スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.51
JBL2の第14週のレポートをメインに、組み合わせが発表された全日本実業団選手権などの紹介、そしてオールジャパン特別企画の予告を掲載しました。
スポーツのミカタ増刊号『Sep.2010 関東実業団リーグ戦』『Nov.2010 全日本実業団競技大会』絶賛販売中!お申込みお待ちしています!
☆JBL2
JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は12月19日(日)に2010年の最終週となる第14週の4試合を行った。
現在全勝で1位の豊田通商(豊田通商ファイティングイーグルス)はレノヴァ(レノヴァ鹿児島)と対戦、序盤は競った展開となったが、後半から引き離し勝利した。2位のアイシンAW(アイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城)は石川(石川ブルースパークス)と対戦、最後まで勝敗の行方が分からない試合となったがアイシンAWがわずかなリードを守り切り勝利した。
豊田通商は2010年の最終戦となるこの試合でスタートメンバーで臨んだが、「最近練習でもスタートメンバーの方がよくないことが多い」(#1宮崎)と言うようになかなかリズムに乗れず得点が伸びない。レノヴァもシュート確率が悪く、両チームロースコアなまま第1ピリオドを終える。第2ピリオドに入り豊田通商がトランジションの速い展開で一気に引き離し、開始から2分で10点差とリードを二桁にのせる。しかし、終盤レノヴァ#13近の連続得点などで追い上げられ、豊田通商の6点リードで前半を終える。第3ピリオドに入ると豊田通商#24ウィリアムスが積極的に攻め流れを引き寄せると、#1宮崎、#6辻内の得点でレノヴァを突き放す。第4ピリオドは点の取り合いとなり豊田通商がさらにリードを拡げ、100点まであと一歩の99得点で豊田通商が勝利し、11戦全勝で2010年のレギュラーシーズンを終えた。※写真は後ほど掲載します。
アイシンAWと石川の対戦は両チームともにミスが多く、ロースコアとなる。第1ピリオドはアイシンAWがインサイドの#4中村、石川がフォワードの山田がそれぞれ中心にオフェンスを展開、アイシンAWがわずかに2点リードで終える。第2ピリオドに入るとアイシンAWが速い展開で流れを作り開始から3分半で9点のリードとなる。石川も#16北村の連続得点で追い上げ、前半を6点差で折り返す。第3ピリオド、石川が追い上げ#3宮元のカットインからの連続得点で1点差まで迫る。しかしアイシンAWがリバウンドで粘り#21鈴木、#5中野の得点につなげ再び9点差として最終ピリオドへ。ここでアイシンAWは石川の厳しいディフェンスにミスが続き一気に追いつかれ3点差とされる。アイシンAWがなんとか粘り点差を拡げるも、残り5分を切って石川が#24高村らの得点で同点にする。ここから一進一退の攻防が続くが、どちらも引き離せないままアイシンAWが残り20秒で2点差にすると、最後の石川の攻撃をしのぎ勝利した。「石川戦ではイージーなミスが多くなってしまう」とアイシンAW中嶋HC、#21鈴木キャプテンともに語る。「そんな中でも大事なところでリバウンドが取れたことが勝利につながった」と中嶋HC。悔しい敗戦となった石川。「惜しい試合でしたが勝たないとダメです」と#24高村は厳しい表情で言った。※写真は後ほど掲載します。
この他、3位のDライズ(TGI・Dライズ)はビッグブルー(ビッグブルー東京)を大きく引き離しての勝利でオールジャパンに向けての弾みをつけた。また、黒田電気(黒田電気ブリットスピリッツ)は日立電線(日立電線ブルドッグス)に勝利、2007年11月3日以来の対日立電線戦での勝利となり7位に浮上した。
これで2010年のレギュラーシーズンの全日程を終えた。2011年ははオールジャパンを挟んで1月15日(土)から再開される。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 2010-2011 第14週の結果
☆全日本実業団選手権
2011年2月11日から4日間、山口県周南市で行われる高松宮記念杯第43回全日本実業団バスケットボール選手権大会の組み合わせと日程が発表された。この大会は全国の実業団チームから男子32チーム、女子16チームが集まり実業団日本一を決める大会となる。前回大会は男子が横河電機の3連覇、女子が山形銀行の2連覇で幕を閉じている。また、男子は2008年から3年連続で横河電機vs九州電力の決勝戦が続いている。
ブロック予選は男子が2月11・12日の2日間で、女子が11~13日の3日間でそれぞれ行われ、各ブロックの1位のみが決勝トーナメント(男子・準々決勝、女子・準決勝)に進むことができる。
※大会の10日程度前に大会展望を掲載予定です。
日本実業団バスケットボール連盟
スポーツのミカタ:全日本実業団選手権2011 組み合わせ発表
☆オールジャパン2011
第86回天皇杯・第77回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会まで10日となりました。今大会は実業団から全日本社会人選手権の1~3位に入った3チーム(九州電力・社会人1位、日本無線・社会人2位、JR東日本秋田・東北ブロック)が、またJBL2からは連続出場となる豊田通商(1位)、アイシンAW(2位)と初出場となるDライズ(3位)、2年ぶりの出場の豊田合成(4位)が出場。スポーツのミカタではこの7チームのオールジャパンに向けての特集ページを掲載します。
スポーツのミカタ:オールジャパン2011 出場チーム紹介(実業団・JBL2)
☆トピックス
JBL
JBL(日本バスケットボールリーグ)は12月17~19日に第11週となる8試合を行った。アイシンシーホースは東芝ブレイブサンダースに2連勝、2戦ともに接戦となったトヨタ自動車アルバルクはリンク栃木ブレックスに連勝、パナソニックトライアンズも三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに2連勝となり、順位に変動はなかった。
また、12月23日(木・祝)にはオールスター戦を群馬県のぐんまアリーナで行い、わずかに3点差でWESTが勝利した。MVPにはWEST#4ロン・ヘール(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ#1)が、MIPはEAST#1川村(リンク栃木ブレックス#1)がそれぞれ受賞した。
これでJBL2010-2011レギュラーシーズンの前半戦を全て終了、後半戦はオールジャパンを挟んで2011年1月22日(土)から再開される。
JBL-日本バスケットボールリーグ
JAPAN X BOWL
アメリカンフットボール社会人日本一を決めるJAPAN X BOWLが12月20日(月)に東京ドームで行われた。試合はオービックシーガルズが4Qにパナソニック電工インパルスに逆転されるも再逆転し勝利、5年ぶりの社会人日本一に輝いた。MVPにはオービックQB#6菅原が受賞した。
オービックシーガルズは年明け2011年1月3日にライスボウルで大学日本一の立命館大とアメリカンフットボール日本一をかけ対戦する。
日本社会人アメリカンフットボール Xリーグ 公式サイト
ウインターカップ
JX-ENEOSウインターカップ2010第41回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会が12月23日(木・祝)に開幕した。初日は男子1回戦1日目と女子1回戦が行われた。24日(金)は男子1回戦2日目、女子2回戦が行われる。
JX-ENEOSウインターカップ2010 平成22年度第41回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会
取材・写真・リサーチ・文 渡辺美香