JBL2 2010-2011

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.23

☆関東実業団リーグ戦2011
<男子1部>
第1戦・第2戦の結果と第3戦・第4戦の予定
第1戦:三井住友銀行は序盤もたつき感があったがその後修正、東京日産に勝利した。東京日産は第1ピリオドこそ善戦したものの、第2ピリオド以降引き離されて終わった。横河電機は前半途中で富士通に追い上げられる場面があったが、そこで富士通がファールなどでリズムをつかめず、逆に横河電機が#0田ヶ谷のリバウンドなどで勢いに乗り富士通を引き離した。日本無線vs葵企業は終盤まで葵企業がリードする展開だったが、第4ピリオドに入って日本無線が追い上げ、残り3分を切ったところで同点とする。ここからどちらも一歩も引かない展開となるも、残り40秒から葵企業はシュートが決まらず、日本無線が#1福田大のフリースローで逆転すると、最後まで守り切り勝利した。曙ブレーキ工業は序盤から勢いのあるディフェンスで新生紙パルプ商事を寄せ付けずリードを奪う。なんとか立てないしたい新生紙パルプ商事だが、曙ブレーキ工業の勢いを止められず追い上げには至らない。最後まで足が止まらなかった曙ブレーキ工業が勝利した。試合後、敗れた新生紙パルプ商事#5遠藤は「すぐ明日試合なので、ここは切り替えます」と語った。
第2戦:前日の試合でチームのリズムが作れず初戦を落とした新生紙パルプ商事だったが、第2戦はゲームの入りから動きがよく、日本無線にリズムを作らせない。後半に入って日本無線も徐々に立て直してきたものの、要所でシュートが決まらず追い上げることができない。新生紙パルプ商事が勝利し、上位リーグ復帰への貴重な1勝を挙げた。昨日の試合との違いについて誰もが「気持ち」という新生紙パルプ商事。この日21得点、9リバウンドと活躍した#61坂口は「昨日は全然動けませんでした。今日は自分のできることをしっかりとやろうと思って臨みました。勝ててよかったです」と笑顔で語った。この試合では両チームの新人がマッチアップ。新生紙パルプ商事#27宇田川と日本無線#9小林は同じ青山学院大の同期だった。2人とも「なんだか不思議な感じがした」と語るが、お互いの活躍に刺激されるものも多く、チームが敗れた小林は「やはり悔しいです。次は勝ちます」と強く言った。第1戦を接戦で落とした葵企業は曙ブレーキ工業と対戦。今シーズンかなりフィジカルを鍛えてきたという曙ブレーキ工業はこの試合でも激しいディフェンスで葵企業にリズムを作らせず第1ピリオドで22点差と大きくリードする。葵企業もメンバーチェンジでリズムが崩れた曙ブレーキ工業の隙をつき追い上げるが、第3ピリオドでは再び曙ブレーキ工業が葵企業を引き離す。第4ピリオドでも葵企業が流れをつかむが、そこまでの点差が大きく追い上げには至らず。曙ブレーキ工業が2勝目を挙げた。昨シーズンのリーグ戦は怪我のため出場できなかった#4藤原は「個々のやることが明確になっていて、ミスも減っているし、チームが少しでも成長できていると思います」と今のチーム状態を語る。東京日産vs横河電機は序盤粘りを見せる東京日産に対し、横河電機は要所を確実に取っていき流れを渡さない。1試合目は3本だった3ポイントシュートも8本決まり、徐々に横河電機らしさを出してきている。東京日産は第1戦に不在だった#61高橋健がこの日はプレー、その影響もあってか、リバウンドは横河電機より多い数字を残している。新人がいないこともあり厳しい面もあるが、「チーム内のコミュニケーションはよくなっている」と#9三原は語った。富士通vs三井住友銀行戦は流れが交互に変わる展開で最後まで試合の行方が分からない接戦となった。序盤流れをつかんだのは富士通で8点のリードを奪う。しかし第2ピリオド、三井住友銀行の新人#37井関が流れを作り三井住友銀行が追い上げると、残り3分に逆戦し、三井住友銀行が3点リードで前半を折り返す。第3ピリオドに入っても三井住友銀行の勢いは止まらず#51新垣の連続得点などで富士通を引き離すと、15点差とリードを大きく拡げる。第4ピリオドに入るとフリースローが1/2しか決まらない三井住友銀行は徐々に富士通に追い上げられる。しかし最後は富士通が攻め切れず点差を詰められない。終了間際に富士通#34知念が3ポイントシュートを決めるが、三井住友銀行が5点差で勝利した。第1戦では動きが硬く、チューとも決まらなかった三井住友銀行の新人#37井関だったが、この試合では攻守に好プレーを見せた。「大学で引退後、半年くらいバスケットをやっていなかったのでなかなか身体が動かなかったです。ようやくといった感じですが、これからもっと頑張りたいです」と抱負を語った。敗れた富士通は「やはり経験が足りないですよね、チームにも個人にも」と岩佐HCは振り返った。
 2戦を終えての個人記録は得点が日本無線#1福田大、3ポイントが曙ブレーキ工業#6菊沢、リバウンドが日本無線#49山本、アシストが葵企業#15永田と日本無線#6鈴木伸が同率でそれぞれ首位となっている。2位との差は僅差だが、リバウンドだけは山本が2位に12本差(総リバウンド数)をつけている。
 第3戦は6月11日(土)、第4戦は6月12日(日)にどちらも平塚市総合体育館で11時からスタートする。1・2戦を連敗した葵企業は上位リーグ入りに向けてこの2戦のうち最低でも1戦は取りたいところ。1・2戦では善戦するもまだ1部での勝ち星がない富士通は第3戦で日本無線、第4戦で曙ブレーキ工業と対戦する。
<男子2部>6月4日にBブロック、6月5日にAブロックの第2戦を行った。Aブロックは初戦となったプレス工業をやぶったメディセオが2連勝。第1戦は得点力に悩んだが第2戦では中外を上手く絡め得点が伸びた。奇数チームのためこの日が初戦となったプレス工業は主力の体調不良や怪我の影響もあり今一つ力を出し切ることができなかった。東京消防庁はNTTデータに逆転で勝利し2部昇格後初勝利を挙げた。終盤に追いつき逆転する流れは第1戦と似ていたが、ここで東京消防庁が粘り、前回課題であったフリースローも決め、ミスも出さず、NTTデータの追い上げをしのぐことができた。#4千年は「3部から上がったばかりの自分たちにとって代々木でプレーできることはなかなかないことで、この場所でやることに恥じないプレーをしようとみんなで話しました」と語った。Bブロックは大塚商会が日立大みかに、三井住友海上が三菱東京UFJ銀行に、NTT東日本東京がJFE東日本京浜にそれぞれ勝利、大塚商会と三井住友銀行が2連勝となっている。
<3部>Bブロックは警視庁とオリンパスが2戦2勝。Cブロックは富士通ゼネラルが3戦全勝、東京都庁と本田技術研究所が2勝1敗と追っている。
<4部>Bブロックは清水建設と三菱ふそうが2戦2勝。
<5部>Aブロックは東急電鉄が4戦全勝、JXエネルギー戸田が3勝1敗となっている。Dブロックは横浜リテラが3戦全勝、富士ゼロックスと新日鐵本社が2勝1敗。
関東実業団バスケットボール連盟

☆JBL2 2010-2011
 JBL2 2010-2011シーズンをチーム毎にまとめる企画、最終号。今回はレノヴァ鹿児島のシーズンをまとめる。

<レノヴァ鹿児島>
レギュラーシーズン最終順位 4位 11勝12敗(勝率0.478)
個人記録 #3並里:ベスト5・アシスト1位 #4ブラウン:ブロックショット1位

『目前で消えた夢』
 レギュラーシーズン残り1試合だった。勝てば4位以上確定、負けたとしても他のゲーム次第では4位以上が決まる、チーム初のJBL2プレーオフを手に入れる目前で、シーズンは突然終了した。「シーズンの中止を聞いた時はなんともいえない脱力感みたいな感じでした」とチームキャプテン#小久保はその時を振り返った。「鹿児島のバスケットにとって希望であり夢であったその瞬間がなくなってしまってショックは大きかった」と鮫島HCも語る。これまでの2シーズンは下位に終わっていたレノヴァだったが、今シーズンは後半に入ってチームが上昇、2月にはプレーオフ進出を争う石川に2連勝し4位の座を手に入れた。

『やるべきことの明確化』
 今シーズンのチームの躍進の1つに即戦力の新人の加入がある。ベスト5にも選ばれた#3並里や3ポイントランキングで4位に入った#13近がチームにフィットするようになった後半にチームが上昇したことが大きい。さらに「吉村アソシエイトコーチが来て練習の意識も変わった」と選手たちは言う。厳しい練習が続いたが、それが結果につながったことが選手たちの意識も変えていった。

 毎年半分近くの選手たちが入れ替わるレノヴァ。2010-2011シーズンの好調さをそのまま次のシーズンに持ち込むのは難しいかもしれない。しかし、残る選手たちの意識の改革は次のシーズンにつながるものになるだろう。

(取材日:2011年5月9日)

☆トピックス
関東大学新人戦2011
 現在開催中の関東大学新人戦は6月9日のゲームでベスト8が決まった。昨年のベスト8のうち7位だった中央大が日本体育大に、8位だった日本大が明治大にそれぞれ敗れベスト8入りできなかったが、6チームは昨年と同じ青山学院大、拓殖大、国士舘大、筑波大、東海大、白鴎大がベスト8に入った。本日6月10日はベスト4を決める準々決勝が、11日は準決勝と5-8位決定戦、最終日の12日は7-8位決定戦、5-6位決定戦、3位決定戦、決勝が全て代々木第2体育館で行われる。
関東大学バスケットボール連盟

東アジア選手権
 本日6月10日から中国・南京で東アジア選手権大会(兼 FIBA ASIA選手権 東アジア地区予選)がスタートする。日本の他、中国、韓国など全6チームが参加するこの大会は東アジア地区予選も兼ねており、中国(開催地)を除く上位3チームに第26回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2012年ロンドンオリンピック アジア地区予選)の出場権が与えられる。予選ラウンドは6チームを3チーム毎に2グループに分け総当たりでグループ内順位を決める。グループ上位1位と2位が準決勝に進むことができる。日本はグループBに入り、モンゴルとチャイニーズ・タイペイと予選ラウンドを戦うこととなる。初戦の10日はチャイニーズ・タイペイ、予選ラウンド第2戦は6月12日(日)にモンゴルと対戦する。
日本バスケットボール協会(大会特設ページあり)

JBL 2011-2012
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は北海道バスケットボールクラブの加入を条件付きで認めた。また、理事に昨シーズンで現役を引退した佐古賢一氏を任命した。さらに2011-2012シーズンのスケジュールも発表。10月7日(金)の日立vs北海道(代々木第2体育館)を皮切りに、12月23日(金)のオールスター戦や2012年年明け早々のオールジャパン2012を挟み、3月25日(日)までレギュラーシーズンが続く。プレーオフは4月7日(土)からスタート予定。
JBL-日本バスケットボールリーグ

取材・リサーチ・写真・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.22

☆関東実業団リーグ戦2011
 今週末6月4日(土)からいよいよ男女1部がスタートする関東実業団バスケットボールリーグ戦。今シーズンは全体的に新人は少なめだが、即戦力が多く、チームの力関係を変える可能性もある。詳しくは 関東実業団リーグ戦2011 男子1部の展望 へ。大1戦、第2戦は各チームのチーム状況を見るためにも重要な試合となる。
 男子2部も今週末第2戦を迎える。Aブロックは5日(日)に代々木第2体育館で男子1部の試合の後に行われる。チーム数が奇数のため初戦となるプレス工業はメディセオと対戦する。Bブロックは4日(土)に駒沢屋内球技場で3試合を行う。
 その他、3部はCブロックが2戦を終え、富士通ゼネラルが2戦2勝、4チームが1勝1敗と混戦模様。4部はDブロックが日立情報システムズが3戦全勝でトップ、3チームが2勝1敗と続いている。Eブロックは千代田化工と東芝MCが3戦全勝で並んでいる。Fブロックはテイ・エステックが3戦全勝とトップだが、日程の関係でみずほ銀行がまだ1試合もしていない状態。HブロックはセイコーエプソンとNTTソフトウェアが2戦2勝、あいおいニッセイ同和損保が1勝1敗と続く。5部はAburokkuga東急電鉄が3戦全勝でトップ、JXエネルギー戸田とビンゴルフジャパンが2勝1敗で続く。Dブロックは横浜リテラが2戦2勝、残り5チームが全て1勝1敗と混戦となっている。
関東実業団バスケットボール連盟

☆JBL2 2010-2011
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)の各チームも6月に入り全てのチームが2011-2012シーズンを始動するという。現在、愛知県の3チームは愛知県実業団チームとのチャレンジマッチが組まれており、また、日立電線は茨城県民総体に出場している。2010-2011シーズンのチーム毎のまとめは石川。

<石川ブルースパークス>
レギュラーシーズン最終順位5位 11勝12敗(勝率0.478)

『チームバランスの変化』
 前半戦になかなか勝ち星を伸ばせず、後半に入ってようやくチーム状態が上がってきたが、プレーオフがかかる重要なゲームで連敗と最後まで今一つリズムに乗り切らなかった石川。「ネイト(昨シーズン#52ストゥープス)がいなくなったことが大きかった」と選手は口々に語る。プレーの要であっただけでなく、チームに厳しさを与えていたストゥープスがいなくなったことはチームのバランスを変えた。そこにこれまで北陸地域の選手が多かった中、他の地域の選手が加入したことに対応が十分できていなかったところもある。「石川県外の選手は慣れない地でやることに戸惑いもあったと思うし、そこにもう少しみんなで配慮できればもっと早くなれることができたと思う」と#24高村は振り返った。新コートに対する対応が遅れたことなどいろいろな面で難しいシーズンとなった。

『意思を伝える合うこと』
 週に3~4日、1日3~4時間のみしか合わない、個々の仕事もバラバラ、そういう中でお互いを理解し合うことの難しさはあるのか。選手たちからは「厳しいことを言い合う環境にならない」という課題が挙げられた。「どこかで甘さが出てしまうんです」と#6山田。キャプテンの#宮崎も「もっと嫌われるくらい厳しいことも言わないといけなかったと思っています」と振り返り、「チームにも個人にももっと厳しさが必要です」と語る。「全てをやり終えた時に今年はよかったなと思えるようにしたい」という高村の言葉がチームみんなの気持ちを表しているのかもしれない。

 2010-2011シーズンが終わり、現在5人の選手がチームを離れることが決まっている。毎年チームの状態が変わるという石川。まずはプレシーズンの間にどこまでチームが作れるかが重要だろう。

(取材日:2011年4月27日)

☆トピックス
東アジア選手権
 6月10日から中国・南京で行われる東アジア選手権大会(兼 FIBA ASIA選手権 東アジア地区予選)に出場する日本代表メンバー12名が発表され、金丸(パナソニックトライアンズ)と古川(アイシンシーホース)が初選出された。大会直前の6月5・6日にパナソニックアリーナで行われる第9次強化合宿では公開練習も予定されており、一般の見学も可能。詳細は日本バスケットボール協会HPへ。

国際親善試合開催
 日本バスケットボール協会はドイツのプロチームを招いての国際親善試合を開催することを発表した。大会は正式名称が“「東日本大震災」被災地復興支援 バスケットボール男子日本代表国際親善試合2011(兼 第26回FIBA ASIA 男子バスケットボール選手権大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選 壮行試合)”となり、震災復興支援と壮行試合を兼ねて行われる。第1戦・岡山大会が6月30日、第2戦・袋井/掛川/磐田大会が7月2日、そして最終戦となる第3戦・東京大会が7月3日に開催される。出場メンバーは決まり次第発表予定。チケット発売は6月4日から。詳細は日本バスケットボール協会HPへ。

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.21

☆関東実業団リーグ戦2011
 現在開催中の関東実業団バスケットボールリーグ戦。5月21日には男子2部がスタートした。
<男子2部>
Aブロック
●東京消防庁 52 ( 19-22  8-8  9-8  16-17 ) 55 メディセオ
 東京消防庁が第4ピリオドにリードを奪い残り4分あまりで10点差まで点差を拡げるが、メディセオがそこから一気に追い上げ、残り30秒を切って逆転し逃げ切った。メンバーが変わらないメディセオは「得点力がないです」と#91宇都宮が言うようにロースコアな展開となった。最後は経験の差が出たが、東京消防庁は昨シーズン以降取り組んでいるディフェンスの強化が形に現れた試合だった。「昨シーズンの秋に上のチームとやった時よりは良くなっているとは思います」と#4千年は振り返った。
NTTデータ 81 ( 11-6  21-11  20-9  29-8 ) 34 住友商事●
 序盤はどちらも攻めきれず得点が伸びないが、第2ピリオドに入ってNTTデータがトランジションの速いゲームを展開し流れをつかむと、その勢いのままリードを拡げ勝利した。初戦の緊張もあったのかどちらもシュート確率が悪くリズムに乗れない状況の中、経験で勝るNTTデータが早い段階でチームのリズムをつくることができた。
Bブロック
三井住友海上 98 ( 15-17  26-9  24-8  33-7 ) 41 JFE東日本京浜●
 序盤は三井住友海上がリードするが、ベンチテクニカルファールから流れが変わりJFE東日本京浜が追い上げ逆転する。しかし第2ピリオドに入って立ち直った三井住友海上が流れをつかみJFE東日本京浜を一気に引き離すと、そのままリードを拡げ勝利した。三井住友海上は今シーズンからOBである松本氏が監督となった。プレーヤー兼コーチの#56柏木は「新人が一人入ったものの、全体的には人数が減って特にインサイドは人がいないので、自分がプレーヤーの方に専念できます。監督は厳しい方ではありますが、チームのことをすごく考えてもらえているので助かります」と語る。「3部とのレベルの違いを改めて感じました。まずは2部に慣れないといけないです」とJFE東日本京浜の#0森井。
大塚商会 93 ( 22-13  22-17  19-22  30-20 ) 72 NTT東日本東京●
 大塚商会のリードにNTT東日本東京も粘りを見せるも追い上げには至らず、大塚商会が勝利した。大塚商会にはbjリーグ埼玉ブロンコスや栃木ブレックスでプレーした長谷川聖が加入、インサイドで強さを見せた。しかし、この日はチームの司令塔である#月野が不在だったことが大きく、今一つチームとしてのまとまりに欠く試合となった。岡村HCは「途中で自分が出ようかと思いました」と苦笑い。「今日は誰を出しても今一つでした。月野がいないだけでこうなってしまうのは問題ですね」と振り返る。NTT東日本東京は#1仁井が今シーズンからチームに入った(入社は昨年度。期限ぎりぎりでの登録だったため、スポーツのミカタが入手したデータに入っていなかった)。昨シーズン新人として加入したものの、怪我のためプレーはできなかった#4熊谷典も復帰しガード陣の層は厚くなっているが、この日は#14石川が不在だったこともあってインサイドは厳しかった。
●日立大みか 71 ( 26-17  17-18  11-24  17-14 ) 73 三菱東京UFJ銀行
 前半は日立大みかが流れをつかみリードするが、後半に入って三菱東京UFJ銀行が#35外塚を中心に追い上げると日立大みかのリズムが崩れ第3ピリオド中盤に三菱東京UFJ銀行が逆転する。最後まで粘る日立大みかだったが要所でミスが出るなどし追いつくことができず、三菱東京UFJ銀行が勝利した。2部復帰の初戦を勝利した三菱東京UFJ銀行は前半なかなかチームとしてまとまらない様子を見せたが、ハーフタイムで修正するとオフェンスのリズムが良くなった。逆に日立大みかはリズムが崩れるとミスが多くなり、シュートの確率も悪くなった。「チームとしてある程度人数が集まっての練習ができていないのが大きかった」と日立大みかの加藤コーチは逆転での敗戦に悔しさをにじませた。
 2部の次の試合はAブロックが6月5日(日)に代々木第2体育館で1部の試合の後に、Bブロックが6月4日(土)に駒沢屋内球技場でそれぞれ行われる。
 その他、4部Fブロックでは昨シーズン3部昇格を逃したテイ・エステックが3戦全勝でトップ、昨シーズン最後までブロック1位を争った東京郵政も2戦2勝で続いている。また、5部Aブロックでは東急電鉄が3戦全勝でトップにたっている。
関東実業団バスケットボール連盟
男子1部・2部の日程(修正版)pdf (写真展で配布したものは最終日の時間が誤っていました。大変申し訳ありません。修正していますので、こちらをご確認ください。)

☆JBL2 2010-2011
 JBL2 2010-2011シーズンをチーム毎にまとめるシリーズ今号は、アイシンAWと豊田通商の2チーム。

<アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城>
レギュラーシーズン最終順位 2位 16勝7敗(勝率0.696)
個人記録 ベスト5#21鈴木

『結果が残せなかった』
「中嶋HCが最後のシーズンだったので最後までやりたかったし、結果を出したかったです」とチームキャプテンの#21鈴木は残念そうに言った。旧JBL・日本リーグ(現在のJBL2)に昇格したシーズンからHCとなった中嶋氏は2010-2011シーズンを最後にHCを退いた。今シーズンはチームを牽引する活躍を見せた#1藤村にとっても怪我なくシーズンを過ごせただけに「結果を残したかった」と悔しさをにじませた。新人の#4中村は「(鈴木)鉄夫さんの怪我もあってプレータイムももらえて、ようやく良くなってきたかなと言うところで終わってしまったのは残念です」と振り返る。

『豊通に勝つには』
 JBL2で負けなしと圧倒的な強さを見せる豊田通商に最も勝てる可能性が高いチームと言われているアイシンAW。「今年は今までの中で一番豊通に勝てるような気がした年でした」と鈴木が語るように、豊田通商との第1戦は惜しいところで敗れた。しかしその後#3吉田の長期離脱などによりチームの状況が変わったこともあり、今シーズンも3戦全て敗れた。「外国人選手の高さに対して対応がまだまだ足りていない」という鈴木。外国人選手を止めるというだけでなく、そこから展開されるプレーに対しての対応も不十分だったと言う。「ディフェンスはリーグでもトップクラスの力があると思いますが、得点力が足りないと思います」と藤村は課題を上げる。

 アイシンAWの前に大きく立ちはだかる豊田通商に次のシーズンどこまで迫れるか。

(取材日:2011年4月27日)

<豊田通商ファイティングイーグルス>
レギュラーシーズン最終順位 1位 22勝0敗(勝率1.000)
個人記録 MVP#1宮崎 新人賞#11神津 最優秀コーチ賞・渡邊HC ベスト5#1宮崎、#11神津

『途切れた連覇』
 プレーオフが行われずに終わったことにより、今シーズンの優勝チームはなしと言う結果になった。そのため豊田通商は無敗を続けているにもかかわらず、連覇は途切れた形となる。「それはやはり残念だし、どこかモヤモヤした感じは正直あります」と渡邊HC。#1宮崎はキャプテンとして初の、そして新人の#7前村と#11神津にとってはJBL2での初のシーズンだっただけに、それぞれ残念な様子を見せた。22戦を全勝で終えたチームだが、「3ポイントシュートの確率が昨シーズンまでに比べて格段に落ちています」と振り返る渡邊HC。昨シーズンまでチームをまとめた松藤がいなくなったことや、外国人選手の問題などもあった中、それでも豊田通商は負けなかった。

『勝ち続けること』
「勝ちづつけることは難しい」と渡邊HCはシーズン中もよく口にした。傍から見ればそれほど苦しんでいるように見えない豊田通商だが、その連勝の陰には様々な問題と苦労があったと言う。即戦力の新人2人も「十分に力を出し切れたとは言えない」と振り返る。「オールジャパンでJBLのチームに勝つ」というチームにとっての最大の目標と、JBL2で勝ち続けること。この2つの目標を両立させることもさらに難しさを増しているのかもしれない。リーグ戦ではともすれば意識が散漫になる可能性もあるなか、モチベーションを保ちつづけることは常に課題となっている。

 来シーズン、日本人に関しては大きくメンバーも変わることはない豊田通商だが、二つの目標をともに叶えるためにはさらなるチームの上昇が必要となるだろう。

(取材日:2011年3月27日、4月27日)

☆写真展終了
 スポーツのミカタとして初の写真展を5月19日~24日まで開催しました。わざわざ会場に足を運んでいただいた皆様には心から感謝いたします。ありがとうございました。今後ともスポーツのミカタの活動をご支援いただきますよう、お願い致します。
写真展開催のお知らせ(終了しました)

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.19

☆JBL2 2010-2011
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)の2010-2011シーズンをまとめる第5弾は日立電線。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構

<日立電線>
レギュラーシーズン最終順位 6位 9勝13敗(勝率0.409)
個人記録 3ポイント成功率1位(35.42%) #34尾崎

『波のあるシーズン』
 震災によりチームにとっての最終戦となったのがプレーオフ進出がかかったDライズとの2連戦だったが、2連敗で終わった。「プロチームのプライドみたいものを強く感じました。うちに必要なものが見えた試合でした」と野田HCは振り返る。チームキャプテンの#7中村は「いい方向に向かってると思うとそこで試合を落としたりと、とにかく波が大きかったです」と語る。シーズン序盤チームのファーストオプションとして奮闘した#34尾崎も「個人差はあるけどみんなが何かしら成長できたシーズンだったと思います。でもそれが結果に結び付かなかったのが残念です」と言う。

『チームのために』
 シーズン途中の勝てない時期にはチーム内にもめ事が起きたこともあった。「仲良しチームではダメです。言い合えるチームでないと勝てないと改めて思いました」と#34尾崎。シーズン中盤から安定したプレーを見せた#3宇佐美は1年目ながら「新人でも言うことは言っていかないといけないと思いました」とゲーム中にも周りに声をかけるなどを意識したと言う。。6年目のシーズンを終えた#5姿は若いメンバーが主体となってきたチームの中で自分自身のプレーや位置づけを模索しているところだと言う。それぞれの立場でそれぞれの選手がチームがもっと強くなるためにどうすればいいかを考えたシーズンだった。

 最後に野田HCコーチは「来シーズンはもっと厳しいシーズンになると思う」と言った。その厳しいシーズンを乗り切るためにも、個々の選手が、そしてチームが今シーズンで得たものをさらに高めていかなくてはいけないだろう。

(取材日:2011年4月20日)

☆関東実業団リーグ戦
 5月14日から再開される関東実業団バスケットボールリーグ戦は、21日から男子2部がスタートする。
関東実業団バスケットボール連盟

☆関東大学選手権
 5月4日からスタートした関東大学バスケットボール選手権大会は5月12日のゲームでベスト8が出そろった。神奈川大はベスト8入りにあと一歩まで迫ったがわずかに1点及ばず日本大に敗れた。大東文化大は慶應義塾大との接戦を制し、ベスト8入りを果たした。この他、青山学院大、専修大、東海大、筑波大、早稲田大、拓殖大がベスト8に入った。5月13日は準々決勝の4試合、14日は準決勝の2試合と5-8位決定戦の2試合が、そして最終日の15日は7-8位決定戦、5-6位決定戦、3-4位決定戦、そして決勝戦が行われる。最終日である15日の入場料は全額東日本大震災の義援金として寄付されるとのこと。
関東大学バスケットボール連盟

☆写真展開催
 来週5月19日(木)から武蔵野市のCafe Gallery Musashinodeで、関東実業団の写真と小文を展示致します。入場は無料ですが、別途カフェでの飲食代などが必要です。現在販売中の増刊号も会場販売致します。是非会場にお越しください!
写真展開催のお知らせ

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.18

☆JBL2 2010-2011
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)の2010-2011シーズンをまめるる第4弾はDライズ。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構

<TGI・Dライズ>
レギュラーシーズン最終順位 3位 12勝10敗(勝率0.545)
個人賞 ベスト5 #45劉衝  リバウンド1位 #45劉衝

『チームが勝つために』
 シーズン中にもJBLチームへのコールアップが可能というこれまでの日本にはなかった形で始まったDライズ。JBL2は実業団のチームが多く、これまでの実績としても「甘く見ていた」(落合HC)ところはあった。しかし序盤はなかなか勝てない試合が続く。オールジャパン出場が厳しくなりかけた時、上位チームであるブレックスから並里とヒンクリーがDライズに加入した。そこでチームは勝ち星を重ねオールジャパン出場を果たす。しかし移籍期限がきて、並里とヒンクリーはブレックスに戻り、他の選手のコールアップはなくなった。「チームはボロボロでした」(#6藤江)、「悔しい思いでした」(#3荒井)という連敗が続く中、「2人がいなくなったから勝てなくなったとは思われたくない」という強い思いからチームが勝つために何が必要かをみんなで考えたという。そしてようやく徐々にチームとしての形ができてきたところで突然シーズンは終了した。

『プロとして』
 元々は実業団が主体だったJBL2の中、2チーム目となるプロチームのDライズだが、選手たちの意識はシーズン当初「プロ意識が足りなかった」と振り返る。そんなチームを叱咤激励してくれたのがファンだった。「どんな時も応援してくれるファンがいるのだから下手な試合はできない」と藤江は語る。「厳しい言葉こそありがたかった」と選手たちは口々に言った。そういうファンに支えられ、チームのために、そしてJBLでプレーするために自分は何をしなくてはいけないかを考えたシーズンだったと誰もが言った。#4鮫島は「バスケットに生活がかかっているという危機感がある」とこのチームでプレーすることに覚悟を持って臨んでいるという。「自分のような学生でのキャリアがない選手でも頑張ればこういう舞台でバスケットができるということを見せていきたい」とクラブチームやストリートでプレーしていた#11斉藤は語った。プロチームだからこその強さとプロチームゆえの厳しさをたくさん経験したシーズンだった。

 現在5名の選手の継続と新人2名が決定、2010-2011シーズンにキャプテンを務めた荒井は引退を発表した。来シーズン変わる部分も多いチームだが、1年目で得たものはつなげていきたい。

(取材日:2011年4月16日)

☆関東実業団リーグ戦
 GW中は試合が組まれていないため休止中。5月14日から再開される。
関東実業団バスケットボール連盟

☆関東大学選手権2011
 関東大学バスケットボール選手権大会が5月4日からスタートした。下位回戦である8日までは入場無料、9日からは有料となる。また、最終日の5月15日(日)の入場料は全額日本赤十字社への義援金として寄付される。
関東大学バスケットボール連盟

☆写真展
 5月19日から24日まで武蔵野市のCafe Gallery Musashinoで関実の写真と小文を展示する写真展を開催します。写真は30枚程度の予定です。展示写真が決まりましたら掲載する主な選手名などもお知らせいたします。
写真展開催のお知らせ

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.17

☆JBL2 2010-2011
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は4月29日に兵庫ストークスのリーグ加盟を正式に決定したと発表。また、各チームの移籍状況も徐々に発表されている。
 早いチームは5月のGW明けからチーム練習を開始する。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
 JBL2の2010-2011シーズンをまとめる第3弾はビッグブルー東京。

<ビッグブルー東京>
レギュラーシーズン最終順位 9位 4勝8敗(勝率0.182)

『勝つことの楽しさ』
 今シーズン4勝を挙げたビッグブルー東京。チーム7年目だった松藤が「自分が入って初めてです」という勝ち星に、「勝つことの楽しさを感じることができた」と今シーズンからチームキャプテンとなった#13深尾は振り返る。JBL2の初年となった2008-2009シーズンは0勝、2009-2010シーズンは1勝に終わった。今シーズンも2戦目で1勝を挙げたものの、その後なかなか次の1勝が挙げられなかった。「みんなでもっと言いたいことを言っていこう」という平野の言葉をきっかけにチームは1つになっていった。そこに松藤の復活も加わりチームのバランスがよくなった。

『勝つために必要なこと』
 これまで前半は競っても後半に引き離されることが多かったが、シーズン後半からは終盤に追い上げるパターンが増えてきた。深尾も「第4ピリオドで勝負できるようしようとみんなでやれるようになりました」と語る。2年目の坂上は「みんながようやく勝ち方が分かってきたように思います」と昨シーズンとの差を感じている。「うちの問題は圧倒的に練習量が少ないことです」と堀井HCは語るが、そこは次のシーズンも大きくは変わらないだろう。しかし、今シーズンにそれぞれが感じた勝つために必要なことを取り組んでいければまた新たなチームとしての戦い方ができてくるかもしれない。

 現在、ビッグブルーの体育館が使用できず、さらに勤務状況も厳しいためいつからバスケットができるか分からない不安を口にする場面もあったが、さらにいいシーズンにするためにこの状況を乗り越えていくことを期待したい。

(取材:2011年4月10・11・17・19日)

☆関東実業団リーグ戦
 4月23日(土)から関東実業団バスケットボールリーグ戦がスタートした。現在まだ4部5部のみだが、5月下旬からは2部もスタートする。
 4月23日と24日で4部Dブロックの3試合、4部Eブロックの2試合、4部Fブロックの2試合と、5部Aブロックの3試合、5部Dブロックの1試合、5部Eブロックの3試合、5部Fブロックの2試合の計15試合が行われた。
 GW中は試合は行われず、次の試合はGW明けの5月14日(土)から再開される。
関東実業団バスケットボール連盟

☆大学バスケットボールシーズンイン
 GWに入り、日程は短縮されたものの京王電鉄杯が行われるなど、大学バスケットボールもスタートした。5月1日には代々木第2体育館で日本体育大筑波大定期戦も行われた。また、Tリーグも本日5月1日まで行われた。
 5月4日からは関東大学選手権がスタートする。最終日の5月15日に入場料は全額日本赤十字へ寄付されるということ。
関東大学バスケットボール連盟

☆写真展開催のお知らせ
Web  スポーツのミカタでは関東実業団の取材で撮影した写真を展示する写真展を開催いたします。展示は写真に小文を添えて見ても読んでも楽しんでいただけるものになる予定です。ご都合のつく方は是非会場に足をお運びください。

『エンドライン越しの景色~実業団バスケット』
会場:Cafe Gallery Musashino
 〒180-0006 東京都武蔵野市中町3-10-6 T'sビル1F
※この写真展はCafe Gallery Musashinoが企画するWoman Creator FestivalのVol.3として開催されます。
期間:2011年5月19日(木)~24日(火)12:00~19:00
入場無料ですが、カフェ使用は別途となります。
 Cafe Gallery Musashinoは美味しいコーヒーなどとアートを楽しめるカフェです。是非、ゆっくりとした時間をお過ごしください。

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.16

☆JBL2 2010-2011
 オフシーズンとなったJBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)。レノヴァ鹿児島は新規加入選手のトライアウトを実施。Dライズと2011-2012シーズンから加入予定(現在準加盟)の兵庫が5月に入ってトライアウトを行う。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)の2010-2011シーズンをまとめる第2弾は黒田電気。

<黒田電気ブリットスピリッツ>
レギュラーシーズン最終順位 8位 8勝15敗(勝率0.348)

『2年の積み重ねが活かせなかった』
 2010-2011シーズンには新人が入らず、2シーズン同じメンバーでチームを作った黒田電気。「チームがまとまって前のシーズンより良くなると思っていたけど、結果にはつながらなかった」と藤本HC、#14堀キャプテンをはじめ多くが感じていた。シーズンの入り方が上手くいかず、1順目はわずかに1勝のみ。堀は「夏以降練習量が落ちてしまって、なのに夏の練習ができていた時のイメージのままで入ってしまった」と振り返った。藤本HCが仕事の関係で平日の練習を見れないことも大きく影響したという。「リーグ戦中は試合と試合の間の練習を見れないことも多く、その時の選手の状態を自分が把握することができなかった」と藤本HCは反省した。

『バスケットに向かう思いの差』
 4年目を終えた#77小野寺は「仕事のために練習ができないというようにはしたくないと思っています」と言う。リーグ最長身の#19菅谷も今シーズンはトレーニングを意識的に増やしていた。「トレーニングができた時は気持ち的にも余裕が出るというか、やったことで動けるような気になるので続けました」と語った。練習が不十分になりがちな分、チームがまとまることが難しい面もある。「みんなで目標に向かって必死にという感じにはなれていなかったと思う」と口々に語った様に、個々の選手の中の“温度差”を感じる人も多かった。「今シーズンもっとコミュニケーションをとっていこうという提案とかもしたのですが、自分自身が全然できていなくてダメでした」と語る#13富田。目標であるプレーオフにむけて、何かを変えなくてはいけないという思いはそれぞれにある。

 今年度も新人はなく、3シーズン連続ほぼ同じメンバーでやっていくこととなる。今度こそその利点を活かしていきたい。

(取材:2011年4月9日)

☆関東実業団リーグ戦2011
 関東実業団リーグ戦が4月23日からスタートする。東日本大震災による予定試合会場の使用が困難になったため、2週遅れてのスタートとなる。現在4月と5月分のみ日程が発表になっている。男子2部は5月21日からスタート。男子1部のスタートは6月に入ってからとなる。
関東実業団バスケットボール連盟

☆東日本大震災後の状況
 5月からの大会日程なども発表となり、徐々に通常の状態に戻りつつあるバスケットボール界。今週末から関東実業団リーグ戦がスタートする。関東大学選手権も日程が発表された。詳細は関東大学バスケットボール連盟へ。そしてチャリティーの動きは続いている。被災地のバスケットボールチームに向けてバスケットボール関連物資を送る活動も受け入れ態勢のできた岩手県から始まった。詳細はこちら(HOOP HOPE NIPPON『アシスト便』)へ。また、今週末4月24日にはJBL2・豊田通商がチャリティーマッチを開催。一般から対戦相手を応募してハーフゲームを行う。また、オークションも実施し、義援金に還元していく予定。詳しくは豊田通商ファイティングイーグルス公式ブログへ。
 先日、関東実業団所属の選手有志によって開催されたイベントでは参加者から集まった募金額は15717円、増刊号の売り上げが1600円、合わせて17317円となった。クラブチームや関実の今シーズン加入の新人選手の参加もあった。主催した上原(東京日産)は「今度はもっといろいろと内容も考えて、また是非関実でこういうイベントをやりたいです」と語った。
 

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.15

☆JBL2 2010-2011
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月11日に発生した東日本大震災のためレギュラーシーズンを2週残して終了した。途中で終わったシーズンが各チームにとってどういうものだったのかをチーム毎にまとめていく。

<豊田合成スコーピオンズ>
レギュラーシーズン最終順位 7位 8勝14敗(勝率0.364)
個人記録 大原 健(#11) 得点1位(21.05) スティール1位(3.05)

『前半はまあまあできたけど後半は…』
 リーグが途中で終了したことに「正直非常に残念です」と語る福留HC。「前半はまあまあやれたと思います。でもその後負けが続いて、リーグ終盤になってようやくチームが上向いてきたかなというところだったので、残り2試合はやりたかったですね」とシーズンを振り返る。後半の失速の原因に#40地濃の怪我があるという。「うちは(#11)大原という絶対的エースがいますが、それが長所にも短所にもなっています。大原はあくまでもオプションの1つでしかないという形が一番いいのですが、地濃の怪我でインサイドがなかなか機能しなくなって、どうしても大原頼みになってしまいました」と言う。#11大原も自身が得点王を取ったことに「それがうちの問題なんです」と得点が自分に偏った点を指摘した。「自分の得点をもっと押さえたいというのはあります。前半はそれが上手くできていました。しかし地濃さんの怪我でそれが崩れてしまって、どうしても自分で無理にでも点を取りに行くようなことが増えてしまいました」と反省した。

『もっとコミュニケーションを』
 今シーズン、#3木下の怪我もあってプレータイムが伸びた2年目の#33持田は自身のプレーを「1年目よりは積極性が出せたと思います。でもハーフコートの組み立てがまだまだダメでした」と評価した。またチームとしては「負けた試合の後とかにもっとみんなで話をしていければよかった」とも言う。大原も「自分が無理やり点と取りにいって負けるより、自分の得点は抑えてそれで負けた方が次につながったと思う」と言った。このチームでの最後のシーズンとなった#39田中も「もっと我慢することが必要だったと思う」と言う。チームとしてコミュニケーションは意識していたと言うチームキャプテン#21磯貝だが、「今シーズンは昨シーズンに比べると自分自身のプレータイムが少なくなったこともあって難しいところがありました」と語った。そしてこのチームに必要なことを「思いやり」だと言った。チームで意識を一つにすることが不足していたとそれぞれが感じていた。

 来シーズンは少しバスケットを変えないといけないだろうという福留HC。途中で終わったシーズンだったが、そこからつなげられるものは多いだろう。

(取材:2011年3月26日)

☆東日本大震災後の状況
 東日本大震災から1ヶ月が経過した。先週末にはJBLのチャリティーイベントが開催されるなど、復興に向けた取り組みが続けられている。東京都内でもまだ使用不可の体育館があり、4月16日にスタートする予定だった関東実業団リーグ戦も23日からのスタートとなった。また、5月に開催予定の関東大学選手権も会場や日程の変更を余儀なくされている。どちらの大会にも会場として使用予定の駒沢屋内球技場は補修工事が必要ということだが現在のことろその工事の予定が立っていない。また、その他の体育館でも電力の関係で使用時間の短縮が行われているところもある。
 JBL2・豊田通商は4月24日(日)にチャリティーイベントとしてミニバスチームはクラブチーム、そしてJBL等有志が参加するチームとのチャリティーゲームを予定している。詳細は豊田通商ファイティングイーグルス公式ブログへ。また、黒田電気も4月30日(土)にクラブチームと合同でイベントを開催予定。
 関東実業団では選手の有志があつまってのイベントを4月16日(土)に開催する予定となっている。会場では関実の試合のDVDを流すなどバスケットのイベントを意識させる内容も練られている。また、会場では『スポーツのミカタ増刊号』も販売予定。日時、会場などはこちらへ。

取材・リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.14

☆東日本大震災後の状況
 東日本大震災から4週間がたちました。昨夜も大きな余震があり、まだまだ予断を許さない状況の中ですが、徐々に被災地からも復旧復興の兆しが感じられるようにもなってきています。
 関東では最も大きな被害となった茨城県もインフラはほぼ通常に戻りつつある状況ということです。茨城県日立市の日立電線からは#7中村選手からメッセージが届きました。
「今回の震災で多くの方々からのご支援や心配のお言葉は、被災地の人たちにとってかなり助けになることが分かりました。たった一言でも心からうれしくなり、頑張ろうという気になります。お電話をいただいたとき(※)も確か水を汲みに行っていた時でした。まさかこの時代に水汲みなんて…と思いましたが、同時にもっとつらい思いをしている方もいるのだと思うと心が痛い思いでいっぱいになりました。地元の子どもたちも元気がないと聞きます。何かできることがあれば…と思う毎日です」
(※3月14日にスポーツのミカタより安否確認の電話を入れた時)

支援活動
JBL
JBL(日本バスケットボールリーグ)は4月10日に北海道でチャリティーイベントとしてクリニックや紅白戦、チャリティーオークションを開催します。詳しくはJBLへ。また、トヨタ自動車アルバルクはチームとして同じく4月10日に東京都府中市でチャリティーイベントを開催します。詳細はこちらへ。また東芝ブレイブサンダースは地元の神奈川県バスケットボール協会および川崎市バスケットボール協会と同じく神奈川県川崎市をホームとするWJBL・富士通レッドウェーブと共同で復興支援イベントとしてバスケットボールクリニックを神奈川県川崎市のとどろきアリーナで開催します。クリニックや3on3、フリースロー大会の参加の受け付けは終了、観戦等は自由です。詳しくは神奈川県バスケットボール協会へ。
JBL2
豊田通商ファイティングイーグルスが4月24日(日)に自社体育館でチャリティーマッチを開催します。対戦相手は現在選考中とのこと。詳細はこちらへ。この他、黒田電気ブリットスピリッツも4月30日(土)にイベントを企画しているということです。
その他
東海大学は4月30日(土)にOB戦をチャリティーマッチとして開催します。詳細はこちらへ。

☆JBL2 2010-2011
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は4月4日に2010-2011シーズンの最終成績を発表した。
 レギュラーシーズンは全試合数の2/3以上が終了していることから、2011年3月6日(日)終了時点のチーム順位を最終順位とすることとなった。しかし、プレーオフが完済されなかったため、『優勝(シーズンチャンピオン)・準優勝・3位』の設定は行わない。
JBL2 2010-2011 レギュラーシーズン最終順位
1位:豊田通商ファイティングイーグルス 22勝0敗(勝率1.000)
2位:アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城 16勝7敗(勝率0.696)
3位:TGI・Dライズ 12勝10敗(勝率0.545)
4位:レノヴァ鹿児島 11勝12敗(勝率0.478)
5位:石川ブルースパークス 11勝12敗(勝率0・478)
6位:日立電線ブルドッグス 9勝13敗(勝率0.409)
7位:豊田合成スコーピオンズ 8勝14敗(勝率0.364)
8位:黒田電気ブリットスピリッツ 8勝15敗(勝率0.348)
9位:ビッグブルー東京 4勝18敗(勝率0.182)
※4位と5位は同率のため、解凍チーム間の勝率で順位を決定。
個人賞
MVP 宮崎 泰行(豊田通商#1) 2年連続2回目
ルーキー・オブ・ザ・イヤー 神津 祥平(豊田通商#11)
コーチ・オブ・ザ・イヤー 渡邊 竜二(豊田通商) 2年ぶり2回目
ベスト5
G 並里 祐(レノヴァ鹿児島#3) 初
G/F 宮崎 泰行(豊田通商#1) 2年連続3回目
F 鈴木 鉄夫(アイシンAW#21) 3年連続3回目
F/C 神津 祥平(豊田通商#11) 初
C 劉 衝(Dライズ#45) 初

なお、JBL2は4月5日現在の移籍者リストを公開した。

JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構

※チームをピックアップしてのシーズンのまとめは次号からのスタートとさせていただきます。申し訳ありません。

リサーチ・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.13

☆東日本大震災後の状況
 東日本大震災から3週間が経ちました。被災地域のチームの状況については新しい情報はありません。※追記:宮城県の仙台銀行はメンバー全員無事ということです。体育館などの被害もありバスケットができるようになる目処は立っていないということでした。4月16日からスタート予定の関東実業団リーグ戦は体育館の使用状況、電力事情、また不参加を表明もしくは検討しているチームのことなどあり、日程は変則あるいは期間の延長となる可能性がありますが、予定されている全試合は全て行う方向ということです。JBL(日本バスケットボールリーグ)はレギュラーシーズンの最終順位を決定。しかしプレーオフが行われなかったことで優勝、準優勝という形の結果はなしとなりました。bjリーグは活動中止となった仙台、東京、埼玉の選手たちが救済制度で他のチームにレンタル移籍する発表が続いています。WJBLでは昨シーズンでチームが廃部となったJALラビッツの新潟へのチーム譲渡が正式に決まり、現在5名の選手と荒HCが新しいチームに移籍することが発表されました。
 復興に向けたチャリティーイベントも企画されています。JBLと北海道バスケットボール協会らが主催するJBLの全チーム参加のイベント(4月10日札幌市)、神奈川県および川崎市の協会とチームの共同で行われるイベントでJBL・東芝ブレイブサンダースとWJBL・富士通レッドウェーブがバスケットボール・クリニックを開催予定(4月10日川崎市)、またJBL・トヨタ自動車アルバルクも4月10日にチャリティーイベントを開催予定と発表しています。※追記:JBL2・豊田通商ファイティングイーグルスが4月24日にチャリティーイベント(チャリティーマッチ)を予定しています。
関東実業団バスケットボール連盟
JBL-日本バスケットボールリーグ
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
WJBL
bjリーグ

☆JBL2 2010-2011
 JBL2の2010-2011シーズンはレギュラーシーズン全27週中25週を終えた時点で3月11日に起きた東日本大震災のため中止(終了)となりました。全てのチームが1試合、もしくは2試合を残してのシーズン終了、そしてシーズンオフとなった今、スポーツのミカタでは来週の『スポーツのミカタ ウィークリー2011 vol.14』(4月8日掲載予定)からチームをピックアップして、シーズンをまとめていく予定です。

リサーチ・文 渡辺美香

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