。ただ、チームや組み合わせによってどういう展開になるのかがイメージがつかみにくいっていうのが唯一の弱点かなとは思います。
‐オールジャパンが決まる大事な試合を勝ち切って、チーム状態はいいのでは
なんとかです。鹿児島で2連勝してオールジャパン決めて、帰ってきてAWに負けて。なかなかリズムが安定しないっていうか、いい時が続かないんですよね。
‐オールジャパンに向けて
2回戦が豊田通商ですよね。どうしてこんなところにって思ったけど、プレーオフをにらんでここでの経験が生かせるっていい方に考えるようにしています。1回戦の宮田自動車には自分の大学の先輩がいるのですが、ここにもしっかりと勝っていかないと。今のチームは石川といい試合をしたかと思うと、ビッグブルーに負けたりと本当に波があります。特にオールジャパンは一発勝負ですから、この波をなんとかしないといけないです。。

取材・文 渡辺美香

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オールジャパン2010 チームインタビュー(1)社会人

 第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)も開催まで1週間を切った。
 スポーツのミカタではこれまでも大会や試合経過などを追っている実業団(社会人)とJBL2からの出場の6チームに大会にむけてのインタビューを行った。各チームそれぞれの状況と合わせ、オールジャパンにかける思いをヘッドコーチとチームキャプテンに語ってもらった。

オールジャパン2010/第85回天皇杯・第76回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

スポーツのミカタ:全日本総合選手権2010
オールジャパン2010 チームインタビュー(2)JBL2

社会人
 社会人のカテゴリーは全日本社会人選手権の上位2チームが出場権を得るという形で増設された。初回は3年前の第3回全日本社会人バスケットボール選手権大会となる。全日本社会人選手権はクラブ、実業団、教員の各カテゴリーから上位チームが出場しトーナメントで対戦する。過去2回のオールジャパン出場権は4チーム全て実業団となっている。
2008年:九州電力(1位)、新生紙パルプ商事(2位)
2009年:横河電機(1位)、JR東日本秋田(2位)
2010年:横河電機(1位)、新生紙パルプ商事(2位)

※インタビュー:12月13日(新生紙パルプ商事)、12月17日(横河電機)

社会人1位 横河電機(2年連続2回目)
 昨年度全日本社会人選手権で2年ぶり2回目の優勝、オールジャパン初出場(1回目の優勝時は社会人枠がなかった)。社会人枠では初の1回戦突破を果たすも、2回戦で学生1位の慶應義塾大に敗れる。実業団では関東実業団リーグ戦6連覇、全日本実業団競技大会3連覇、関東実業団選手権3連覇、全日本実業団選手権2年連続3回目の優勝とここ3年圧倒的な強さを見せている。今シーズンはチームを全国トップチームに導いた小納真良氏が現役を引退し、コーチとしてチームの指揮を執る。目標は昨年果たせなかった2回戦突破とJBLチームとの対戦。

小納真良コーチ
‐横河電機としては前回大会が初出場で、小納コーチは選手としての出場でした
前回は1回しか勝てなかったので、今年は3回戦まで行ってJBLとやれるようにしたいと思います。
‐前回やり残したことは
それはないですね。でもまさかあそこまで速いとは思わなかったんですよね。あの時にみんなスピードも感じてるだろうと思うし、何をしなくてはいけないということは分かっていると思うので、今年は違うと思います。
‐対戦相手が決まりましたが
学生は練習量も全然違って、外角のシュートも入るだろうし、スピードも速いと思うので、そこは警戒しています。
‐1回戦は高校生ですが、基本的に社会人とはバスケットのレベルが違うのでは
違うとは思いますが、外国人選手がいるということが他とは違うし、その辺はあまり経験していないので難しいところはあります。これまでの試合の得点は見ていますが、詳しくは分からないのですがそこは何とかなるかなという気持ちはあります。
‐2回戦に進んだら天理大(大学5位)ですね
全く見たことはないので。高さと外角のシュートの確立がいいと思うので、そこは気をつけないといけないと思っています。
‐インカレでみた感じですと、リバウンドが強い印象がありますが
外国人以外にも195㎝くらいの上手い選手がいるっていう話なので、これからビデオを見て、準備できることはしっかりとやりたいと思っています。
‐社会人王者としての出場ということで意識しているところはありますか
社会人の代表なので、高校生には負けたくないっていうのはありますね。最近社会人の大会では勝っているので、そのレベルを見せて確実に勝ちたいと思っています。ただ、外国人選手の高さを経験したことがないので、そこでうちのインサイドがちょっと引いてるようであればダメだと思いますね。
‐高さ対策の練習などはされていますか
それはないんですよ。高い選手がうちにはいないので。#5笹も関東では結構やれるんですけど、全国だとちょっと大きかったり当たりが強かったりするとやれなくなります。去年も慶應の岩下に対して全然ダメだったので。その辺は彼が成長しているところを見たいという気持ちはあります。
‐横河電機のバスケットで見てもらいたいところは
ディフェンスにしても、オフェンスにしても、練習しているチームとしていないチームの差ははっきり出るっていうのはあります。ちゃんと練習をして、チームとして機能しているところは社会人選手権でも上位に来ていますよね。そういうやってきたことをしっかりと出せるようにしたいです。そして社会人の勝ち続けているチームだなというところを見せたいし、そのためにも3回戦まで行ってパナソニックとやりたいですね。
‐天理大はインカレをいい形で終えていますから勢いが怖いところはありますね
先手を取っていかないととは思います。それと1回戦もうちは大会1回戦がいつも入りが悪いのですが、今回もやはり高校生ということで甘さが出るかもしれないです。気持ち次第でチームが全然変わるので、そこはしっかりとやらないといけないです。

#11飯島章仁
‐社会人選手権から日にちがたっていますが
間に大会もありましたが、今はオールジャパンに切り替えてやっています。練習の内容も1回戦の福岡第一高を想定した練習を行っています。
‐1回戦の福岡第一高には九州電力が福岡県総合の決勝で走りがちしたようですが
うちのチームはあまり走って勝つっていう感じではないので、それはちょっと心配しています。昨年までの真良さん(小納コーチ)がいたときはどんどん走っていたのですが、今は個々の能力が上がっているので、それでちょっと走らなくなっているところはありますね。しっかりと構えていかないと足元をすくわれますから。高校生といっても外国人選手もいますし、全然甘いチームではないと思っています。
‐飯島選手自身はオールジャパン出場は前回に続いて2回目になると思うのですが、1回目との違いはありますか
違いは、気持ちもそうですけど、役職(チームキャプテン)という部分ですね。今年はどっちかというとチームをまとめる的なことがあるので。試合には出たいですけど、それ以上にチームのことを考える必要があります。
‐ベンチ入り出来ない選手もいて、今後のことなど含めキャプテンとして大変な部分もあるのでは
それは非常にあります。実際ベンチ入りしない選手の中には仕事優先にして練習に来れない選手もいます。会話の時間を増やしていかないといけないと思っていますね。
オールジャパンという大会に対してはどういう意識を持っていますか
日本のNO.1を決める大会なので、実業団というくくりではなく全てのカテゴリーがでますから、実際僕らの力がどこまで通用するかを見れる大会だと思っています。JBLとどれだけの差があるのか、どこまでできるのかを知りたいと思いますし。1・2回戦の相手は高校生、大学生となりますが、全力でやるしかないと思っています。
‐他の大会と違って優勝を狙うというものではないと思いますが、大会に対するモチベーションなどはいかがですか
チームの目標としてはJBLとやるというところなので、各自そこに向けてモチベーションを挙げていけると思います。
‐1回戦で対戦する福岡第一高は今大会男子では唯一の高校生チームとなり注目が集まりそうですが
そうですね。やりづらいかもしれないですね。
‐横河電機というチームとして見てもらいたいところは
大人でも走れるんだぞと。頑張っている大人たちを見てもらいたいですね。うちは仕事と両立してやっていますが、運動量としては社会人は落ちるだろうというのではなく、そんな中でもうちは頑張って走ってるっていうところを見せたいですね。
‐社会人王者での出場という意識はありますか
社会人NO.1というプライドを持って臨みたいですね。それなりに背負ってるものがあるので頑張るしかないです。我々のバスケットをしっかりとやっていくだけです。

社会人2位 新生紙パルプ商事(2年ぶり2回目)
 2年前の第3回全日本社会人選手権で準優勝し、初のオールジャパン出場を果たす。その時は1回戦でJBL2・黒田電気と対戦。中盤まで黒田電気の高さに対応できず大きく引き離されるが、終盤追い上げを見せる。しかし僅かに届かず1回戦敗退となった。昨年は全日本社会人選手権準々決勝で敗退。その悔しさをバネに今年度の社会人選手権で接戦を勝ち抜き準優勝しオールジャパン2回目の出場が決まった。関東実業団ではベスト4以上、全日本実業団選手権でも3位以上に連続して入り続けている。現在は選手登録が11名と実業団の中でも少ない方だが、チームが結束した時のポテンシャルの高さは抜群。まずは1回戦突破が目標。
茂木芳治HC
‐2回目の出場になりますが、今大会の目標は
前回2年前は勝ててないので、まずは1勝ですね。相手は学生なのですが勝機はあるかなと思っています。短い時間ですけど、社会人は集中していやるっていうのが鉄則ですから、そこはしっかりとやるだけです。
‐浜松大に対してはどういう印象がありますか
セネガル選手2人ですよね。あとは得点しか見ていないのですが外角のシュートもいいようですし。うちの課題はリバウンドなので。リバウンドの高さをどうするのかが重要になります。
‐2年前に比べると違うところはありますか
体調管理っていうのか、この時期の試合に持っていき方が全然違いますね。
‐前回は出場に戸惑っているような印象もありましたが
気持ちは前回より余裕がありますよね。準備も整えられるし。チームでは坂口以外はみんな経験していますし。坂口はそういった部分は大丈夫です。
‐普段実業団を見たことがない人たちにも見てもらいたいというところは
ここ最近は試合運びも後半に頑張ってくれているので、最後まで捨てないっていうところですかね。会社の応援もかなりきてくれるのでその人たちのためにも、社会人も頑張ってますよというのを見てもらいたいです。
‐1回戦勝ち上がると大学王者の日大ですね
大学1位とどれだけやれるかというのが楽しみですね。

新生紙パルプ商事 #4近森洋介
‐前回との違いは
前回は参加してOKというところがありましたが、今回は勝ちたいという気持ちがありますね。その辺は違いますね。
‐オールジャパンに向けての取り組みは
特にはまだしてないです。関東が終わって、まだ(オールジャパンに向けての)練習を始めたばかりですから。今一つシュートのタッチも悪いし、本調子ではないのですね。向こうはインサイドがでかいのでリバウンドとかもしっかりとやらないといけないのですが。
‐前回はそれほど望んでの大会という感じではなかったですが、今回は違う様子ですね
前は記念試合的な感じでしたし、貴重な正月休みがというのもありましたが、今回はそういうのはなくて、とにかく勝ちたいという気持ちが強いです。1戦1戦しっかりと戦っていきたいです。
‐出場を目標にする大会という位置になってきましたか
そうですね。社会人で勝つというのがありますから。その先にオールジャパンがあるという気持ちです。
‐普段実業団を見ない人たちに見てもらいたいところは
見るからにベンチは少ないのですが、チームみんなで頑張っているところを見てもらいたいですね。

取材・文 渡辺美香

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関東実業団リーグ戦 男子1次リーグ第2戦レポート

 6月7日(日)に代々木第2体育館で行われた関東実業団バスケットボールリーグ戦男子1部1次リーグ第2戦。
 現在は昨年の上位vs下位での対戦となっているが、力の差はそれほど大きくなく、またチーム状況もまだ安定していないこともあり、接戦となるゲームが出てきている。
※後ほど写真を追加掲載します。

試合のテーブルスコアなどの詳細は 関東実業団バスケットボール連盟

スポーツのミカタ 内掲載
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関東実業団リーグ戦 結果

スタートから勢いに乗った三井住友銀行が東京日産に圧勝
東京日産 42 ( 12-24  11-22  10-24  9-29 ) 99 三井住友銀行
 第1P序盤は互角の展開となるが、当たりを強くした三井住友銀行のディフェンスに東京日産のリズムが崩れる。残り3分をきって三井住友銀行が連続得点で一気に引き離した。第2Pに入っても三井住友銀行のプレスディフェンスに流れが作れない東京日産に対し、トランジションからの得点も加わり順調に加点していく三井住友銀行がリードをさらにひろげていく。後半に入っても流れは変わらず、攻守にリズムの崩れた東京日産は三井住友銀行の攻撃を止められない。そのまま点差は開き、大差をつけて三井住友銀行が勝利した。

『チームのためになること』東京日産#14三原大樹
 昨シーズン終了後一度はキャプテンにという打診があったと言う。
「まだ自分のことで精一杯なんですよね。もう少しプレーに集中したいんです」
 そう語っていたが新年度になってチーム事情が変わり、キャプテンという立場でこの大会に臨むこととなった。
「今日はよくなかったです。向こうがプレスで当たってきた時にその対応をやってなくて、その上向こうの方が脚力があるので全然運べなくてイライラがでてしまいました。どこかで流れが変えられたらよかったのですが、できなかったです」
 チーム事情により急なキャプテン就任に戸惑いもある。
「キャプテンは学生時代もやっていたのですが。今までプレーに集中させてもらってきたので、自分ももう4年目でチームのためになることをやらなくてはという気持ちはあります。でもまだまだ自分自身教わる立場なので、そういう中でキャプテンとしての厳しさを出していくのは難しいところはありますね。まずは声を出してチームの雰囲気作りをしていきたいです」
 本来の力を発揮できれば強いチームだが、かみ合わないと明らかに格下のチームとの対戦でも敗れてしまうこともある。そんな不安定なチーム状況がここ数年続いている。
「練習でそこまでやれていないので、試合でいきなり本気モードでっていってもなかなかできないですよね。そこがうちの課題なんです。なんとか2次リーグまでには修正していけるよう頑張りたいです」
 

2年続けての熱戦は日本無線が1点差で逃げ切る
葵企業 72 ( 18-20  17-21  16-10  21-22 ) 73 日本無線
 昨年のこの対戦も白熱したものになったが、今大会でも終了間際まで勝敗の行方が分からない展開となった。日本無線は期待の新人#4福田侑のシュートが効果的に決まり、終盤になってオフェンスのリズムが上手く作れなかった葵企業を振り切った。
 スタートから互いに点を取り合う展開。第1P終盤、日本無線が#10樋渡の連続得点で流れを作ると、リズムが悪くなった葵企業を24秒オーバータイムに追い込む。さらに#4福田侑の3ポイントシュートが決まり8-16と引き離しにかかる。しかしここで葵企業が#8竹谷、#21篠原の連続3ポイントシュートで悪い流れを断つ。日本無線も#15尾崎、#10樋渡の1on1で得点するが、終了間際に葵企業#8竹谷のオフェンスリバウンドからのシュートが決まりわずかに2点差で第1Pを終える。第2P開始早々、日本無線がトランジションから#13福田大の3ポイントシュートが決まり幸先よくスタートを切る。さらに開始から1分半で葵企業#15永田が膝を痛めベンチに下がると、日本無線が勢いに乗るかと思われた。しかしここで葵企業の新人#8竹谷、#9小原、#21篠原が動きのあるオフェンスを見せ流れを引き寄せると、残り5分43秒には葵企業#6柳沢の3ポイントシュートが決まり、27-25と葵企業が逆転する。ここで日本無線も#8会川が速い動きで葵企業のリズムを崩すと、トランジションもでて再びリードを奪う。そのままの勢いで日本無線がリードをひろげると、終了間際の葵企業の連続シュートをしのぎ、日本無線6点リードで前半を終える。
 第3P序盤は点の取り合いとなるが、#15永田もコートに戻った葵企業に流れが傾く。リズムが崩れた日本無線は残り5分50秒に24秒オーバータイムとなり、流れを引き寄せられない。第3P終盤はシーソーゲームとなるが最後に日本無線が得点し、51-51と同点で最終Pに入る。
 第4P、開始からわずか5秒で日本無線#4福田侑の3ポイントシュートが決まる。しかし葵企業も粘りを見せオフェンスリバウンドなどで連続得点し、開始1分半葵企業1点リードで日本無線がタイムアウトをとる。修正したいかった日本無線だが、逆に葵企業にカットインやドライブでリズムを崩されてしまう。ここで葵企業はゾーンディフェンスを敷くが、その隙を上手くつきセカンドチャンスから日本無線#6鈴木伸が3ポイントシュートを決める。残り5分から葵企業#15永田が1on1で流れを作ると、残り4分半に葵企業#21篠原のオフェンスリバウンドで葵企業が6点リードとなり日本無線はタイムアウトをとる。どちらも一歩も引かない展開で、残り2分半には日本無線#4福田侑が3ポイントシュートを決め、葵企業が3点リードでタイムアウトを取る。しかし勢いに乗る日本無線が残り1分半にトランジションからまたも#4福田侑が3ポイントシュートを決め同点とすると、さらに続けて#6鈴木伸が3ポイントシュートを決め、日本無線が逆転する。リズムが作れない葵企業は攻めきれまま残り10秒を切る。残り9秒で葵企業#15永田がドライブインで1点差とし、日本無線がタイムアウトを取る。ここでファールゲームに来た葵企業だったが、残り5.2秒のファールがアンスポーツマンライクファールとなりボールを奪えない。日本無線はこのフリースローと終了間際の#4福田侑のフリースローの全てを落としてしまうが、わずかに1点差を守りきり勝利した。

『自分たちのやるべきこと』日本無線#6鈴木伸之
「いやー、勝ててよかったですよ」
 試合終了後、ほっとしたような表情で話を始めた。
「今日はよく我慢ができました。葵企業はすごくやりにくい相手なので大変でしたね。(この日プレータイムが少なかった葵企業#13)上原がもっと出てた方がやりやすかったと思いますね」
 葵企業は故障のある上原の代わりに5番ポジションに新人・#21篠原を入れている。本来のインサイドとは違い中、外と激しく動くオフェンスのため日本無線も本来の5番ポジションの武藤では対応が厳しかった。
「あれだけ動かれちゃうと止められないですね。あそこは尾崎さんの負担が大きくなってしまいました」
 第3Pまである程度リードを守ってきたが、第4Pに逆転され、残り5分をきって6点のリードを奪われた。
「点差はあまり気にしてなかったです。というか自分たちのやることをやるというのでいっぱいでしたから」
“やるべきことをやる”昨年からチームの中で言われ続けているこの言葉。
「まだまだやれてはいないですね。よくはなっていますが、まだまだです」
 チームの司令塔として生き生きとした表情でプレーする鈴木にもチーム状況が悪く、自身のプレーも思うようにできないときがあった。
「あの時は本当に苦しかったですね。今は大分よくなってきて、楽しみながらやれているところはあります。でももっとよくならないといけないです。今年はちゃんとした結果をだしていきたいので」

『勝ちたい』葵企業#15永田晃司
 最終P、一度はリードをひろげ始めたが、そこからオフェンスが止まってしまい逆転で敗れた。
「惜しい試合ではダメなんです。勝ちたいんですから」
 試合後、永田は落ち着いた口調でそう言った。昨シーズンも惜しい試合を何度となく落とした。『いいゲームだった』は彼らにとってほめ言葉にはならないのだろう。
「最後のところは攻め気がなくなってしまいました。自分もいいところでミスをしてしまって。ああいうところで自分が決めたり、誰かに決めさせたりしたいのですが、そのあと1本が取れないんです」
 高さのあるセンターがいなくなったことで他のチームに比べると厳しいところもある。
「やはりリバウンドの面ですよね。ディフェンスはチームで守ろうと話しているので、そこはマイナスではないです」
 2年前もチームが大きく変わり、試合経験の少ない選手が多い中でチームで守るディフェンスがかなりの効果を発揮した。その経験が生かされているだろう。
「連敗にはなっていますが、今のところはいいゲームができているので気持ちは落ちてはいないですね。たとえ1次リーグ全敗したとしてもJIC(全日本実業団競技大会)の可能性はあるということですから、いい意味で開き直っていきたいです。自分たちには試合の経験がすごく少ないのでJICに出て少しでも経験を増やしていかないといけないと思っていますから」
 隣に座っていた#6柳沢を指差してぽそっと言った。
「あとはこれだけなんですよ。これが点を取らないとうちは勝てないんですよね」
 結構点は取れたと思うけどと言う柳沢に永田は「あと2本くらい3ポイントシュートがほしかった」と笑いながら答えた。
 

横河電機が好調なオフェンスを取り戻し序盤で差をつけ勝利
曙ブレーキ工業 78 ( 11-25  19-21  14-23  35-25 ) 94 横河電機
 この日は怪我のためメンバーが揃ってなかったこともあり立ち上がりから横河電機に大きくリードをひろげられた曙ブレーキ工業。横河電機も波があり安定しないものの流れはキープ。第4Pメンバーを代えてきた横河電機に対し懸命に追う曙ブレーキ工業だったが追い上げにはいたらず、横河電機が連勝を伸ばした。

ゾーンディフェンスで流れを変えた新生紙パルプ商事が引き離して勝利
富士通 56 ( 20-13  3-21  15-18  18-27 ) 79 新生紙パルプ商事
 第1Pから動きのいい富士通はアウトサイドシュートが好調。後手に回った感のある新生紙パルプ商事はシュートがなかなか決まらず苦しい展開となる。しかし第2Pに新生紙パルプ商事がゾーンディフェンスに替えると富士通のオフェンスが止まってしまう。このPの富士通の得点をわずかに3点に押さえ、新生紙パルプ商事が逆転する。後半はどちらも一歩も引かない展開となるが、経験に勝る新生紙パルプ商事が要所を確実にとりリードを守る。第4Pは完全に流れが新生紙パルプ商事となり点差をひろげ、終わってみれば新生紙パルプ商事が23点差をつけての勝利となった。

『課題が山済み』新生紙パルプ商事#12高崎陽平
 故障の影響もあり試合序盤は動きの硬い高崎だが、このチームのオフェンスには重要な存在。今のチーム状況をどう捉えているのか。
「パス離れが速くない感じがしますね。重たい感じがあります」
 2部から昇格したばかりの富士通相手に差をつけて勝ったとはいえ本来の力を見せたとは言い切れないチーム状態でもある。
「もっとリズムをよくして、特にオフェンスの終わり方を良くしていかないとそこからのディフェンスもよくならないので。やはり課題はシュートセレクションと中に飛び込むオフェンスリバウンドですよね」
 課題が山済みだと振り返る高崎。
「今日の試合は向こうがシュートをはずして崩れてくれたという感じはあります。どうしても新人が入ると全体の流れ的にも変わってきますから。まだ(#7)立花に関しては周りが彼がボールを持つと動きが止まって見てしまうんですよね。もっと動きながらパスをまわしていくと立花も生きてくると思うのですが」
 第4P中盤、立花が速いドライブで切り込み相手のディフェンスを崩してからアウトサイドへのパスを出した。それを受けた高崎がきれいな3ポイントシュートを決めた。
「ああいうプレーがもっとでてくるといいですよね。立花は結構パスを上手く出してくれるんですよ。周りがよく見えてるんです。ただ大きい選手に囲まれてしまうとどうしても無理なパスになってしまうので、その前に周りが動いていかないとダメですね」
 チームの目標である“優勝”に向けて、2次リーグまでには修正していかないといけないことがたくさんある。
「もっとよくなると思っています。まだまだこれからなので」
 

インタビュー:富士通#6吉田大輔『チームの中でできること』
 吉田は今7年目。他のチームでは中堅といったところだが、若いこのチームではベテランになってくる。1年目、2年目が主体のこのチームの中で7年目の吉田にかかるものは大きい。チームキャプテンの#5岩永が“これからのチーム”と語る今の富士通の中で、どういう思いでプレーをしているのかを聞いた。
-チームが若くなってコートに立つベテランといえるのは吉田選手は1人ですがいかがですか。
今までに比べて使えるメンバー、得点取れるメンバーが多くなっています。その分は良くなっているとは思うのですが、まだまだそこが上手く絡んでいないというのが今は出てしまっていますね。そこをいかに粘って粘ってやっていけるかどうかというのが今後の課題だと思います。
-相手のプレーの変化にも対応が難しかったですね。
今日は特にゾーンやられた第2Pに3点しか取れていないので。その後マンツーに戻ってもやはりもうリズムがこちらに持ってこられなかった。しかし今日の試合だと第2P、昨日の試合では第3Pで大きく離されてもそこで粘ってもう一度ゲームを作っていける、そういう粘れるチームになってきたというのは今までと大きく違うことだと思います。
-得点の取れる選手がいて、個人技で点がとれるようになりましたが。
1部のチームって言うのはまだうちのことがあまり分かっていないと思うので第1Pは個人能力でポンポン点が取れるんですけど、それをチーム力に変えていかないといけないです。今日の相手もやっぱり合わせが上手いですよね。苦しんで苦しんで止めてきたのに、最後は簡単に合わせられてゴール下で決められてしまいました。これから自分たちもそういうバスケットができるようになっていかないと苦しいだろうと思っています。
-PGに新人が入りましたがいかがですか。
(#4)知念はまた岩永とはタイプが違うプレーヤーで、自分でも点が取れるしアシストも上手いプレーヤーです。なのであの2人の代わったタイミングで上手くバスケットも変えられれば、オフェンスのパターンが増えて面白くなるのかなと思いますね。1次リーグの対戦の中でもっとチームとして力をつけていって、なんとか後半から終盤にむけてうちのバスケットみたいなものがしっかり出せるようにしていきたいですね。
-若い選手たちの中で、どんなことを意識してプレーをされていますか。
一番は得点を取れるメンバーが多いので、自分を犠牲にしてノーマークを作っていこうということ。後はディフェンスですね。センターポジションになるのでできるだけボールを持たせないようにして頑張ったりとか、あとはヘルプをできるだけ早く出るようにして一発でシュートに行かれることだけは防いでローテーションが上手く回るようにしていくことなどを気をつけるようにやっています。
-吉田選手がいるとディフェンスがまとまると岩永選手も言っていました。
うちはディフェンスを頑張らないとなかなか勝っていけないチームだと思っています。他のチームは得点取れる選手が多いので、ディフェンスも大事なのだということを自分がまずしっかりと見せるようにしていきたいです。あとは今年センターも1人入っていますし、去年の新人の(#12)山本も今は怪我もあってあまり出てはいませんが、彼らが同じようなディフェンスをできるようになってくれると、上(バックコート陣)は結構動けるので、みんなが動けるようになっていい形になると思っています。今は(#15)納富が先発していますが、彼は走れるし、ディフェンスも頑張れるタイプなので、山本ももう少し走れてディフェンスとかができるようになればもっといいチームになると思うのですが。
-8位は自動降格という今年から新たな入替方法になりましたが。
周りからはうちが一番危ないとは言われているとは思っています。しかし焦らず、ある意味去年の1位から当たっていけるのはいいことだと思うので、その経験の中でそれを少しずつ修正して、最後は1部に残れるようなチームになっていっていきたいです。今年はなんとか1部に残りたいと思っていますね。
-この2試合をみると決して引けを取らない感じがしています。
上がった時はどこもあまり対戦経験がないのでそういった意味では有利な部分もあると思いますし、ここまでやれるとはどこも思っていないだろうと。そういったメリットもあると思うし、勢いのあるうちになんとか結果につながるといいと思っています。今は負けが続いていますけどモチベーションをいかに落とさないようにしていくかというのをみんなで話しているので大丈夫です。
-最後に1部に残っていればいいわけですからね。
もちろん負けるつもりでやっているわけではないですが、試合の流れというかそこまでの持っていき方はやはり他の1部のチームのほうが上手いですから。でも新人が入ってここまでの期間でどこまで一緒にやれるかっていうとそれほど多くはないと思うんです。新人の使い方とかは今のところ見ながらになってくると思うので、これからいろいろ変わってくると思って、そこは楽しみです。
-チームの雰囲気などはどこよりもいいように見えますが。
人数も多いですし、こういう時期(不況の最中)に新人も結構取れています。そういう中で練習環境も今までとは全然変わってきていますね。練習のレベルがかなり上がってきて能力のある選手同士でやりあえるので、1部の試合をしてもそれほど驚くような感じがなくやれています。チームの雰囲気は本当にいいですね。これからなのでもっと頑張りたいです。

取材・文 渡辺美香

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関東実業団リーグ戦 キャプテンインタビュー(2)

 6月6日(土)に開幕した関東実業団バスケットボールリーグ戦男子1部。初戦を終えてチーム状況や目標、課題などを各チームキャプテンに聞いた。

 キャプテンインタビュー(1)では昨年度の上位4チームを、キャプテンインタビュー(2)では下位の4チームを掲載。

関東実業団リーグ戦 キャプテンインタビュー(1)

東京日産
 昨年度は初戦勝利し勢いに乗るかと思われたがその後振るわず、なんとか5位に入った。しかしその後社会人選手権で4位に入るなど飛躍を見せている。仕事の関係もあって練習が十分できないこともあり、チーム間のコミュニケーションに課題が見られる。リーグ戦を通してチームができていくか。
Nissan #4嶋津裕之
-今日はコーチとしてベンチに入りましたが、いかがでしたか。※1
結構つらいですね。こういう形でチームに関わったのは初めてです。今の率直な気持ちは選手に申し訳ないということですね。もっとスムーズにできればよかったのですが。
-敗れはしましたがそれほど悪い状態にも思わなかったのですが。
勝負なので勝ちにこだわってやらないといけないのですが、先が長いので今の時点でチームを固定させていくのはこの先が厳しくなるかなと思っています。だからあえて今日は使えるメンバーは使っていこうという考えでやりました。それがある意味選手には迷惑をかけたというか、中には多分不満を持っている選手もいるかなと。
-どういう点が難しいのでしょうか。
指揮を取る人が変わればやり方も変わるというところも選手に分かってもらわないといけないです。結局最後の勝負どころでは選手に頑張ってもらうしかないので。自分たちはサポートするしかないですから。
-選手としてプレーすることに未練のようなものはないのですか。
選手は辞めたわけではないです。とりあえずこの大会はこういう形で行こうかなと。自分がプレーするとそれでまたチームにも迷惑をかけてしまうこともあると思っています。
-キャプテンとコーチの違いは?
コーチの方が大変ですね。キャプテンだったら自分が頑張っている姿を見せれば選手はついてくるんですよね。でもコーチはプレーでみせるというわけにはいかないので、自分の分身になってくれる選手がいないかなという気持ちでやっているところはあります。
-昨シーズンキャプテンとしてチームを作ってこられましたが。
去年よりはみんな集中してできていたと思いますね。うちは5人、6人でやるチームではないので、それを選手にも分かってもらいたいです。分かってもらえないようなら僕がチームに合わないのかなということ。みんなの向かう方向性が合わないとやっていけないところはありますから。
-今大会の目標は?
まずは上位に入るということです。それが最低ですね。そこに入ればなんとかなると思うし、決してこの大会で終わりというわけではありませんから。
-昨年5位に入ったことでJIC、社会人、さらに全実へとつながっていきましたが。
本当は毎年毎年、1歩ずつでもレベルアップしていかないといけないのですが、仕事が忙しかったりでなかなかそうはいかないですね。
-今後チームの指揮はどのようになりますか。
日曜日の試合は北條コーチがベンチに入るのでどういう形になるかまだ分からないです。4月からやってきてある程度方向性ができているので、そこをしっかりとやっていきたいです。
-ブランクのある(#9)高木選手も思った以上に動けていましたね。
まああれはもっとできるはずですが、まだ新人は仕方がないですね。
-チームキャプテンはどうなりますか?
元々は自分がキャプテンで、副キャプテンが三原と上原だったのですが、今の状態で全部が全部僕が関わってしまうのはよくないと思いますので、この大会ではキャプテンを三原にお願いしました。頑張ってくれると思います。
※1北條コーチが土曜日は仕事のためベンチに入ることができない。そのため6日(土)の試合は嶋津選手がコーチとなって指揮を取った。

葵企業
 ここ数年、力のあるところは見せながらも、リーグ戦と全国大会では結果が残せていない。昨年の主力選手の離脱により、チームとしてのバランスは良くなった感がある。今シーズンこそ結果を残したい思いは強いが、それをうらなうこの大会が重要になってくるだろう。
Aoi_4 #4山口祥
-石田選手が抜けてインサイドが厳しくなりましたが。
そこはもう計算に入れていました。間違いなく去年より戦力は上がっているので十分戦えるかなと思っています。戦力的には身長がちょっと大きめの選手で走れる選手が2人(#9小原、#21篠原)くらい増えたので、うちのバスケットにも大きい選手が走れるというのが加わってよくなったと思いますね。
-オフェンスの展開は広がったように見えました。
そうですね。点が取れる場所も増えてきたので、(#15)永田の負担が減ったのは大きいです。
-他のチームに比べ高さがない分ディフェンスが厳しいところがありますね。
身長差があるマッチアップが続くとちょっと厳しいかなというのはあります。今日もリバウンドを取られてそこからという場面がいくつかあってもったいなかったですね。そこをもうちょっと頑張れれば違っていたと思うのですが。
-アウトサイドのシュートに頼らなくなった印象がありますが。
今日はちょっとみんな調子悪かったからというのはあると思いますが、昨年までよりはそこに頼るプレーは減っていると思います。
-プレー面ではこれまでどおり永田選手を中心にという感じですか。
永田を中心として周りがどう合わせていくかというのが重要ですね。この大会の前に(#13)上原が怪我をしてその部分で厳しいところはあるのですが、いい形にはなっていると思います。
-昨年に比べ永田選手のプレータイムが少なめな感じがしましたが。
何年もやってきて、長丁場になると永田にも休憩させながら常にいい状態でプレーできるようにというのはあります。人数が増えたことで永田が休む時間を増やしていくことができるようになりました。
-即戦力の新人が入りましたね。
即戦力ですね。
-(#21・新人)篠原選手は大学の時よりもあっているように感じましたが。
どんどん自分でやりたいという感じのプレーヤーなのでうちのチームにはあっていると思いますね。
-石田選手のほかに宮崎選手のチームを離れましたが、その影響は。
宮崎はディフェンスがよかったので初めのころはちょっと難しさもありました。しかし選手もいろいろ入ってきたので、いろいろな選手を試す意味でもいいところもあるかなと思います。
-JIC(全日本実業団競技大会)の出場というのは目標の一つですか。
JICはやはり目標ですね。今年のチームは十分いける力があると思っています。全国大会での経験って言うのはやはり大きいです。今年はどうしても結果がほしいのでJICに出て2月の全実につなげたいです。
-葵企業は毎年主力に変化があってチームが変わっているので大変なところがありますよね。
積み重ねていくということは難しいところはありますね。でもチームとしてはやることが決まっているのであとはそれにフィットする選手を見つけていくことが必要です。
-敗戦スタートは昨年と同じですが、その辺で精神的なところは?
今日の感じはそんなに落ち込んではいないですね。去年とは全然違うと思っています。

曙ブレーキ工業
 昨シーズン、スタートでつまづき7位に終わった。今シーズンはメンバーもある程度固定し、チームの意識は高い。第2戦の横河電機戦は大差で敗れたがこの日はメンバーが揃っていなかったこともあり、これからに期待したいチームの一つ。
Akebono #14石田剛
-新人のガードが入って石田選手は第3ガードになっていますが、ベンチで見ていてどうでしたか。
いいんじゃないんですか。(#16)根元は今年2年目ですが去年のリーグ戦には登録してなかったので今大会が初になります。頑張ってやってると思いますね。
-昨シーズン最終戦が惜しい試合でしたから、この試合はかなり気合が入っていたのでは。
そうですね。今日ももうちょいですかね。序盤は気持ちは出てて、いい形になったのですがね。1回は流れが向こうにいんじゃないかなというのはあったのですが、そこでもうちょっと我慢できればよかったんですけど上手くやられました。
-(#11)チャールトン選手のところが厳しいディフェンスでしたが。
全実でも28点取ってますし、それくらいのマークは来るだろうなとは思ってはいました。まあ、マッチアップの(新生紙パルプ商事#12)高崎をある程度止められてたので、ディフェンス頑張ったということだと思います。
-シーズンインはいつ頃でしたか。
今年はオフはなしでいつもは出ない大会にも出たりしていたので練習はある程度できてます。仕上がりも悪くないと思っています。今シーズンはスタートも決まっていますね。あれがベストだと思いますね。※1
-新人(#19内山)はいかがですか。
新人はいいんじゃないんですかね。まだまだ研修とかあって練習にこれない日があるのですが、これからもっとよくなると思いますね。
-今日は外のシュートがあまりなかったですね。
外のシュートが全然入らなかったですね。うちは追い上げる時に外のシュートがポンポンと入ることが多いのですが、今日はダメでした。誰かしら1本入ればよかったのですがね。それだけパルプのディフェンスが良かったというのはあるんじゃないですかね。相手はスイッチが速くて、それは言っていたのですが上手く対応できませんでした。
-今シーズンは前半で上位との対戦となりますが。
上位との対戦の中で一つ勝ちたいですね。そうすれば2次リーグ上位に入れる可能性が高くなると思うんです。なんとか上位に残っていければ次につながりますから。チームの雰囲気は全く問題ないですね。
-部員数が多いですが、まとめるのは大変ではないですか。
やたらと増えましたね。でも今はチームがいい方向に向いてるんで大丈夫です。
※1曙ブレーキ工業のスターティングメンバー #4藤原、#6柴田、#7高橋昭、#11チャールトン、#21白川の5選手。

富士通 
 昇格しての初の1部。若いメンバーが多く勢いがある。第2戦までを見るとかなりやれそうに見えるが、そこは実際の力とは違うこともキャプテンやベテラン選手には自覚がある。若い選手が多いことでこれから波も出てくることも予想でき、チームとしてのまとまりが重要となってくるだろう。
Fujitsu_5 #5岩永敏夫
-1部としての初戦でしたが、いかがでしたか。※1
やっぱり相手(横河電機)のほうが強かったですね。
-いい形でチームができている印象がありますが。
みんなが人間的にいい奴ばかりなので。新人選手たちが伸び伸びやってくれていますが、その辺は新人がやりたいようにやれるように先輩の方たちも気を使ってくれています。僕もまだ若い方ですが、そういうところが本当にやりやすいチームだなと思います。
-昨年までは岩永選手がPGを1人でやってこられていましたが、(#4・新人)知念選手の加入はいかがでしょうか。
自分と知念とはタイプの違うガードなので相手もやりにくいところがあると思いますし、僕がダメな時は知念に任せられるのでよかったと思います。それに僕も頑張んないと試合に出れなくなるので、その辺はお互い刺激しあっていけてると思いますね。チームメイトですけどいい相手ができてよかったです。他のポジションにもそれぞれ新人が入ってお互い相乗効果でチームとしても少しずつは強くなってきているのかなと感じています。
-若いチームの中で(#6)吉田選手の存在はいかがですか。※2
(吉田)大輔さんの存在は大きいですね。大輔さんが出ているときの方がディフェンスがまとまるんです。(吉田選手が)抜けている時間帯のチームディフェンスをどうするかが課題ですね。
-昨年までの様子を見ても他のチームは全て格上の感がありますが。
初の1部ということで僕たちは常にどのチームの対してもチャレンジャーですから思い切っていきたいですね。来年、再来年といった後輩たちの時代になった時につなげられるといいなと思います。うちはこれからのチームだと思うのでなんとか今シーズンは1部に残留したいです。
Fujitsu -今日の試合で富士通は侮れないとみるチームが多くなるのでは。
それはいやですね。楽勝だろうといった感じできてくれたほうがうちとしては勝負のしどころがあるのですが。どこのチームも勝負どころがよく分かっているので、その辺でうちの方がかなり厳しくなるなとは思っています。
-新人の(#9)小倉選手の得点力が目立ちましたが、その辺もチェックが厳しくなるのでは。
あんまりチェックしてほしくはないなと思うのですが、もしチェックが入ったらインサイドに捌いていくとかしないといけないです。今日は外のシュートがいつもより入ったと思うのですが、逆にインサイドにボールが入らなくなったりもしていたので。外のシュートが入らなくなった時にインサイドが点取らないとこれから苦しくなると思っています。
※1昨年度2部1位となり、入替戦で勝利し今年度から初の1部参戦となった。
※2現在試合に出ている選手は2006年以降の入社。その中で吉田選手は2003年入社。

インタビュー:6月6日(土)横河電機体育館
取材・文:渡辺美香  写真:中村斗音

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関東実業団リーグ戦 キャプテンインタビュー(1)

 6月6日(土)に開幕した関東実業団バスケットボールリーグ戦男子1部。初戦を終えてチーム状況や目標、課題などを各チームキャプテンに聞いた。

 キャプテンインタビュー(1)では昨年度の上位4チームを、キャプテンインタビュー(2)では下位の4チームを掲載。

関東実業団リーグ戦 キャプテンインタビュー(2)

横河電機
 昨年の覇者で現在リーグ戦45連勝(6月7日の試合含む)。昨年度のリーグ戦では際どい試合もあったが、試合を重ねるごとに強さを発揮していった。今シーズンは指揮を執るコーチが小納真良コーチに、キャプテンも飯島選手にとスタッフ陣に変化がある。初戦(6月6日対富士通戦)は本来の力を出し切れなかったが、第2戦(6月7日対曙ブレーキ工業戦)では圧倒的な強さを見せた。
Yokogawa_11 #11飯島章仁
-初戦、快勝とはいいきれない感じですが。
しょうがないです。今はあんなものだろうなと思います。2部から昇格のチーム(富士通)でなにをやってくるか全然わかっていませんでしたし。ただディフェンスの練習はしていたのですが、思ったより向こうの当りが強かったですね。試合の内容的には悪かったのですが、それで各自締まったかなと思いますね。向こうは新人が多く、シュートは入るだろうなと思っていたのですが、我々もディフェンスが全然できていませんでした。
-奥山監督と小納真良Aコーチどちらが主体でされているのですか。※1
我が強い奴らばかりなのでそれなりに意見があると思うのですが、そこを上手くやってくれているのが(小納)真良さんですし、真良さんの経験が生かされると思っています。選手はみんな真良さんが間違いないと信じてやっています。
-新人の(#28)能登選手がまだまだ力を出せていないようですが。
能登はまだですね。徐々にって感じです。もっと自分のプレーをアピールしてもらいたいですね。それは練習からいってるんですが。まあ、2次リーグぐらいに間に合えばいいかなと思っています。
-メンバー揃いの横河電機のインサイドの中で自分がなにをしなくてはいけないかが分かりにくいところがあるのでは。
そこが課題ですね。(#5)笹という大黒柱があって、(#20)田ヶ谷もしっかりやっているので。ここでモチベーションが切れたらそこまでの選手です。能登だけじゃなくて、僕も(#7)葉さんも(#21)小西もそうですが、どこまで我慢してやれるかが大事だと思っています。
-PGは(#19)神崎選手と(#8)小納真樹選手の2人でやっていくことになりますか。
そうですね。そこに(#13・新人)梅田がどのくらいくいこんでくるのかなと。真樹さんもプレータイムはそう多くは取れないと思うので(神崎)健には負担がかかると思うのですが、だからこそ健にはもっと余裕を持ってプレーしてもらえたらいいなと思いますね。あいつなりに頑張っているのでそこは評価しています。
-(#17)高木選手がちょっと不調のようでしたが。
高木は練習にあんまり出れなかったこともあるのですが、今日は自分にもチームにもイライラがあったようです。あいつには試合の中でシューティングして調整していけといっています。まあ、あいつと(#14)梶原については全然心配していません。それにチームとしてはうちは誰でも点が取れるので、課題はディフェンスかなと思っています。ダメな時はディフェンスから崩されるので。
-リーグ戦44連勝、現在5連覇というのは選手の皆さんは意識していますか?※2
全くないです。44連勝しているということを知っている選手もほとんどいませんから。今はチーム的に若いのでね。連覇に関しても優勝できればいいですけど、今日のような試合を何回もやっていると疲れますし。でも各自能力高いのでその辺はやっていけるかなと。ただみんな我が強いので、まとめるのは大変だと思っていますが。
Yokogawa-今シーズンの目標は。
オールジャパンでJBLとやるというところを目標にやってますので、それ以外は負けないように。まあ波はあると思うのですが、頑張りたいです。
-新人も大事ですよね。
新人の勢いって言うのはあるし、チームも活性化するっていうところもあると思いますね。もうちょっとうちの新人にも元気にやってもらいたいところはあります。みんな一生懸命やっていますから、後は自分なりにどこまでアピールできるかということですが、時間をかけてやってもらいたいですね。一番いいのは2次リーグ入る前くらいには自分の力を出せるようになってもらいたいです。チームとしては横河電機のバスケットをして、真良コーチの言うことをちゃんと聞いてやっていれば問題はないと思います。
-今日は競ったところはありましたが、見ていて負けそうな感じはなかったですね。
そうですね。ベンチでも心配はしてなかったです。ああいう展開になったらうちは強いのかなと。でも他のチームも強くなっているだろうと思いますし、油断がうちのチームの一番問題だと思うので、とにかく頑張りたいです。
※1小納真良Aコーチは昨年度で現役引退し、今シーズンからAコーチに就任。Hコーチがいないため、監督とAコーチというベンチ状況となっている。
※2初優勝をした2004年のリーグ戦2次リーグから連勝が始まり、2005年から4シーズン全勝優勝となっている。

新生紙パルプ商事
 関東実業団選手権、東京都実業団選手権では優勝があるものの、リーグ戦ではまだ優勝を果たしていない。今シーズンはガードに得点力のある立花が加入しチームの戦力アップができている。怪我人の影響でリーグ戦前の構想とは違う布陣となったこともあり、初戦、第2戦とももたつきが見られたが、これからが重要になってくる。
Spp_4_1 #4近森洋介
-初戦ということもあってちょっと硬さがあったように見えましたが。
そうですね。硬かったです。全然できなかったですね。本当は(#16山本)洋平がスタートで自分が控えだったのですが、洋平が怪我をしたので自分がスタートになりました。スタートではなくなるので休めるなと思っていたのですがね。あと(#12)高崎も怪我しています。怪我人が多くて困っています。
-怪我人の状況などを考えると初戦としてはよかったのでは。
そうですね。なんとかいい形だったかなと思います。曙ブレーキ工業も気持ちが入っていたので最初どうなるかなとは思ったのですが。
-前回の対戦(全日本実業団選手権ブロック予選最終戦)があわやという試合でしたが。※1
今回も競るかなと思っていたのですが、案の定途中まで競って。第3Pちょこちょことこちらのシュートが入ったのでよかったです。
-シーズンインしてからの練習がかなりハードだったと聞いています。
本当にきつかったです。大分みんな走れるようになっているし、若い連中は動きがすごくいいです。練習の成果が出てると思いますね。今日も全然走り負けなかったし。
-本来の予定していたスタメン(近森→山本)でいくとずいぶん若いチームになりますね。※2
若いチーム、速いチームですね、それが。洋平が出ると展開が速くなるので、(#7)立花が生きるかなと。自分が出るとペースが遅くなるので立花がやりにくそうだなとも思いますし。自分はなんとかつなぎに徹したいんですけどね。
-2年目の(#11)坂口選手はいかがですか。
(坂口)貫はいいですよ。今日も良かったですしね。貫も結構合わせるのが上手いし、立花とか(#15)遠藤とかもパスが上手いので、もっとできると思っています。
Spp_4_2 -どこのチームも優勝の可能性があるのではないかと思うのですが、チームの目標は?
なんとかチャンスがあれば頑張りたいです。目標はもちろん優勝です。まず明日落とさないようにしなくては。
-1次リーグの勝敗は2次リーグには影響しないという新たな順位決めで、1次リーグの1つや2つの敗戦は最終順位には直接関係しないと思いますが。
いやいや、気を抜いたらうちはダメなんですよ。富士通には合宿中の練習試合で競って負けてしまっているので、明日は絶対勝たないといけないですね。
-リーグ戦は2連戦が多いですが体力的にはどうでしょうか。
連戦は大丈夫でしょう。そのための(厳しい)練習をしてきましたから。
※1全日本実業団バスケットボール選手権大会ブロック予選第3戦で66-64とわずかに2点差で新生紙パルプ商事が勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。
※2予定のスターティングメンバー #7立花(1年目)、#11坂口(2年目)#12高崎(3年目)、#15遠藤(6年目)、#16山本(5年目)の5選手。

三井住友銀行
 昨年度2部から昇格し、いきなり3位と好成績を残した。ベテラン2名のほかは3年目、2年目、1年目の選手ばかりという1部の中ではどこよりも若いチーム。それだけに読めない部分も多かったが、初戦、第2戦ともチームとして機能しており崩れない様子が見られた。このまま優勝争いに入っていくか。
Smbc_4 #4菊池大
-初戦でしたがいかがですか。
あんなもんでしょう。最初の一あたりは全部あんな感じになるかなと。うちは若い選手が多いからそれでまとまってくれればいいかなと。
-リーグ戦前にチームの状況が読めないチームでしたが。
上手くいけばいくのですが、悪くなりだすと止められない。どっちかですね、うちのチームは。そういう意味でも今日は内容はどうでもいいのでとにかく勝つと。勝っていけば段々上手く回っていくと思っています。
-個々の選手が役割を持っている印象がありましたが。
去年の反省としては、みんな若いので動けるし能力もあるのですが、まあバラバラですね。その辺はよく言い聞かせて、勝つために自分はなにをやるべきかというところを良く考えて。まあ、地味なところですね。派手なところはそのうちついてくるので、地味なところをサボらずやりましょうと。それを徹底した結果、今日は得点も90点以上取れましたし、ディフェンスもよかったかなと思っています。1Q2Q一生懸命やって、3Q辺りから相手も疲れてきて、うちは若い分そこでしっかりとやれてる。これからもそんな形で行くんじゃないですかね。
-(#31・新人)佐藤選手が昨年度大学でチームのファーストオプションでやってきていて、他にも点の取れる選手がたくさんいるこのチームでフィットできるかが心配されたのですが。
あれはもちろん修正していますし、元々入ってきたときから多分そうだろうというので、練習からずっと言っていました。ただ今日は彼も公式戦初ということで最初やっぱり出てしまって、でもベンチに帰って頭冷やして切り替えてやったら最後チームプレーの中でいい形で決めてくれました。中央大学の時は彼しかいなかったところはありますが、うちは他にもいますから、もっと肩の力を抜いて楽にやればいいのになと思っていました。彼も最初入ったときはワンマンプレーばかりやっていたのですが、それは治ってきましたから大丈夫です。ガードの(#81)清水とは高校も一緒なのでやりやすいと思います。
-今大会の目標としては。
もちろん優勝ですね。最初の方は上位に残れる結果を出して、最後の3試合では集中してという感じですかね。
-中盤から厳しい試合が続くことになると思いますが、その辺はいかがですか。
うちの場合は同じ選手が何分も出るって言うのは(#92)小松くらいで、他は入れ替わり立ち代わり出るという形になると思いますので、あまり心配はしていません。
-昨年、チーム内でプレーが浮いている印象があった選手もいましたが、今日はそういう感じがなくなっていましたね。
1年やってみて今のままじゃいけないということで、合わせる感じでやっていこうかというのは常々言っていました。それが結果に結びついてきたかなと最近思っています。
-今の状態は相手チームはどこを押さえていいかわからなくて嫌でしょうね。
そうですね。前は小松にかかる部分が大きかったのですが、今は小松だけ抑えてもっていうのがありますので。それがうちの課題だったのですがね。
-若いチームの中でキャプテンをしていくのは大変ではないですか。
後1年くらいやって終わりだと思うので、最後頑張ります。今までちょっといびつな感じだったのでどこかで直さないといけないので。僕が抜けるころには小松や(#0)青木、(#28)大石が中心になってやってくれると思いますので、心配してないです。
-まずはこの1年ですね。
やはり優勝したいですから。今日みたいな苦しい試合でも物にしていけば力的にはそうそう負けるとは思わないので。
-JICでも結果を残していくためにもリーグ戦でいいチーム状態を作りたいですね。
JICは去年が初めてだったので、この経験がつながっていくといいと思いますね。

日本無線
 昨年度はリーグ戦第1戦で敗戦、その後接戦を取ったり落としたりで結果4位に終わった。昨年不完全で終わったチームの復活に向けてチームの意識は高まっている。第2戦はわずかに1点差で勝利。接戦を粘り勝つこのチームらしい勝利に復活の兆しを改めて感じた。
Jrc_15_1 #15尾崎智則
-箱崎選手の引退でインサイドが厳しくなったのではないかと思うのですが。
あんまり変わらないです。今までと一緒で残っている人がちゃんとやれば大丈夫だと思っています。今日は(#16)武藤も頑張りましたが、その辺は日ごろから厳しく言ってるので。まだまだですけどね。
-即戦力の新人が入ってチームバランスが変わったのでは。
まだちょっと上手くいかないですね。(#4福田)侑介が入っただけなんでそれほど変わらないと思うのですが、その辺は練習からやってるんですけどまだちょっとダメですね。もう少し改善していかないとオフェンスが止まってしまうので。
-今日の試合は前半があまり良くなかったですが。
気持ちの問題です。まだまだ強いチームになりきれていないんですよね。心が弱いので。
-昨年も初戦を落としましたが、それが気持ちに影響している部分はありますか。
意識してなくはないのですが、結局は自分たちがやるべきことをやらないで負けてしまったのでそこだけです。やるべきことをやるだけということです。
-今日の試合で見えたチームの課題は?
相手に合わせてしまうところがあるので離せるところで離せない。自分たちでミスを出してしまって…そこなんですよね。でもそこがなかなか変わらないところなんです。
-尾崎選手の存在が大きいなと感じられますが。
まあ。でもそろそろ(#10)樋渡たちが率先してやってもらうようにしています。
Jrc_15_2-ベテランとして意識していることはありますか。
若い連中とやるのでそのレベルでやれるように頑張っています。自分のところが穴だと言われるのはいやなので、こちらが一生懸命やっている状態です。後は常に声を出してやることですね。みんな能力はあるので意識だけの問題だと思っています。後は個々でしっかり考えてくれればいいと思います。
-尾崎選手自身が今バスケットを楽しんでされているように見えるのですが。
そうですね。選手として残り少ないので、1年1年が勝負です。でもやるからには勝ちたいという気持ちが強いですね。みんなそれぞれいろいろ考えてやってくれないと変わらないですね。
-今大会の目標は。
常に優勝を目標にやっています。
-今大会から順位決定方式が変わったため、1次リーグの1つ2つの敗戦は最終順位に影響しませんが。
今のうちにはそんな調整するような感じの余裕はないですね。うちはどこに負けてもおかしくない状態です。
-昨年復活の兆しが見られたのですが、最後にちょっと上手くいかないところが出ました。その辺選手の皆さんはどのように感じているのでしょうか。
どうなんでしょうかね。周りからは言ってますが、ちゃんと気づいてるかどうか…今日の展開を見ていたら気づいてないのかもしれないですね。

インタビュー:6月6日(日)横河電機体育館
取材・文:渡辺美香   写真:中村斗音

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オールジャパン2009 社会人代表チームキャプテンインタビュー

 全日本社会人バスケットボール選手権がオールジャパン(全日本総合選手権)の予選を兼ねることとなって2年目。昨年惜しくも出場を逃した横河電機とJR東日本秋田が今年は出場権を得た。

オールジャパン2009 大会公式サイト

『個性の強い個々が一つのチームになる強さ』横河電機(社会人1位)
Yokogawa4  昨年、圧倒的な強さを見せてほとんどの大会で優勝した横河電機が唯一取れなかったのが全日本社会人選手権、そしてオールジャパン出場だった。
「この大会は1つの目標だったので出場できることになって本当にうれしいです」
 1回戦の新潟教員に勝てば、2回戦ではインカレ優勝の慶應義塾大との対戦となる。まさに社会人日本一と大学日本一との対戦となる。

横河電機#4瀧川隆司
-今のチームの状態はいかがですか。
今までのこの時期とは比べものにならないくらいいい状態です。チームとしても新しいことにも取り組んでいて、今日の練習試合ではそれを試すこともできました。
-1回戦の相手は社会人選手権にも出場していた新潟教員となりましたが。
社会人のことを考えればそうそう負ける相手ではないとは思いますが、ちゃんと見れてはいないのでどんなチームかもわかりませんし、まずはしっかりと勝っていきたいです。今のチームの一番の目標はJBL、(3回戦の)三菱電機とやりたいということなので、そこに向けて一つ一つ勝っていきたいですね。
-2回戦に進めばまさに“社会人日本一”vs“大学日本一”の対戦となりますね。
そうですね。なかなかおもしろい組み合わせだなと思いますね。社会人の意地を見せるべく頑張りたいです。
-出場経験のある選手は結構いますが、経験のある選手とない選手でなにか差はありますか。
いい意味で経験していないメンバーっていうのはオールジャパンでどういう試合になるか分からないので緊張しつつそこに向かってコンディションを整えていけています。慣れてるとその辺で気持ちが緩むところもあるので、経験していることとしていないことでそれぞれメリット、デメリットがありますね。ただチームとしては初めてでそれなりの緊張感とそれなりの姿勢を持って今やっているので、いい試合はできるかなという気持ちがあります。チャンスが少しでもある限り頑張りたいです。
Yokogawa15-昨年は社会人以外全ての大会で優勝して、これだけを落としたことで悔しい思いがあったと思いますが。
一つの目標だったオールジャパンに出られるというのはうれしいですね。今日も多くの方がこうして壮行会を開いてくださって、本当にうれしいです。
-昨年の社会人選手権を落としてからこの1年、キャプテンとしてチームをまとめていくのに大変だったのではないですか。
やはりうちは個性が強いというか、それぞれ個々のバスケットを知っているチームなので、まとめるのは非常に大変なことなのです。しかし最近自分は試合に出るだけがキャプテンではないなと思えています。自分なりにキャプテンとして目標を掲げてやっていますが、小納兄弟(#8小納真樹、#15小納真良)の存在が大きいです。自分はチームキャプテンですが、ゲームキャプテンは小納兄弟がやってくれていますし、その他にもうちは個々の意識が強いのでそこがいいと思います。
-小納兄弟のチームへの影響はどういう感じですか。
あまり多くを語る人たちではないのですが、背中で引っ張ってくれるというか、一番始めに入ってシューティングをするっていう姿はやはりみんなにいい形で伝わっていきますよね。
-その小納兄弟も久しぶりのオールジャパンで思いは強いのではないですか。
やはりね、意気込みはすごいです。言葉では出さないですけど、JBLとやりたいという気持ちは強く感じます。みんなで頑張ってかなえたいですね。

『粘りのあるチームに』JR東日本秋田(社会人2位)
Jrakita4 「5年ぶりです」
 12月の東京遠征を締めくくる横河電機との練習試合後、チームキャプテンの佐藤正司はかみしめるように言った。ちょうど1年前のこの東京遠征での練習試合中に骨折し、復帰までに半年以上かかった。得点力のある新人も加入し確実にチーム力は上がっているが、まだまだ課題も多いという。

JR東日本秋田#4佐藤正司
-1年前のこの遠征で怪我をされたのですが、今回はいかがですか。
ちょうどこの遠征です。昨日も午前中はめちゃめちゃでした。昨日の午後、千葉バジャーズと練習試合をやったのですが、いろいろ試しながらやって手ごたえのあった部分と課題も感じながらやれました。向こうに外国人選手がいたので、1回戦の延岡学園戦に向けていい練習になりました。
-東北総合でも決勝で高校生のチーム(明成高)と対戦されていますが。
延岡学園についてはあまり知識がなくてインターハイの決勝をテレビでちらっとみただけですね。その時は対戦するとは思っていませんでしたが。明成よりはオーソドックスなチームの印象がありますね。とは言っても高校生なので走ると思いますから、走り負けしないようにしたいですね。センターのセネガル人選手もですが、ガードや4番の選手が良かったように思いますので、その辺は気をつけたいです。
-久しぶりのオールジャパンですね。
5年ぶりですね。ちょうど若月が入った年です。前よりも枠が広がっているので1勝、2勝したいなと思っています。今回大学とも練習試合ができているので、2回戦の国士舘大戦に向けても良かったです。
-今回の遠征の成果はいかがですか。
今回来てない選手もいるので、その中でも自分としてもチームとしてもいい勉強になりました。展開的に上手くいかないときに同じ流れでやってしまう自分が出てしまって。上手くいっていないときにねちっこくできないのが今のうちのチームの課題なので。元々粘って粘ってっていうのがうちのチームだったのですが、今若い選手がどんどん点を取ってくれるのはいいのですが、粘りという部分では課題も出ています。今回の遠征は個人でもミスが多かったのでそこは反省して、しかし前向きにやりたいですね。
Jrakita5-東北総合は明成高に2点差で敗れましたが、チームとしてもいい経験になったのではないですか。
社会人の翌週で疲れとかけが人とかもあったのですが、1回戦から全部大学生だったのですが良くない試合もありながら勝てていけたことや、決勝の明成戦もずっと10点前後で負けていたのを最後追い上げることができたことは、少しは自信になっているところはあります。最終的には勝ちたかったのですが、その辺もいい経験になったと思います。
-前回は地方ブロック代表でしたが、今回社会人からの出場というのは違いはありますか。
意識的には差はないのですが、組み合わせ的にまだ2年目で社会人は1回戦からなので、今回勝って枠を上げていきたいなという思いはあります。
-学生や高校バスケのファンの人には注目されるところはありますよね。
そうですね。是非、栃木とやりたいなと。若月と(能代工高時代のチームメイトである田臥との対戦を)やらせたいなと思いますね。まずはこのあと怪我のないように本番に向けていきたいです。いいゲームができるように頑張ります。

取材・写真・文 渡辺美香

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関東大学リーグ戦 インタビュー

 熱戦が繰り広げられている関東大学リーグ戦は第6週を終えて、順位も徐々に定まり始めた。第6週第2戦が行われた10月12日(日)、熱戦を続ける選手たちに話を聞いた。

中央大 81 ( 17-29  20-20  24-15  20-20 ) 84 法政大
『絶対落としたくない』中央大#4中野邦彦(4年、F)

C42  念願の1部昇格を果たした昨シーズン。しかし、その立役者であるスーパーエースの#11小野が不在のまま、1部でのリーグ戦を戦わなくてはいけなくなった。苦しい試合、わずかな点差に敗れた悔しい試合…それらを経て残り1週、1部残留が見えるところまできた。
「今日は勝てた試合だったので残念ですが、負けたら仕方ないです。来週2勝すれば入替戦は大丈夫なので、ここは切り替えて、来週の2戦に全部かけて頑張りたいと思います」
-昨日の試合を踏まえて今日はどう臨みましたか
「昨日は自分と(#7佐藤)基一のところがほとんどマンマークみたいな感じでやられてしまいました。自分と基一が攻めないとうちのチームは攻められなくて、それでちょっとイライラしてディフェンスも上手くいかないところも出てしまいました。だからもっと動いてもらうとか、ディフェンスからしっかり頑張るとか、ディフェンスの終わり方を良くしていくとか、そういう修正をしていきました。今日は最初ちょっと上手くいかない感じがあったのですが、段々みんな動けるようになってきてそれが良かったかなとは思います」
-オールコートプレスが効いていましたが、昨日から感触は良かったのですか
「プレス自体は向こうも昨日、何回か引っかかってはいました。しかし、うちのゾーンディフェンスで昨日はむこうがすごくシュートが入ったので、点差をつけられてしまいました。今日はシューターにはディフェンスを1人つけたボックスワンでやれたのがよかったとは思います」
C41 -敗れたとはいえ今日の試合は次への自信になったのでは
「昨日のままだったらまずいなと思ったのですが、今日は修正できたので良かったです。でもうちは波が激しいので、その辺はしっかりやりたいと思います」
-春のトーナメントとはチーム常態も全然違いますね
「春は(#11小野)龍猛が抜けたのがトーナメントの1週間前だったので、それまで龍猛を起点にしてやってきたのでいなくなってみんな“どうしよう”ってなってしまいました。でも今はずっと龍猛はいないままで頑張ってやってきたので、下級生も大分そういう意識や自覚が出て積極的にやってくれてるし、だからこそ自分や基一もしっかり点を取っていかないといけないという気持ちになれました。そういうところが春とは全然違うと思います」
-ようやく上がった1部ですから1年で落とせないと言う気持ちは強いですね
「絶対、なんとしてでも落とせないと思っています。入替戦に行くと大変なのは分かっていますから、入替戦だけは絶対に回避したいです。そのために来週は絶対2勝して終わりたいです」
-リーグ戦を通しても徐々にチームができてきている様子が見られますが
「リーグを通して段々良くなってきていると思います。これまで試合に出てない選手ばかりだったので試合をすることで段々自分たちのやることもわかってきています。下級生も良くなってはいますがまだまだ波があって、いいかなと思うと悪かったりすることはありますね。でもみんな来年も1部でやりたいだろうし、頑張ってくれています。来週絶対2勝して1部に残りたいです」

 このリーグ戦、下級生のPGがプレータイムを得ている。2ヶ月という長丁場のリーグ戦の中で下級生だからこその成長を見せる2人のPGをピックアップ。それぞれに様々な試練の中、確実に変化を見せている。

日本大 69 ( 17-9  14-16  21-12  17-12 ) 49 専修大
『試合に出られないと始まらない』日本大#13篠山竜青(2年、PG)

N136 「2本で固定しているので指が開けないことでパス、ドリブル、シュート、全てのプレーに影響があります」
 篠山が会場入りした時、その左手小指には金属のシーネががっしりと取り付けられていたが、試合前のアップではそれははずされ、薬指と小指が固くテープで結ばれた状態となった。
「ディフェンスでもちょっとでも触れたら痛みがあります」
 そんな怪我を押しての出場となった試合後、しかし彼の口から怪我による問題は一切挙がってこなかった。

「今プレーで意識しているのは最初は攻めれるんだったらフォワードとかセンターが攻めた方がいいと思っています。そして競ったときに今までは任せきりだったのですが、監督さんにガードが攻めないといけないと言われたので、ちょっとオフェンスが重たくなっているなと思ったら、思いっきり自分からドライブしていって、シュートまでいったらそこからパスを裁くとかいうことを意識してやりました」
-大変ボール離れの良いプレーでしたが
「自分がボールを持っていないということはいい意味で、みんなで攻めれてるということだと思います。良くなかった東海大戦とかは相手ディフェンスのディナイがきつくてパスも裁けないし、それでも1戦目は自分でファーストオプションとしてどんどんドライブしていたのでよかったんですけど、2戦目はそれもできなくてどんどん悪循環になってしまいました。PGとしてボールを持つ時間はなるべく少なくするのですが、得点とアシストの数は伸ばしていかないといけないという、その辺のバランスを上手くやっていければいいと思っています」
-リーグ戦を通してプレーに成長が見られていますね
「監督さんにもいろいろ厳しく言われるし、スタメンもはずされたこともありましたが、それもいい経験だと思えます。でもとにかく試合に出れないと始まらないので。今は怒られてはいるけど出してもらってるし、そこで一つ一つ自分の中で整理しながら成長していければいいかなと思っています」
N133-残り2試合となりましたが
「次は青山学院大なので、チャレンジャーの気持ちですね。勝ち負けじゃなくてオフェンスにせよディフェンスにせよ少しでも自分たちの納得のいくプレーができれば、結果は後からついてくるとよく言いますが本当にそういう気持ちです。一つ一つのプレーに集中して、内容をしっかりやっていきたいです。今日はもう一人の2年生のガード(#14)も頑張ってくれましたが、これからもみんなで声を出して頑張っていかないといけないです。まだまだ僕自身もチームとしても課題はありますから、インカレまでに強いチームとやれるのはいいことだと思うので、いいプレーを1つずつ出していければいいですね」
-自身の課題とはどんなところですか
「チームの流れがいいときはいいのですが、ちょっと速攻が出なくて流れが悪いときに自分がどうコントロールしていくかというところです。自分は何を意識してハーフコートオフェンスをするのかということがはっきりしていなくて、自分の勘だけでやってるって言われます。どこで自分の1対1で崩していったらいいのか、誰を使えばいいのか、時間帯と点数をみながらどういう展開をしたらいいのかとか、そういうところですね。ハーフコートオフェンスが課題だと思っています」
-チームもけが人が出たりして安定していないので難しさはありますか
「(#5中村)将さんがいても良くない流れになるときはなります。そうなったとき自分で流れを作っていかないといけないのにパスを裁いたり、インサイドに入れて止まってみてしまったり。そういうところの状況判断がまだまだできていなくて、それで上手くいかなくて自分でいじけてしまって、ベンチに下げられたりしてしまうこともありました。そういうところも全て受け止めてしっかりやっていきたいです」

法政大 84 ( 29-17  20-20  15-24  20-20 ) 81 中央大
『自分の役割をやること』法政大#3鈴木恵二(2年、PG)

H33 「あのぐらいは越えてもらわないとね。彼はまだ2年生で、これからがありますから」(法政大・今井監督)
 何度も相手チームのオールコートプレスディフェンスにかかりボールを奪われた。しかし法政大ベンチは鈴木を最後までコートに出し続けた。

「今日は序盤は良かったんですけど、2Qに入って僕がちょっと攻められなくなってしまいました。それでチームの士気が下がってしまって、ああいう競ったゲームになってしまいました」
-何度もプレスにかかってしまいましたが
「やはりそこは不安になってしまうところはありました。監督さんにはできる(抜ける)って言われていたのですが、相手の背が大きいのがまわりにいたのでそこでちょっと消極的になってしまったというのはあります」
-フル出場でしたが、正直厳しいなっていうような気持ちはありましたか
「昨日も30分くらい出て、それで今日あんなだったので、内心はやっぱり替えてくれっていうのはあったことはあったのですが、ここは僕がやらなきゃいけないという気持ちがあったので、少し疲れたところはありましたけど最後まで頑張れました」
-ベンチからは厳しい声も飛んでいましたが
「声かけてもらえるって言うのはそれだけ信頼されてるからみんな言ってくれるんだろうし、声をかけてもらえると自分の心の中でも力になるのでその部分はいいと思います」
-多くのプレータイムを得ていますが、今はなにを意識してプレーしていますか
「自分のやるべきことはディフェンスとか、周りをうごかすっていうことで、そこに期待されてるっていうことはわかっています。だから出る以上はその役目をしっかりやらなくてはチームも上の方にいけなくなってしまうので、自分にできることというのをまず目標に頑張っています」
H36 -タレント揃いのメンバーをまとめる司令塔は大変ですね
「そこはプレッシャーはないっていったら嘘になってしまうかもしれないんですけど、そのタレントを使うって言うのも自分としては楽しいですし、それで自分も活躍できればもっと楽しくなってくるので、大変ですけど逆に楽しみって感じですね」
-今日のプレーを振り返るとどうですか
「相手がゾーンだったのでパスランで崩していきたかったんですけど、相手が大きくて上のパスが通らないのがちょっときつかったですね。外からもっと打っていいよって言われていて、僕がもっと打っていけばもう少し違っていたのかなという思いはあります。でもPGとしてチームバランスを考えないといけないので難しいですね。自分がたくさん打つと他の人がフラストレーションを溜めてしまうので、そこが難しいところです」
-このリーグ戦はこれからにつながる経験をされていますね
「出してもらってるって言うのはやっぱり自分にプラスになることですし、来年のことはどうなるかわかりませんが、今年は出してもらっている以上それに応えるように、自分ももっとレベルアップできるように頑張りたいですね」
-ようやくベストメンバーが揃っての試合もあと2試合となりましたが
「去年は入替戦回避したらやる気なくなったという部分があったのですが、今年は最後に勝ってインカレにつなげたいと僕は思っているので、チームみんなでそこにむけて頑張りたいです」

取材・写真・文 渡辺美香

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