JBL

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.24

 関東実業団リーグ戦の戦況とトピックとしてパールボウルとJBLサマーキャンプ、全日本実業団競技大会予選を紹介。

☆関東実業団リーグ戦
男子
1部:第2戦、第3戦が終わり、横河電機と日本無線が3戦全勝でトップ。3~6位を争っているチーム同士の対戦があった第3戦で勝利した曙ブレーキ工業と葵企業が2勝1敗と続いている。第3戦までを終えて、得点ランキングは3ポイントでも同率でトップの福田侑(日本無線#4)が1位。第4戦、第5戦ともに現在の上位vs下位の対戦となる。ここでアップセットがでると今後の順位への影響は大きいだろう。第4戦は19日(土)、第5戦は20日(日)、両日ともに平塚市総合体育館で行われる。
男子1部の予定&結果はこちら
2部:13日(日)にAブロックは第3戦、Bブロックは第2戦を行った。18日現在まだ結果が関東実業団バスケットボール連盟HP上で発表となっていないが、Aブロックは富士通が富士通ゼネラルに勝利し2勝1敗、NTTデータが警視庁に勝利し1勝2敗となった。また、BブロックはNTT東日本東京が三井住友海上に延長の末勝利し2戦2勝となった。19日(土)は1部と同会場でBブロックの第3戦となる3試合が行われる。残り2戦となったAブロックの試合は今週末行われない。
男子2部の予定&結果はこちら
3部以降:先週末の結果未発表。
女子
1部:12日(土)からスタートした女子1部。3連覇中の三井住友銀行は初戦で2部から昇格したTOTOと対戦し、61-38で勝利。2戦目も特別区に圧勝し、2戦2勝。昨年度2位の丸紅は第1戦は東芝府中に大差で勝利するも、第2戦でメディセオ(旧・クラヤ三星堂)に敗れ1勝1敗。メディセオは第1戦も特別区に勝利しており、これで2戦2勝となった。第3戦は6月20日(日)に男子1部と同会場である平塚市総合体育館で行われる。
2部:先週末の結果未発表。
関東実業団バスケットボール連盟

☆トピックス
パールボウルトーナメント
 現在開催中のパールボウルトーナメントは13日(日)に準決勝を行い、決勝戦に進出する2チームが決まった。昨年3冠(パールボウル、JAPAN X BOWL、ライスボウル)の鹿島を3点差で破った富士通が決勝進出を決めた。また、オービックは強豪・アサヒビールに勝利し準決勝にすすんだ明治安田を下し、2年連続の決勝に駒をすすめた。
 パールボウル決勝戦は7月1日(木)東京ドームで行われる。
日本社会人アメリカンフットボール Xリーグ 公式サイト

JBL
 JBLは8月20~22日にサマーキャンプ2010in那須を開催することを発表した。2010~2011シーズンから新ルールを用いることもあり、ルールの確認をチーム、選手、審判員をともに試合形式で行っていくことが目的の一つでもある。JBLの8チームは全て参加する試合は21・22日の2日間で、各日4試合ずつ行われる。一般公開もされる予定(チケット発売などは未発表)。
JBL-日本バスケットボールリーグ

全日本実業団競技大会予選
 9月に神奈川県平塚市で行われる平成22年度全日本実業団競技大会の地区予選が今週もしくは来週末に各地で行われ、関東を除く8ブロックからの出場チームが決定する。
(関東はリーグ戦が予選を兼ねているため、最終結果は7月19日に決定となる。)
北海道地区:第30回競技大会 兼全実競技大会 北海道予選 6月26・27日(室蘭市/室蘭市体育館)
関東地区:関東実業団リーグ戦 開催中~7月19日(東京、神奈川、千葉の各所)
北陸地区:前期選手権大会 兼全実競技北陸予選 6月19・20日(金沢市/北陸電力石川体育館)
四国地区:全実競技大会 四国予選 6月26日(高松市/四国電力体育館)
九州地区:第50回九州実業団選手権 6月19・20日(福岡市/九州電力社員研修所体育館)
(東北、東海、近畿、中国の全日本実業団競技大会予選は終了。)
日本実業団バスケットボール連盟(サイトリニューアル)

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

中村斗音写真展 メッセージ

 開催まで1週間。中村斗音さんから写真展開催に向けてのメッセージをいただきました。

 今年も開催できてうれしいです。
 この写真展は選手たち、スタッフ、そして何よりもチームを応援してくれた人たちのおかげで出来ました。
 本当にありがとうございました。
 
 今シーズンはチームのスローガンである『BREAK THROUGH』“現状を打破しよう。壁をぶち破れ!”という気持ちを持って撮影に臨みました。
 今回は前回より多い120枚程度を予定しまいます。たくさん撮った中でそこまで減らすのが大変でした。昨年の写真展とは特につながりは意識していないのですが、選手たちが成長していったように自分の写真も成長したと感じてもらえると嬉しいです。チームの写真ですが、バスケットが好きな人、スポーツ写真が好きな人ならどなたでも楽しめるものになっていると思います。
 開催期間中は全日会場にいますので、気軽に声をかけてください。

 バスケットボールフォトグラファーとして「以前は撮れることが楽しかったのですが、最近は撮ることの難しさを感じています」という中村さん。チームとともに過ごした1シーズン。写真の中の選手たちの姿を通して、中村さん自身のフォトグラファーとしての“眼”を感じることができるだろう。


取材・文 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.15

 激戦となったJBLファイナルの紹介と実業団チームレポート第2弾(曙ブレーキ工業)を掲載。

☆JBLファイナル
 3連覇を狙うアイシンシーホースとチーム創設3年目にして初のプレーオフ進出から初優勝を目指すリンク栃木ブレックスの対戦で行われたJBL(日本バスケットボールリーグ)ファイナル。リーグ戦の終盤からチーム状態が不安定だったアイシンシーホースに対し、リンク栃木ブレックスは徐々に強さを増していき、セミファイナルでは逆転勝利でファイナル進出を決めるなど勢いではリンク栃木ブレックスの方が優勢だった。
 そのリンク栃木ブレックスの勢いと個々の選手たちの自信がファイナルではさらに大きくなった。第1戦、第2戦ともにリードされた展開から逆転、さらに引き離しての勝利で連勝し、1敗もすることなく優勝に王手をかけた。対するアイシンシーホースはリンク栃木ブレックスのゾーンディフェンスになかなかオフェンスを組み立てられず、さらにそこから展開されるリンク栃木ブレックスのアーリーオフェンスを止めることができず連敗。第3戦は当然ながら勝たなければならないアイシンシーホースだが、リンク栃木ブレックスもここで一つ負けると流れが変わる可能性もあり、第3戦で決めたい思いは強かっただろう。
 第3戦、序盤はリンク栃木ブレックスのオフェンスが重く、アイシンシーホースがリードするが、リンク栃木ブレックスが#0田臥の得点などで追い上げる。しかし中盤、両チームともに流れを引き寄せられす一進一退の攻防が続く。第4Pに入ってリンク栃木ブレックスの得点が止まり、残り5分でアイシンシーホースが8点差をつけてリードする。ここからリンク栃木ブレックスはジリジリと追い上げ、残り1分で3点差に詰める。ここでアイシンシーホースも粘りを見せ、残り14秒#3柏木のフリースローで5点差に広げる。ここでこれまでなかなかいい当たりの出なかったリンク栃木ブレックス#1川村がディフェンスの厳しいチェックを物ともせず3ポイントシュートを決め、残り8秒で2点差に迫る。直後のファールでアイシン#32桜木がフリースローを得るも、ここで1本しか決められない。センターからのスローインとなったリンク栃木ブレックスの第4P最後のオフェンスはエース#1川村が残り1秒に放った3ポイントシュートが決まり、試合は延長戦に突入する。延長戦は第4P終盤の勢いがそのままにリンク栃木ブレックスが優勢で進む。アイシンシーホースはオフェンスが組めず#7グロスの個人技からの得点に留まってしまう。リンク栃木ブレックスは最後まで攻守に集中したプレーを見せ、初のファイナル出場ながら3連勝で初優勝を果たした。プレーオフMVPはリンク栃木ブレックス#0田臥。攻守に豊富な運動量と巧みなゲームコントロールを見せ、チームを優勝に導いた。
 新たに日本代表チームのヘッドコーチに就任するウィスマンヘッドコーチのバスケットがいかに日本人に合っているのかを目の当たりにした。ゲームをコントロールでき、スピードと得点力を持ち合わせたガード、勝負所で決められるシューター、攻守に粘りを見せ試合をつなぐフォワード陣、そして献身的なセンター陣。外国人選手への依存が最も少なく、攻守に全員でプレーするスタイルがJBLでトップに立ったことはこれからの日本のバスケットボールを広げていく可能性を持っている。
 これでJBLの2009-2010シーズンは全て終了した。来シーズンはヘッドコーチが変わるチームがすでに何チームか発表されており、優勝したリンク栃木ブレックスもウィスマンヘッドコーチが日本代表ヘッドコーチに就任することで新たなコーチを招かなくてはならない。終盤にかけて盛り上がりを見せた今シーズンだが、来シーズンはこの盛り上がりを継続し、さらに大きく膨らませていけるようにリーグと各チームの取り組みに期待したい。
JBL-日本バスケットボールリーグ
JBL PLAYOFFS 特設サイト

☆実業団チームレポート
第2弾:曙ブレーキ工業(埼玉県)
 昨シーズンはリーグ戦2位となり、さらにここ数年あと一歩のところで逃していた全日本実業団選手権ベスト8入りを果たした曙ブレーキ工業。しかし今シーズンはチーム副キャプテンでゲームキャプテンである藤原を怪我で欠く状態でスタートとなる。
 シーズンインとは言っても2月の全日本実業団選手権の翌週から埼玉県実業団リーグが行われ、4月に入ると埼玉県一般選手権に出場とオフはほとんどない状態。「埼玉県はクラブチームが強いので、そのチームと公式戦でやれることは貴重なんです。それとうちは人数が増えているのですがなかなか底上げができていないので、若手のプレータイムを確保する意味でもそういう大会に出場することは必要なんです」と角田コーチ。この日の練習も途中参加を含め20名を超えていた。工場横に自社体育館を持つ環境は関東実業団1部の中では恵まれている方だ。「そのありがたさを選手たちにもっと感じてもらいたいですね」と角田コーチ、石田キャプテンともに口にした。
 新人は3名。この日はまだ3回目の練習参加という。「しばらく体を動かしてなかったし、まだ慣れないので大変です」と他のチームからも注目されている田中(立命館大)は終始緊張した表情だった。金城(天理大)は大学での4年間のプレーを終えた後1年のブランクがある。「クラブチームとかではやってましたが全然違うのできついです。早く戻していきたいです」と意気込みを語る。高卒の新人である山川(大宮東高)は「自分は大学にいってないので」と一歩引いていたが、プレーでは若さを武器に気持ちのいい動きを見せていた(※現在山川はリーグ戦登録外となっている)。新人の金城と田中は九州出身。これまでの曙ブレーキ工業にはあまりいなかったタイプの選手かもしれない。
 昨シーズンチームの中心でやってきた藤原を欠くリーグ戦は厳しいものになることが予想される。「(藤原が)いるのが当たり前のような感じだったから」と高橋(昭)。それでもリーグ戦は今のメンバーで戦わなければならない。「ゲームの中心は高橋(利)と柴田でやっていく予定です」と角田コーチ。ゲームキャプテン不在を様々なポジションができる2人の選手の経験でつなぐ。
 厳しいリーグ戦も予想されるが、それだけに伸び代も大きい曙ブレーキ工業。リーグ戦初戦は葵企業との対戦となる。
※リーグ戦の日程などは 関東実業団バスケットボール連盟
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※この日は藤原も参加し、タイマーなど練習のアシストを行っていた。
※取材・撮影 2010年4月10日(土)

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.14

 いよいよファイナルを迎えるJBLと、『GERMAN JAPAN BOWL』に向けて遠征メンバーを発表したアメリカンフットボールを紹介。さらに今週号から新年度を迎えシーズンインした実業団のチーム練習の様子などをレポート。第1弾は新生紙パルプ商事です。

☆JBL
 セミファイナルが終わり、いよいよファイナルに突入するJBL(日本バスケットボールリーグ)。ファイナルは3連覇を狙うアイシンシーホースと初のファイナル進出で初優勝を目指すリンク栃木ブレックスの対戦となる。
 セミファイナルの1試合、アイシンシーホースvs日立サンロッカーズ戦は第1戦が最後まで勝敗の行方がわからな接戦となった。これを制したアイシンシーホースがそのまま勢いに乗り2戦目では日立サンロッカーズを圧倒。3年連続ファイナルに駒を進めた。
 栃木県宇都宮市で行われたセミファイナルのもう1試合、リンク栃木ブレックスvsパナソニックトライアンズ。第1戦をパナソニックトライアンズが取るも、第2戦はホームであるリンク栃木ブレックスが勝利し、第3戦までもつれこんだ。その第3戦はパナソニックトライアンズのリードのゲームをホームの応援の後押しを受け追い上げたリンク栃木ブレックスが残り1分を切ってからの逆転で勝利。JBL2年目で初のプレーオフ進出チームが初のファイナル進出となった。
 アイシンシーホースvsリンク栃木ブレックスのファイナルは4月10日(土)からスタート、3戦先勝方式で行われる。現在すでに第1戦(4月10日)と第2戦(4月11日)のチケットは完売している。
JBL-日本バスケットボールリーグ
JBL PLAYOFFS 特設サイト

☆GERMAN JAPAN BOWL
 4月24日にドイツで行われる『GERMAN JAPAN BOWL』の遠征メンバーが発表された。候補選手たちは3月20~22日の第1次強化合宿と4月3・4日の第2次強化合宿を終え、最終メンバーである45名に絞られた。一昨シーズンチームが廃部となり昨シーズンから新チーム(相模原ライズ)でX3からスタートしたQB菅原や、昨シーズン3冠(パールボウル、JAPAN X BOWL、ライスボウル)となった鹿島のRB丸田などが選ばれた。日本代表チームは4月17・18日に東京都調布市で第3次強化合宿を行う。
 『GERMAN JAPAN BOWL』は親善試合ではあるが、2011年にオーストラリアで行われる『IFAFワールドチャンピオンシップ(W杯)』に向けての強化試合の位置づけもある。『IFAFワールドチャンピオンシップ(W杯)』は過去3回行われ、第1回・第2回と日本は連続優勝したが、第3回大会はこの大会から参加したアメリカに決勝で敗れ準優勝に終わっている。
社団法人 日本アメリカンフットボール協会

☆実業団チームレポート
第1弾:新生紙パルプ商事(東京都)
 昨シーズンの最後の大会であった全日本実業団選手権で6年ぶりにベスト4入りできず終わった新生紙パルプ商事。今シーズンは5年間続けた近森から遠藤にキャプテンが引き継がれた。副キャプテンに山本と高崎、新人1名、復帰者1名、引退などチームを離れる選手なし、結果昨シーズンより2名多い状態でスタートした。
 シーズンイン初日の練習。「まだこれからなのでどうなるかわからないですね」と新キャプテンの遠藤。オフの間も体を動かしていたという新・副キャプテン高崎がトレーニング系の指示を出す。オフ明け初練習ながら厳しいメニューが続き、選手たちの表情からは一瞬笑顔が消える。「自分もきついですよ。見本を見せてから自分もちゃんとやらないといけない。結構つらいです」と高崎は苦笑い。
 昨シーズンまでキャプテンとしてチームを引っ張ってきた近森にとって6年ぶりにキャプテンではないシーズンインとなった。「気が楽ですね」と笑顔の近森。初日ということもあり終始ゆったりとした雰囲気で行われた練習だったが、これからリーグ戦が近づくにつれてそこは変わってくるだろう。
「1年はかかるかもしれないですね」。キャプテンが変わったことの影響やチーム作りに関して茂木コーチは言う。「しかしまあ、うちのやることは変わらないですから。まずは楽しく、そこは変わりませんよ」
 新人の大熊(國學院大)は緊張した表情を見せていたが、練習中盤ごろから笑顔も見られるようになり、最後に行われた5対5のスクリメージではきれいなシュートも決めていた。「緊張しました。でも先輩たちがみんないい人ばかりなのでやりやすいです。本当です。もう飲みとかにも連れて行ってもらってます」と練習後一息置いた後、笑顔で言う。「リバウンドを頑張りたいです。自分にとってもそこが弱いところだと思っているので、チームに貢献できるようにしっかりとやっていきたいです」とシーズンに向けて抱負を語った。
 リーグ戦の初戦まで2ヶ月。この状態からどこまで挙げていけるか。新生紙パルプ商事のリーグ戦初戦は、全日本実業団選手権でベスト4に入った三井住友銀行との対戦となる。
※リーグ戦の日程などは 関東実業団バスケットボール連盟
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※取材・撮影:2010年4月4日(日)

取材・リサーチ・写真・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.13

 レギュラーシーズンを終え、今週末からプレーオフに突入するJBLを軸に、実業団の新シーズンやアメリカンフットボールの春シーズンを紹介。

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は先週末に第21週の8試合を終え、これでレギュラーシーズンの日程が全て終了した。
 2-4位を争う3チームはリンク栃木ブレックスが日立サンロッカーズに2連勝、日立サンロッカーズは2連敗、パナソニックトライアンズは8位の三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに1勝1敗となった。これでリンク栃木ブレックスの2位、パナソニックトライアンズの3位、そして日立サンロッカーズの4位が決定した。5・6位は東芝ブレイブサンダースがトヨタ自動車アルバルクに2連勝し、東芝ブレイブサンダースの5位、トヨタ自動車アルバルクの6位が決定した。その他、1位のアイシンシーホースは7位のレラカムイ北海道に1勝1敗と星を分けた。
 レギュラーシーズンの最終順位※4位以上がプレーオフ進出
1位:アイシンシーホース
2位:リンク栃木ブレックス
3位:パナソニックトライアンズ
4位:日立サンロッカーズ
5位:東芝ブレイブサンダース
6位:トヨタ自動車アルバルク
7位:レラカムイ北海道
8位:三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ
 プレーオフは4月3日からスタートする。セミファイナルは2戦先勝方式で、1位のアイシンシーホースと4位の日立サンロッカーズの対戦は代々木第2体育館で、2位のリンク栃木ブレックスと3位のパナソニックトライアンズの対戦は栃木県のブレックスアリーナ宇都宮で行われる。セミファイナルを勝ち上がった2チームが対戦するファイナルは4月10日から始まる。
JBL-日本バスケットボールリーグ
JBL PLAYOFFS 2009-2010

☆トピックス
実業団
 新年度に入り、関東実業団リーグ戦をはじめとして各地で新シーズンがスタートした。実業団の大会としては関東実業団リーグ戦が4月10日スタートとなるが、地方では県総合などの大会も行われ、4月からゲームが始まる地域も多い。中国ブロックでは4月24・25日に岡山県倉敷市で9月に行われる全日本実業団競技大会の中国予選が開催される。

アメリカンフットボール
 日本社会人アメリカンフットボールXリーグは東地区の春のトーナメントとなるパールボウルトーナメントの日程を発表した。
 今シーズンは4月24日にドイツで行われる『GERMAN JAPAN BOWL』のため、通年より遅い開催となる。X1の12チームを4ブロックに分け、ブロック毎に総当たりで対戦し各ブロック1位の4チームが6月13日(日)の準決勝に進むこととなる。決勝戦となる第34回パールボウルは7月1日(木)に東京ドームで開催される。昨シーズンのパールボウルの覇者であり、さらにJAPAN X BOWLとライスボウルも制し日本一となった鹿島を中心に、昨年パールボウル準優勝のオービック、JAPAN X BOWL準優勝の富士通などが東地区の春の王者を争うこととなる。(X2は4月17日からJr.パールボウルが開催される。)
 各チーム3月上旬にはシーズンインした様子。今シーズンこそ優勝を狙う富士通は、体力系の走りこみや基礎練習などを中心に徐々に個々とチームのコンディションを高めていた。
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※写真は富士通フロンティアーズの練習の様子(2010年3月27日)。
 4月24日にドイツで行われる『GERMAN JAPAN BOWL』に向けて、日本代表候補選手を集めての強化合宿が週末に行われている。今週末は第2次強化合宿が大阪府で行われる。この大会は2011年7月にオーストラリアで行われるIFAFワールドチャンピオンシップ(W杯)につながる日本代表チームの強化試合の位置づけであり、今回も代表候補選手だけでなく、大学生を選抜した育成選手も強化合宿に参加している。第3次強化合宿は4月17・18日に東京都調布市で行われ、18日の練習終了後には日本代表チームの結団式も行われる予定となっている。
日本社会人アメリカンフットボール Xリーグ 公式サイト
社団法人 日本アメリカンフットボール協会

取材・リサーチ・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.12

 先週末行われたJBL2プレーオフのレポートを中心に、JBLの状況と全日本クラブ選手権の結果を紹介。

☆JBL2 プレーオフ
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月20・21日の2日間、岐阜県下呂市でプレーオフ2009-2010を開催した。レギュラーシーズンの4位以上が出場し、20日にはセミファイナル、21日には3位決定戦とファイナルのそれぞれ2試合ずつが行われた。
 会場となった岐阜県下呂市の下呂市交流会館アクティブは3月27日が正式オープンとなる施設で、この大会はプレオープンイベントの一環となった。温(ホット)アリーナはバスケットコートが2面取れる広さで、2階には900余りの観客席を持つ。天井が高く、白と木目を基調とした空間はとても明るい印象が残る。今大会ではメインコートを設置し、コートフロアにも観客席が設けられていた。
 20日(土)セミファイナルの2試合が行われた。第1試合はレギュラーシーズン2位の石川ブルースパークス(以下、石川と表記)と3位のアイシン・エイ・ダブリュアレイオンズ安城(以下、アイシンAWと表記)の対戦。両チームのレギュラーシーズンの対戦成績は石川の1勝2敗だが、その1勝がセミファイナルのわずかに2週間前に行われた第20週での対戦だった。試合は終盤まで一進一退の攻防となるが、最終P中盤にに石川がアイシンAWのディフェンスを崩し連続得点で引き離すと、そこから点の取り合いとなる。最後まで石川の勢いは止まらず、14点差をつけて石川が勝利、初のファイナル進出を決めた。
 昨年はギリギリのところでプレーオフ進出を逃した石川。昨年のプレーオフが石川県で行われたこともあり、悔しい思いは強かった。「2週間前の対戦で勝利したことで、自信というかしっかりやれば勝てるんだということを選手たちが感じることができました。ファイナルは初ですが、ディフェンスから頑張っていい試合をしたいと思います」(石川・木下ヘッドコーチ)、「今シーズンは勝つことが一番で、個人のプレーは後回しにしてでもチームが勝つためにという思いでみんなやれたことで、去年よりもチームとしてレベルが上がったのではないかと思います。明日はシーズン最後の試合なのでいいゲームをしたいです」(石川#24高村キャプテン)。
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 昨シーズンは初のファイナル進出、2位となったアイシンAWだが、今シーズンはセミファイナルで敗れた。どのチームからも高く評価されているディフェンスがこの試合では十分に発揮できなかった。「2週間前の敗戦は、逆に雪辱を果たすという気持ちで臨めていたので影響はないと思っています。今日の負けた事実は変わらないので、明日のシーズン最後に試合に向けて気持ちを切り替えて、勝ち負けではなく自分たちが納得できる試合をしたいです」(アイシンAW・中嶋ヘッドコーチ)。
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 第2試合はレギュラーシーズンを全勝で終えた豊田通商ファイティングイーグルス(以下、豊田通商と表記)と、プレーオフ進出決定が最終戦までもつれ込んだ日立電線ブルドッグス(以下、日立電線と表記)の対戦となった。この2チームはオールジャパンでも対戦しており、今シーズンこれで5試合目となる。試合は第1P中盤に豊田通商が#1宮崎の連続得点で10点差をつけてリードするが、日立電線が追い上げ、2点差まで詰める。第2Pに入って日立電線が追いつくと、シーソーゲームに。豊田通商5点リードで後半に入ると、豊田通商がインサイドを支配し、徐々に点差をひろげていく。日立電線も最後まで粘りを見せるも点差は縮まらず、豊田通商が勝利し、2年連続のファイナル進出を果たした。
 勝利はしたものの、力を見せたとは言い難い試合となった豊田通商。試合後、渡邊ヘッドコーチは「いい薬になりました」と苦笑いだった。「ゾーンの攻め方がちょっと上手くいかなかったですね。今日は個人の能力で勝っただけで、チーム力で勝ったとは言えないです。明日はスカッと勝てるように頑張ります」(豊田通商・渡邊ヘッドコーチ)、「今日はオフェンスがダメでそれがディフェンスにも影響してしまいました。明日はきちんと修正して臨まないと厳しくなると思います。シーズン最後の試合なので、しっかりとしたゲームをやって勝ちます」(豊田通商#44阿部キャプテン)。
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 日立電線はシーズン終盤にかけてチームのまとまりが増してきた状態で迎えたプレーオフ。昨年の王者であり、今シーズンも負けなしの豊田通商に真っ向から挑んだ試合は持ち味は出しながらも敗戦となった。「インサイドを固めて、外から打たせるという形を前半は出来ていたのですが、後半に入ってリバウンドを取られるようになってしまったのは厳しかったです。昨年2連敗でしたから、今シーズンは勝って終わりたいです」(日立電線・野田ヘッドコーチ)、「負けたショックはありますが、そこまで悲観的にはなっていません。これまでの豊田通商戦の中ではベストゲームではないかと思います。明日は上手く気持ちを切り替えて臨みたいです」(日立電線#7中村キャプテン)。
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 21日(日)に行われた3位決定戦。試合序盤は日立電線が9点差をつけリードするが、そこから得点が止まるとアイシンAWに逆転される。第3Pに入ってアイシンAWが速い展開で流れをつかみ引き離すと、粘る日立電線を振り切って勝利し3位を決めた。
 シーズン終盤からアイシンAWらしくない試合が続いていたが、シーズン最終戦はチームの持ち味を出しての勝利となった。「ファイナルに進めなかったことはとても残念ですが、最後は勝てて良かったです。来シーズンに向けての課題はある程度はっきりしているので、来シーズンはもっと良くなると思っています」(アイシンAW・中嶋ヘッドコーチ)。バスケット人生初のキャプテンとして過ごしたシーズンを終えた#21鈴木。「もっとやれることはあったと思う」と反省を口にした。「キャプテンとしてもっと声を出していかないといけないなと毎試合思っていたのですが、結局最後まで十分にはできなかったです。来シーズンキャプテンを続けるかどうかは分かりませんが、どちらにしてももっと声を出してしゃべっていかないといけないと思っています」(アイシンAW#21鈴木キャプテン)。
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 昨年と同じ4位に終わった日立電線。「少しは成長できているかな」という野田ヘッドコーチ。ヘッドコーチとして臨んだ1年目、目標としているチーム状態にはまだ6割程度しか達していないと言う。「自分はリーグで一番若いヘッドコーチですから、ヘッドコーチのところが一番の弱点だとは絶対言われたくなかったです。オフには選手たちに課題を出して、選手たちにはファンダメンタルの大切さを十分に理解していってもらいたいです」(日立電線・野田ヘッドコーチ)昨年のプレーオフ終了後、「チームとしてのオフェンスができなかった」と悔しさを滲ました#15一戸。今シーズン、チームのシステムも変わり、一戸自身の役割も変わる中、手ごたえを感じたプレーオフとなった。「シーズン当初から野田ヘッドコーチの目指すバスケットをチームのスタイルとして作っていこうと言うことで練習から試合まで信念を持って臨むことができました。自分のプレーはもっとやれたのではという思いがあります。来シーズンはさらにチームが上に行けるように自分自身も役割を意識していきたいです」(日立電線#15一戸)。
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 2009-2010シーズンの最終戦は2年連続ファイナル進出となった豊田通商と初のファイナルとなる石川の対戦となった。点の取り合いで始まった試合は第1P終盤豊田通商が連続得点でリードを広げる。しかし第2Pに入って豊田通商の勢いが止まり、4点差で前半を折り返す。ここで修正してきた豊田通商は#11松藤を中心に流れをつかみ、リードを広げていく。石川も最後まで粘りを見せるが豊田通商の勢いは止まらず、23点の差をつけて豊田通商が勝利し、2年連続全勝優勝を果たした。
 勝ち続けることでチームが不安定になる時もありながらも最後まで勝ち抜いた豊田通商。「まずはホッとしています」という渡邊ヘッドコーチだが、来シーズンからは#11松藤がいなくなることもあり来シーズンへの不安はある。「どうしても気持ちの緩みが出てしまうところがあります。来シーズンは(MVPを受賞した#1)宮崎に名実ともにリーダーになっていったもらいたいですね」(豊田通商・渡邊ヘッドコーチ)。MVPの#1宮崎も来シーズンに向けて「これからはプレーだけでなく、もっとコミュニケーションを取って、チームをまとめていくことも考えていかないといけないと思います」と抱負を語った。最後の試合を終えた#11松藤はすっきりとした表情で「個人的には満足です」と言う。「最初(JBL・OSGから)ここにきて、自分としてはそれまでは許されないようなことがいっぱいありました。しかし仕事もしながら、そういう中でどういうチームを作り上げていくのかという楽しみがありますね。これからは指導者となりますが、まずは自分が楽しんでやりたいです」(豊田通商#11松藤)。JBL2での1年目は栃木ブレックスに途中加入し優勝、2年目の昨年は豊田通商に移籍し優勝、そして3年目の今年も優勝とリーグ通してただ一人3年連続優勝を経験している豊田通商#6辻内。豊田通商での2年目は重要な時間帯を任されることも多くなり「ようやく自分の役割がしっかりと分かってきました」と笑顔で語った。
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 準優勝に終わった石川だが、チームとしては最高位でのシーズン終了となる。「応援してくれてる人と選手の力でもらった賞」と木下ヘッドコーチ自身が語るコーチ・オブ・ザ・イヤーの受賞。今シーズンのチームの上昇は大きい。「インサイドに#15宮村くんが入ったことで他のポジションが生かせるようになりました。課題はたくさんありますが、まずは体力をしっかりとつけていきたいです」と木下ヘッドコーチは来シーズンへの抱負を語った。「まだまだダメですね。でもこれでまた新たな目標ができたので、そこにむけて頑張りたいです」と#24高村キャプテン。初のベスト5に選出された#6山田は「ルーキーが入ったことがすごい刺激になりました。来シーズンに向けてもっと自分のプレーの幅が広げられるように頑張りたいです」と、課題の3ポイントシュートにも取り組む意気込みを見せた。
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 これでJBL2の2009-2010シーズンが全て終了した。来シーズンはリンク栃木ブレックスの下部チームであるD-TEAMが加入し、奇数チームのため変則スケジュールとなる。連戦も増えるということで、これまで以上にチーム力が必要となってくるだろう。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 プレーオフの結果
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は先週末に第20週の8試合を行った。リンク栃木ブレックスは三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに連勝し、プレーオフ進出を決めた。パナソニックトライアンズも日立サンロッカーズに連勝しプレーオフ進出決定。敗れた日立サンロッカーズも、トヨタ自動車アルバルクがアイシンシーホースに連敗したことによりプレーオフ進出が決定した。東芝ブレイブサンダースとレラカムイ北海道の試合は東芝ブレイブサンダースが2連勝した。
 これでレギュラーシーズンを1週残してプレーオフ進出の4チームが全て決定した(1位のアイシンシーホース以外の順位決定は最終週となる)。これにより栃木で行われるセミファイナルはリンク栃木ブレックスのホームゲームとなることも決まった。チーム創設2年目にして初のプレーオフ進出のセミファイナルは盛り上がること必至だろう。
 3月26~28日に行われるレギュラーシーズン最終週は5位以下の4チームにとってはシーズン最終戦となる。現在5位のトヨタ自動車アルバルクと6位の東芝ブレイブサンダースは直接対決で順位が決定する。レラカムイ北海道と三菱電機ダイヤモンドドルフィンズはすでに7位と8位が決定しているが、シーズン最終戦をいい形で締めくくりたいところだろう。プレーオフに向けての最終順位を争う3チーム。リンク栃木ブレックスと日立サンロッカーズは直接対決、パナソニックトライアンズは三菱電機ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。
JBL-日本バスケットボールリーグ

☆全日本クラブ選手権
 3連休に福島県福島市で行われた第36回全日本クラブバスケットボール選手権大会。男女各32チームが出場し、3日間で全62試合が行われた。
 男子は3年連続決勝進出のO55(東海1・三重県)が同じく東海のSWOOPS(東海2・岐阜県)に勝利し、初優勝を果たした。SWOOPSが準々決勝で横浜ギガスピリッツ(関東1・神奈川県)にわずかに3点差で勝利して勝ち上がってきたが、決勝戦では同じく3点差で敗れ準優勝に終わった。また昨年の決勝戦と同じ顔合わせとなった準決勝、はじめまして(近畿2・大阪府)とO55の対戦はO55が勝利し雪辱を晴らす形となった。この他、ベスト4にはBUBBLES(近畿1・兵庫県)と三種体協琴丘(東北1・秋田県)が入った。
 女子はオールジャパンにも出場したBLUE☆STARS(関東1・埼玉県)が初優勝。準優勝はOMガス石油SS(九州1・沖縄県)、ベスト4には昨年の優勝チームをやぶり準決勝まで勝ち上がったKNC(北信越1・石川県)と、昨年準優勝のFreeクラブ(東海2・静岡県)が入った。
福島県バスケットボール協会 第36回全日本クラブ選手権大会

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.11

 JBL2のレギュラーシーズン最終戦でプレーオフのかかる1戦のレポートを中心に、JBL、クラブ選手権を紹介。

☆JBL2
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月13・14日に第21週の4試合を行った。これでレギュラーシーズンは終了し、残すは今週末に岐阜県下呂市で行われるプレーオフのみとなった。

 プレーオフ最終枠となる4位の決定は最終戦の直接対決までもつれた。黒田電気が11勝9敗、日立電線が10勝10敗で臨んだ最終戦は勝った方がプレーオフ進出を果たすこととなる(2チーム間の対戦成績から勝敗が並んだ場合、日立電線が黒田電気を上回る)。
 群馬県前橋市のぐんまアリーナ、翌日のJBLゲームに向けてメインアリーナに設営されたコートでのゲームとなった。試合開始から黒田電気が#77小野寺を中心に得点を重ねリードを奪う。日立電線も#39梅津の好調なシュートで追いつくと、そこから一進一退の攻防となり、黒田電気1点リードで第2Pへ。序盤、ディフェンスが乱れた黒田電気は第2P開始から3分足らずでタイムアウトを取る。日立電線もディフェンスはいいもののオフェンスが滞り、思うように得点が伸びない。どちらも相手を突き放すことができないまま、黒田電気2点リードで前半を折り返す。第3Pに入っても交互に点を取り合う展開が続く。しかし徐々に日立電線のディフェンスが効いてくると、黒田電気のオフェンスにミスが増えてくる。第3P残り3分半に日立電線#11高橋が3ポイントシュートを決め日立電線がリードすると、そこから流れは日立電線に。日立電線#14高村がインサイドを攻め、黒田電気のインサイド陣ファールトラブルになりさらに黒田電気のリズムが崩れる。日立電線7点リードで迎えた最終P、開始早々日立電線#11高橋の3ポイントシュートが決まり勢いづく日立電線。対する黒田電気はオフェンスに焦りが出て、残り6分にはターンオーバーからアンスポーツマンライクファールを取られる。ここから日立電線は#1宮城の連続3ポイントシュートなどで黒田電気を突き放していく。残り3分半を切って点差が20点に乗ると、黒田電気はオフェンスを組み立てられず、ターンオーバーを繰り返す。残り1分半を切って黒田電気#15綿貫の連続3ポイントシュートで追い上げを見せるも、日立電線は焦らず対応。好ディフェンスから勢いのあるオフェンスにつなげた日立電線が黒田電気に勝利し、プレーオフ進出を決めた。
 昨年と同様最終戦での勝利でプレーオフを決めた日立電線。今シーズンから指揮を執る野田HC。今シーズンのチームの伸びに「自分が一番変わったのかもしれない」と笑顔で言う。
「ディフェンスとリバウンドとミスを我慢することがポイントでした。前半はディフェンスができて、あの点差で行けました。後半はリバウンドで流れを作ることができて、選手みんなが頑張ってくれて勝つことができました。今シーズンはずっと練習をやってきた中で、自分は無駄な練習は一つもなかったと思っています。その結果としてシーズン当初から自分がやりたいと思っていたバスケットをここにきて選手全員が理解してくれるようになりました。豊田通商とは5回目の対戦となりますが、最後まであきらめず勝利の可能性を探りたいと思います」(日立電線・野田HC)
 後半、積極的にインサイドに攻め込み流れを引き寄せた#14高村はチームの状況に手ごたえを感じている様子が伺える。また、能代工業高の先輩である黒田電気#13富田に一歩も引かないプレーを見せた#1宮城は笑顔で「疲れました」と一言。今シーズンからキャプテンとなった#7中村は「良かったです」と安堵の表情を見せた。
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 あと一歩が届かなかった黒田電気。新人が加入しオフェンス力がアップ、初めてプレーオフを最後まで争うこととなったが、オフェンス主体のチームだけにディフェンスのいいチームに対しての課題が浮き彫りとなった。
「日立電線のようなディフェンスを頑張るチームに対してうちのバスケットができませんでした。今シーズンは日立電線に一つでも勝ててたら結果は違っていたのですが。同じ関東のチームとしてこれからも切磋琢磨していきたいですね。プレーオフをかけた試合を経験できたことは大きいと思います。現状として来シーズンは新人が入らないので、今のメンバーでより上に行けるようにしていきたいです」(黒田電気・藤本HC)
「球際の強さが相手の方が上手だったというのはあると思います。こちらは経験が少ない分、勝負所で差が出たと思います。しかし初めてこのステージ(プレーオフを最終戦まで争う)まで来たことは大きいです。来シーズンは良かったところは引き継いで、悪かったところは修正していきたいです」(黒田電気チームキャプテン#14堀)
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 この他、レギュラーシーズン1位vs2位の対戦となった豊田通商と石川の対戦は豊田通商が快勝。3位のアイシンAWと敗れれば7位が決定する豊田合成との対戦は、豊田合成が途中追い上げを見せるもアイシンAWが逃げ切った。6位が決まったレノヴァはホームでビッグブルーと対戦。最後まで粘るビッグブルーに終盤逆転されるも、終了間際にレノヴァの決勝点が決まり、わずかに1点差でレノヴァが勝利した。
 これでレギュラーシーズンが終了した。今シーズンから3回戦制となり、これまでより各チーム7試合分が増えた。シーズン中のコンディションやモチベーションの維持など厳しいところもあるが、そこをクリアし、さらにシーズンを通してチームとして上昇することのできた4チームがプレーオフを勝ち取ったと言えるだろう。
 プレーオフは岐阜県下呂市に新しくできた下呂交流会館アクティブの温(ホット)アリーナで開催される。一般入場はわずかに200と少なく、すでに整理券は全て配布されている。1日目(20日)に行われるセミファイナルはレギュラーシーズン2位vs3位と1位vs4位の組み合わせで行われる。
 2位の石川と3位のアイシンAWのレギュラーシーズンでの対戦成績はアイシンAWの2勝1敗となっているが、プレーオフのわずかに2週間前に行われた最終戦(第3戦)では石川が勝利している。これがどう影響するか。アイシンAWは#1藤村の怪我からの復帰が鍵か。またリバウンド争いも大きなポイントとなりそう。第3戦では石川が強みを見せ、リバウンドからの展開を得意とするアイシンAWの勢いを止めている。さらに両チームともに得点源の選手に波があり、この試合に上手くコンディションを合わせ、波に乗った方が優勢となるだろう。
 1位の豊田通商と4位の日立電線の対戦は今シーズン5回目となる。オールジャパン2回戦で対戦している両チーム。その際日立電線の野田HCは「これはうちにとってチャンスだと思っている」と語っている。「日立電線はどこよりもうちに対して気持ちを出してくるチーム」と豊田通商の渡邊HCも評価している。日立電線のプレーオフがかかるレギュラーシーズン終盤戦でのチーム力の伸びは大きい。豊田通商の強さはレギュラーシーズン21戦全勝という結果を見ても明らかだが、それぞれの試合ごとに見れば決して楽に勝っている印象はない。一発勝負のプレーオフに向けてしっかりと気持ちを切り替えてくればやはり強さは他を圧倒するものとなる可能性もある。昨年のMVPである#11松藤が今シーズン限りでチームを離れることが決まっており、有終の美を飾りたいところだろう。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 第21週の結果(プレーオフの予定)
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

JBL2 プレーオフ2009-2010
日時:2010年3月20日(土)、21日(日)
会場:下呂交流会館アクティブ 温アリーナ(岐阜県下呂市)
日程:
3月20日(土)セミファイナル
12:30 石川ブルースパークス(2位) vs アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城(3位)
15:00 豊田通商ファイティングイーグルス(1位) vs 日立電線ブルドッグス(4位)
3月21日(日)
12:30 3位決定戦
15:00 ファイナル

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は第19週の8試合を行った。第17週の2戦目から連敗が続いているアイシンシーホースはこの第19週でも東芝ブレイブサンダースとの2連戦を落とし、これで5連敗となった。追うリンク栃木ブレックスと日立サンロッカーズはそれぞれパナソニックトライアンズと三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに1勝1敗と星を分け、トヨタ自動車アルバルクもレラカムイ北海道と星を分けたことで、残り2週となってもアイシンシーホース以外はプレーオフが確定しないという混戦状況となっている。
 第20週では現在2位のリンク栃木ブレックスと3位の日立サンロッカーズ、さらには4位のパナソニックトライアンズと5位のトヨタ自動車アルバルクのどちらかと、一気に残り3チーム全てのプレーオフ進出チームが決まる可能性もある。
JBL-日本バスケットボールリーグ

☆全日本クラブ選手権
 クラブチーム単独では唯一の全国大会である全日本クラブバスケットボール選手権大会が3月20~22日の3日間、福島県福島市で開催される。日本各地から男女各32チームが集結し、クラブチーム日本一を目指す。クラブチームという位置づけが『地域活動』であることも踏まえ、この大会の目的には「楽しむ」「交流する」などが含まれている。
 日程は1日目に男女1回戦の32試合が行われ、2日目に2回戦と準々決勝、最終日の3日目には準決勝と決勝となっている。決勝まで進めば3日間で5試合、2日目と3日目の2日連続でダブルヘッダーというハードスケジュール。技術のみではくチームとしての体力が必要となる。
第36回 全日本クラブバスケットボール選手権大会
日時:2010年3月20日(土)~22日(月・休)
会場:県営あづま総合体育館(20~22日)、福島市国体記念体育館(20日、21日)、福島市西部体育館(20日女子のみ)
日本クラブバスケットボール連盟公式サイト

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.10

 プレーオフの残り1枠の争いが白熱しているJBL2の4試合のうちの3試合をレポートする。

☆JBL2
 JBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)は3月6・7日に第20週となる4試合を行った。

 6日には4位を争う2チームが別々に試合を行った。黒田電気が勝利し、日立電線が敗れた場合、その時点で黒田電気の4位が決定するという大事な試合だった。

黒田電気vsビッグブルー
 先に試合を行ったのは黒田電気で、同じ東京のチームであるビッグブルーと11時30分から代々木第2体育館で対戦した。ゲームは終始黒田電気がリードする展開で危なげなく勝利、ほぼ試合終了と同時に始まった日立電線の試合結果を待つ形となった。

日立電線vsレノヴァ
 日立電線はホームコートでレノヴァと対戦した。序盤点を取り合う展開で始まったが、徐々に日立電線がレノヴァを引き離していく。第3Pに入ると点差は二桁に乗るが、レノヴァも#39中園のシュートで粘り引き離されない。しかし第3P終了間際に日立電線#39梅津が3ポイントシュートを決め、日立電線が14点リードで最終Pに入る。最終Pも点の取り合いとなるが、終盤レノヴァのプレスディフェンスに思うようにボールが運べなくなった日立電線に対し、残り2分を切ってレノヴァが#39中園の連続得点で追い上げ、残り51秒には8点差に迫る。残り38秒には日立電線#1宮城が5ファールでベンチに下がり、レノヴァ#9白澤が3投のフリースローを得る。しかしレノヴァ#9白澤はこれを決められず。残り16秒にオフェンスリバウンドでつないでレノヴァ#9白澤が3ポイントシュートを決め6点差とするが、残りの時間を日立電線がコントロールしタイムアップ。日立電線が勝利し、4位の決定は最終戦に持ち込まれた。
 負ければプレーオフがなくなるという緊張した1戦だったが、新人の宮城、梅津の活躍もあり勝利。「この1週間梅津に集中的にシュート練習をさせたのが効してよかったです」と日立電線の野田HCは笑顔で言った。その梅津はプレーオフがかかるだろう黒田電気戦に向けて「(能代工業高の先輩である)富田さんもいるので負けたくないですね。うちは(#1宮城と)2人いるので絶対勝ちます」と意気込みを語った。
「2月がダメだったので3月はやってやろうと言う気持ちでいました。今日はシュートが良かったとは思いますが、大事なシュートを2本落としてしまって。そのうちの1本は追い上げられているところだったから、あそこでちゃんと決めていたらその後の流れは違っていたと思うんですよね。そういうところが今の自分の足りないところだと思います。次に勝ってプレーオフに進めるように頑張ります」(日立電線#39梅津)
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 敗れたレノヴァは20戦で5勝15敗と大きく負け越している。惜しい試合を何度か落としてきており、この試合も終了間際もしかして…と思わせる展開まで持ち込むことはできたが、最後は決め切れず終わった。
「正直、今のところこれが精いっぱいという感じです。選手層が薄く、それぞれの選手に良い点悪い点があり、いい状態で40分間を戦い抜くことが難しいのが現状です。選手交代を細かにやっているのはその選手の特性というか、うちには攻守に秀でた選手というのがあまりいないので、場面に応じて選手を入れ替えないといけないのです。勝負所のメンバーというのはある程度決まっているのですが、その他の組み合わせがなかなか難しいですね。どの試合もそうですが、接戦には持ち込めるんですがあと一歩が足りない。その一歩を超えるところは選手のキャリアも大きいと思います。もうちょっと勝ちたかったというのはありますが、この1年でチームも選手も成長しました。来シーズンはもっと進化した姿がお見せできると思っています」(レノヴァ・鮫島HC)
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 翌日の7日には愛知県小牧市のパークアリーナ小牧で2試合が行われた。

豊田合成vs豊田通商
 すでにレギュラーシーズン1位を決めている豊田通商は今シーズン怪我人も多くなかなか勝ち星が挙げられない豊田合成と対戦した。
 序盤、豊田通商#25ウィリアムスがインサイドで得点し、豊田通商がリードする。しかし豊田合成も中外を絡めて展開し引き離されない。第2Pに入ると豊田合成が追いつき、試合はシーソーゲームに。残り1分半で豊田通商がわずかに2点リードだったが、そこから連続得点し、豊田通商が6点リードで前半を折りかえす。後半に入ってもなかなかピリッとしない豊田通商は豊田合成に追い上げられるも2点差以上のリードを守る。後1本がなかなか追いつけない豊田合成は#3木下がファールトラブルでベンチに下がり、苦しい展開に。ここで新人#7長野がつなぎ粘りを見せるも、第3P終盤豊田通商が連続得点で引き離し、豊田通商の8点リードで最終Pへ。最終P、豊田合成は#11大原のミドルシュートなどで追い上げるも、豊田通商#34田中のシュートが好調に決まり、徐々に引き離され、第4P中盤には点差は20点を超える。ここからベンチメンバー主体となった豊田通商に対し最後まで粘る豊田合成は#11大原、#5江藤の得点で点差を10点まで詰めるもそこまで。豊田通商が勝利し、今季無敗の20連勝となった。
 本来のスタートメンバーがベンチで見守る中、若手の選手たちで臨んだ豊田通商だが、つながりがうまくいかず、なかなか豊田合成を引き離すことができなかった。
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 中盤までいいゲームをしながらも、豊田通商を追い詰めることができなかった豊田合成。昨シーズンは初のプレーオフ進出を果たしたが、今季は現在5勝15敗で7位となっている。
「これがうちのチームの現状です。ようやく怪我人が戻ってきたところですが、まだまだ相手に合わせてしまうというか、勝負所で流れを読んで自分たちのペースに持っていくというプレーができないですね。なにより終盤のディフェンスでファールが多くなってしまって。もっと足を鍛えなおさないといけないです。来シーズンは怪我人を出さないように気をつけて、最後までバテないでいられるようにしっかりとやっていきたいです」(豊田合成#11大原)
 また、今シーズンからキャプテンとなった#21磯貝。「キャプテンは難しいですね、やっぱり」とつぶやいた。
「昨年まで上林コーチと加藤(元キャプテン、現アシスタントコーチ)に頼っていたのですが、今シーズンからはヘッドコーチも変わって、自分もキャプテンになって昨年までに比べたら声を出すようにもなってきたと思います。チームとしてはまだまだで、あと2~3年は長い目で見てもらいたいなという気持ちはあります。今シーズンは自分を含め、スタメンで出るような選手が序盤で怪我をして、リザーブの選手がメインになった時期に負けが込んで、みんながフラストレーションをためる状況もありました。しかしそのことで昨シーズンまでに比べるとみんなで話すことが増えてきたのはあります。今シーズンの結果はもう仕方がないことなので、来シーズンに向けて頑張りたいですね」(豊田合成#21磯貝)
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アイシンAWvs石川
 アイシンAWvs石川戦は石川が勝利すると最終戦を待たず石川の2位、アイシンAWの3位が決定するという1戦。
 試合開始から石川がペースを握り、開始5分で石川が7点リードと優勢に試合を展開する。アイシンAWは#21鈴木、#15落合のインサイドの得点で追い上げ、3点差に詰める。第2Pに入ると流れはアイシンAWに傾く。#21鈴木を中心に得点を重ねると、残り6分あまりには逆転、さらに引き離し残り3分でアイシンAWのリードは8点に広がる。石川は#24高村、#6山田らの得点でなんとかつなぎ、アイシンAWの5点リードで前半を終える。しかし第3Pの序盤は再び石川の流れになる。残り5分を切って石川が逆転すると、ここから交互に点を取り合う展開に。わずかに4点リードで最終Pに入った石川は攻守に足を使ったプレーで流れを渡すことなく、徐々に点差が開いていく。最後は12点差をつけ、アイシンAW戦としては今季初の勝利を挙げた。
 この試合の勝ち負けは関係なくプレーオフセミファイナルではアイシンAWと対戦することとなる石川はここまで2戦全敗の相手に対し、どこまでやれるのかが課題だった。
「うちはいつも通り、自分たちがきちんとやって、それがどこまで通用するのかという感じで臨みました。チーム状態的には決していい状況ではないのですが、その中でも今日はいつもやられている(アイシンAW#21)鈴木さんのところで(#6)山田がリバウンドを頑張ってくれました。気持ち的には前回うちがホームゲームで逆転負けしているので、今日はアウェーの厳しさも予想した中で集中してやろうと話しました。勝てるとは思っていなかったところはありますが、たまたま今日は向こうのチームが(アイシンAW#3)吉田くんの調子が悪くて、マッチアップしていたうちの高村が得点を多く取れました。吉田くんが本来の調子ならあそこまでは取れなかったと思います。向こうのベンチも選手の起用が難しそうでしたし。この2チームの力の差はそれほどないと思っています。ただ、セミファイナルで対戦する前に一度でもアイシンAWに勝利できた経験は大きいですね」(石川・木下HC)
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 敗れたアイシンAW。「何が悪かったというわけでもないのですが…」と#3吉田は首をかしげた。
「今日はうちのバスケットができてなかったですね。インサイドが機能しなくて、リバウンドも取られてしまってました。あれでは外のシュートばかりになるし、速い展開にももっていけないです」(アイシンAW#9足立)
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 これであと1週を残して1~3位と8位が確定したこととなる。4位は3月13日(土)に群馬県前橋市で行われる黒田電気と日立電線の直接対決で決まる。まさに勝った方がプレーオフ進出決定という重要な試合となる(現在黒田電気が1勝上回り4位だが、第21週で日立電線が黒田電気に勝利した場合2チームの星が並ぶこととなる。その場合は直接対決で3戦全勝となる日立電線が黒田電気を上回り4位となる)。また、6-7位は現在星が並んでいるレノヴァと豊田合成が争っている。直接対決でレノヴァが上回っているため、星が並んだ場合レノヴァが6位となる。
 5位以下のチームにとってはシーズン最終戦となる第21週。3月13日(土)、14日(日)の2日間で群馬県、石川県、愛知県、鹿児島県と日本各地で行われることとなる。
※プレーオフは3月20・21日に岐阜県下呂市で開催される。詳細はJBL2へ。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 第20週の結果(第21週の予定)
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は第18週を終えた。
 現在1位のアイシンシーホースは3位の日立サンロッカーズと対戦、今季初の2連敗、先週の第2戦を合わせると3連敗となった。追う2位のリンク栃木ブレックスも7位のレラカムイ北海道に1勝1敗と星を分ける。4位のパナソニックトライアンズは5位のトヨタ自動車アルバルクに連勝し、3位との差を星一つに詰める。敗れたトヨタ自動車アルバルクはプレーオフ圏内の4位から星3つ差を開けられた。6位の東芝ブレイブサンダースと8位の三菱電機ダイヤモンドドルフィンズも星を分けた。
 第18週でアイシンシーホースのレギュラーシーズン1位が確定したが、今週末の第19週では2位のリンク栃木ブレックスと3位の日立サンロッカーズの2チームがプレーオフ進出確定となる可能性がある。
JBL-日本バスケットボールリーグ

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.9

 JBL2で4位を争う日立電線のゲームレポートを中心に、JBLの状況やトピックス(WJBL、実業団)を紹介します。

☆JBL2
 いよいよレギュラーシーズンも残り少なくなってきたJBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)。先週末は第19週の4試合が行われ、これで残りは2週(各チーム2戦ずつ)となった。
 豊田通商アイシンAWの(第18週終了時の時点で)1位、2位の対戦は終盤までもつれる接戦となったが、豊田通商が勝利。第18週で黒田電気に敗れ3位になった石川はホームで豊田合成と対戦し勝利、2位に浮上した。
 プレーオフの残り1枠を争っている黒田電気(現在4位)と日立電線(現在5位)はそれぞれレノヴァとビッグブルーと対戦し勝利した。これにより4位の決定は第20週以降に持ち越された。
 第19週で先にゲームを行った黒田電気はアウェーでレノヴァと対戦した。前週からの好調さを維持し、後半でレノヴァを突き放して勝利した。
 その翌日、日立電線はこちらもアウェーでビッグブルーと対戦した。ビッグブルーはすでに8位が決定しているとはいえ、第1回戦での対戦の際、同じ会場で敗れている相手でもあり、さらに日立電線自体連敗が続いていることもあり、しっかりとした立て直しが必要だった。第1Pは点をとしあう展開となり、日立電線がわずかに1点リードで終える。逆に第2Pに入って両チームともにミスが多くなる中、ビッグブルーが#7深尾のコントロールから得点につなげリードする。しかし、ここまでファールが多くなったビッグブルーに対し、日立電線は第2P終盤連続して得たフリースローをきっちりと決め逆転、日立電線の4点リードで前半を折り返す。後半に入って日立電線は#34尾崎が積極的に攻め、ファールの多いビッグブルーのディフェンスを崩すと、一気に引き離し18点のリードとなり最終Pへ。最後までガード陣を中心に粘りを見せるビッグブルーに付け入る隙をみせず、日立電線が勝利した。この日試合途中で負傷しベンチに下がったキャプテンの#7中村だったが、試合後は「自分は捻挫がすぐ治る方なので大丈夫です」と笑顔で答えた。中村の負傷もありプレータイムが長くなった#1宮城も「久しぶりにこんなに出ました。なんとかできましたね。残りの試合も頑張ります」と笑顔だった。第18週の豊田通商戦で終盤、積極的に攻め込む姿が多く見られた#34尾崎はこの日も相手を突き放すビッグチャンスで速攻からのバスケットカウントを決めるなどの活躍を見せた。
「先週の豊田通商戦は開き直ったところもあったのですが思い切って攻めたらいけたので、そのイメージを今日も忘れないようにやりました。最近は練習でしっかりと走ることを意識して追いこんだものになっているので、今日もバテることなく最後までやれましたね。今の状況はプレッシャーもなくはないのですが、みんなでいかに楽しんでやれるかという話もしています。楽しんでやれて、それで勝てれば最高なので。もう残りを全て勝つしかないので、そういう意味では気持ち的にはすっきりしています」(#34尾崎)
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 1勝18敗となったビッグブルー。今シーズン唯一の勝利が日立電線からだったが、プレーオフがかかる日立電線のモチベーションの高さも影響し、大きく引き離されて終わった。しかし今シーズンは引き離されても大きく崩れないところが見えてきている。今シーズンからチームに入った新人の#3坂上は初めてのJBL2シーズンをあと2試合で終えることとなる。
「昨シーズンは全敗だったということで、少しでもいい影響が与えられるような貢献をしたいという思いで入ってきたのですが、負けが込んでくるとどうしてもモチベーションが下がってしまうところはありました。練習量が少ないのでシュート確率も良くない分、もっと頭を使った展開をしていかないといけないのですがそれが分かっていてもなかなかできない状況です。今シーズンは接戦も多く、あと一歩のところで壁があると言うか、足りないところがあるんですよね。そこが越えられたらもっと勝てるチームになると思うんです。会社のみなさんも応援してくれていますし、もっとしっかりとやらないといけないと思っています。来シーズンに向けてはまずオフにもっと身体を絞って、いい形でシーズンインできるようにしたいですね」(#3坂上)
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 第20週は2位の石川と3位のアイシンAWの対戦が行われる。ここで石川が勝利した場合、星の差が2となり石川のレギュラーシーズン2位が決定する。アイシンAWが勝利した場合、2-3位の順位決定はレギュラーシーズン最終戦(第21週)に持ち越されることとなる。
 また、第20週でプレーオフ圏内である4位が決まるとすれば、黒田電気が勝利し、日立電線が敗れた場合のみとなる。この場合、勝ち星が黒田電気が11勝9敗、日立電線が9勝11敗となり、最終戦となる第21週の直接対決で黒田電気が敗れたとしても黒田電気の勝ち星が上回るため、第20週で黒田電気の4位が決まる。日立電線が勝利し、黒田電気が敗れた場合は勝ち星が並ぶだけなので、4位の決定は最終戦に持ち越される。同様に2チームともに勝利、もしくはともに敗戦の場合も黒田電気が1勝多い状態で最終戦での決定となる(勝ち星が並んだ場合、直接対決ですでに2勝している日立電線の方が上になる)。
 絶対に負けられない日立電線はホームでレノヴァを迎える。また、黒田電気は同じくホームで同じ東京のチームであるビッグブルーと対戦することとなる。この2チームの試合は茨城県と東京都で行われるが、黒田電気の方が開始が早く、日立電線の試合開始直後には黒田電気戦の勝敗が決まっていることとなる。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:JBL2 第19週の結果(第20週の予定)
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は先週末第17週の8試合を行った。
 1位のアイシンシーホースと2位のリンク栃木ブレックスの直接対決は秋田県秋田市で行われた。2試合ともに接戦となったが、1試合目はアイシンシーホースが勝利。2試合目はリンク栃木ブレックスが#0田臥の決勝シュートが終了のブザーと同時に決まる劇的な幕切れで勝利した。3位の日立サンロッカーズはアウェーでレラカムイ北海道と対戦、1試合目をわずかに1点差で辛くも勝利すると、2戦目も6点差を接戦で勝利し2連勝。4位のトヨタ自動車アルバルクも三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに連勝した。5位のパナソニックトライアンズと6位の東芝ブレイブサンダースの対戦はパナソニックトライアンズが連勝した。
 第17週の結果での順位の変動はないが、5位と6位の差は広がり、現在5連敗中の東芝ブレイブサンダースはプレーオフ出場にむけて苦しい状況となってきた。また、現在28勝6敗と首位を独走しているアイシンシーホースは早ければ今週末の結果でレギュラーシーズン1位が決定する。
JBL-日本バスケットボールリーグ

☆トピックス
WJBL
 昨シーズンの覇者のJOMOと初のファイナル進出となったトヨタ自動車との対戦で行われたWJBLファイナルは、JOMOが3連勝で優勝、2連覇を果たした。
WJBL official site
 過去にオールジャパン優勝も果たし、今シーズンもセミファイナルに進出した日本航空が来シーズン終了を以ってのチーム廃部を発表した。
JAL RABBITS 日本航空女子バスケットボール部 公式サイト

実業団
 先週最終日を迎えた埼玉県実業団リーグ戦。全日本実業団選手権の翌週から参戦した曙ブレーキ工業は全日本実業団選手権での怪我でPG#4藤原を欠くものの全勝で優勝。関東実業団選手権でベスト16に入った大陽ステンレススプリングが曙ブレーキとの1敗のみで2位となった。
 第34回東海北陸実業団バスケットボール選手権大会は3月20・21日に富山県西部体育センターで開催される。出場チームは東海ブロックから全日本実業団選手権に出場したAPEX、東邦ガス、イカイマリンズや北陸ブロックから全日本実業団選手権に出場した北陸電力石川など。
石川県バスケットボール協会 実業団連盟のサイトに詳細が発表されています。

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

スポーツのミカタ ウィークリー2010 vol.8

 JBL2プレーオフに向けて残り1枠の争いのレポートを中心に、JBLやトピックなどを掲載。

☆JBL2
 第18週を迎えたJBL2(日本バスケットボールリーグ2部機構)。すでにプレーオフ進出の3チームは決定し、残りの1枠を日立電線と黒田電気が争っている。
 この第18週ではその2チーム間の順位に動きが出た。まず、20日(土)に行われた日立電線vs豊田通商戦。ここまで全勝、すでにレギュラーシーズン1位を決めている豊田通商を相手に、日立電線はスタートから勢いのある様子を見せるが、力の差が出て中盤からは豊田通商ペースとなる。最後まで戦う姿勢は見せたものの、追い上げることはできず、29点差で敗れた。「この試合に関してはある程度計算の範囲内」と野田HC、中村キャプテンともに言う。また、後半戦から復帰した#5姿は「チームが若い選手が多くて、接戦になると経験値がすくない状態なので、その辺は修正しなくてはいけないと思っています」と今のチーム状況を冷静に見ている。若い選手が主体のこのチームにとって貴重なファイナル(旧日本リーグ時代)経験者でもある。「自分の経験を上手く活かしていきたいです。今はもうやるしかないので、残り3試合でプレーオフ出場を目指します」と力強く語った。
「豊田通商とはオールジャパンでも対戦し、他のチームより多く試合ができています。プレーオフに向けていい経験ができたと思っています。(プレーオフに出場した場合4位となり、セミファイナルは1位の豊田通商との対戦となる)これで4連敗となりましたが、選手は頑張っています。だから後はヘッドコーチである自分の責任だと思っています。とにかく残りを勝たなければプレーオフはないので確実に勝っていかなといけないです」(野田HC)
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 翌日行われた4位黒田電気のゲーム。これまでの2戦を接戦の末敗れている石川との対戦だった。「チャンスだとは思っています」と試合前黒田電気・藤本HCはこの試合にかける思いを語った。その思いがそのままに序盤から勢いで押す黒田電気だったが、石川も力のあるところを見せ、前半は石川の7点リードで折り返す。しかし後半に入ってゾーンとマンツーを駆使してのディフェンスに変え石川のリズムを崩すと、オフェンスでは#13富田と#6清水のツーガードが機能し速い展開で得点につなげ逆転。最後まで勢いに乗った黒田電気が第15週のアイシンAW戦に続き、石川を破ってのアップセットで4位に浮上した。勝利の立役者の一人である#13富田は序盤、自分自身では攻めることなく、コントロールに徹していた。試合後は終始笑顔だった。
「シーズン当初は自分で何でもやりたい感じだったのですが、今はまずはまわりを生かしていくことを考えてやっています。うちは能力のある選手が揃っているので、その方がいいと思うようになりました。あとは積極的に声を出して、自分の意見を言うようにしています。今はそれらがうまくいってきていると思います。日立電線には能代工業高の後輩が2人(#1宮城、#39梅津)がいるので負けられません」(#13富田)
「チーム全体で調子が上がっています。これで勝ち星は日立電線に上回れましたが、うちは直接対決で負けているので全く油断はできません。この後も気の抜けない試合が続きますが、最後の日立電線戦まですべてしっかりと勝って、今年こそプレーオフに進みたいです」(藤本HC)
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 この他、アイシンAWはレノヴァに勝利し、石川が敗れたことで2位に浮上。ビッグブルーに勝利した豊田合成はレノヴァと勝ち星が並んだ。
 残り3週となったが、4位を争う2チームは残り2試合を同じレノヴァ、ビッグブルーとの対戦となる。そして、レギュラーシーズン最終戦となる第21週にぐんまアリーナで黒田電気と日立電線の直接対決となる。もし残り2試合で日立電線が1勝以上のリードとなった場合、最終戦を待たず日立電線の4位が決定する。また、黒田電気が2勝以上のリードとなった場合、黒田電気の4位が決定となる。黒田電気が1勝上回った状態、もしくは勝ち星が並んだ場合、最終戦で勝利した方が4位となる。(直接対決で日立電線が現在2勝。そのため黒田電気が最終的に日立電線を上回るためには勝ち星が1以上上回らなくてはならない。勝ち星が並んだ場合、日立電線が4位となる。)
 今週末の第19週では日立電線が1回戦で敗れたビッグブルーとの対戦となる。2回戦ではしっかりと勝利できているが、今回はビッグブルーのホームコートであることもあり厳しい試合が予想される。また、黒田電気もアウェーでのレノヴァ戦となる。これまで下位には取りこぼしのなかった黒田電気だが、最後まで集中を続けることができるかがポイントとなるか。
JBL2-日本バスケットボールリーグ2部機構
スポーツのミカタ:第18週の結果(第19週の予定)
スポーツのミカタ:JBL2 2009-2010

☆JBL
 JBL(日本バスケットボールリーグ)は第16週まで終了。1位のアイシンシーホースはパナソニックトライアンズに連勝。2位のリンク栃木ブレックスも東芝ブレイブサンダースに連勝し追っている。また、プレーオフ圏内を争う混戦の中、日立サンロッカーズがトヨタ自動車アルバルクに連勝し3位に浮上した。下位の7位レラカムイ北海道と8位三菱電機ダイヤモンドドルフィンズの対戦は、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズが今シーズン初の連勝となり、2チームの差が4勝に縮んだ。
 第17週は1位アイシンシーホースと2位リンク栃木ブレックスの対戦が秋田県秋田市で行われる。その他、3位に浮上した日立サンロッカーズがレラカムイ北海道と対戦。初の連勝で勢いに乗りたい三菱電機ダイヤモンドドルフィンズは本日(26日)から代々木第2体育館で豊田自動車アルバルクと対戦する。
JBL-日本バスケットボールリーグ

☆トピックス
日本代表HC内定
 今シーズン、ヘッドコーチ(代行含め)3回変わった男子日本代表。来シーズン以降のヘッドコーチは公募も含め選考された。この度日本バスケットボール協会は、現在リンク栃木ブレックスのヘッドコーチであるトーマス・ウィスマン氏が内定したと発表した。まだ契約内容が正式に決まっていないこともあり、今後の方針や予定などは発表されていない。
日本バスケットボール協会

全日本クラブ選手権
 3月20~22日に福島県福島市で行われる第36回全日本クラブバスケットボール選手権大会の組み合わせが発表となった。先週末行われた関東予選では横浜ギガスピリッツが優勝、2位にALSOK GUNMA CLUBとなった。東海は1位にO55、2位にSWOOPS、近畿は1位にBUBBLES、2位にはじめまして、北信越は1位にGROUSES.NET、2位にHEDGE HOGとなり、上位チームの力が拮抗していることが伺える。
 決勝戦まで進めば3日で5試合(2日目、3日目はダブルヘッダー)と厳しい試合日程の中、チーム力が問われる大会となる。
大会概要 男子組み合わせ 女子組み合わせ

実業団
 関東のトップは現在オフシーズンに入っているが、東京都では下位リーグを中心に東京都実業団冬季大会が行われている。また、神奈川県は県実業団リーグ戦を開催中。埼玉県では今週末まで県実業団リーグ戦が行われる。3月には東海北陸実業団選手権大会も行われ、全日本実業団選手権終了後もオフにならない地区のチームも多い。
 来年度のスケジュールは関東ではすでに発表となっている。関東実業団リーグ戦は4月10日からスタートするが、1部は6月からとなる。また、来年度の全日本実業団競技大会はこれまでの船橋アリーナではなく平塚市ひらつかアリーナが予定されている。

取材・写真・編集・作成 渡辺美香

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