千葉国体成年男子 大会レポート(1回戦)
9月26日(日)から29日までの4日間、千葉県船橋市で行われたゆめ半島千葉国体バスケットボール競技成年男子。その1回戦の模様をレポートします。
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第65回国民体育大会 ゆめ半島千葉国体2010 バスケットボール競技
<1回戦>
2010年9月26日(日) 船橋市運動公園体育館
●石川 65 ( 23-9 11-17 10-25 21-26 ) 77 兵庫○
序盤は石川が#15高村の3ポイントシュートなどでリードする。攻守にリズムが作れない兵庫は#14阪下が個人技で応戦しなんとかつなぐも、第1ピリオドで14点のビハインドとなる。しかし第2ピリオド以降、兵庫#15谷をはじめとして兵庫のアウトサイドシュートが高確率で決まり始めると、点差は徐々に詰まっていく。後半、勢いに乗った兵庫は一気に追いつくと逆転する。なかなかリズムに乗れない石川は#11宮村がインサイドで健闘するが点差は縮まらない。兵庫がそのままの勢いを保ち初戦を勝利した。
兵庫はチームの雰囲気も良く、ベンチ全体が関西独特の明るさのあるチーム。クラブチーム、実業団、大学と様々なカテゴリーから選抜されたメンバーの中、ただ一人JBL2でプレーする#14阪下(豊田合成スコーピオンズ)は自身のチームではあまり見られない積極的に得点に絡むシーンが何度も見られた。プレータイムも長く、チームからの信頼がうかがえた。「豊田合成だと得点を取る選手がいるのでここまでやらなくてもいいということはあります。このチームではやはり意識して攻めるようにはしていますね。チームの雰囲気もいいので楽しくやれています」と試合後、阪下は笑顔で言った。
石川はJBL2・石川ブルースパークスの選手が9人と単独に近いチーム構成となっている。しかし、PG北村が入れなかったことは大きかったように見えた。#8山田が不調の様子で、合わせからのカットインなど相手ディフェンスを崩す動きが十分できなかったことでオフェンスのリズムが作れなかった。
●愛媛 65 ( 26-13 5-18 19-24 15-14 ) 69 岡山○
愛媛は走る展開でリードを奪うが、岡山が後半#10納谷の3ポイントシュートなどで得点を伸ばし逆転。愛媛も最後まで粘り終了間際には1点差にまで迫るも岡山が逃げ切った。
岡山はクラブチームと実業団の混成に大学の選手を加えたチーム構成。要は#10納谷(ファイサンズ岡山)であり、JBLでプレーした経験と身体の強さ、シュートの正確さでチームを牽引している。
愛媛は愛媛教員がメインのチーム。全日本教員選手権では優勝した滋賀教員に肉薄する戦いぶりを見せていた。走り続ける体力と気力の強さで追いすがったが、あと一歩届かなかった。
○山口 65 ( 21-18 18-17 15-9 11-18 ) 62 北海道●
山口がリード、北海道が追いつく展開で前半を終えるが、後半に入って山口がリードを拡げ、第3ピリオド終盤には14点差まで開く。しかし終盤、北海道が持ち前の粘りで追い上げ終了間際には3点差にまで迫るも、山口が逃げ切った。
「本当に怖いチームです」と試合後、山口#10中川(九州電力)は言った。北海道のメインとなっている実業団の旭川キシイのその粘り強さはつい1週間前にも目にしたばかりだった。「絶対あきらめない。最後はもつれるんですよ。本当に怖いです。ボールが止まっているときにはきつそうにしているのに、いざプレーが始まるとめちゃくちゃ動くんですよね。どれだけ体力があるのかって思います」という中川の感想は旭川キシイを知る人たちのほぼ全員が思っていることとも言えるだろう。山口チームは来年の国体に向けて強化チームであるクラブチームを作った。そこにふるさと選手として県外のチームであるJBL2、実業団、大学に所属する地元の選手を加えている。#7堀(JBL2・黒田電気)と#10中川は高校時代の1年先輩後輩の仲。「堀さん集中しないから自分が言わないとだめなんですよ」と後輩の中川が言うと、「こいつがうるさいんで、おかげで集中してやれてます」と笑う先輩の堀。国体チームならではの雰囲気とも言える。
北海道は実業団の強豪・旭川キシイがメインのチーム。旭川キシイは1週間前、全日本実業団競技大会でわずかに7人で2日間3試合を戦い切り5位に入った。この試合でも最後まであきらめず点差を縮め、あわやと思われる状況まで持ち込んだが、最後はわずかに3点差に泣いた。
●愛知 60 ( 18-12 9-15 14-20 19-14 ) 61 東京○
スタートは愛知が攻守にペースを握る。東京は緊張からかミスが多く、シュートも決まらず開始から5分間無得点が続く。しかし東京のインサイドが徐々に機能し始めると追い上げ、前半を同点で折り返す。後半に入ると形勢は逆転。愛知の#6伊與田、#13吉田の2ガードに対し、東京も#4宮田、#13立花で応戦すると、東京がペースをつかみ徐々に愛知を引き離していく。愛知も粘りを見せ10点以上引き離されることなくついていくと、終盤#6伊與田、#13吉田のアウトサイドがきわどく決まり追い上げる。しかし愛知は1点差まで迫るも東京の得点を止められずあと一歩が追いつけない。フリースローで4点差となった終了のブザーの直前、愛知#13吉田がディフェンスのきわどいチェックをものともせず3ポイントシュートを決めるも、東京がわずかに1点差で逃げ切り勝利した。
東京がそれまではクラブチーム主体だった国体チームを実業団主体としてから6年。2年前のフルエントリーの年はJBL2・黒田電気が単独チームで出場したこともあり、この実業団主体のチームが本国体に出場するのは今回が初となる。6年前から関わる選手、関係者はそれほど多くはないが、それでも念願の本国体出場、そして初戦の勝利に喜びを隠せない様子だった。「出だしはどうなるかと思いましたが、勝ててよかったです」と、東京#4宮田は試合後ホッとした表情でそう言った。JBL2・アイシンAWがほとんどの愛知チームは若い選手が多く、宮田は知らない選手が多かった様子。「あの#13はすごいですね。ちょっと離すとすぐに打ってくるし、それがまた入る。すごいですよ」とマッチアップした愛知#13吉田を評価した。そして「今日は(#13)立花がよくやってくれて、おかげで勝てました。自分は何も仕事ができなかったので、明日は頑張ります」と2回戦に向けての意欲を語った。
愛知は逆転での惜敗に悔しさを見せた。アイシンAWのキャプテンでもある#9鈴木は「残念ですが仕方がないですね。まだまだです」と厳しい表情だった。
取材・写真・文 渡辺美香

































