今号ではトピックとして関東大学トーナメント、アメリカンフットボールのパールボウルトーナメント、日本代表チーム情報、関東実業団リーグ戦の戦況を取り上げた。また、実業団チームレポートは第7弾として日本無線を紹介。
☆トピックス
関東大学トーナメント
関東大学バスケットボール選手権(トーナメント)が5月16日に最終日を迎えた。今大会は代々木第2体育館の改修工事にともなう閉館期間に入るまでに新人戦までを終えるため、例年より早い開催となった。
ベスト8に入ったのは昨年優勝の慶應義塾大、準優勝の東海大、3位の青山学院大、8位の中央大と、日本大、筑波大、早稲田大、関東学院大が入った。準々決勝で日本大が東海大にわずかに2点差で勝利。その他、慶應義塾大、青山学院大、筑波大が準決勝に進んだ。準決勝は慶應義塾大が筑波大に、青山学院大が日本大にそれぞれおよそ20点差をつけて勝利した。決勝戦は前半まで競った展開となったが、第3Pに青山学院大が慶應義塾大を引き離すとリードを守り、青山学院大が2年ぶり5回目の優勝を果たした。順位決定戦では3位に筑波大、4位日本大、5位東海大、6位早稲田大、7位中央大、8位関東学院大となった。
関東大学バスケットボール連盟 公式サイト
パールボウルトーナメント
5月1日からスタートしたパールボウルトーナメントは3週目を迎え、よ各ブロック1位(イーストディビジョンとセントラルディビジョンの1位、2位の4チーム)が初戦を迎えた。対戦相手はディビジョン下位チームと言うこともあり、昨年3冠の鹿島、パールボウル準優勝の富士通などそれぞれ圧倒的な試合で勝利した。特に鹿島とアサヒビールは相手チームを0点と完封、自身のチームは60点以上獲得とまさに力の差を見せつける形となった。
パールボウルトーナメントのブロックリーグ戦は残り各ブロック1試合のみ(5月29・30日川崎球場)。その後、各ブロック1位の4チームが準決勝(6月13日川崎球場)に進み、決勝戦であるパールボウルは7月1日(木)に東京ドームで開催される。
また、西日本地区で行われるグリーンボウルは今週末の5月22日からスタートする。
日本社会人アメリカンフットボール Xリーグ 公式サイト
日本代表
ウィスマン新ヘッドコーチのもと日本代表候補28名が発表された。過去に日本代表もしくは候補だった選手が多い中、木下(パナソニックトライアンズ)、田中(リンク栃木ブレックス)、青島(パナソニックトライアンズ)、松井(レラカムイ北海道※)、渡邉(パナソニックトライアンズ)、満原(東海大3年)が初選出された。また、7月に日本でレバノン代表との親善試合の開催も発表された。
日本代表チームは5月20日からの第1次強化合宿をスタート。第4次強化合宿後に台湾で行われるジョーンズカップに出場する。
※松井はJBL移籍リストに公示中
日本バスケットボール協会(JBA)公式サイト
関東実業団リーグ戦
3から5部までが現在開催中だが、今週末5月23日から男子2部がスタートする。23日は2部Aブロックのみの3試合、翌週の5月29日、30日はA・Bともに行われる。(※男子2部の展望は こちら)
3部:Aブロックでは1位の東芝ライテックが6位の住友商事に5点差で敗れる。Bブロックでも1位の三菱東京UFJ銀行が5位の横浜市役所に敗れ、6位の富士ソフトが2戦で1勝1敗と混戦模様。
4部:Aブロックは本田技術研究所が2戦ともに100点越えで圧勝。みずほ銀行が追っている。Hブロックでは4位の東京郵政と5位のテイ・エステックが2連勝している。
5部:Aブロックは7位のリクルートが2連勝。Bブロックは1位の沖電気東京が2連勝。Cブロックは1位のJR東海東京と2位の日本ユニシス、そして6位の東京国税局の3チームが2戦2勝と混戦。Dブロックは2位のテプコシステムズが2連勝。Eブロックは1位の楽天が2試合とも110点を超える得点で圧勝。2位の国税庁と4位のNECネッツエスアイも2連勝と混戦。Fブロックは1位の三菱化学が2連勝。すでに3試合を終えているGブロックは6位のティップネスが3連勝でトップ。1位の日立情報と2位のオリックスが2勝1敗で追っている。
関東実業団バスケットボール連盟
☆実業団チームレポート
第7弾:日本無線(東京都)
全日本実業団選手権出場が現在活動中のチームの中で最多を誇る日本無線。古豪と呼ぶにふさわしい日本無線だがここ5年、全日本実業団選手権でベスト4入りを逃している。
日本無線の練習は基本的に平日の夜。どこのチームも平日の夜は19時半すぎないと集まらない現状があるが、このチームは練習開始の19時の時点で10人を超えていた。中には忙しい仕事の合間を抜けて練習参加し、終了後職場に戻る選手もいる。
「若くなりました」。今シーズンのチームの特徴を新キャプテンの鈴木はまずそう言った。05年の全日本実業団選手権で準優勝が最も最近の全国大会での決勝進出だ。その翌シーズンにチームに加入した鈴木(青山学院大)、樋渡(明治大)が現在上から3番目となった。「以前に比べたら走れるチームになったと思います。でも波が大きすぎて最後に勝ちきる力がない。今は底辺(一番悪い状態)を挙げていくことをまず取り組んでいきたいです」と現在の目標を語る。1年目からチームの司令塔としてコートリーダー的役割を担ってきた鈴木がチームキャプテンとなったことに、同期であり2年連続副キャプテンを務める樋渡は「(鈴木)ノブが一番変わったと思いますね」と言う。コートリーダーだけでなく名実ともにチームリーダーとなったことでやりやすくなったように感じている。「チームはまだまだ波が大きいです。どの大会も優勝を目指しますが、うちは連続で全日本実業団選手権のベスト4を逃していますから、今シーズンこそはという気持ちは強いです」(樋渡)。
今シーズンから副キャプテンとなった上野。チームの控え選手を中心とした若手の取りまとめが自分の仕事だという。「副キャプテンとしては何もできていませんが、そこは意識していきたいですね」とキャプテンであり同じポジションでもある鈴木のバックアップに努めている。
新人の山本(順天堂大)は「まだゲームをやっていないのでどんな感じなのかわからない」と言いながらも、「自分の役割はリバウンドとインサイドのディフェンスだと思っています。まずはそこをしっかりとやっていきたいです」とチーム待望のセンタープレーヤーは意気込みを語る。
山本の加入で得点源でもある福田兄弟(福田大祐、福田侑介)や鋭いドライブが持ち味の会川などのプレーもより生かされることだろう。昨シーズン途中から指揮を取るようになった箱崎ヘッドコーチにとってはヘッドコーチとして初のリーグ戦となる。「長丁場ですし大変です」と言うが、日本無線の黄金期を支えた選手としての経験を活かしていきたいところ。
若手中心の新たなチームとなった古豪、復活のシーズンとなるか。日本無線のリーグ戦初戦は東京日産との対戦となる。
※取材・撮影 2010年5月17日(月)
取材・写真・リサーチ・編集・作成 渡辺美香