スポーツのミカタ ウィークリー2009 vol.3
正月気分の大会が終了した先週末。今号ではオールジャパンと、今週末から再開するJBL2を取り上げた。また、トピックとしてバスケットボール以外の競技から高校サッカーとNFLをピックアップ。
目次
☆オールジャパン2009
☆JBL2
☆トピック~全国高校サッカー・NFLプレイオフ
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元日から始まった天皇杯・皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会は11日に女子、12日に男子の決勝を行い、男子はアイシンシーホース(JBL1)、女子はJOMOサンフラワーズ(WJBL1)の優勝で幕を閉じた。
男子は準決勝で3位の日立サンロッカーズが2位のパナソニックトライアンズに勝利し初の決勝進出を果たす。連覇を狙うアイシンシーホースは4位のトヨタ自動車アルバルクをやぶり順当に決勝に駒を進める。決勝はゲーム序盤でアイシンシーホースがリードをひろげ、終盤得点は止まるもののそのまま逃げ切って勝利し、2年連続6回目の優勝を果たした。
女子は現在2連覇中の富士通レッドウェーブが意地を見せ決勝に進む。しかし決勝ではスタートからJOMOサンフラワーズが攻守に富士通レッドウェーブを圧倒し、5年ぶり14回目の優勝を決めた。試合は差のつく展開だったが、久しぶりのオールジャパンのタイトルにJOMOサンフラワーズの選手たちの喜びは大きかった。
オールジャパン決勝は男女とも地上波で全国中継されている。テレビ放送が少なくなった今、より多くの人の目に触れる貴重な機会となっている。しかし残念ながら今大会の決勝は展開的にバスケットボールを見慣れた人以外にはゲームの面白さを感じにくい試合となった。同じ時間に行われた高校サッカー決勝が好ゲームだっただけに厳しさと残念な思いが強くなった。また、動きや展開が速いバスケットボールはテレビ放送では分かりにくい部分が多く、ビジュアル的にどう見せていくとより臨場感のあるものになるのかを考えていく必要があるだろう。
オールジャパンで中断していたJBL、JBL2のレギュラーシーズンは今週末から、WJBLは1週あけた24日(土)から再開される。
★JBL2 第11週の結果と第12週の予定はこちら
オールジャパンが終了し、今週末からレギュラーシーズンが再開となる。現在は豊田通商が8戦全勝、1敗で追うアイシン・エイ・ダブリュが1位、2位となっている。3位から5位までは星1つの差で豊田合成、日立電線、石川と続いている。黒田電気とレノヴァが現在2勝、ビッグブルーは8戦おこなってまだ勝ち星を挙げていない。
レギュラーシーズンは各チーム14試合。残りはすでに5試合もしくは6試合となっており、今後の勝敗はそのままプレーオフに影響する。ここまで全勝の豊田通商はこの2年プレーオフ直前に失速、優勝を逃してきている。「今年はしっかりと勝っていきたい」とチームキャプテンの阿部。オールジャパンでようやく本調子に近い状態を見せた宮崎も「今年は絶対」と決意を新たにしていた。リーグ戦快進撃のアイシン・エイ・ダブリュは今年から加入した鈴木の攻守、新人の吉田の攻撃力が大きい。「(鈴木)鉄夫さんがいない時間が流れが悪くなるのは事実ですね。頼ってしまっているところはあります」とキャプテンの足立は語る。しかし決して鈴木と吉田だけで勝ってきているわけではない。吉田の加入でゲームコントロールに集中できる藤村は安定感が増した。同じインサイドである鈴木の影響もあり落合のプレーに幅が出ている。「新たに加わった選手の活躍ももちろんですが、元々いた選手も確実に力をつけていて、それが結果につながっています」と中嶋コーチは自信を見せる。「プレイオフまでには豊田通商に勝てるチームに」を目標に残り5試合を戦う。
プレイオフ圏内を争う豊田合成、日立電線、石川はこれからの5試合、一つも落とせない試合が続くこととなる。石川は現在星一つ少なく5位だが、昨年末に現在1位の豊田通商と2位のアイシン・エイ・ダブリュとの2回戦をすでに終えている。豊田合成はレノヴァとの2回戦を落としていることが最終結果にどう響くか。オールジャパンで調子を崩していないかも気になるところ。
現在2勝で6位と7位の黒田電気とレノヴァだが、3位から5位のチームが星の潰しあいをしている隙に4位に入ることも可能だが、黒田電気は残り5試合で豊田通商、アイシン・エイ・ダブリュとの試合を残しておりかなり厳しいと予想される。
現在勝ち星のないビッグブルー。このオールジャパンでの休止中にどうコンディションを持っていけているかが重要となる。
再開となる第12週は3試合がおこなわれる。プレーオフを争う日立電線と石川の直接対決は好ゲームを期待したい。
★トピック~全国全国高校サッカー・NFLプレイオフ
全国高校サッカー~チームでつかんだ優勝
『堅守強攻』第87回全国高校サッカー選手権大会優勝:広島皆実高
3年連続出場ながら、過去2年ベスト8で敗退していた広島皆実高。「上に行くには守るだけではダメだ」と藤井監督は今年得点力もアップさせ、『堅守強攻』を掲げ全国大会に乗り込んだという。1回戦の帝京高戦は0-0のままPK対決で勝利。2回戦で1失点があるものの、その他は準決勝まで失点がなく、5試合でわずかに1失点で決勝に進んだ。
決勝戦では『攻める』ことで守った。「ボールを支配する時間が多いことが最大の防御になる」と考えた指揮官の言葉をフィールド上の選手たちはきっちりと体現する。
対する鹿児島城西高は攻撃の強さでここまで勝ち上がってきた。1回戦こそ4得点で始まったが、その後は5得点、6得点と全ての試合を4点以上とって勝ってきた。そのチームの弱点を広島皆実高の選手たちは感じ取っていた。「相手のディフェンスが揺らいでいたので、2点までは取られても勝てると思った」と試合後、広島皆実高の選手は語っていたという。敗れた鹿児島城西高は「守りもできないとだめだとわかった」というコメントを残している。
スポーツにおいて、チーム毎の特徴として攻撃か守備か、どちらかに寄ったものになることが多い。しかし、どんなに点を取ってもそれ以上に相手に取られたら勝てないし、どんなに頑張って守っても、自分たちが点を取れなければ勝利を手にするのは難しい。『堅守強攻』-それはスポーツにおける理想的なチームの形の1つだろう。チームで攻め、チームで守る。一人ひとりが自分の仕事をしっかりとやる。そんな当たり前とも思えることが、確実に勝利につながることを広島皆実高は見せてくれた。
全国高校サッカー選手権
広島皆実高
1回戦 vs帝京高 0-0(PK5-4)
2回戦 vs徳島商高 2-1
3回戦 vs作陽高 1-0
準々決勝 vs四日市中央高 2-0
準決勝 vs鹿島学園高 1-0
決勝 vs鹿児島城西高 3-2
NFLプレイオフ~フィラデルフィア・イーグルスの快進撃
第12週を終えて5勝5敗1分の時点で誰もがイーグルスのプレイオフはなくなったと思ったことだろう。しかしそこからイーグルスはよみがえったかのように3連勝。残り2試合を勝てばプレイオフに進める可能性が大きくなったが、大事な15試合目をわずかに3得点と1つもタッチダウンを奪えないまま敗戦。残り1試合を勝ったとしてもプレイオフは厳しい状況となった。しかし最終週、イーグルスとプレイオフを競っていたチームが相次いで敗戦。そしてワイルドカード(プレイオフ1回戦)決定戦となったカウボーイズ戦をイーグルスはベテランFSドーキンスの勝利への強い気迫がチームを引っ張り44-6と快勝、プレイオフ進出を決めた。ワイルドカードを勝ち抜くと、ディビジョナル・プレイオフとなるニューヨーク・ジャイアンツ戦。ジャイアンツは昨年のスーパーボウルの覇者。レギュラーシーズンの成績も9勝6敗1分のイーグルスに対し、12勝4敗とジャイアンツの方がいい。しかし、風はイーグルスに吹いていた。レギュラーシーズン中盤まで好調だったジャイアンツだったが、プレイオフが決まってからの数試合を連敗。その中にはジャイアンツのホームでの対戦となったイーグルス戦も含まれている。終盤になって勢いが落ちてきたジャイアンツと、逆に勢いが出てきたイーグルス。ディビジョナル・プレイオフはそれがそのまま結果となってでた。
ここ数年怪我もあり結果が残せていなかったQBマクナブ。今期も第11戦のレイブルズ戦ではキャリア初の途中降板(怪我を除く)となった。しかしマクナブはそこから復活、快進撃の柱となった。「来シーズンもここ(イーグルス)にいたい」と去就について語ったマクナブにディビジョナル・プレイオフのジャイアンツ戦後アンディ・リードHCは「マクナブはリーグ最高のQBだ」と賞賛の言葉を送っている。
フィラデルフィアは昨年行われたメジャーリーグのワールドシリーズでフィリーズが優勝を飾り、街全体が大きく盛り上がったという。「街の盛り上がりは自分たちを後押ししてくれている」とマクナブは語っていた。
スーパーボウル進出を決めるカンファレンス・プレイオフは日本時間の1月19日午前5:00、アリゾナ・カーディナルスとの対戦となる。レギュラーシーズン中に1回対戦しイーグルスが48-20と大勝しているが、イーグルスのリードHCは「あの時とは違う」と警戒を見せる。4年ぶりのスーパーボウルに向けて、イーグルスの戦いが続く。
取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香
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